2013-05

Latest Entries

web拍手 by FC2

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

5/31まで限定トップ再掲 <アンケート>みんなでつくる!好きな洋楽ベスト3<5月いっぱい>

今月初めに告知した「洋楽ベスト3アンケート」、rikoさんの強力な力添えもあって
おかげさまでぼちぼち票が集まってきましたが、回答まだまだ募集してます!
募集開始から〆切まで中間地点なので、この機会に〆切日までトップにあげておきます。

既出ですが、投票テンプレは以下のとおり。

①全年代総合して自分が好きなバンド・アーティストのベスト3を投票してください
1:
2:
3:

②各年代ごとの自分が好きなバンド・アーティストのベスト3を投票してください
~60年代  1:           2:           3:     
 70年代  1:           2:           3:
 80年代  1:           2:           3:
 90年代  1:           2:           3:
 00年代  1:           2:           3:
 10年代  1:           2:           3:


投票基準、投票例などは前回の企画告知記事を参照してください。

それでは引き続き、まだ投票していない方の参加をお待ちしてます!!
お気軽にどうぞ~。
スポンサーサイト

テーマ:お気に入りアーティスト - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Ramones:その8 トゥー・タフ・トゥー・ダイ「俺はタ-タ-タ-タ-タ-タ-タフガイ~逆境の中にあっても、殺しても死なない屈強な奴らを見よ!」

Ramonesラモーンズ)レビューも大詰め、今回と最終回を残すのみとなりました。
8枚目のアルバムは「最強」「原点回帰」の誉れ高い名作、
その名も「Too Tough To Dieトゥー・タフ・トゥー・ダイ)」!

トゥー・タフ・トゥ・ダイトゥー・タフ・トゥ・ダイ
(2005/06/22)
ラモーンズ

商品詳細を見る

ん~見るからに強そう!映画のヒーローみたい!明らかにその辺を狙って撮ってますね。
因みに今回、1~8枚目まで、2005/6/22発売のボーナス・トラック付きのリマスター盤を
使って書かせていただいたのですが、それがこの8枚目までで止まっています。
そのような意味でも、今作で物語としては一区切り、次回の最終回を「エピローグ」という
かたちにして、レビューを展開していきます。


トミーがプロデューサーに~シンプルな、原点に返った作風に立ち返る
オリジナル・メンバーで、3枚目までドラマーを務め、4枚目ではプロデューサーを務めた
旧知の仲間、トミー・ラモーンが、久方ぶりにプロデューサーに就任!
デビュー前のラモーンズがデモテープを作っていた頃、ディー・ディー曰く
「奴は、俺たちがやっていた事をテープに録音する際に上手く翻訳することが出来たんだ」と。
ラモーンズというバンド、各メンバーの良い所、良い音を知り尽くしているトミー。
前作を最後に、売れ線プロデューサーのもとでビルボードを目指すという道から降りたとき、
彼らの頭に真っ先に浮かんだのは「原点回帰」だった。
一部の曲には80sらしい装飾が施されているが、実に2/3ほどの曲が生身のバンドサウンド、
トミーが在籍していた頃の、プロデュースを手がけていた頃のラモーンズ・サウンド。
レコーディングを始める少し前にジョニーが事故に遭い、数ヶ月の離脱を余儀なくされて
予期せぬ休暇が生まれ、メンバー各々が己を見直す時間を得たことも大きかった。

クイーンズのバカガキが大人になって~バカガキの魂のまま、大人として生きていく
今作は、何もかもが初期に戻ったわけではない。今やメンバーは30代、適当に集まって
働かないでシンナーやって、自分達の趣味とフラストレーション発散の為にやっていれば
よかった頃とはわけが違う。世界中を回ったし、挫折も経験したし、スタッフも一緒にいるし
色んな人間と出会って別れたし・・・みんな、年相応の大人になったのだ。
その成熟が音の隙間から、歌詞の節々から、感じ取ることができる。
初期と類似したプロダクションだからこそ、一層変化が引き立つ。
各々の演奏はすっかり逞しく、頼もしくなって、もう危うさはない。歌詞には政治であったり
世界情勢、貧困の問題であったり、客観的に見た自分(達)であったり、広い視野から描かれ
昔のトレードマークだった、ぶっ壊れたどんちゃん騒ぎからは少し距離をおいている。
そうは言っても、聞いた感じでは「バカガキ健在」を感じる。なんだかんだいって、まだまだ
オッサンになるのは早すぎるし、現役のうちはこのくらいやんちゃでいてくれないとね。

場末のフリーク・ショウの呼び物さ
クモの巣の張る地下室で・・・
しぶとく生き続けてるんだ
頭には後光が差してる
殺しても死なないぜ

表題曲の#3「Too tough to die」の詞を一部抜粋。
これが、彼らが手にした、強靱な決意と覚悟と打たれ強さだ。
相変わらず世の中も音楽シーンもクソだが、そんな世界の中でしぶとく生きていくという宣言。

とりわけ変化が目覚ましいディー・ディー、奮闘するジョニー、ジョーイ、リッチー
アルコール中毒治療の為に脱退したマーキーの代わりに、リッチー・ラモーンが加入。
力強いドラムを提供するだけでなく、#11「Humankind」で曲まで提供している出来る奴だ。
また、作曲者クレジットを見ると、前回培われたジョニーとディー・ディーの友情によるタッグ、
ディー・ディーとジョーイという曲作りコンビによるタッグ、今後のラモーンズの
プロデュースを手がけて曲作りにも関与するダニエル・レイとジョーイの共作、
「ジョニーが詞を書いてディー・ディーが曲を書きトミーも加わる」と思しき異色のタッグ、
そしてディー・ディーとジョーイの単独での作曲など、ヴァリエーションがとても豊富。
皆で力を合わせ、全員が意欲的になって、曲作りを行っていることがよくわかる。
そうそう、ボーナス・トラックの#14に、ストーンズの「Street fighting man」のカヴァーが
収録されていて、これも荒々しくて余りにも今作らしい。

なかでも突出しているのがディー・ディーで、アルバム収録曲全13曲中、9曲に関与している。
髪型を強面風にイメチェンし、グラサンをかけ、フルで単独ヴォーカルをとる曲が2曲、
ボーナス・トラックでは他の数曲でもヴォーカルを務めている。
さきに指摘した、歌詞の変容が著しいのも彼である。一体何があったのだろうか?
ジョーイの体調が優れないぶんをカヴァーしようという姿勢、
ジョニーと再び意気投合し連携関係が軌道に乗ってきたこと(ディー・ディーが歌う2曲とも
ジョニーの作曲で、電流のように強烈な歌声が超絶ハードで笑いさえ零れるアレンジにのって
痛烈そのもの。#5「Wart hog」に#12「Endless vacation」、特に#12の途中の
「Hey!Hey!Hey!Hey!」という全員での合いの手や忙しい転調が最高)などがあるのだろうか。

ジョーイの歌詞も今度ばかりはハードボイルド。本編ラスト、#13「No go」では
50sロカビリー調の転げ回るようなビートにのって、冴えなくてやりきれない日常を歌う。

ぶん殴られて、ボロボロになっちまって
あとはわかるだろ
頭は働いてたけど
足が悲鳴を上げそうだったんだ
さあ行こうぜ、行こうぜ

土曜の深夜に(恐らくは呑みにいく)電話が来たけど、ぶん殴られてボロボロになって行けなくて
でも「さあ行こうぜ」「飛ぼうぜ、飛ぼうぜ そうさ、お前と俺で」と皮肉を言って笑う。
こんなの、まるでラモーンズみたいだ。ジョーイの人生みたいだ。
全員の人生は不思議とリンクしている。
歌声に至っては猛々しいことこの上なし。迫力満点で、とても体調不良の時期だとは思えない。

外野に愛想を尽かされても、自分達らしく、言葉と音を鳴らしていけばいい
今作で遂にヒット路線を放棄したラモーンズ。
しかし、シーンに媚びることなく、彼ららしさを取り戻したラモーンズ。
「商売にならない」「流行らない」バンドに、多くの人間が愛想を尽かし始めた。
それでもジョーイは言う「『トゥー・タフ・トゥー・ダイ』は、俺たちを復活させ、
最高の状態に引き戻したんだ」

ディー・ディーは「回りの状況がどうであれ、俺たちはまっすぐに正直にプレイしようと
したんだよ」
と断言する。
ラモーンズにとってあまりに過酷だった1980年代初頭。バンド内外で問題が噴出した。
しかし彼らはそれらに屈しなかった。却って苦しみや怒り、逆境が団結を強めた。
「殺しても死なない」奴らは、こうして苦境をサヴァイヴし、したたかに図太く、
20年もの年月にわたり、音楽シーンに留まり、やっぱりなんだかんだありながらも
いつしかレジェンドと呼ばれ、キッズと同業者を初めとする、揺るがぬ支持を集めた・・・


1枚目から追ってきたからこそ余計に、このアルバムの境地はグッときます。
大人になったぶん、ちょっと地味に聞こえるかもしれないけれど、渋くてカッコイイ!
今作で「いいものが出来た」という手応えがかなりあったからこそ、ジョニーは
結果的に最期の想い出となるトリビュート・ライヴに「Too Tough To Die」と
銘打ったのかもしれないな、とも(単に皮肉と響きの良さからとったのかもしれないが)。

そして年月が経ち、ラモーンズが長い長い旅を終える時がやってきます。
解散ライヴは賑やかに。屈強な男たちが荷物を下ろす瞬間を、次回もしくは次々回
描くので、追体験して皆で見送ってあげましょう。


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Ramones:その7 サブタレイニアン・ジャングル「I'm an outsider~逆風の中でひとりぼっちでも、少しずつ己らしさと絆を取り戻す」

7thアルバム、メンバーの中で最も年長のジョニーが30歳になった頃。
我らがRamonesラモーンズ)は、キャリア中最も苦しい節目に立っていました。
売れない、メンバー間で方向性が合わない、皆の仲が悪い、そしてダメ押しに
「またしてもメンバーチェンジが発生」。
レコーディング中にこっそりウォッカのボトルを隠し持っているほどの重症のアル中に
陥ってしまったマーキーは、それをディー・ディーに曝され、もはやこれまで。
セッション終了を待たずに、ラモーンズを去り、アル中治療施設に入る憂き目に。
まぁ、また戻ってくるのですがね。
この時期に制作、そしてリリースされたのが、今回レビューする
Subterranean Jungleサブタレイニアン・ジャングル)」です。
とりたててジャングルなんかの曲は出てこないのにどうしてこんなタイトルなのか謎ですが
なにせラモーンズだし(苦笑)・・・

サブタレイニアン・ジャングル+7サブタレイニアン・ジャングル+7
(2005/06/22)
ラモーンズ

商品詳細を見る

あぁ、ジャケからして駄目臭が漂っている。デザイナー全くやる気ないんだろうな・・・
そして少々残酷な仕打ちとして、このジャケ撮りにマーキーは呼ばれもせず、
右側にいる3人と離れた端っこに、薄い色合いの写真が嵌め込まれているという。
「あーあーあ・・・」という感じがしてきますが、それでも耐えて続きのレビューを
読んでやってください。彼らは、この状況からこそ大事なものを掴んだのだから・・・


ここにも80年代売れ線の香り、しかし、それを打開したい
本作のプロデューサーは、5th以降続いている「大物売れっ子プロデューサー」の流れを
引き続き汲んで、リッチー・コーデル(この人も60年代からの重要プロデューサーで、
バブルガム・ポップを得意とした)とグレン・コロトキン(この人も一山あてている)。
#1~#2を再生するなり80sのMTVふうの香り、いかにも当時のラジオでかかってそうな
シンセ、リヴァーヴ、集団コーラス。あぁ、またか・・・
プロデューサーの基本方針は前作と変わらないといえるが、前作がスペクターと匹敵するくらい
支配的なほどの「ポップなアレンジでラモーンズ・ロックを矯正」していたとしたら
本作はもう少し自然に彼ら本来の持ち味を出した曲が多い印象。
つまり「幾分ましになった」。
メンバー全員の担当パートに「コーラス」がついていた前作だったが、それも本作で撤回された。

