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僕はビートルズ「ジョージの視点から見るビートルズ?ビートルズファンには堪らない漫画だけど、そうでない人でも十分いけると思う」

もし、あなたの好きなミュージシャン、作家、その他アーティストが
名作を世に出すようになる前に、なぜかタイムスリップしたとしたら、
そしてその人の作品を、完コピできるくらいに再現できるとしたら、
あなたは、その人が世に出る前に名作の完コピを発表して、その人にまで伝わるほど
売れることで、その人の「未知の新作」を見たい聴きたいと思うでしょうか?

今回紹介する漫画の「バンドメンバー」たちは、今書いたことをそのまま
実行してしまった、大胆不敵な強者揃い。
その過程もアクシデントだらけ、行きつく未来も分からない、ハラハラしっぱなしで
思わずチェックしてしまう作品です。
かわぐちかいじ氏作画、藤井哲夫氏原作の「僕はビートルズ」。

僕はビートルズ(8) (モーニング KC)僕はビートルズ(8) (モーニング KC)
(2012/01/23)
かわぐち かいじ

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私はいつしか、漫画はレンタル派になったので、正確には「必ず買っちゃう漫画」ではなく
「必ずレンタルしちゃう漫画」なんですが、トラックバックテーマに乗じちゃいました。
で、ここにアップした画像の8巻、行きつけのコミックレンタル店でも、そのそばの書店でも
見つからないよ!画像を載せるためにamazon検索して、この表紙初めて見ました(泣)
そんなわけで、これから書く内容は、コミックスの7巻までの内容(ショウが誘拐されるまで)と、
昨日見たWikiに依ったものになります。あしからず。
というか、どっちかというと、現行の内容より、設定等に対する考察が中心なので
あんまり関係なかったりして。

話をざっくり紹介すると、ビートルズの売れっ子コピーバンド「ファブ・フォー」の
メンバー4人が、ひょんなことからビートルズがデビューする前にタイムスリップ!
ビートルズの曲を「ファブ・フォー」としてリリースしちゃって、
本家ビートルズはどうなる?ファブ・フォーはどうなる?現代に戻れるの?と。

時代が違うから環境も価値観も違うし、だいいち未来から来たから戸籍がないし、
メンバー間では推進派と否定派で大きく割れたり、ビートルズとやり合うつもりで始めた
「ファブ・フォー」が、実はビートルズを「殺して」しまう結果を招いてしまったり、
そんな中で"自分たちの音楽"がどんどん大きな時代の波をつくっていく盛り上がりの一方、
戸惑いと責任感にも苛まれ、彼らが「未来人」ではないかと悟る関係者も出てきたりして、
いつも何かと落ち着かない彼ら。

さて、にわかビートルズ好きがこの漫画を読んでいると、このようなストーリーとは別に
史実との関わりなどの設定がやけに気になってしまいます。
勿論、彼らが現代に戻ったらどうなるのか、彼らのこの先、なども気になります。
大きく分けて二つ、「気になる」の軸があるので、そこを中心に考えてみました。


ジョージが主役でポールが準主役(実質W主役)という視点

ビートルズといったら、ジョンかポールか、というのが一般的な認識だと思いますが
ストーリーの真ん中にあえてジョージ(役)をもってきて、
過去世界における「ファブ・フォー」プロジェクトの主役がポール役のマコトで、
それを側で見守ったり、ついていったり、戸惑ったり、反発したりするストーリーテラーが
ジョージ役のショウで、「ファブ・フォー」の物語は主にこの二人を軸に描かれる
のが
興味深いところです。
ジョン役のレイもプロジェクトやストーリーに大きく絡んでいるとはいえ、
史実より心なしか影が薄いような印象があります。
過去世界に来たときも、マコトとショウは初めから一緒なのですが、
レイや、リンゴ役のコンタは行方知れずから始まって、段々合流していくし。
コミックスの表紙は、マコト→ショウ→コンタ→レイ、の順番で回していたりするし。

