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ライヴの想い出:その2 Boom Boom Satellites JAPAN TOUR 2008「初回限定盤へのサインを求めて三千里?聴き所一杯のライヴ」
雪の降る街、足取りに気をつけながら、初回限定盤のアルバムを大事に抱えて
いそいそとBoom Boom Satellites(ブンブンサテライツ)のライヴ会場へと向かう私。
それはそれはもう、心臓が口から飛び出しそうに、ワクワクハラハラしながら・・・。
07年11月に初回限定盤で6thアルバム「EXPOSED」を購入した特典で、
ライヴ当日、アルバムを持っていくと、ブンブンのメンバーからサインが貰えるとのことで。
あの中野さんが!川島さんが!大丈夫かなぁ、私なんぞがもらって良いのかなぁ。
楽しみと不安とが交互交互に押し寄せてきます。
そのまんま「JAPAN TOUR 2008」というタイトルで、本ツアーの様子はDVD化されており
そこからの画像がこんな感じ。私が行った時も大体同じ演出でした。

向かって左側がBa/Syn/Progの中野雅之さん、右側がVo/Gtの川島道行さん。
私が観た時は、中野さんの左側にサポートドラマーさんが居ました。この画像では、奥に居る?
荷物をロッカーに預けて身軽な格好でいざホール内へ。
客層も格好も、夏フェスみたいなノリが目立ちました。思いっきり夏フェスのTシャツ着てるとか。
ワイワイ騒ぐ若いカップル、女の子同士、はなっから暴れる意気込み満載のモッシュ系男性など。
その中に時々オタク系やテクノ系の男性や、大人しそうな女性などが混じっていましたね。
チケットは完売で、人が多い多い。オールスタンディングですから、立っているだけでも
早くも酸欠になりそう。ドリンク片手に、少ししゃがんだりして、体力を蓄えます。
いよいよライヴスタート!華々しく、6thのツアーの幕開けに相応しい、「UPSIDE DOWN」で
幕開け。ブンブンの二人が登場するや大歓声!
しかし見えない。人がいっぱいに詰まっているし、私は身長が決して高くない。
これはフラストレーションだ!そーーっと、後ろから真ん中辺りまで出てみました。
そうしたら最初よりは見えるようになったけれど、人混みの合間合間にちらりという感じ。
ドラマーさんは全く見えず、ドラムソロの時は本当に残念でした。
この時期は音源自体が、平井さんだったり元SUPERCAR田沢さんだったりと不定だったのに加え、
ライヴのパンフを買っていないので、この時のドラマーが通称「第三のメンバー」平井直樹さんかは
分からずです。素晴らしいドラムソロだったので、平井さんであって欲しかった。
ドラムの見せ場沢山ありました。「CLUSTER」はやっぱり凄いし、「id」もやっていたはず。
打ち込みパートも含め、やはりこのユニットのビートはとんでもない。
「EXPOSED」がアゲアゲの作風で、前作前々作からその路線が続いているので
当然ながらアガるアガる。あっという間に蒸し暑くなりました。
何せ人が多いので、周囲に迷惑をかけない限られた範囲で、ノって踊る。
そのうち酸欠になってきて、棒立ちでなんとか凌ぐ(それすら辛い時も沢山あった)。
そしてまたノって踊り、また棒立ちになり・・・を繰り返す。観る側にはカオスだったかも(笑)
情けない観衆一名を尻目に、当のブンブン二人はしらっとした様子で奏で続ける。
シャキッと立って、あの厳しく、シャウト混じりでハイキーで、時に息つく間もない歌を、
だれることもトチることもなく、涼しい顔で、まるで機械のように繰り出す川島さん。
「やっぱすげえ・・・」感慨に浸る一方で「百戦錬磨のプロなんだから当然だろ」とツッコミ。
いやはや本当にプロでした。しなやかで強靱な歌は、音源より上手にさえ聞こえました。
ある意味、アスリートに通じるものを感じたかも。
当時、mixiに「川島さん、歌上手だった」と書いたところ、マイミクの友人に「(笑)」
みたいな反応をされたのですが、そもそも私の「上手い」ってハードル高くないですからね。
R&BやHR/HMなどの「上手くて当然」なジャンルに殆ど興味がなく、ROCK/POPS一本やりで
音楽ファンをしていた当時。今でも気づけば「ヘタウマ」って言われてる人ばかり好きです。
歌い手のみならず、ギタリストなどでも。
さきに載せた画像のようにシンセなどの機材に囲まれながら、シンセを弾いたり
ベースを弾いたりと使い分ける中野さん。
終盤に入ると、でたー、通称「中野ダンス」!!!