覇気の出てきた楽曲~「どん底だったけど、状況は上向いていた」
このアルバムを振り返って「当時の俺たちはどん底だった。だけど、状況は上向いてたんだ」
とジョニーは語る。どん底だけど状況は上向く?どういう状況?
そのあたりはアルバムを聴いてみると何となく飲み込めてくる。
アレンジに殺されず、いきいきとした「いい曲」がまたぼちぼち増えてきた。
後述する#7「サイコ・セラピー」を筆頭に、#3「アウトサイダー」、
#5「ハイエスト・トレイルズ」、ディー・ディーが歌う#11「タイム・ボム」など。
本作はレコーディングが煮詰まってしまい、カヴァー曲を3曲も入れて水増ししたというが
その3曲のカヴァー曲だってそう悪くない。特に、ジョーイが原曲とは全く異なる角度から
アプローチ(喋るように歌い、あのバリトン・ヴォイスでがなり立てる)した意欲作
#8「タイム・ハズ・カム・トゥデイ」なんかは気合いを感じる。
ラモーンズは次作から、これまでの鬱憤を晴らすように大爆発するが、その前兆がみられる。

久々のラモーンズ・ソング「サイコ・セラピー」~ジョニーとディー・ディーの新たな絆
精神病院に入院していて、統合失調症で、くすり依存症のティーンの少年が大暴れする
ディー・ディーの真骨頂、イカれていて倒錯したティーンエイジャーを描いた曲が
久しぶりに登場、その名も#7「サイコ・セラピー」。
前作ではディー・ディーかジョーイ、どちらかの名前しか作曲者クレジットに登場せず
二人の能力に感嘆すると同時に、徹底した単独作業になっている状況に戦慄したものだが
ここで(カヴァー曲を除いて)初めて、二人以外のメンバーの名前が登場、しかもやっとの
共同作業だ。ジョニーが曲を書いて、ディー・ディーが詞をつけたのだ。
「メンバーは誰とも口をきかなかった」というほど、人間関係がこじれにこじれていた時期。
曲を書き上げたジョニーは、どうしても、ほかでもないディー・ディーの詞が必要になった。
バンドを再び奮い立たせるような曲を書いたから、それに値するような詞が必須だったのだ。
ディー・ディーは、ジョニーがこのような動きをみせることを何となく予想していた。彼が現状に
落ち込んでいる様子をそれとなく見て取ったからだ。流石、長い付き合いは伊達じゃない。
この曲はヒット曲となり、そしてここから、ジョニーとディー・ディーの新しい友情が始まった。

ディー・ディーの活躍、反撃、本領発揮?
本作でのクレジットは、カヴァー曲3曲を除くと、ジョーイ2曲に対し、ディー・ディーが6曲も
書いていて、ヴォーカルでも活躍。一部を歌うものが#3「アウトサイダー」、そして
フルで歌い、ライヴの定番曲となったのが#11「タイム・ボム」。
5thや6thは、届けビルボード上位!ラジオ・ヒット!が目標のスウィートで耳当たりがよい、
ジョーイが指向するポップ路線のラブソングや、時代の流れに合った軽いサウンドが優位だった。
しかしここにきて流れが逆転。ポップ派・ヒット派VSパンク派・オリジナリティ派の闘争は
本作から次作にかけてのディー・ディーの奮闘により、後者がイニシアチブをとるようになる。
「プロデュースの方向性」という風向きが変わるのは、次作を待つこととなるが。

ジョーイとディー・ディー、二人の真逆な個性を楽しむ
ロマンティックでヒット指向のラブソングを好む(本作だと#9「マイ・カインド・オブ・ガール
が顕著)ジョーイに、破天荒でパンク指向の従来型ラモーンズ・ソングを得意とする(前述)
ディー・ディー。そういえばディー・ディーはラモーンズの原型バンドではヴォーカルだった、
すぐに喉を潰してしまうために当時ドラマーだったジョーイがヴォーカルに転向したのだった。
そこの経緯を思い出すと、ディー・ディーが段々歌いたがる理由が納得できる気がしてくる。
楽曲の違いは今に始まったことではないが、本作からは「歌声の真逆な個性」も楽しめる。
艶のあるバリトン・ヴォイスで、音程は合っていて時々リズムが怪しいフシがあるジョーイに
ハスキーなハイトーン・ヴォイス、リズムはバッチリで音程が少々ファジーなディー・ディー。
「担当パートらしい(特にディー・ディー=ベーシスト)」と笑えてきて、とっても納得。
史実(=脱退)を知っていると、もしやこの辺りから、ディー・ディーがバンドの1/4で居るのに
満足できなくなっていったのか?という推理をどうしても始めてしまうし、
どうもこの辺の時期(というか、割といつも・・・)のジョーイは体調を崩していたそうだから、
フォロー目的、休憩タイムを作る目的で、歌うようになったのか?とも考えられる。
謎解きはともあれ、対照的な個性を素直に面白がるのが、この時期の作品を楽しむ秘訣だろう。

「アウトサイダー」で途方に暮れても、挫けなかった粘り強さ、本当の強さ
「I'm an outsider Outsider of everything」
いつもの強気でポップな世界観はどこへやら、すっかり弱気になって本音を吐露している
ディー・ディーのペンによる#3「アウトサイダー」の歌詞。
本作がリリースされたのは1983年と、初期のラモーンズに影響され、そして凌駕していった
パンクバンドたちは解散したり、衰退していったりして、代わりにニュー・ウェーブ全盛期へ。
ファッショナブルで線の細い、時にぎこちない、「イケメン」揃いのアイドル・バンドたち。
あるいは、これもラモーンズに影響を受けたU2のような、時代を掴んだ長く活躍するバンド。
ラモーンズははっきり言って、その存在を忘れかけられそうな瀬戸際、風前の灯火で、
時代の流れからいうと「向かい風」の真っ只中に、4(3)人ぼっちで立っていた。
他のパンクバンドたちのように、消えてしまってもおかしくなかったけれど、
ラモーンズは苦しみながらも己らしさを取り戻し始め、
あれだけ長くやり続けていけるだけの確かな信念と
ある種の開き直りまたは諦め、そしてしぶとさを獲得した。




「ビルボードやラジオ・ヒットもいいが、シーンに媚びた音楽づくりはもうやめて、
ラモーンズらしさを取り戻し、伸び伸びと自分達らしい音楽をやっていくのが、
何よりではないか」

バンドとして一番大事なことに気付いた彼ら。
実際にビルボード、MTV、ラジオの常連だったなら寧ろ、常に媚び続けなくてはならず
自分達らしさなど(飽きられるまでは)論外だったでしょう。
ある意味、売れなかったからこそ、マイペースで長く続けていけて、独自のポジションを
確立することに成功し、同業者受けも良かったという「一番オイシイ売れ方、続け方」が
できたのだと思います。
当然ながら大前提として「潰れそうになっても持ちこたえて」という条件がついており、
本作で、ラモーンズはそのシビアな条件を
見事にクリアすることに成功したといえるのではないでしょうか。

そして1年後、遂に「全部吹っ切れた!」感満点の清々しいアルバムをリリースします。
懐かしいあの人物も再登場!
遅筆で申し訳ないですが、次回(5/31を過ぎて、アーティストベスト3の集計が
先に終わった場合はそちらを優先する為、次々回)、ぶっといスピリッツの真髄をご覧あれ!


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Ramones:その6 プレザント・ドリームス「keep rock & roll music alive~言うほど悪くないけど、推すには押しが弱くって・・・」

前年に、フィル・スペクターとの偏執狂な長い長い作業に耐えて世に出した渾身の5thが
セールスはバンド史上最高でも、評価がどうも芳しくないRamonesラモーンズ)。
でも、ビルボードのチャート上位にランクインしたい、ラジオで曲をかけてほしいという念は
やはり根強くあり、翌年、売れ線路線第二弾ともいえる6th、Pleasant Dreams
プレザント・ドリームス)をリリースしました。

プレザント・ドリームス+7プレザント・ドリームス+7
(2005/06/22)
ラモーンズ

商品詳細を見る

プロデューサーのグレアム・グールドマンは、ラモーンズが出てくる少し前、70年代前半に
登場しブレイクしたイギリスのバンド・10ccの中心メンバーで、60年代から他アーティストへの
曲提供(ヤードバーズなど)も盛んに行ってきた実力者。
彼の手腕によって、ポップかつ前作よりもラモーンズの従来のサウンドと馴染みがよい
「ヒットしそうな」作品が出来上がりました。
「~しそうな」というのがミソで、実際は前作よりてんで振るわなかったのですが・・・
でも聴きやすくて楽しいアルバム、もう少し詳しくいつものように追ってみましょう。


ラジオ・ヒットへの執念
なにせ、#1から「We want the airwaves」というタイトルなのである。
しかもその曲調にも、悲壮感や非常に切羽詰まったものがヒシヒシ、はっきり言って重い。
「これがラモーンズ?これがパンク・バンドのアティテュード?!」
しかしそもそも初期の段階で彼らは売れたがっていたことを思い出して欲しい。
あの、ギラギラした、愉快で滑稽なバブルガム・ポップをやっていた頃から、
ラジオ・ヒットはずっとずっと変わらない悲願だった。
だから売れ線の音楽とプロデューサーに身を投じることを受け入れた。
それが彼らをもっと苦しめることになるとは、皮肉なのだが・・・

作詞・作曲者のクレジット明示~個の成長、エゴの増長
本作のブックレットを開くや否や、途端に強い違和感を覚えた。
曲目の下に括弧書きされている、Joey RamoneやDee Dee Ramoneの名前。
今まではこんなものは明示されていなかった。ラモーンズ全員で作詞作曲だとクレジット、
インタビュー等で「この曲はジョーイが」「この曲はディー・ディーが」と明かされて
初めてわかる程度だった。
このクレジット表記から感じ取れるのは「この曲は俺が作ったんだぞ」「あんなチンケな曲を
俺は作ったりしないぞ」「俺はこんないい曲を作れるんだ」といった競争意識、エゴの増長。
ただ、彼らをこうやってほじくり返して理解に勤しんでいる者としては、二人の路線の違いが
はっきり見えて、ありがたくもある。そして、この二人だけでここまで曲作りを担っていた事実に
驚愕し、感銘を覚える。だから後にディー・ディーが脱退した時のダメージが大きかったわけだ。

ポップで聴きやすいけど、ちょっと押しが弱い
本作からのヒット・チューンは件の(後述)KKKということになろう。しかし、それも含めて
ポップで聴きやすく、耳あたりが良いけれど、「これは!」と引っかかるような曲がない。
前作の、ウォール・オブ・サウンドとバンド・サウンドとの乖離といった残念な現象はなく
かなり自然に「ポップ」をサウンドの中に組み込んでいる手腕は巧みで流石だと唸らされるし、
聴いていて理屈抜きに単純に楽しい。人工的なバブルガム・ポップとでもいおうか、
あの頃のキッチュなノリが80年代ヴァージョンにアップデートされて、ノリノリだ。
でもここにはアクがない。売れ線ポップに不可欠なのは「アクのなさ」。売れ線ポップ路線に
転向するために、ラモーンズは「らしさ」ともいえる毒っぽさや濃さを放り出してしまった。
聴いていて楽しいけれど、ポップ音楽のファンが他の音楽を差し置いて、わざわざ本作を
手に取るような必然性もなかなか見当たらない。
昔からのラモーンズ・ファンが期待しているのはハードでシンプルで無骨なあのバンド・サウンド
だから、残念ながらまさに「誰得」といった評価になるのは致し方ないだろう。