ジョンやポールをストーリーテラーにすると視点が偏りそうだし、読者が喧嘩しそうだから、とか
イメージ的に一番普通っぽくて、読者が共感できそうな立ち位置がジョージだから、あたりが
「ジョージ(役)」をストーリーテラーに選んだ理由なのでしょうが、
(ビートルズのライヴの時、センターに居るのはジョージだから、という意味合いもあるのか?)
もっと気になるのは、なぜ「ジョージとポールのW主役なのか」。
ポールがリーダーシップをとって、ジョージがバンドへの音楽的影響力を強めて、
ジョンの影が薄れていって(リンゴはずっと俯瞰を続けてきた)というのは中期~後期。
だけど「ファブ・フォー」の志向は現代の頃から初期寄りで、
初期のビートルズで目立っていたのは、リーダーのジョンとファニーキャラのリンゴ。
ここでまず「あれれ?」と。
更に言えば、ジョージとポールというのは、知り合ったのが一番古い関係である一方で、
ジョージが死ぬまで、見方によっては死後の現在に至るまで、対立が続いてしまったという
史実で言えば最も相性が悪かったともいえる組み合わせであって・・・。

考えたのは、まず一つめが、漫画を機能させるための選択という意味合い
史実のポールだってそんな強引なことしないよ!と擁護したくなるほど、強気で強欲で
過去世界の「ファブ・フォー」を前へ前へと引っ張る役割のマコトと、
史実のジョージの繊細だけど芯の通った部分を引き継いだ、常識的で葛藤が多くて
肝心な時にははっきり主張をする、読者が共感できる漫画的主人公という役割のショウ。
史実でも核かつ問題児だったジョンを投影させたレイは、現代でも過去でも
まずは自分ありきなので、プロジェクトの進行役としてもストーリーテラーとしても不向き、
まして史実を逸脱したレベルで(笑)マイペースなコンタは客観的過ぎるし、ギャグ要員系。
そうしたら自ずと、ショウとマコトになるわな、という選択になるのかな、と。

二つめは、史実では泥沼になってしまったジョージとポールを、漫画の世界によって
分かちがたい関係として昇華させてあげるというメッセージ

しかし、ジョージの「ビートルズの中で悩み、もがき、その中で成長した」性質を
ショウも受け継いでいるとしたら、これからショウとマコトが大喧嘩を始める可能性も
出てきます。全員が揃って、ある程度意志統一のできた7巻までの時点で、
ファブ・フォーの中心はレイとマコトで、ショウはまだ二人の背中を追っているので。


現代に戻ったら4人はどうなるのか?史実通りレイだけ死んでしまうのか?

タイムスリップもの、異世界トリップものの漫画や映画などで、どうしても気になるのは、
「現代や現実に戻った時、どんな戻り方をするのか、どういう展開になるのか」
この作品も例外ではなく、メンバーたちも始終「いつ現代に戻るかわからない」という
自覚を持っており(なるべく過去世界の住人と深く関わらないようにしたいけれど、各々が
大事な過去世界の人間を持ってしまって、葛藤したり考えが対立したりする場面も)、
また、「ビートルズ登場直前のこの時代に来た」事実に運命や使命を感じていたり
(その意識が最も強いのがマコトで、故に「ファブ・フォー」プロジェクトを思い付く)、
過去世界での「ファブ・フォー」の活動で事実上ビートルズを解散させてしまった以上、
「僕はビートルズ」のタイトル通り、ビートルズの音楽を伝えていく役割を担ってしまい
途中で急に現代に戻るようなことがあると、ビートルズの音楽は未来に残らなくなるので
生き急ぐように、1stアルバムに初期から後期までの楽曲を凝縮してしまっています。

現代から過去へタイムスリップした時のシチュエーションは、
レイのバンド脱退を許せないマコトが、レイを駅のホームから突き落とし、
それを止めに走ったショウもマコトを追いかけるかたちでホームから落ちてしまって、
3人の向こうからは列車がすぐ目の前まで迫っていて、
そんな様子を、向かいのホームの列車に乗っているコンタが目撃する、というもの。
タイムスリップがなかったら3人とも死んでいるか、少なくともレイは死んでいそう。
そして、見ていただけのコンタが一緒にタイムスリップしたのも不思議。

タイムスリップ当時のバンドは、「ビートルズのコピーバンドの世界大会で優勝し、
第2のビートルズになって、ビートルズのオリジナル曲をリリースする」ことに意欲を燃やす
マコトをよそに、リーダーのレイは「コピーバンドでなく、ビートルズのスピリットを継承した、
オリジナルな音楽をしたい」という意向が強くなって練習を休みがちになり、
マコトがバンドを仕切りだしてレイとマコトの対立が顕著になり、バンド内のムードもピリピリ、
レイの脱退宣言、その末の解散(漫画の幕開けは解散ライヴの光景)という、史実をある程度
反映した人間関係で、解散ライヴの帰りにタイムスリップに至る事件が起こる、と。

