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イエス:そのXX イエスソングス「Drはビルブラ先生じゃなくてアランだけど、この迫力と聴きごたえ、とんでもない!」

邪道ですが、イエスYes)で最初に取りあげる作品は、ライヴアルバム!
探し回ってやっと見つけた「イエスソングスYessongs)」です。

イエスソングスイエスソングス
(2013/07/24)
イエス

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奇しくも今年、廉価ヴァージョンが出たばかりのようです。

因みに、同名ながらまったく別の作品として作られた映画のほうは、昨年ブルーレイに。
基本となるテイクは同じながら、曲数やテイクなどが微妙に違っているとのこと。

イエスソングス 40周年記念HDニューマスター版 [Blu-ray]イエスソングス 40周年記念HDニューマスター版 [Blu-ray]
(2012/12/12)
イエス

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基本となるテイクは、CD、DVD共に、1972年12月にロンドンのレインボー・シアターで
収録され、この年の5月に既にイエスを脱退しているビル・ブラッフォード(以下ビルブラ)
が演奏する「パーペチュアル・チェンジ」「遙かなる想い出~ザ・フィッシュ」のテイクのみ
1月~3月に収録されたそうです。
残念ながら?映画にはビルブラは登場しない模様。ま、そりゃそうですよね。。
ライバルですからね(この年、キング・クリムゾンに加入し「太陽と戦慄」をリリース)。

3rd「サード・アルバム(The Yes Album)」、4th「こわれもの(Fragile)」、
更に駄目押しで5th「危機(Close To The Edge)」までの時期の楽曲で構成されたライヴは
このバンドの何度かのハイライトを更に選りすぐった、一番おいしいとこ取りのような
うれし泣きの出るラインナップ。2枚組でも多いとか長いとかいう気が全然しません。
ざざっとですが、今回は初の試みとして、簡単な全曲紹介に挑戦してみましょう。


DISC 1

1 オープニング(ストラヴィンスキー作曲:組曲「火の鳥」から抜粋)
オーケストラによる演奏。何とあの小澤征爾氏が指揮している。
壮大な盛り上がりに、否応なくテンションが高まっていく・・・!

2 シベリアン・カートゥル
のっけから5thの曲を惜しみなく使ってしまう、なんという大盤振る舞い。
この曲は哀愁があり、どこか爽やかなので、お腹いっぱいになりすぎない。丁度良い塩梅。

3 燃える朝やけ
DISC 1のハイライトその1。
スティーヴ・ハウ(Gt,以下「師匠」)が爆走し、リック・ウェイクマン(Key)が飾り立てる。
どうも4thの曲はアラン・ホワイト(Dr)と相性が悪く、ただドタバタ慌ただしいように
聞こえてしまうのが残念。それだけ、ビルブラの存在感が大きいアルバムだということだろう。
それでも、あのただ事ではない事態を想起させる強烈なリフは壮絶、師匠の弾きまくりは圧巻。

4 パーペチュアル・チェンジ
3rdから。DISC 1ではこの曲のみビルブラ先生のドラム。クリス・スクワイア(Ba)と師匠の
コーラスもよく聞こえる。「イエスソングス」全体で残念ながら少し目立ちにくいクリスの
あのゴリゴリベースが堪能できる曲のひとつ。メンバーそれぞれのソロもがっつりあって
15分近い長尺の曲になっている。この曲こんな長かったっけ・・・?(笑)ライヴならでは。

5 同志
またしても5thの曲が登場。心洗われるような最初のリフはちょっぴりスペイシー風味。
5th、表題曲(「危機」)がインパクト強い曲だから、他の2曲はあっさりとまとめてある
ことがわかる。5thの曲を聴いているのにスッキリ。
ジョン・アンダーソン(Vo)のまっすぐ素直に響くヴォーカルや歌メロが清々しい。

6 ムード・フォー・ア・デイ
師匠のソロ。少しざらついたギターをさらっと、時には速弾きも織り交ぜて、あっさり。

7 ヘンリー8世と6人の妻から抜粋
リックのソロ。マントをまとい、パイプ・オルガン風の音~ピアノ風の音を使い分けながら
クラシック曲を華麗に演奏する。合唱風の音などもまじえ、華やかさをあの手この手で演出。
EL&Pのキース・エマーソンがTMNの小室さんなら、リックはaccess~T.M.Revolutionの
浅倉さんみたいなポジション、キャラクターかも・・・?音数多めで派手、キラキラしてる。