決定的な対立~「KKK」が俺の女を奪っていった
何となく聴いていれば普通にポップチューンで、人気曲だというのも頷ける#3「The KKK took
my baby away
」。しかしながら、比較的有名なエピソードだが、この曲はジョーイが
愛していた女性・リンダをジョニーに奪われたという「あてつけ」として書かれたという。
映画「エンド・オブ・ザ・センチュリー」で、バンドのローディーとして公私ともにジョーイに
尽くしていた弟・ミッキーが語るところによると、「ジョニーとリンダが恋に落ちたのは、
恋愛としては自然な流れ」「兄貴には恋愛は無理だったんだと思う」(弟なのに随分な言いようを
するものだと驚いたが、それだけ兄に苦労をさせられ、兄の不適応な性格も見てきたからだろう)。
だから奪ったも何も、片想いしていた女が別の男と付き合い始めたという、よくある話でしかなく
実際には「俺の女を奪っていった」というのはジョーイの被害妄想だと思われる。
リンダがジョーイの「俺の女」であるという前提自体が、申し訳ないがちょっと考えにくい。
なにせ、ジョーイの被害妄想は、それはそれは酷かったというから・・・・・・
しかし、この件を境に、ジョーイとジョニーの仲は決裂。和解は一生叶わなかった。
「なんだかんだ言って、ジョニーのほうが気にしていた」と言っていたのはリンダだったか。
ジョーイの気持ちは知っていたけど、互いに自然に惹かれ合っていただけあって気持ちに抗えず、
一方で罪悪感を抱え込み、ジョーイに合わせる顔がないと考えてしまったフシもあった模様。
ラモーンズは96年まで活動を続けるのだが、最初から最後まで在籍したメンバーは因果にも
ジョーイとジョニーのふたりきり。あからさまな自分へのあてつけの曲でも、私情を一切交えず
「ファンに人気の曲は積極的に演奏する」という姿勢を最後まで崩さなかったジョニーは偉い。

そして皆の心は離れていった
本作から次作までの時期「俺たちは全く言葉を交わしていなかった」とジョニー。
ジョーイとジョニーの決定的な対立については上述の通り。
ジョーイとディー・ディーについては音楽性の対立があったから、前述したクレジットの問題が
表出したのだろう。前作はあからさまなジョーイびいき、本作でもジョーイ優位の方向性。
(クレジットで数えてみると、ジョーイ7曲:ディー・ディー5曲で拮抗しているが、
ディー・ディーの曲はもはや彼の曲らしさを破壊されてしまっているものが少なくない)
次作でこの問題は本格的に表出するが、マーキーは次第に酒浸りになっていく。
バラバラになったバンド。この状態でがっぷり4つに組んだバンド・サウンドは難しかっただろう。
寧ろ本作のような、しっかりプロデュースされ、コーラスやキーボードでさんざん加工された
殆どニューウェーブに近い「人工的なポップ・ロック」という方向性は妥当だったかもしれない。


メンバー間の最悪の関係だとか、イマイチ良くない評価だとか・・・を知っているとどうしても
前向きに聴くことが難しくなる作品にはなってしまうのですが、
例えばボーナス・トラックに収められた、スペシャル・ゲストをコーラスに大勢迎えた
賑やかで活気のある#15「Chop suey」なんかは楽しくて痛快だし、
ジョーイらしいラブソングの#7「She's a sensation」はよくまとまった軽快なポップ・チューン、
#9「You didn't mean anything to me」はハードでインパクトあるリフが効いている。
ラジオ・ヒットには力不足でも、「隠れたお気に入り」になりうる曲はぼちぼち潜んでいる
言うほど悪くない「隠れ佳作」アルバム
で、繰り返し聴いているうちに、個人的にはわりかし
お気に入りの作品になりました。

さて、次作の7thは、すっかり行き詰まってしまったラモーンズのターニング・ポイントとなる
苦しい中でも重要な作品になります。こちらもまたの機会に、腰を据えて見てみましょう。


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

ざっくり映画ライフ:その15 カンヌ受賞なるか?!是枝裕和監督作品SP(歩いても 歩いても、誰も知らない、大丈夫であるように)

TVをつけたら、カンヌ映画祭に新作映画をひっさげて主要キャスト陣と共に登場し、
映画終了後、10分ものスタンディングオベーションを受け、涙する是枝裕和監督の姿。
少し前にドラマがダダ滑りしていただけに、カンヌではうまくいってほしいものです。
結構久しぶりの映画ライフでは、つらい日常のなかにあるささやかな幸福を照らし出す
是枝作品を特集します!


歩いても 歩いても

歩いても歩いても [DVD]歩いても歩いても [DVD]
(2009/01/23)
阿部寛、夏川結衣 他

商品詳細を見る

奇しくも、今年の日本アカデミー賞の大賞受賞者が二人もメインキャストにいる作品
(阿部寛さん、樹木希林さん)となった。
この映画は国内外の数々の映画賞を獲っており、樹木希林さん、夏川結衣さんが
助演女優賞をいくつか獲得している。

阿部寛さん演ずる主人公・良多が、夏川結衣さん演ずる、前夫と死別し子連れで再婚した妻と
子どもを連れて実家に帰省するが、良多は実家と、とりわけ原田芳雄さん演ずる父親と何かと
折り合いが悪い。妻が子連れのバツイチで年上ということで、樹木希林さん演ずる母親や
YOUさん演ずる姉に陰口や嫌味を何かにつけ言われ、穏やかに時間が流れているかに見えて
家の中は絶えずギスギスし、誰もが何かしらわだかまりを抱えて鬱屈している。
父は15年前に事故で亡くなった兄を溺愛し、良多には全く価値を見出そうとしない。
そして父と母の間にも長年のわだかまりがあった。昔、ある日のこと、母は目撃してしまった、
父と知らない女との浮気現場を。一触即発状態の家で、遂に良多は父と正面衝突する・・・

観ていて、何度も涙腺がバカになってしまった映画。
みんながそれぞれ、こらえ続け、ごまかし続けている姿が、リアルだから余計しんどくなる。
とりわけ辛かったのは夏川結衣さん演ずる妻。いわれのない嫌味を言われて何度も頭を下げる、
子どもが良多になつかない。良多も頼りなく、いまいち味方をしてくれず、孤軍奮闘に涙する。
でも芯が強くて、だんだん穏便ながら反論していくようになる。
また、遠い昔の父の浮気、父は「あんな昔のこと」「後までつけて、みっともない」と言うけれど
母は痛みをいつまでも忘れることができない。浮気現場で流れていた曲「ブルーライトヨコハマ」
を当てつけに口ずさんでみる。「やめろ!」と怒鳴る父、でも母はあえてやめない。
良多は少しずつ連れ子の息子と仲良くなって、抑えていた父への感情を言葉でしっかりぶつける。
ギリギリの空間の中で、みんなだんだん逞しくなって、自分を主張できるようになるのがいい。
そして時間が過ぎた。良多と妻の間に子どもが生まれて、四人家族になって、再び実家へ。
父は死んで、母は足が悪くなっていて、クルマの免許をとった良多が頼もしく家族を連れて
父と兄の墓参りに出かける。映画冒頭の場面と丁度対比しているのがミソだ。
自信がなくてぼんやりしていた良多、家の片隅で小さくなっていた妻などが
今は自信を持ってしゃんと生きている、一方で父母は死に近づいていく、
そういうあたりで胸がいっぱいになる。
じわじわと沁みて、それは今でも後を引いている気がする。



誰も知らない

誰も知らない [DVD]誰も知らない [DVD]
(2005/03/11)
柳楽優弥、北浦愛 他

商品詳細を見る

内容もさることながら、なにより柳楽優弥君が「天才子役」として一躍名を馳せた映画。
インタビューなどで見せる素顔は子どもそのものなのに、作中で見せる姿は
あまりにもナチュラルに役を生きており、やはり衝撃的だった。
今はなんか色々(奇行とか、結婚とか)あった後、微妙な俳優になったような・・・

実際にあった事件(1988年に発生した「巣鴨子供置き去り事件」)をもとに、多少の脚色
(柳楽君演ずる長男がきょうだい思いの優しく健気な子として描かれているなど)を加えた。
幼いきょうだいのために奔走し、母親の無茶な言いつけにも素直に従う「小学6年」の長男。
しかし長男はもちろん、他のきょうだいも、学校に行ったことがない、出生届すら出されていない。
父親がばらばらの4人きょうだい。なかなか言うことをきかず、長男が腹を立てることもある。
偶然出会った人々が、彼らの置かれた信じがたい状況に心を痛め、援助を申し出るも、
長男はそうした援助を断ってしまう。
コンビニの期限切れ弁当をもらうなど、心ある人たちから一部の援助は受けているものの、
長男の奔走虚しく、やがて限界が訪れる・・・

凄惨な状態にあるはずなのに不思議と穏やかな空気が流れているのは是枝監督ならでは。
そして、どうしようもないDQN親を演じたYOUさん。本来ならばどのような理由があっても
4人もの小さな子どもを放って出て行って男のもとへ走る、こんな母親は許されないのだが
YOUさん特有の愛嬌がちょっと憎めない可愛いママに見えてしまって何とも。
何だか本当に「ちょっと出かけてくるねー」ぐらいのノリに見える。
是枝監督はドキュメンタリー出身とのこと、史実+適度なアレンジ=映画としての見やすさに。
ただありのままを描いてグロくエグく現実をこれでもかと押しつけるのではなく
ナチュラルに事象を提示し、しっかり観せて、そのうえで観る人間に考えさせる。



大丈夫であるように-Cocco 終わらない旅-

大丈夫であるように-Cocco 終らない旅-(初回限定盤) [DVD]大丈夫であるように-Cocco 終らない旅-(初回限定盤) [DVD]
(2009/11/18)
Cocco

商品詳細を見る

2011年、塚本晋也監督とのタッグ作「KOTOKO」に主演、大きな話題をさらった歌姫
Coccoのドキュメンタリー映画。
是枝監督とCoccoとな?何の縁?と思っていたら、何とCoccoオルタナ時代に
「水鏡」というシングル曲のPVを撮影していたのだ。それが2000年の出来事。
そして、Coccoがオルタナ路線を捨てて、活動停止から復帰した時期のシングル、2006年の
「陽の照りながら雨の降る」で再びPVを手がける。恐らくはこれがきっかけとなったのだろう。

2007年9月15日(沖縄限定版)~2007年11月21日(日本全国版)、Coccoは
「ジュゴンの見える丘」という曲をシングルリリース。
テレ朝の「人魚の棲む海~ジュゴンと生きる沖縄の人々~」という番組のテーマソングだった。
取材時期のCoccoは、こういった、自らのふるさと・沖縄の自然を守る活動に精力的に取り組み、
活動停止から復帰した後は、殊更に「沖縄」を強調した曲づくりをしていた。
本作では、Coccoの環境保護活動を追いかけると共に、沖縄のおじいさんや愛息についてなど、
これまで音楽番組にもあまり出ることがなかった彼女の素顔を、ライヴの本番やリハーサル、
本番後などの姿も交えて、優しい眼差しで明らかにしていく。

この時期のCoccoは、後に雑誌にも本人のインタビューで明かされたように、拒食症や自傷行為を
繰り返していた。冒頭、沖縄の菓子を何粒か口にして、「今日食べるものはこれだけ」と言う。
友達や恩人に会って、過剰なほどにはしゃいで喜ぶ。
ライヴの本番後に、Coccoの楽屋に、ひどくバタバタした様子でスタッフが集まり、
次の日以降、彼女は腕にがっつりと包帯を巻いた姿で表れるようになる。何をしたかは明らかだ。
現実は厳しく、沖縄での環境保護活動は長続きせず、落書きや中傷が書き込まれるようになり、
やむなく活動を断念、精神状態は悪化し、拒食症治療のためにイギリスの専門の施設で療養。
ここまでが本作で描かれる(エピローグ部分は文字のみ)Coccoの姿である。
客観的に捉えるとかなり異様な姿に違いない。でも、食べ物をろくに食べないことも、自分の腕を
傷つけることも、言動が少々不自然なことも、「そんな人がいてもいいじゃない、そんな彼女で
いいじゃない」とばかりに、温かく包み込む。どんなに人と違っていても、それを受け止める。
あまりに、真っ直ぐすぎる、純真すぎるために、
いつも世間からズレてしまい、苦しみを抱えるCocco。
その不器用さを「愛すべきもの」として、沖縄の美しい自然とともに描き出している。



現実はリアルで、少なくない痛みを伴いながら何でもない顔をして流れていきます。
ただ、辛かったり腹立たしかったりするいつもの日々の中にも、きらりと輝く瞬間があって
毎日はただの灰色じゃないということを感じさせてくれる、色をつけてくれる。
是枝作品にはそんな強みがあるように思います。
作品は他にもまだまだ沢山あって未見なので、それら未見作品の山を観てからもっと感想が
生まれてくるでしょうが、今のところはこんな感じで。

福山雅治さんが主演、尾野真千子さんや真木よう子さん、リリー・フランキーさんらが助演の
カンヌ映画祭に出品された新作は今年秋頃公開とのこと。今からとても待ち遠しいです!