過去世界で、レイはソロデビューして「自分なりの音楽」をやろうとするも何かが違う、
マコトと再会して演奏を共にすることで、しっくりくるフィーリングを得て、
ある程度納得してファブ・フォーに戻ってきたので、タイムスリップ時にあった
意見の相違は、今のところあまりみられず、寧ろレイは持ち前の知性と機転、威厳を発揮して
「さすがレイ」という存在感をみせて、マコトと二人三脚でバンドを引っ張っています。
この展開は、確執は消えたものの、再結成はジョンの死によってついぞ実現しなかった史実への
「ファブ・フォーによる、ビートルズの再結成の姿」という、夢の体現なのかもしれません。

漫画がどこまで続くか、これからどう展開していくかにも左右されますが
今のところ、タイムスリップ時と同じ過ちを繰り返す兆候はみられません。
しかしいずれ、現代へと戻る時が来るでしょう。それはどんな時か?
タイムスリップ直後の時期、状況を受け入れられず混乱したショウが一人で
未来の同じ場所に立って、列車に轢かれようとしたことがありましたが
直前でマコトが引き留めたおかげもあって、戻ることはできませんでした。
4人全員が「もうやり残したことはない。全て達成した」と感じた時に戻るのか
あるいは「俺たちは間違っていた。ビートルズになることはできないんだ」
と悟った時なのか、また人間関係が歪んだ時なのか、
はたまた、ビートルズに呪われるのか・・・?
どうにしろ、現代に戻ったらタイムスリップ時と同じシチュエーションが
待っているなら、レイを中心に3人はかなり命が危ういに違いありません。
一番前に飛び出していたのはレイなので、ショウとマコトはぎりぎりで留まるけれど
レイは・・・という悲劇的な構図がどうしても浮かんでしまいます。
それ以降、残る3人は散り散りになって、特にショウとマコトとの間には
埋まらない溝が・・・なんて展開になったら、やりきれなさすぎです。
史実とは違う結末、少なくともレイ(=ジョン)だけがいなくなるような結末でない
印象深いエンディングを見てみたい
ような気がします。
例えそれが、バッドエンドであっても・・・
とりあえず、コミックスが4の倍数になる巻数で終わることは間違いないでしょう(笑)


この漫画はBECKなどのような、音楽を奏でる喜び苦しみを描いた音楽漫画ではあまりなく、
よくあるような、個々の成長に焦点を当てた青春群像劇の漫画でもあまりなくて、
「ファブ・フォー」というバンドや、それを支える人々を含む一連のプロジェクトの行く末を
一喜一憂する(かつ、ビートルズトリビアにファンがニヤッとする)類の漫画の趣で、
バンドもの要素や青春要素が漫画に欲しい人にはちょっと味気ないかもわかりません。
けれど個人的には、ジョージのビートルズ~ソロでの展開やキャラクターを考えたとき、
彼を反映しているとおぼしきショウが、これから多くの変化や進化を繰り広げ、
物語をかき回してくれることが予想され、またそれを期待してしまいます。

現段階でも十分面白いけれど、そういうエピソードが起これば起こるほど、
この漫画はより面白く、そして、よりキャッチーになっていくように思います。

表紙カバーを外した時に対面できる、各人のギター、ベース、ドラムは本物のよう。
画や「かわぐちかいじ漫画」というブランドで入ってもいいので、
ビートルズのオタクやファンでなくても、この驚天動地の世界に足を踏み入れては
いかがでしょう。
なにせ、新人の藤井さんの原作が凄すぎて、審査員だったかわぐちさんが絶賛し
「俺が描きたいぐらいだ」って言って、本当に描いちゃってるぐらいですから・・・



トラックバックって、こうやってやるのか・・・。初めてやってみたトラバに手こずりまくり。

こんにちは!FC2ブログトラックバックテーマ担当ほうじょうです。
今日のテーマは「新刊が出たら必ず買っちゃう漫画は?」です。

本屋に行くたびに変わる平台のラインナップ!
こんな新刊が出ましたよとお勧めしてくるネットショップの本屋さん!
新刊って素敵な響きですね

新刊が出たら、必ず買っちゃう漫画のタイトル、
あなたにはありますか

人それぞれ楽しみにしている漫画、たくさんある...
第1381回「新刊が出たら必ず買っちゃう漫画は?」





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