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音楽と縁の深いF1ドライバー:その2 ジャック・ヴィルヌーヴ「オリジナルCDアルバムをリリース!スタイルはパンクス、音楽はアコースティック」

90年代も後半に差し掛かると、F1開催団体、スポンサー等の圧力もあってか
かつてのような個性派ドライバーは減って、優等生的言動のドライバーが
大勢を占めるようになっていきました。
「F1が以前よりつまらなくなってきた」という声が少しずつ増え始めた頃です。
しかし、そういった趨勢をものともせず、歯に衣着せぬ発言と独創的な振る舞いで
我が道を行くF1ドライバーがいました。
ジャック・ヴィルヌーヴ(プラチナブロンド)
額が若干広いきらいがありますが、そんなことを全く気に留めないかのような
鮮やかなプラチナブロンドのカラーリングが眩しい、彼の名はジャック・ヴィルヌーヴ
アイルトン・セナやジャン・アレジなど、数多のF1ドライバーがカリスマと仰ぐ
夭折のレーサー、ジル・ヴィルヌーヴの息子です。
以下、彼の奔放なヘアスタイル・コレクションと共にお届けします!

F1ドライバーにとって視力が悪いのは致命的。しかしジャックは基本、眼鏡ユーザー。
しかもその理由が、日本F3000選手権参戦中に寂しさを紛らわせるためにのめり込んだ
ゲームボーイのせいだと専らの噂。
詩や小説を愛する一方、PCマニア、ゲームマニアで、いわゆる「オタク」。
家に引きこもってゲームばかりやっていたせいで、婚約者にフられたりするほどです。
ジャック・ヴィルヌーヴ(長めアレンジヘア)
M字が進行してきても気にせず軽くカラーリング、ぱっと散らしたアレンジ。
レッチリのフリーの如く、紫色に染めていた時期も!
ドライバー仲間と一緒にスキンヘッドに挑戦し、関係者を唖然とさせたこともありました。

さて、そんな曲者レーサー・ジャックには、最も大事な趣味があります。
それは音楽を聴くこと、そしてアコギ片手に作曲をすること。
自宅の音楽CDは数千枚ともいわれ、音楽愛は本物。
そして何と、2006年、自らが経営するレストランより、インディーズで
オリジナルCDアルバムPrivate Paradiseプライヴェート・パラダイス)」を
リリースしてしまったのです!
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動画に映っている映像は、本作のジャケット写真。頭頂部のトリミングが素晴らしいです。
しかしこうやって見ると、ヒップホップのアーティストのアルバムのよう・・・。
パンクな言動、とりわけ髪型から、てっきりパンク・ロック風の作品を
作っているとばかり思っていましたが、お聴きのとおりアコースティックな作風。
全13曲中、実に6曲がジャックの作詞作曲で、ピアノを演奏した箇所も。
レコーディングに当たり、特別トレーニングを受けたわけではないこともあり
ジャックの歌は「とっても上手い!」といった類ではないですが、
リラックスして楽しんで歌っているのが聴いていて伝わってきます。
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この曲は妹でプロ歌手のメラニーとのデュエット。
驚いたことに、ヴィルヌーヴ家はF1一家のみならず(ジルの弟=ジャックの叔父さんもレーサー)
お祖父さんはピアノの調律師、そして父ジルはピアノとトランペットを嗜んでおり、
れっきとした音楽一家でもあるのです。だからジャックが音楽を愛するのはもはや必然。

ジャック・ヴィルヌーヴ(眼鏡&パーマヘア)
パーマをかけてみました。何かこんなミュージシャンや俳優いそう(笑)
割と何でも似合いますね。
因みに、ジャックのファッションはサーキット上でも構わずカジュアルで、
「F1ドライバーなのにだらしない」「ハイグランジ」などと言われてきました。
レーシングスーツもわざと大きなサイズを着て、いつも着崩しています。

何気にジャックは97年のワールドチャンピオン。そんな彼がなぜ、音楽CDを
制作・リリースしたのか?
長いこと作曲を続けてきたジャックは、自分の曲を本格的にスタジオで録音したら
どんな風に聴こえるのか興味がありました。勿論、目標はリリースすること。
そして根底には「音楽が好きだから、楽しみたいから」があって、
本業はレーサー、音楽はあくまで趣味にとどめるつもりだとか。

本作の収録曲で、F1関係者やフリークの間で恐らく最も話題になったものがこちら。
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カナダ人歌手との共演。父を亡くしたときにメラニーが曲のベースを作り、
CDリリースの数年前にジャックが手を貸して完成した曲です。
テーマはズバリ、父、ジル・ヴィルヌーヴ。
動画では父と息子の、レーサーとしての姿と共に、父の姿・子どもの姿を垣間見られます。

デビューイヤーの同僚で、2世ドライバー、父の夭折、音楽好きといった繋がりのある
デイモン・ヒルが、父への憧憬を常々口にしてきたのとは対照的に、ジャックは
「小さい頃に亡くなったから、あまり想い出はない」と冷たい調子。それもそのはず、
レースの道を志してからというもの、「ジル・ヴィルヌーヴの息子」という称号は
スポンサーを得る格好の材料にはなれど、それ以上にジャックにとっては
苛烈なプレッシャーとしてずっとのしかかっていた、はっきり言って「余計なもの」。