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

web拍手 by FC2

羽生善治:直感力「天才棋士がおくる大人賛歌、等身大の生き方、豊富な経験がもたらしてくれるもの」

「天才棋士」と騒がれブームになり、昨年は生涯獲得タイトル数歴代1位の偉業を達成。
長きにわたり絶大な強さと人気を誇る将棋棋士、羽生善治さん。
頭のよい人というものはひとつのことのみならず才能を発揮するようで、これまでにも
「決断力」「大局観」「簡単に、単純に考える」といった数多くの書籍を執筆してきました。
そして、またもやベストセラーの本、「直感力」を発表。

直感力 (PHP新書)直感力 (PHP新書)
(2012/10/16)
羽生 善治

商品詳細を見る

リンクさせていただいている、ヒメキリンさんのblog、One to Goに初めてお伺いしたとき
「決断力」が最初に目に入って、レビューを拝読し、「これ絶対面白い!買おう!」と心を大きく
動かされ、結果本当に買ってしまったという本。今改めて記事を見て、違う本を買っていたことに
気付いたわけですが(苦笑)
また前回の「聞く力」同様、日々の音楽レビューの合間に読んでいたため、読了が大幅に
遅れてしまった本その2です。(「聞く力」と同時に購入していた)
奇跡的な出会いをくださったヒメキリンさんに大いに感謝しつつ、感想、いってみましょう。


将棋と人生とはよく似ている
基本的にこの本の大半は、自身の将棋論や、将棋にまつわるエトセトラで構成されている。
しかし、そうやって将棋の話ばかりしているはずなのに、なぜか人生観、そして直感力を
気がつけば語っているのだ。なぜ?
その答えは、将棋というゲームが、人間の人生に非常によく似ているからだといえる。
全体(大局)を見渡しながら。先の手を読みながら。戦型や定跡をよく研究して。
しかし結局は人間同士のバトル、何が起こるかわからない、臨機応変に対応して。
考えすぎてもだめ、考えなさすぎてもだめ。余裕がないのはだめ、余裕だけでもだめ。
今まで自分が築いてきたものの集積であり、年齢を重ね、経験を積むことによって進化する。
たかがゲーム、されどゲーム。盤上で繰り広げられているのは、人生ゲームかもしれない。

羽生さんはカウンセラー?~達観力も当代随一
「無理をしない」「囚われない」「力を借りる」「自然体の強さ」・・・気負わない、そして
とんでもなく達観しているように感じられる。1970年生まれだから今は40代前半か。
そんなものかもしれないが、もっと上、50代60代の先生方の本を読んでいるような気分だ。
20年あまり第一線で活躍してきた実績が築いた自信によるものか、「直感力」の為す術か。
カウンセラーの書いた心理系の本を読んでいると錯覚したのは一度や二度ではなかった。

「天才棋士」をちょっぴり近くに感じて
天才と謳われる人の常で、羽生さんは初めから天才で、何でもできるかのように思える。
でももちろんそんなことはない。
小学生で将棋会館に通い始めた頃は、負けっぱなしだった。それでも通い続けて強くなった。
勝ちを譲るレベルのうっかりミスをして、対戦相手にも驚かれてしまうことが今でもある。
実は人前で話をするのがとっても苦手(なのに講演の仕事をあえて受ける。来るもの拒まず)。
寝坊して、生放送のTV番組の収録に遅刻してしまったことだってあった。
「超天才の羽生さんだからそんなことが言えるんだよ、やっぱり超天才は違うね」と
達観して無駄のない論がひとごとに感じられそうになっても、もう少し読み進めてほしい。
勿論天才ではあるのだが、どちらかというと、努力家の中堅サラリーマンのようでもあるから。

博識さに驚かされる~読書のススメ、多様な価値観を培うススメ
「えっ、羽生さん、そんな例え話どこで聞いたの?」「どうしてそんな分野に詳しいの?」
そういう瞬間が無数にある。
コンビニのレジのPOSシステムについて。TVの視聴率調査の対象について。
野球を題材にした、ブラピ主演の映画について。ときに心理学的現象までも。
羽生さんは小学6年でプロ棋士養成機関「奨励会」に入会して以来、今までずっと
将棋の世界でしか仕事をしたことがないはずだ(講演などを除く)。
その博識さはどこから来たの?答えは本の中にある。幅広い経験、また読書のススメだ。
素人意見っぽい部分もあるが、いろんなことをやってみて、本も沢山読んでいるから、
発想や言葉選び、たとえ話の選択肢がとんでもなく多くなるというわけ。

やや大人向け~「大人賛歌」のエッセンス
この本は、最低でも30は過ぎないとその醍醐味が伝わらないのではないかと思ったりする。
なぜなら、少しばかり「大人賛歌」が入っているように感じられるからだ。
若輩者だった頃、言いかえれば頭でっかちだった頃、羽生さんでも青臭さから沢山失敗した。
諦めが悪かったり、目新しい手を指そうと勝負よりそちらに躍起になったり。
今、40代になり、経験を積み重ね、豊富な経験というデータベースが出来上がっている。
その経験ひとつひとつにしても、吟味しながら、反省しながら、学習しながらやってきた。
ものごとを行ったり決めたりするうえで、自分のスタイルが固まってきた。
直感は「迷いも悩みも起こり得ない瞬間」であり、それはまた
「自分自身が今まで築いてきたもののの中から生まれてくるもの」だという。

だから、経験の積み重ねが功を奏する。
羽生さんと同年代かアラウンド同年代、またはそれ以上には、カタルシスがあることだろう。
逆に10代20代だと、心構えをインプットしておいても結果が出るにはあと10年以上かかる・・・?

フラットになる秘訣~ナチュラルな生き方
直感が湧いてくるタイミングは、自分を積み重ね、心身が柔軟に保たれ、雑念の少ない状態が
読んでいてイメージされる。少々瞑想や心理学のようなイメージだ。
つまり、心身とりわけ心をフラットにする秘訣が得られる。
頑張って頑張って・・・とは少し違い、心を落ち着かせ、出来ないことは出来ないと開き直り、
余計な悩み事をやめて頭に余白をつくる。羽生さんは、何も考えずに散歩したりするそうだ。
いきまない、力を抜いて。そして自分の中から強く立ち上がってくるものを掴まえる。
無駄がないぶん無機質にも聞こえるが、人間らしく、40代らしい、ある程度アナログな論。
これって、ナチュラルな生き方や歳の重ね方の指南でもあるんじゃないだろうか。

書き手としての羽生さん~将棋が思考にもたらす影響
理性的で、落ち着いていて、無駄がなくて、それでいて要点はガッツリ逃がさず、端的に語る。
静謐な言葉とリズム。
本書は、文章にふれているだけでも「快適」だと感じられた。
この静謐さと美しさ、無駄のなさは、私の大好きな作家のひとり、大崎善生さんに通じる。
そんな大崎さんは、日本将棋連盟の機関誌の元編集長で、将棋に興じていた時代もあった。
(羽生さんとも面識があり、最近発売された羽生さんの特集本にも大崎さんが寄稿している)
将棋。少しやってみたことがあるが、常に選択や決断の連続で、本当にエネルギーを使う。
頭の中を静寂にもっていって、とにかく沢山考えて、考えて、そして決断して、対戦相手からの
リアクションに応えるためにまた同じことを繰り返す。
続けていると、選択や決断の経験値が圧倒的に増えて、思考力が高まること請け合いだと思った。
無駄が削ぎ落とされながら、滋味はしっかり残り、語りすぎずに考えさせる。
将棋は、思考力や文章を紡ぐ力をも培う効果があるのかもしれない。


30代に入ってもまだまだ荒ぶる魂で生きる私には、本書の境地は遠い彼方か、違う流儀かも
しれないけれど、いかんせん私は冷静で客観的な思考力が足りないので、それを補うためには
この人のような視点が必要かも。
自分と性格が真逆の人の話を、それも普段絶対接点を持つなんてできない立場の人の話を
簡単に聞けてしまうのは読書のいいところ。
作家は文章のリズムに馴染めるか否かでお気に入りを決める私、羽生さんのリズムにすっかり
ハマってしまったので、他に出版されている数え切れないほどの著書も読んでみたいです。
果てない情熱と、しなやかでしたたかな冷静さ・客観性の合わさったところに出会えたら、
人間として、ネットの端っこの物書きとして、一段高い境地に達することができそうです。
情熱だけでは駄目だと気付くも、自分の原動力は情熱だとも痛感する今日この頃だから・・・。


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:考えさせられる本 - ジャンル:本・雑誌

web拍手 by FC2

阿川佐和子:聞く力「『聞く』を通じた人間賛歌、普段インタビューをしない私達が学べること」

先日観た、土曜朝に阿川佐和子さんとゲストがトークする番組「サワコの朝」にて、
吉川晃司さんのあの立派な肩は「肩パッド」ではなく、水球で鍛えた自前の肩だと
いうことが判明しました。朝ドラ、知っててわざと間違えてそう(笑)
質問をされて「うん、そうだよ」等も挟まず、質問の途中から遮って答える吉川さんに
サワコさん内心イラッとしているだろうな、いやこのくらい序の口か、などと
いち視聴者として若干イライラ(ヒヤヒヤ)しながら観ていました。

今書いた「サワコの朝」に、ビートたけしさんの番組「たけしのTVタックル」のアシスタント、
文藝春秋で長期連載となっているというインタビューにエッセイに小説(「聞く力」が社会現象に
なるまで、私はサワコさんをエッセイストか小説家だと思っていました)、その他、その他・・・と
引く手あまたのサワコさん。今年で還暦なのに、かわいらしくていつも活き活きしています。
そんななかなんとなく心ひかれて、珍しく流行りの本を読んでみた、それが「聞く力」でした。

聞く力 心をひらく35のヒント (文春新書)聞く力 心をひらく35のヒント (文春新書)
(2012/09/20)
阿川 佐和子

商品詳細を見る

山のようなCDレビューの合間に読んだのでかなり時間がかかってしまいましたが、やっと読了。
この頃は「70万人が泣いた!笑った!そして納得!」と帯に書いてありますが、現在じゃもっと
部数は伸びていることでしょう。最近じゃ書き下ろしの新しい小説が書店に並んでいたし、
いやはやすごいすごい。
関連番組なども観たので、そこで得た情報や感想も織り交ぜながら、感想を述べていきます。


・新書の体裁をとったエッセイ本?
新書の中身というものは大抵、もっと論説ベース。文章の全ては「推したい事物」の為にある。
しかし「聞く力」は違う。聞くコツや醍醐味と同じくらい、サワコさん自身も文章の主人公。
「インタビューをする」がテーマのエッセイ本といっても本当は差し支えない内容だと思う。
ノウハウ本や、論説本を期待していると、もれなく肩すかしを食らうはずだ。
時々サワコさんの一人喋りが長引き、そこらのオバちゃんの茶飲み話と化している部分もあり
イライラする向きもあるかもしれない。全ては喋るような調子での、サワコさんの体験談だ。
お喋りを聞くように読めるからすらすら読めて人気が出ているのかもしれない。
仕事に差をつける目的で書かれたノウハウ本は理論で読み手を説得し、新卒学生が社会人として
ホウレンソウを身につける目的で書かれたマニュアル本は教科書のように「暗記」させる。
では「エッセイ本」は?自身の実体験で、うまくいった事例・失敗した事例が本人の実感と共に
示されるから、その要点が「なぜ」必要なのか、重要なのか、浸透しやすくなっているといえる。