8 ラウンドアバウト
DISC 1のハイライトその2。このDISCは、4thの2曲を山場にもってきている。
機種によってはカラオケにも入っているヒット曲だったりする。
「燃える朝やけ」同様の不満がこの曲にもあるが、楽曲の求心力がそれをカヴァーしており、
畳みかけるような部分での迫力が凄い。各人の圧倒的なスキルの高さをみせつけられる。


DISC 2

1 アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
3rd収録の、のんびり牧歌的なこの曲からDISC 2は幕を開ける。
のんびりから一転してテンポアップ、踊り出しそうなノリへと変化。
それにしてもジョンのハイトーンヴォイスのなんと朗らかなこと。テクは他メンバーに比べて
「ヘタウマ」かもしれないが、声だけで人を惹きつけるカリスマ性が音源からも感じ取れる。

2 遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ
4thより。DISC 2ではこの曲のみビルブラ先生のドラム。
各人のインプロ大爆発ヴァージョンで、結構長い。Baソロはもはや昇天もののゴリッゴリ。
この大暴れに惚れ込んでYesを好きになったようなものだから、感無量とでもいうべきか。
Ba+Gt+Drが一丸となって凄まじいゴリゴリが繰り広げられ、温泉でも掘れちゃいそうな勢い。

3 危機
DISC 2のハイライトにして、きっとアルバム全体で最大のハイライト。
インプロで長いんじゃなくて、原曲自体が20分近いという、5th収録の大作にして名曲。
5thはオリジナルアルバムとの違和感をそんなに感じない、と書こうとしたら、この曲に関しては
結構感じる。原曲の密度が濃すぎるのだろう。アランのストレートなDrがロック度をUP。
比較的原曲通りに演ってるのに展開がスリリングすぎて半端ない緊張感が生まれている。
最後まで演奏が終わると、それはもう盛大な拍手が起こる。メンバー達もほっと一息?

4 ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
緊張を緩和するような、3rdからの楽曲。明るく楽しく、躍動感に溢れている。
しかしそこはイエス、シンプルなはずの楽曲を15分近くまで膨らませるなんて朝飯前。
初めはのんびりめの楽曲だったはずが、ラスト近くではテンポアップ、疾走感に満ちている。

5 スターシップ・トゥルーパー
3rdで始まり3rdで終わるDISC 2は、もしかすると3rdのためにあるのかもしれない(笑)。
あっさりしていてポップな楽曲が多いので、ボリュームずっしりの「危機」と合わせるには
うってつけだったとみえる。しかも、明るい曲調が多い。
CDの大トリを飾るこの曲は、原曲より力強く、ラストに向けてフリーキーな広がりを見せる。
ラストは荘厳に仕上げられ、本来あっさりめのこの曲が大トリを飾る理由が納得できる。


本当は「リレイヤー」みたいな次の山場もあるし、1stや2ndだってとても魅力的なのだけど、
このライヴアルバムと対峙すると、やはり一般的にいわれている「こわれもの~危機」の
時期の輝きが、それはそれは圧倒的なものだったということを、骨の髄まで実感してしまう。
ドラマーが違うことでどうしても少し別物になっているので(特に「こわれもの」収録曲)
「まずはコレ」ではなく「こわれもの」「危機」の後で聴いてこそ楽しい作品だとは思うが、
「イエスのライヴはとんでもない」「このバンド、やっぱりとんでもない」と
聴き手を圧倒させたり、感動させたりするには、十二分な作品ではないだろうか。



いんや~スゴイもん聴きました。大満足!!!
今まではオリジナルのアルバムがあるからチェックの必要は無いと見逃していたのですが
実際に聴いてみて、「スゴイ」と絶賛される理由がよくわかりました。
こりゃもう、たまらん!!
すみません、冷静なレビュアーじゃなくて、只のファンで(苦笑)


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