しかし、ジャックのF1ドライバーとしてのキャリア・ハイはデビューイヤーの96年と
ワールドチャンピオンを獲得した97年で、以降は右肩下がりの戦績となり、
シート浪人も経験。周囲からの期待が減っていくのは、同時に「ジルの息子」という
重圧から解き放たれることも意味していたのかもしれません。
父ジルがついぞ成し得なかった、ワールドチャンピオンも達成することが出来たし。
また、本CDをリリースした06年は、現時点でジャックの最後のF1キャリアの年でもあって。
04年にはクラシックカーのイベントで、父と同じマシンに同じデザインのヘルメットで運転、
06年にはジルのセレモニーにもフェラーリ関係者と共に参加と、父に対する複雑な感情を
乗り越えた、通り抜けたことが窺えます。
父ジルが活躍したフェラーリでのドライヴが期待され、何度かチャンスもありましたが
いずれも様々な事情で潰えています。

ジャック・ヴィルヌーヴ(俳優風)
遂にベテラン俳優のように進化!華麗なトリミングに涙が出ます。
「ハイ・グランジ」だけあって、パール・ジャムのエディ・ヴェダーすら彷彿とさせる?

ジャックの楽曲は、本記事で動画にして取りあげたYoutube経由のもののほかに、
公式MySpaceで、音楽や動画を楽しむことができます。
音楽の喜び楽しみはミュージシャンも音楽フリークもF1ドライバーも一緒
遙か遠くにいるような存在のF1ドライバーが、何だか身近に感じられて嬉しくなります。


最後に、全日本F3000選手権参戦時代の、若きジャックの姿を。
この時92年、そしてF1デビューイヤーの96年には既に頭髪の悩みが。
その間、僅か4年。泣けてくるぜ、泣けてくる(I am the Walrusの訳詞風に)・・・
ジャック・ヴィルヌーヴ(若かりし日のフサフサロングヘア)
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テーマ:F1グランプリ - ジャンル:スポーツ

コメント

こんばんわ。

燃える朝やけさん

こんばんわ。
ジャック・ヴィルヌーヴも音楽、好きなんですね。
F1界は音楽とのつながりありますね。

心配させてしまった、検査ですが、
結果でました。
ブログにも書きましたが、
燃える朝やけさんが言ってた病名でした。

最近いろいろあったので、
ゆっくり治していきたいと思います。

いっぱい元気を頂き、
ありがとうございました!!!

また遊びに来ますね♪

音楽好き、もっと居るかもしれません

たけるさん、こんばんは。
先程そちらに伺って、うだうだと体験談を書いてきましたよ。
ほんのちょっぴりでも参考になると嬉しいです(笑)
ご自分に合った方法とペースで治していただければと。

F1ドライバーの音楽好き、私が知らないだけで
本当はまだまだいるかもしれません。
私がスポーツに明るければ「他スポーツがプロ級のF1ドライバー」なんて記事を
延々と書いて、ここが凄いここはイマイチって、紹介できるんですが(笑)
まったく、F1ドライバーって凄い生き物だなぁと、たまげてしまう
今日この頃です。
00年代発のドライバーで続々曲者が登場してるらしいと聞いて、気にはしているけれど
肝心のレースを全く観ていないしなぁ・・・

この記事最高

度々コメント致します。

いや~、このジャック・ヴィルヌーブの記事はとにかく最高。

見事に自分へ突き刺さる内容で、ヴィルヌーブは大好きなF1ドライバーの1人です。

『歯に衣着せぬ発言と独創的な振る舞い』
そして、当時のF1関係者やドライバーを唖然とさせた名言、『F1コースは全てゲームで覚えた』が鮮烈でした。

あの時は、ホント異色な存在で恰好良かったです。

こんな面白キャラが、音楽好きなF1ドライバーだということがとても嬉しくて・・・

マグかつさん、再度のコメントありがとうございます!

しかしジャックは今でも人気あるんですもんねぇ。2chに未だにスレがあるし。
F1コースはゲームで覚えるし、ドライバーが大クラッシュしても飄々としているし
(けど、本当に彼のもとへ見舞いに行ったのはジャックだけだった、という顛末付き)、
デコ結構きてるのに好きなように髪を染めちゃうし、ハイグランジだし。
あーもう書いているだけで面白いですよ。やっぱこういうフリーダムなドライバーが
一人くらいはいてくれなくっちゃ。
自分が昔のF1を好きだと言っているのは、リアルタイムで観ていたということに加え
ジャッククラスの奇人変人(失礼)がうじゃうじゃ居たというのも大きいですね。

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90年代も後半に差し掛かると、F1開催団体、スポンサー等の圧力もあってかかつてのような個性派ドライバーは減って、優等生的言動のドライバーが大勢を占めるようになっていきました

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