・「上手な聞き手」の定義が変わった
かつては、インタビューが苦手で、褒められたことなど一度もなかったサワコさん。
インタビューの連載を始めるとき、前任のデーブ・スペクターさんみたいに、「相手が答えに
窮するほどの鋭い質問をビシバシ投げかけて、あくまでも冷静に、みごとな切り返しができる
ような人」をイメージしていたが、そういうタイプは相手に敬遠されることもある。
サワコさんのように、相手の話にいっしょに笑って時には泣いて、話をどんどん引き出す、
同調タイプの聞き手もまた、いま新しく「すぐれた聞き手」として定義された。
デーブさんタイプ、サワコさんタイプ、それぞれのニーズは違うから、どちらが優れている
などではなくて、両方が共存し、ケースバイケースで使い分けるのがよいのだろう。
「サワコの朝」では、ゲストが思い入れのある曲を2曲紹介して、それをチラッと流しながら
その曲に関するエピソードを語るというコーナーがある。これもまた、ゲストからスムーズに
視聴者にも自然に、話を引き出すヒントになっていると思われる。

・サワコさんのキャラクターから生まれた「大事なこと」
サワコさんは、わからなければ素直に(ちょっとおっかなびっくりに)「あの件なんですけど・・・」
と、聞きづらい質問でも思い切って聞いてしまう。知ったかぶりをせず、知らないことは素直に
知らないので教えてほしいと言う。また、心から面白そうに聞いて、上っ面な受け答えはしない。
素直で、誠実で、感受性が豊かで、ユーモアをいつも携えているキャラクターのサワコさん。
それゆえに築き上げられたインタビューのテクは、仕事一般にも共通するテクでもある。
どの分野でもそうだが、自分の長所を伸ばすなかに、物事をうまく進める秘訣が隠れている・・・
そのようなメッセージでもあるような気がする。

・あの人やこの人のこぼれ話をただただ楽しむだけでもおもしろい
聞くことに興味がなくても、この本を楽しむことができる。これまでインタビューしてきた実例が
豊富に収録されており、著名人の「らしい」話や意外な話をたっぷり楽しむことができるからだ。
これは凄い!と恐れ入ったのは、デーモン閣下による「へヴィメタルとハードロックとロックは
どう違う?論」。私も正直曖昧だったのだが、閣下は本当に頭の良い人なのだろう、サワコさんに
訊ねられるなり、音楽学校の講師のように懇切丁寧なレクチャーを披露してくれたという。
「HANA-BI」受賞後のビートたけしさんは実はまだバイク事故の後遺症が残っていて、後遺症や
事故(=死にかけたこと)を受けて考え、感じながらとるようになった行動が、「HANA-BI」に
かなり投影されているというくだりは、よくできたミステリーのようなスリルと読みごたえ。
笑福亭鶴瓶さんの下ネタもさすが鶴瓶師匠って感じだ。どこへ行っても変わらないな(笑)

・普段インタビューをしない我々は何を得られるか
サワコさんの実例には、お友達や、親戚の伯母さんも登場する。当然この人達は「インタビュー」の
対象ではなく、サワコさんの日常に登場して、やりとりを交わした人物である。
なぜこの人達とのやりとりが載っているかというと、ここにも教訓が込められているからである。
「人と喋る」という、どこにでもありそうな行為、それだって立派なコミュニケーションで、
注意深く聞いて、心を込めて話にノって、楽しくくつろいで話してもらおうと心がけることが大切。
そして話すときは、上辺だけの綺麗事でなく、具体的に、本音の話をするようにすることが
聞き手への誠意に繋がるし、聞き手との距離感を近づけ、聞き手に自分を印象づけられるのだと
サワコさんによる「聞き手側の本音」から、また「あとがきにかえて」から読み取れる。

・ひとって、おもしろい!~「聞く」を通じた人間賛歌
この本は、様々なジャンルの、とても沢山のひとの、おもしろい所が一杯詰まった本になっている。
(意識してか無意識かは不明だが、後述するように『ひと』にはサワコさん自身も含まれる)
ひとのおもしろさを引き出し、それを一緒におもしろがり、楽しい時間を過ごす。それをするには
聞き手自身がひとを好きで、ひとのことを心からおもしろいと感じられることが必要だ。
聞き上手になるには、本にも載っている様々なテクもいいが、まず第一に、ひとに興味をもつこと。
優しい人も怖い人も、饒舌な人も口下手な人も色々といるが、皆がそれぞれの「おもしろみ」を
持っていて、そこに貴賤はない。色んな人を知って、人の数だけの「おもしろみ」を知ること。
「ひとって、おもしろいよ」それこそが、サワコさんが様々な活動を通して伝えたいことなのかも。

・サワコさんのやらかし日記
エッセイストの性だろうが、そこかしこに「やらかしちゃったアタシ」の悲哀物語が登場する。
美輪明宏さんに「その格好、何もかも諦めちゃった体育の女教師みたいじゃよ。なんとかしなさい」
と冴えない格好を喝破されてしまった苦い想い出。憧れのミュージカル女優へのインタビューが
叶い、浮かれて「あの曲も歌えます、この曲も歌えます!」と終始歌いっぱなしで、その場の皆が
すっかり呆れてしまったという空回りの切ないエピソード。TVで密着取材されていたサワコさんは
お気遣いの人として紹介されていたけれど、本当はかなりの天然さん??でも、このような愛嬌が
サワコさんを幅広い層の人にとって身近に感じさせ、相手の緊張を解いて、話しやすくさせる。
あっ、相手の心を開くための計算!?


ソロモン流」では、「聞く力」の後のチャレンジが紹介されていました。
ひとつは新しい小説(前述)、そしてもうひとつは、被災地と東京とをつなぐプロジェクト。
「プロジェクトを取り仕切るのは初めての経験、だけど本気のプロジェクトだから成功させたい」
と、厳しい表情で奔走している姿が印象的でした。
インタビューするにも、小説やエッセイを書くにも、プロジェクトを立ち上げて取り仕切るにも、
全ての土台は、ひととのコミュニケーションと、ひとへの愛と観察眼。
「聞く」って、「ひと」って、たまに考えてみると結構深いものですよね。
「聞く」の真髄、「ひと」の真髄に、明るく楽しくそして深く潜って、迫ることができる本です。
ライトなようで、この海は案外深いのです。


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:本とつれづれ - ジャンル:本・雑誌

web拍手 by FC2

John Fruscianteの1stアルバムが再発されるって聞いたんだけど・・・

ネット情報で、John Fruscianteジョン・フルシアンテ)の所謂ジャンキー時代の
1stアルバムが再発されているらしい!との朗報を受けて、
タワレコにとびこんだりAmazonで検索したりしたのだけれど・・・
(因みに「所謂ジャンキー時代」と書いたのは、本人曰く、音源を作曲した当時は
ブラシュガの録音と並行していたり、デビュー前だったりと、
ジョニデの自主制作映画での酷い部屋や、Youtubeインタビューの痩せこけて目玉が飛び出して
訳の分からない話をずっとしているような、凄惨な薬漬けにまだなっていなかったから)

Niandra Lades & Usually Just a T-ShirtNiandra Lades & Usually Just a T-Shirt
(2013/05/02)
John Frusciante

商品詳細を見る

このblogからの「商品検索」でリンクできる商品は、確かに2013年5月2日発売だけど
輸入盤で、タワレコに行ったのはGW中だったのだけど影も形も専用予約用紙などもなかった。
つい最近ブックオフに行ったけどそこの中古にもあるはずはなかった。
(代わりに、P.I.L.の「フラワーズ・オブ・ロマンス」を見つけて買ってきた)

で、アーティスト名とアルバム名でググるとこんなふうになるし・・・
http://www.amazon.co.jp/Niandra-Lades-Usually-Just-T-Shirt/dp/B00009Y3L3
2003年6月24日発売と情報欄には書かれている。「新品あり」の新品は3万円強で、明らかに
普通の再発がもう出てて買えますよーの商品とは違う。

国内盤で再発されると勘違いしていた(The Empyrean以来、最近よくジョンのCDを出してる
レコード・コレクション辺りで)のだが、それ自体が勘違いで、あくまで輸入盤の再発って
ことなんだろうか。
対訳とか解説とかとても読みたいのだが・・・
PBXなんかもそうだが、ジョンが何かリリースとなったらそれなりの話題になるんじゃないかと
思うんだけども、1stの再発はまるで話題になってない。タワレコやHMVのメルマガでリリースが
宣伝されていることもなかった。再発だからかなぁ。それとも問題作だから?

数年前のある休日、夜更かししてYoutube三昧、朝6時くらいに件のジョンインタビューを観て
リバースしそうになり、以来最近まで「1stと2ndはありえん」という結論になったのだけれど
(どちらにしろ楽曲も幾つか聴いた上で、当時の理解の範疇を超えていた。あと、朝6時台に
あんなインタビュー動画を観るほうがどうかしてた)
再発するっていうから、やっと勇気出して入手してみようと決意したんだけども、
うーんどうしたものか。
結構気合い入れて待っているのですが。
気長に待て、という事ですかね。


愚痴ってばかりで埒が明かないので、以前PBXのレビューを書いた時にネット上で収集したものの
余ってしまったジョンの画像をこの機会に幾つか。
John Frusciante 1-1
暗闇の世界からレッチリへ戻ってきたばかり、そこはかとなく痛々しさが漂う。
クスリをしすぎて歯茎が溶けてしまい、歯なし状態なので口元が大変なことになっている。
カリフォルニケーションの印税が入ってからようやく、総インプラントで歯が入ったとか・・・
音楽少年漫画「BECK」にこの頃のジョンがパクられまくってて(模写みたいな絵もあった)
笑えばいいのかキレればいいのかわからなかったのが懐かしい。

John Frusciante 1-2
これは見事なペインティング!(海外の作品のようです)
青い空、下から照りつける赤い夕焼け、雲の向こうに虹。色遣いが素晴らしい。
オフィスワーク用のパンツみたいなのをしょっちゅう穿いてた時期、ありましたよね。

John Frusciante 1-3
ずっと写真だと勘違いしていたけど、ギターのネックやペグなんかを見ていてついさっき
ペインティングだと気付いた作品。(これも多分海外の作品)
ジョンの顔の表情がリアルなもんで、絵と思えなかった!
背景がとんでもなくアートでオシャレ、ジョン抜きで壁紙にしてもいいかもしれない?