ベースを持ったまんまぴょんぴょん飛び跳ねて、時にそのままぐるっと一回転したり手を挙げたり。
少年期の中野さんはダンスを踊ることが好きだったそうで、それをインタビューで読んで
何だか納得。しかしいつ見ても、独特な動きで、オリジナリティ溢れるというかなんというか(笑)
観客も中野さんの煽りに釣られて、もっとヒートアップします。
「PHOTON」期だと思いますが、TVで深夜にブンブンのライヴを放映していました。
他にはfra-foaなども放映していて、今思えばあまりに貴重な番組でした。
その時も中野さんは例のダンスを披露していたような。
「FULL OF ELEVATING PLEASURES」のレビューで触れましたが、この頃から意識して
ライヴでアッパーな曲を積極的に演るようになっていて、PHOTON期のダウナーなノリを
持ち込みながらも、なかなかノれるライヴでした。
しかし当時はどうも川島さんの居る意義が分からなかった・・・
時は流れて、目の前の川島さんは、ギターを持って朗々と歌う姿に超然とした存在感があって
「中野さんのオマケ」ではなくなって、主役を張るに相応しい、なくてはならないパートに。
そもそも川島さんはBa→Gt→Voなどと転々として色々なバンドをやってきた人で、
ギターを持って歌っている姿が様になるのはそりゃ当然で、これまでは役割上、ちょっと
分かりにくくなっていただけ。何せブンブンの初めの頃は「歌わない」と決めていたそうで。
「あんまり自分の声が好きじゃない、歌っちゃいけない声だと思ってた」と言う川島さんですが
そういう人に限って、いい歌うたいだったりするじゃないですか、古今東西。
6thの曲を中心にしながら、定番アンセムも欠かさず盛り込んでどんどんアゲていきます。
「Kick it Out」「Dive For You」等々、前列はダイヴやモッシュの嵐だったはず。
昔の曲か完全なインプロか記憶が曖昧になってしまっているのですが、
華麗なシンセソロがかなり長回しで展開されて、それが何度かあって
「あぁ、ブンブンはロックバンドだとばかり思いそうになっていたけど、その根本は
テクノ・ユニットだったのだなぁ」と感慨に耽るような素晴らしいものでした。
眩い光の演出と併せて、あまりにも美しい、そして圧倒される、ライヴのハイライトでした。
・・・そして!ライヴ終了!ある意味ここからが本番だ!!!
ロッカーにしまっていた荷物から初回限定盤を取り出して、いざ、サイン会場へ!
しかし。そこには、「1stや2ndからファンでした」「俺もダンス・ミュージックやってます」
みたいな雰囲気の、玄人のような雰囲気のファンがブンブンを取り囲み、楽しそうにご歓談。
(今思えば、もしかするとファンじゃなくて、音楽仲間などの関係者だったのかもしれない)
ううぅ、これは、入り込めない!「付け焼き刃のロックファンが来るな」みたいなムードが!
半泣きになりつつも、アウェイ感には勝てず、「素晴らしいライヴを体験できたんだから
良かったじゃないか」と自分を納得させながら、トボトボと家路についたのでした。
心なしか、ブンブンの二人にも近寄りがたい、プライドが高そうなムードが漂っていたし・・・
「ON」の頃のインタビューで川島さんが
「従来のブンブンは難解な印象を持たれており、彫刻で言えば触れない彫刻みたいに、
リスナーに遠目で見られがちで、ちょっと距離があった。
だからもっと触れる作品、手にとれる物にしよう」
「聴き手を巻き込もう、自分達の方からリスナーに手を差し伸べよう、ひとつのモノを皆で
触れるような姿勢を取ろうと4thで方向転換して、それを持続している」と話していたのですが
「EXPOSED」では、また少し意識的に距離を取りだした感じ、作り込んできた印象を受けました。
そういうアオリか?それとも、一流ミュージシャンの「親しみやすい」と一般人のそれとを、
同等に考えようとした当時の私がアホだったのか?