John Frusciante 1-4
まるい。面長のジョンだがこの画像だともれなくまあるい。
表情、髪型や髭の塩梅、格好、背景、画像処理など相まって凄くジーザス。
と言うと不謹慎ならば、古代のローマ帝国やギリシャ、中近東っぽい雰囲気がある。
「聖☆おにいさん」に出てくるいえっさことイエスは、作者がジョンファンなだけあって
少なくない頻度でジョンをモデルに描いているだろーという画が出てくる(一時期に比べ、
最近は少し落ち着いたけど)のが気になる。仕事と「萌え」は区別してくれませんかな。


気まぐれでマイペースたまにハイペースなアーティスト、それがジョン・フルシアンテ・・・
「高い中古」を落札するくらいなら輸入盤でも新作が欲しいような気がするので
今はじっくり待ちますかー。


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:90年代洋楽 - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Ramones:その5 エンド・オブ・ザ・センチュリー「It's the end,the end of the '70s~まさかのスペクターとのタッグ、栄光と失墜」

Ramonesラモーンズ)とPhil Spectorフィル・スペクター)、
誰がこんな組み合わせを予想できたでしょうか。
しかし、これは史実で実現した組み合わせ。
運命の悪戯で実現したタッグによる、「運命」と「悪戯」の賛否両論にばっくり割れる
バンド最大のヒット作にして問題作の5thアルバム、
End Of The Centuryエンド・オブ・ザ・センチュリー)」を語るときがやってきました。

エンド・オブ・ザ・センチュリー+6エンド・オブ・ザ・センチュリー+6
(2005/06/22)
ラモーンズ

商品詳細を見る

これが、これが、パンクバンドのアルバムのジャケット写真だなんて。まるでアイドル。
「ごめん生理的に無理」と思って躊躇したのは私だけではないでしょう。
普段も、別のページの写真をカラーコピーしてジャケット扱いして保存しています・・・

バンド名の由来はビートルズのポールが一時期名乗っていた名前だというのもあるし、
ビーチ・ボーイズや、スペクターがかつて手がけていた女性コーラス・グループなど
60年代の音楽からの影響やリスペクトがとても強いメンバー達でもあるので、
ラモーンズ側が「そのうちスペクターにプロデュースしてもらえたらなあ」と
ジョーク混じりに夢として語っていても、実は不思議はそんなにありません。
問題は、スペクターの方が、ラモーンズを見つけ出したという奇跡がなぜ起こったのか?

LAで結構鳴らしていて、沢山のキッズが彼らを追随していたほどのラモーンズ。
LAの音楽シーンの多くの面々は、それを見逃さず、バトンリレーのように
ラモーンズの存在をスペクターに知らせ、デモ音源を聴かせたのでした。
するとスペクターは、ラモーンズ・・・というより、ジョーイの声をいたく気に入り、
「君を新しいバディ・ホリーにしてやろう」と言ってジョーイを口説き落とそうとし、
ジョーイのソロ・アルバムをスペクタープロデュースで作ろうとしていました。
他のメンバーは、当然いい顔をしているはずはなかったわけですが・・・
とはいえ、ラモーンズはまだこれから5枚目のアルバムを作ろうかという時期で、
ジョーイは「ソロアルバムを作るには少し早い」と断り、かくしてスペクターは
ラモーンズのアルバムをプロデュースすることになったといういきさつでした。

このアルバムは、バンド史上最高のチャート成績を収めた(ビルボード44位)と同時に
ファンの間での評価はばっくり賛否両論に割れ、徹底的に嫌う人も根強くいます。
ラモーンズは、頑固なパンクバンドだったはず。それが裏切って、メインストリームに媚び
ヒット・レコードを作ってしまうなんて、許されざることだ、というわけです。
個人的にも、前作「ロード・トゥ・ルーイン」の硬質な音作り・曲作りが大好きだっただけに
その理想的な流れがすっかり断ち切られてしまい、残念だというのが本音です。
これはこれで、ラモーンズ・パンク&スペクターのポップな味付けの化学反応が面白い1枚と
いえるのですが、せめて前々作の後に出てきたならまだ解ったかも。
緊張感や悟り、タイトさがひしひしと漂う前作の後だから納得できないところもあります。

愚痴はともかく、作品の感想~レビューにさっさと取りかかりましょう。


・スペクター無双にみんなうんざり~拳銃が登場した逸話は本当だったらしい
フィル・スペクターといえば多くのロック・ファンが思い出すのは、奇行の数々。
ジョン・レノンの「ロックンロール」を手がけた際は、マスターテープを持って
トンズラしてしまうし。酒癖が極めて悪かったり、極端なコントロールフリークだったり、
「気まぐれな行動・芝居がかったバカげた行動」(byジョーイ)で周囲を振り回したり、
ダラダラとレコーディングをしてミュージシャンをくたくたに「わざと」して、
それによってミュージシャンの彼ららしい演奏を削いで、自分色に染めやすくしたり

極めつけは、ディー・ディーに殴られた時、彼に銃口を向けた一件、
そして近年の逮捕や裁判に至ったあの事件。
(ディー・ディーに関しては、どういう流れか知らないが、ぶん殴るのもどうかというのも
あるが。スペクターは強盗に遭って以来、護身用として持っていた銃だったというし)
スペクターお気に入りのジョーイですら「果てしない長さ」と言うほどのレコーディング、
スピーディーな作業が身上のジョニーやディー・ディーはイライラしっぱなしだったという。

・「ウォール・オブ・サウンド」の"もや"が邪魔だよ、取ってくれ!
ビートルズ解散後、歴史的名盤「All Things Must Pass」をリリースし、スペクターに
プロデュースしてもらったジョージ・ハリスン
彼が00年代に入り、自ら「All Things~」をデジタルリマスターした際、真っ先にしたのは
スペクターによる「ウォール・オブ・サウンド」を除去したこと。
曰く「もやが晴れたようだ」。ビートルズ時代、「Let It Be」の仕上げを
率先してスペクターに頼んだ人間の言葉とは思えないが、実際ジョージはそうしたのだ。
「Let It Be」~「Let It Be...Nakedに関しては以前記事を書いたが
スペクターのアレンジを排することで、ポールの面目が随分上がったように感じられた。
あの洗練された後期ビートルズですらこの様相なのだから、荒っぽさが売りのラモーンズに
もやをかけたら、どうなるか・・・
「エコーとリヴァーヴのせいで、分離していないんだ。ギターとベースとドラムスが
はっきりと聴こえて欲しいんだよ。べったりしているから、聴き分けられないんだ」

サウンドに関してこう説明したのはジョニー、私も全く同じ感想を持った。
もやのせいで、スピード感やキレが損なわれ、ギターはエコーとリヴァーヴのお陰でまるでNW。
アルバムの最後に、数曲のデモ音源が収録されているが、こちらのほうがいっそ良いと
感じてしまうほど。高名な「ウォール・オブ・サウンド」、仇になったかもしれない。

・ジョーイの声とロマンティシズムが引き出される
さきに書いた通り、元々ジョーイのソロアルバムを作ろうとしていたスペクター、
そしてポップ指向が強く、ロマンティストで繊細な感性を持っているジョーイ。
流石スペクターが惚れ込んだだけあり、ジョーイの歌声はどの楽曲でも良さが引き出されて
いるように感じる。相性が良いのだろう。あるいは、ちょっと似ているのか?
ジョーイは本作以前からもメロウでロマンティックなミディアム・テンポのラブ・ソングを
アルバムで歌ってきたが、本作の曲とプロダクションは、彼の性向を一層引き出した。
バンドとして聴くと信じられない、ストリングスまで入った(!)あま~いカヴァー曲
#7「Baby,I Love You(ベイビー・アイ・ラヴ・ユー)」は非難ごうごうだったが
ジョーイのソロアルバムの収録曲なのだと頭を切り換えて聴くと一転、名曲に変わる。
#3「Danny Says(ダニー・セッズ)」は、ロマンティックに加えて、
ラモーンズのツアー暮らしの日常ネタ(よくする行動、よく観るTV番組など)が混じり
最後にはなぜかライヴが中止になり、ラジオで「シーナはパンクロッカー」がかかる。
おもしろくてロマンティックで、魅力的な詞。ジョーイってこんな人なんだろうな。
ジョーイのポップ~ヒット指向と、ジョニー&ディー・ディーのハード~パンク指向は
アルバムを重ねる毎に、次第に溝を大きくしていくが、本作はそのきっかけになったか?

・「リメンバー・ロックンロール・レイディオ?」の奇跡
#1に収録され威勢よく始まるスーパー・ポップ・チューンで、スペクターとラモーンズの
双方の持ち味が奇跡的にがっつり噛み合った瞬間、
Do You Remember Rock 'N' Roll Radio?(リメンバー・ロックンロール・レイディオ)」。
ラモーンズらしく楽しく痛快で、スペクターらしくドリーミーで画期的なアレンジ。
他の曲は何かと「ウォール・オブ・サウンドが・・・もやが・・・」と零したくなるが、
この曲に関しては一切の文句なし。
大リーグの試合で今でもよくかかるから、ロックに疎くても野球にそこそこ詳しかったら
聞き覚えがある楽曲かもしれない。本作の他の楽曲も試合でよくかかるという。
そういう理由で本作は、アメリカ人には馴染み深い作品になっている。
70年代の終わりを歌うこの曲、60年代~70年代にかけての音楽シーンを回顧し
それらからのさよならと新時代の到来を陽気に歌っているのだが、
60年代の音楽をルーツに持ち、70年代にデビューしたラモーンズにとっては
一種の自虐と自殺の歌ともとれるのが苦々しく、何とも彼ららしい。
皮肉にも、彼らがこれから辿る道を少しだけ予見してしまっている気がする。

・微妙に冴えなくなった「ロックンロール・ハイスクール」の再録音
あれ?前作に入っていたでしょう?と思うが、それはどうやらボーナス・トラックのようで、
アルバム収録曲として#10「Rock 'N' Roll High School(ロックンロール・ハイスクール)」
が正式に入っているのは本作になるようだ。
「Rock,rock,rock,rock,rock 'n' roll high school」「Fun fun」といった楽しいフレーズと
ワクワクするあのムードはそのままに、初めはキー下げ、途中から転調してキー上げ、
イントロとアウトロに妙に凝ったSEと、せっかくの名曲がどことなく台無し。
名曲なのは違いない、はずなのだが。

・案外、ストレートなロック・チューンも楽しめる~ゆえに中途半端?
後半に行くほど、ラモーンズ節がウォール・オブ・サウンドにかき消されず、
いつもの調子の彼らの姿を垣間見ることができるようになる。
「Ba-ba-banana,this ain't Havana Do you like bananas,ba-ba-bananas」
というふざけきった洒落が相変わらずの調子でおもしろおかしい
#9「This Ain't Havana(ディス・エイント・ハヴァナ)」
(1stの「ハヴァナ・アフェアー」にも掛かっている洒落なのか?)、
ラスト2曲、#11「All The Way(オール・ザ・ウェイ)」、
#12「High Risk Insurance(ハイ・リスク・インシュランス)」などは
#9と#11の間にある「ロックンロール・ハイスクール」も加勢して、一気に追い上げて
アルバムは無事、有終の美を飾る。
コントロール・フリークのスペクター、さぞかしジョニー達にもあれこれ注文をつけて
いたんだろうと思っていたら、基本的なギター/ベース/ドラムのサウンドに対しては
それほど口出しをしていないらしい。
しかし、しかしだ。もやに塞がれた前半のロック曲を含めてパンク・ロックな曲と
サポート・ミュージシャン達が参加しているような豪華プロダクションのポップな曲とが
ごちゃごちゃに混在していて、スペクターやラモーンズがどちらをやりたいのかが
いまいち判然としない。
そういう「中途半端さ」なども、本作が賛否両論である理由のひとつではないだろうか。


滅茶苦茶な指揮官=フィル・スペクターの元で、バンドの和はすっかり乱されたと思いきや
案外、メンバー達の関係に支障はさほどなかったようです。
問題は次作、遂にあの決定打が出てくる・・・(「あの女」とも言う)
「6thが見つからない」と言って先に7thを手に取ると、色々と不穏になっていて(例えば
いつの間にか、楽曲毎に作詞者のクレジットが入るようになった)驚くやら、がっかりやら。
次作に比べると、本作の狼狽はおおごとではなかったのかも?
本作はある意味、最初で最後のメイン・ストリームでの煌めきの瞬間だったかもしれません。
それが皆に大手を振って歓迎されないのが何とも彼ららしいとも言えるのですが・・・

6th鋭意捜索中です。続きはそれから。
その間は、溜まりに溜まった他のネタをコツコツ書いていきます。


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Ramones:その4 ロード・トゥ・ルーイン「I Just Want To Have Something To Do~シリアスな現実をめいっぱい音にぶつけて」

前作、3rdアルバムの段階で、いわゆる「第二次ブリティッシュ・インヴェイジョン」、
つまりセックス・ピストルズなどの台頭に、ブレイクのチャンスを潰されてしまった
不運なRamonesラモーンズ)。ほんの些細なタイミングのズレだったのに・・・
とにかく彼らは時代の大きな波に乗り損ね、ヒットのチャンスを水に流し、
華々しい暮らしといったロックンロールの幻想は徒花となってしまったのです。

「俺たちは一生売れないパンクロッカー、バンで年に300日以上
世界中を回る暮らしを続けていくことになりそうだ」

ラモーンズのメンバーは、自らの命運をこの時期に何となく悟ったのだそうです。
屈辱と幻滅。うっすらと見えてきた、果てなく続く労働者のようなロック人生。
普通ならここでくじけそうになりますが、こんな怒り、理不尽さこそが彼らの原動力。
だから今回の主役・4thアルバム「Road To Ruinロード・トゥ・ルーイン)」は
ロック史に高らかにその名を轟かせた初期作3枚に負けず劣らずの傑作になりました。

ロード・トゥ・ルーイン+5ロード・トゥ・ルーイン+5
(2005/06/22)
ラモーンズ

商品詳細を見る

ラモーンズの4人がイラストに!ジョーイ、ジョニー、ディー・ディーはともかく
「奥にいるドラマー」が小さいし心許ないぞ・・・
彼はオリジナル・ラモーンではないし、新入りだから仕方がないのです。
そう、この時期は人事異動もありました。
色々なことがありすぎた4th、早速レビュー~感想といきましょう。


・トミーからマーキーへ~タイトなプレイがバンドサウンド全体を引き締める
ツアー漬けの生活に、ドラマー兼プロデューサーのトミーは「密室恐怖症」に陥ってしまい
疲れ果てた彼はバンドを脱退。プロデューサーとして本作を見守る立場のみ継続することに。
新しいドラマーが必要となったとき、ジョニーが見つけてきたのがマーキー
年齢もオリジナルメンバーとそんなに変わらないし、なかなかよいマッチング。
そして何より、マーキーのタイトなプレイは、バンドサウンドをグッと引き締めた。
トミーも駄目ではないが、とりわけ本作のマーキーのプレイが自分は大好きだ。
お馴染みのギターやベースや歌声も締まって聞こえる。
これは、バンドサウンド強化を図って、ジョニーやディー・ディーなども腕を振るった成果
でもあるが、ドラムは往々にしてバンドアンサンブルの全体を決定する楽器だから、
本作でタイトなサウンドへの飛躍に成功したのは、マーキーが来た功績が大きいと思われる。

・世界観の決定的な変容~バブルガム・ポップからシリアスな現実との闘いへ
軽快でファニーで、今にもポンポンと弾けそう、飛び跳ねそうな、まぶしく愉快な
2ndや3rdの「バブルガム・ポップ」の世界がこれまでのラモーンズの身上だった。
当時の彼らはまだ、無限の未来を無邪気に信じていた。
しかしそれは目の前で無惨にも切り刻まれ、彼らは打ちのめされた。
これからの彼らを待ち受けているのは、しんどいばかりの果てしなく続くあぜ道。
無常な現実に追い詰められ、怒りに燃え、彼らは持ち前の負けん気と打たれ強さをもって
正面から現実と対峙する道を選んだ。
おもしろおかしいジョークはほぼ影を潜め、ハードなサウンドや楽曲にのせて
決意、悔しさ、憎悪をまっすぐにぶつけている。こんな彼らもカッコイイ。
道化師達の素顔、等身大の姿。今回初めて露わになった、それらに共感することができる。
この路線でもう少し続けてみてもよかったかもしれないのだけれど・・・

・やべえええええええ編
あえて英詞のままで紹介する。#8「Go Mentalゴー・メンタル)」という曲だ。

I've killed my family
They thought I was an oddity
Life is so beautiful
I am a vegetable
Mental!Mental!
I've gone mental
I've gone mental

あーあー、ガチで病んでしまっているよ。
ドキュメンタリー映画「End Of The Century」で、バンドを始める前のジョーイ青年が
精神病とみなされて入院させられてしまい、医師から「この子は一生社会の役に立てないかも
しれない」と衝撃の宣言をされるというエピソードがあった。
もしかしたらそのとき、ジョーイは内心、こんなふうに憤慨していたのかもしれない。
家族を皆殺しにしてしまいたいくらいに。
今回のトミーのエピソードも含め、精神的に不安定なメンバーはラモーンズにはいくらでも居た。
クスリに頼ったり、お酒に溺れたり、暴力を振るったり、支配的に振る舞ったり、いろいろだ。
まともって難しい。そしてこの時期は特に、バンド全体がナーバスになっていたのだろう。

・なぜにカントリー&ウエスタン?~ディー・ディーの迷い
本作の「名盤」指数を少しばかり下げてしまっている迷曲、#3「Don't Come Close
(ドント・カム・クローズ)」や#9「Questioningly(クエスチョニングリー)」などの
唐突に挿入されるカントリー&ウエスタン調の楽曲たち。
アルバム収録曲は全体的に疾走しっぱなしで、緊張感が絶えないので、ほどよい箸休めに
なってはいると思うのだが、それゆえに完成度が下がり、まとまりを欠いてしまっている。
例えば緩やかなロックを書くなど、他に音楽性を損ねないやり方は幾らでもあるだろうに
なぜ明後日の方向の音楽性に走ったのか、その理由は不明なままである。
解説文では「ディー・ディーのプレッシャー対処法」「奇妙な実験」などなどと、
ケチョンケチョンに貶されまくっている。ここまで言わなくてもいいのに・・・

・ディー・ディーの"陰"~ファシズムへの憧れ
またしてもナチスが題材の曲が登場する。#12「It's a Long Way Back(イッツ・ア・ロング・
ウェイ・バック)」で、以前と同じく今回もディー・ディーの仕業である。
ディー・ディーがここまでかたくなにナチスにこだわるのには理由があった。
彼は、第二次世界大戦後のドイツで、瓦礫の中で育った孤独な少年だったのだ。
幼少期を廃墟で遊び、ナチスの遺品を集めて過ごし、それらを家に持ち帰ると
当然ながら父親は褒めるどころか驚愕してしまったという。
しかしながらこの曲は、たった3行の歌詞の中に、たった1回「Germany」という単語が
登場しただけ。(但しこれを3回繰り返し、「Germany」が登場する部分は更に2回繰り返すので
実際のところは計6回の連呼となるが)
米露の冷戦は未だ冷めやらず、ベルリンの壁も高く聳えていた頃には
「たったこれだけ」でも十二分だったのだろう。

・ボーナス・トラック編その1~ライヴで実感する「さらなるキレ」
1st~3rdのキラーチューンばかりを集めたライヴ音源が収録されている。
これがまた良い。タイトで無駄がなく、研ぎ澄まされてキレのある演奏。
2ndに収録されていたライヴ音源は始終全力疾走で、かなり力みが感じられて
聴いていて少々疲れてしまうフシもあったが、本作での彼らは肩の力が抜けていて
随分こなれている。その分「やっつけ」と感じられなくもないが、まだまだフレッシュ。
「ピンヘッド」の「D-U-M-B~」のくだりで、ジョーイとディー・ディーが
互いを指差し合いながら、喧嘩してるみたいにやりあうのがいつ観ても面白い。
Youtubeに当時のライヴの動画が沢山あがっているので、まだ観たことのない人は
一度観てみることをオススメ。「GABBA GABBA HEY」看板とあわせて、きっと笑えるから。

・ボーナス・トラック編その2~「ロックンロール・ハイスクール」の想い出
従来のバブルガム・ポップのノリ丸出しで、アルバムのカラーに合わないと判断されたのか
Rock 'N' Roll High School(ロックンロール・ハイスクール)」はボーナス・トラックとして
#14に収められた。本作のブックレットには映画出演時の4人の姿も収められている。
このおもしろおかしい映画「ロックンロール・ハイスクール」については、blog開設初期に
大変稚拙な文章で感想を綴っている。興味をもった方はそちらも参照していただきたい。
映画に出てくるおバカな連中からは、今回綴ったようなシリアスな実情などチラリとも
感じられなかったので、実態を知っていくにつれ驚くことしきりであった。
とにかく、リアルがどうあれ、「ロックンロール・ハイスクール」に出てくる4人は
ただただパンクで、ロックで、クレティンでピンヘッドで図々しいバンドマン共である。
(主役の女の子に恋されるジョーイは、紳士然、ヒーロー然として描かれるが)
ほろ苦い実態を一旦頭から取り出して、是非一度、マンガみたいな4人を観て笑ってほしい。

・あわせて観て、聴いてほしい~レッチリ、ガービッジなどによるカヴァー
実は私は、本作に収録されている楽曲、特に「I Just Want To Have Something To Do
(サムシング・トゥ・ドゥ)」で初めてラモーンズというバンドを知った。
最初に知ったのは、ニルヴァーナの「ネヴァーマインド」をプロデュースしたことでも
お馴染みのブッチ・ヴィグが在籍するユニット・Garbage(ガービッジ)が
アルバム「Bleed Like Me」でカヴァーしていた時で、この時はあまりにも自然に
ハマっていたためにカヴァー曲だとは夢にも思わなかった。とても格好良い!

ブリード・ライク・ミーブリード・ライク・ミー
(2005/04/13)
ガービッジ

商品詳細を見る

メンバー4人全員がギターを持って製作した、ギターサウンドの洪水みたいな痛烈な作品で
女性ヴォーカルのシャーリー・マンソンがジョーイ役をかって出て、ガツンと決めてくれる。

次に知ったのは、Red Hot Chili Peppers(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、以後レッチリ)の
動画をYoutubeでしょっちゅう漁って観るようになった2010年頃。
闘病中のジョニーを勇気づけるための企画コンサートで、本作から3~4曲選んで演奏していた。
アンソニーの歌声がやたらとジョーイにそっくりで、容姿はストゥージズのイギー・ポップを
彷彿させるものだから、「ジョーイの声とイギーの身体をもつアンソニー」などど
コメント欄に書き込まれていたものだ。ラモーンズ本人達は天でどんな目で見ていたのか?
この辺りは「Too Tough To Die」の記事に詳しく書いたので、ぜひ参照していただきたい。
レッチリは昔から、ライヴでラモーンズをカヴァーしていたので、それらをひたすら探す旅も
面白いかも。たまに裸に靴下をはきながら(局部に装着しながら)演奏していたりするが・・・

まだ聴いたことはないが(見つからないから)こんなトリビュート・アルバムがあるようだ。

ウィー・アー・ア・ハッピー・ファミリー-ラモーンズ・トリビュートウィー・アー・ア・ハッピー・ファミリー-ラモーンズ・トリビュート
(2003/02/19)
オムニバス、プリテンダーズ 他

商品詳細を見る

メンバーがみんなゾンビみたいになっている(笑)
さきに紹介したGarbageの「サムシング・トゥ・ドゥ」やレッチリの「ハヴァナ・アフェアー」
等々、あのアーティストやあのバンドが集結している超豪華トリビュート・アルバム。



「ロックンロール・ハイスクール」を大笑いしながら観ていた時は、全然そんな事感じなかった
のですが、この映画への出演は、ラモーンズの「パンク離れ計画」の序章だったそうなのです。
そして次作のアルバムでいよいよ本編に突入、あのフィル・スペクターがプロデューサー?!
平坦に済むわけがない、大波乱と賛否両論のアルバムを主役に、連載はもう少し続きます。

※どうも6thアルバムが見つかりません。正直、なくてもラモーンズの物語は十分語れるのですが
(ごめんなさい)、あるに越したことはないので、現在鋭意探し中です。
他の音楽ネタetcも溜まっているので、ここか次回で一旦休止し、6thを探しながら
別のネタを先に展開していくかもしれません。あしからず。


FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:洋楽CDレビュー - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