多分後者なんですけど、今だったらそれでも無謀にも「サインください!」と飛び込んでいく
ような気がします。だって、そういう権利を持っているんですもん。
でも以前、別のバンド(もっとマイナー)のサイン会@タワレコに参加したことがあるんですが
温かく応対してくれるリズム隊とツンケンしているヴォーカル・ギターとの落差にがっかり。
「プロになって第一線に立つってこういうことなのかなあ」と複雑な気持ちになりました。
温かい応対を求めてライヴに行ってるわけじゃないけど、サインや応対も仕事のうちだろうと。
クールさの演出かもしれないけれど。
サイン(会)って何なんでしょうね。時々よく分からなくなります。
ツアー最終日にはこんな企画があって、コラボの帽子が販売されていたようです。
私が行った時は無かったはず(というか、グッズを見る余裕もなかったような)。
いいなぁ・・・どちらも好きな「ブランド」じゃないか!

次回はいよいよブンブン最終回。ベスト盤「19972007」の簡単なレビュー、それに続く7th
「TO THE LOVELESS」のレビュー、そして新作シングルなどの近況まで何とかいけたらと
考えています。盛り込む内容が多いので、あまりダラダラ書かず簡潔にまとめねばですね。
6/6のシングル発売日までに間に合わせたいところだけど、どうか??
手元にたくさんCDがあって、それを使えばいくらでも単独レビューが書けそうだと
当初思ったんですが、何だかんだで下調べがあるから、一気に連載を終えたほうが進みそう。
でもまだまだこれからやりたいことはたくさんあるので、今後にもぜひご期待ください。
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コメント
積極的なのかと思っていました。
地の性格が顕著に出てしまった例ですね>サイン会
あっという間に地のシャイ+不器用が出て全然駄目です。
「こう見られたいんだ!」という仮面をつけないと人前に出られません…
普段の生活が完全に、最近言うところの「コミュ障」、つまり対人下手で
その反動で、こういう部分(趣味など)で憂さを晴らそうとしているのでしょう。
記事にする題材選びにあたっては、「今話題になっているトピックがあるか」は
ちらっと気にしています。
特になくても勝手に書いていますが、割合としては半々くらいで、
今回のブンブンは話題性を視野に入れた例です。
その割には殆どこのユニットの記事目当てで観に来てくださっている方が
いないようなのですが……(アクセス解析より)
ま、ユニットの旬がちょっと過ぎちゃいましたからね。仕方ないかなぁと。
私としても「あの頃好きだったもの」として書いている部分があったり。
私は基本アルバム派なので、今回のシングルは見送って、アルバムが出た時に
チェックしようかと思ってます。
色々な楽しみ方、応援の仕方があるんじゃないでしょうか>見るだけの方
所謂「ROM専」ってやつですが、それはそれでミカさんのblogを応援して
くださっているのだと思います。書き込むってやっぱりかなり勇気が要りますから。
相応のリスクを背負う覚悟も要りますしね。
何度かコメントしたら、「うるさいなぁ」「分かってないなぁ(笑)」という調子で、
遂に最近になって「忙しいから」という理由で、私などのコメントへの返信もなく
コメント欄を(一時?)封鎖されちゃったblogさんもありますからね。
忙しそうなのは本当だと思うんですが、コメントへの返信もなく閉じるというのは
マナーとしてどうかと凄く遺憾なんですが、コメント欄がなくなった現状では
丁重にクレームをつけたくてもつけられないし、ただ不快感だけが募るままで。
このように、書き手には色んな人がいますから、慎重なファンが居るのも自然かと思っています。
あとは、アクセス解析を見たら、2ちゃんにblogのアドレス晒されたりもしていましたね。
(F1記事で。単にURLを晒すだけで、他の人も幸か不幸かスルーしているので、
晒した人が私を褒めたいのか嘲笑したいのか、文脈がさっぱり分からない)
blogやるって何かと大変ですよねぇ…
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文章だけ読んでいると、
とても積極的な感じがするのですが、
そのような一面もあるのですね。(サインの件)
少し驚きました。
ワタシのトコロの訪問者さまのトコロで
ブンブンさんの記事が
先日書かれていました。
(でも、今回は見つけるのが困難です。毎日訪問してくださるのですが、コメントは一度もいただいたコトがないのです。不思議な方ですね。)
その記事に、
ニコニコ動画とブンブンさんのコラボレーション企画のコトが書かれていました。
6月6日にニューシングルが発売されるのですね。
燃える朝やけは当然購入されるのでしょう。
と考えると
ブンブンさんのネタって
旬だったのですね。