<アンケート>みんなでつくる!好きな洋楽ベスト3<5月いっぱい>

以前から告知してました「洋楽ベスト3アンケート」の企画を、
5月いっぱいを〆切に敢行します!
投票テンプレは以下のとおり。


①全年代総合して自分が好きなバンド・アーティストのベスト3を投票してください
1:
2:
3:

②各年代ごとの自分が好きなバンド・アーティストのベスト3を投票してください
~60年代  1:           2:           3:     
 70年代  1:           2:           3:
 80年代  1:           2:           3:
 90年代  1:           2:           3:
 00年代  1:           2:           3:
 10年代  1:           2:           3:


また、前回の企画告知記事で頂いた意見をもとに、投票基準を設けました。
・①②両方の回答でも、どちらか片方のみの回答でも構いません
・①と②で回答が重複しなくてもOKです
・アーティストの年代は、一般的にこれまで最もブレイクしたとされる年代にします
・年代の分類に迷ったときは、とりあえずご自分の一存で投票してみてください
 集計の年代は、多数派に合わせます
・自分しか知らないかもしれないようなマニアックなアーティストも大歓迎です
・あてはまるものが特にない項目、決められない項目は空白で構いません
・できれば、その回答をした「理由」もつけて書いていただけると、読むのが楽しいですね
5/31(金)23:59を回答〆切とします
・一度投票した後での「うわっ間違えた、修正したい!」も〆切日まで受け付けます



早速ですが、以下は私の回答です。回答例の参考にどうぞ。

①全年代総合して自分が好きなバンド・アーティストのベスト3を投票してください
1:Red Hot Chili Peppers 人生を2度も変えられてしまったバンドなんで欠かせない
2:Ramones 連載記事を書いてることも手伝って、今は彼らのことしか考えられない
3:Yes このブログタイトルを名乗っている以上、彼らを忘れることはありえない

②各年代ごとの自分が好きなバンド・アーティストのベスト3を投票してください
~60年代 1:The Beatles   2:The Rolling Stones  3:The Velvet Underground
ベタだが、やっぱこれっきゃないような気がする。でも3位はCANなんかとも迷う。     
70年代  1:Ramones        2:Yes          3:Led Zeppelin
①と被りまくり。George Harrison(solo)、EL&Pなんかとも随分迷った。
しかも3位は〆切当日22時に変更とかw
結局入れなかったが、King CrimsonやFrank Zappaって入れるならここか60年代か迷う。
80年代  1:           2:           3:
ごめんなさい、現時点でお気に入りにランクインさせるほど好きなアーティストが居ない。
90年代 1:Red Hot Chili Peppers 2:The Smashing Pumpkins 3:Rage Against The Machine
バンド名長っ!他にJeff Buckley、James Iha(solo)等、限りなくここにひしめいている。
00年代  1:John Frusciante(solo) 2:Sigur ros       3:The Mars Volta
沢山記事を書いた面々。他にAt The Drive-In、The Music等、この年代にもかなりいっぱい。
10年代  1:ZAZ          2:           3:
現時点でまだ決定打といえるようなお気に入りに巡り会っていません。


企画告知段階で頂きました投票(たっつんFさん、sayaさん)は、期日前投票として
カウントさせていただきます。
「邦楽ベスト3」などの意見もありました(私が提案したものでもありますが)。
今度はそういった、ちょっと違う角度からのアンケートも楽しいかもしれませんね。

それでは皆さん、お気軽に、書ける項目だけでもいいですから、参加してください♪♪
普段は読んでいるだけのあなたも、偶然来たあなたも、
遠慮なく投票していっちゃってくださいね!



FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:お気に入りアーティスト - ジャンル:音楽

«  | ホーム |  »

プロフィール

燃える朝やけ

Author:燃える朝やけ
・音楽、映画、漫画・・・雑多な題材をとりあげ、レビューのような感想のような、「好きなものの話」をしています。音楽寄りの題材が多めかも。
・コメント・トラックバック・拍手・
リンクなど、お気軽にどうぞ。
でも荒らさないでね?
・なぜかFC2拍手ボタンが各記事の上部に表示されているなど、変な箇所もぼちぼちありますが、お気になさらずご利用ください。

 

カテゴリ

ごあいさつ・雑談用 (1)
blog振り返り&好評だった記事 (4)
音楽(洋楽) (76)
At The Drive-In (1)
The Beatles (1)
Yes (1)
Carpenters (1)
Chickenfoot (2)
Deep Purple&Rainbow (1)
Elliott Smith (1)
Emerson, Lake & Palmer (2)
James Iha (2)
Jeff Buckley (3)
John Frusciante (8)
Jonsi (1)
Led Zeppelin (2)
Lou Reed (2)
The Mars Volta (7)
My Bloody Valentine (2)
NICO (3)
Omar Rodriguez Lopez (1)
A Perfect Circle (1)
Ramones (9)
RIDE (1)
Sigur Ros (5)
The Smashing Pumpkins (8)
Sparta (1)
Tim Buckley (1)
Warpaint (2)
ZWAN (1)
洋楽雑記 (6)
音楽(邦楽) (39)
access (1)
Boom Boom Satellites (11)
BUGY CRAXONE (1)
FLiP (3)
LUNA SEA (1)
Salyu (7)
SPEEDWAY (1)
Syrup16g (4)
TM NETWORK (1)
ウルフルズ (1)
大貫妙子&坂本龍一 (1)
古明地洋哉 (2)
ゴンチチ (1)
橘いずみ (1)
はっぴいえんど (1)
松崎ナオ (1)
矢野顕子&上原ひろみ (1)
音楽(ジャズ、クラシック、etc) (9)
Nadeah (1)
Willie Nelson & Wynton Marsalis Feat. Norah Jones (1)
ZAZ (2)
Keiko Lee (1)
辻井伸行 (1)
村治佳織 (1)
山中千尋 (1)
吉松隆 (1)
音楽雑記 (5)
映画音楽 (3)
Jonny Greenwood (1)
Vincent Gallo/John Frusciante (1)
V.A. (1)
音楽映画 (11)
The Beatles(Movies) (2)
John Lennon (2)
Ramones(Movies) (3)
The Rolling Stones (2)
Cocco (1)
山崎まさよし (1)
映画 (28)
小説×映画 (5)
映画雑記 (1)
書籍(小説その他) (9)
読書雑記 (1)
漫画&アニメ (11)
小説×漫画 (1)
リラクゼーション (15)
ネイチャー&教養系 (8)
TVドラマ (25)
お笑い&バラエティ (13)
世界は言葉でできている (2)
IPPONグランプリ (3)
F1 (12)
フィギュアスケート (4)
雑記 (8)
詩を書いてみた (2)
未分類 (0)

 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

リンク

ブロとも一覧

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

 

 

検索用ユーザータグ

 よく取りあげるテーマやキーワードからの簡単検索をどうぞ。

感想 レビュー CD 洋楽 映画 邦楽 TVドラマ 邦画 ライヴ DVD ジョン・フルシアンテ リラクゼーション 相棒 ラモーンズ F1 ブンブンサテライツ スマッシング・パンプキンズ 中野雅之 書籍 川島道行 FC2動画 ジェームス・イハ 漫画 お笑い番組 ビリー・コーガン 水谷豊 マーズ・ヴォルタ 雑記 セドリック・ビクスラー・ザヴァラ オマー・ロドリゲス・ロペス ビートルズ ジミー・チェンバレン Salyu 杉下右京 洋画 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ アニメ ダーシー・レッキー シガー・ロス 及川光博 ウィリアムズ ホアン・アルデレッテ リカルド・パトレーゼ ドキュメンタリー ジョン・レノン アイルトン・セナ 八重の桜 小林武史 神戸尊 又吉直樹 あまちゃん blogまとめ Eテレ 若林正恭 アット・ザ・ドライヴイン 寺脇康文 Syrup16g 亀山薫 フィギュアスケート ナイジェル・マンセル アンケート ミハエル・シューマッハー キース・エマーソン 歴史にドキリ ミック・ジャガー バカリズム 深夜食堂 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド ジョージ・ハリスン 宮藤官九郎 坂本龍一 夏目漱石 NICO クラシック IPPONグランプリ キタダマキ 中畑大樹 世界は言葉でできている エマーソン、レイク&パーマー FLiP トラックバックテーマ チャド・スミス 五十嵐隆 ケヴィン・シールズ ジェフ・バックリィ 教養番組 孤独のグルメ ジョン・セオドア 香川照之 宮崎駿 加瀬亮 自作詩 生瀬勝久 ビートたけし 岡田准一 二宮和也 安藤サクラ カール・パーマー 木南晴夏 平清盛 いしわたり淳治 松雪泰子 阿部寛 ポール・マッカートニー グレッグ・レイク 藤井哲夫 かわぐちかいじ 僕はビートルズ 成宮寛貴 長瀬智也 小泉今日子 田辺誠一 サウンドトラック 小説 谷中敦 キース・リチャーズ ローリング・ストーンズ アラン・プロスト ゲルハルト・ベルガー ロン・ウッド チャーリー・ワッツ サミー・ヘイガー マイケル・アンソニー ジョー・サトリアーニ チキンフット THE世界遺産 インド ジョン・ポール・ジョーンズ ジミー・ペイジ ロバート・プラント レッド・ツェッペリン ジョン・ボーナム ロッキー 集中力アップ サブリミナル効果シリーズ シルヴェスター・スタローン Warpaint 深津絵里 オードリー ZAZ F1総集編 ジャン・アレジ オノ・ヨーコ 南海キャンディーズ カーペンターズ 山里亮太 山崎静代 F1中継 川井一仁 設楽統 エヴァンゲリオン スパルタ ジム・ワード 秋山竜次 サンマリノGP 鈴鹿GP マクラーレン ドイツGP 蒼井優 松山ケンイチ ルー・リード 安倍夜郎 木根尚登 Cocco まほろ駅前番外地 小林薫 満島ひかり 小室哲哉 メイドインジャパン SPEC デヴィッド・ボウイ 信長のシェフ 古明地洋哉 妻は、くの一 ラジオ ブライアン・ケスラー スティーブン・ジョーンズ 堺雅人 ミュージカル 宇都宮隆 NHK 中村獅童 ハワイ ケルト音楽 ベネトン 木更津キャッツアイ ヨーロッパGP 今宮純 沖縄 三宅正治 ブラジルGP フラ・ジャズ メキシコGP ニキ・ラウダ 阿川佐和子 川島明 B'z 柳楽優弥 樹木希林 浅越ゴエ 福田充徳 チュートリアル ハリセンボン 徳井義実 千原ジュニア 夏川結衣 ムロツヨシ 南国少年パプワくん 流星の絆 ロン・デニス 羽生善治 有吉弘行 ヒメナ・サリニャーナ 是枝裕和 池袋ウエストゲートパーク エリオット・スミス 裏・相棒 山崎まさよし 長谷川宗男 後藤久美子 RAILWAYS 三浦貴大 中井貴一 高島礼子 本仮屋ユイカ フェラーリ ティレル  アンヴィル ミッキー・ローク アテルイ伝 ジャック・ヴィルヌーヴ デイモン・ヒル ふしぎの海のナディア エルヴィス・コステロ フィール・ザ・ネイチャー・シリーズ 久米島 エディット・ピアフ 狗飼恭子 リラックス ストロベリーナイト 田口ランディ 城達也 モナコGP 絶対に抜けないモナコモンテカルロ 塚本晋也 春日俊彰 オードリー春日のカスカスTV ネイチャー・サウンド・ギャラリー 屋久島 慶良間 パワーアップ アナウンサー 森山春香 さわやか自然百景 あなたに会いたい マンちゃん 女の子ものがたり シンジ 芥川賞 柴崎友香 ジャズ 大島渚 SPEEDWAY バリ アジア 世界ふれあい街歩き グランプリ天国 鉄人 モーツァルト アンビエント 貴水博之 トベタ・バジュン 松本大洋 サドレーゼ 教授 山中千尋 ワールドミュージック 久保田麻琴 谷口ジロー 久住昌之 LUNASEA ブージークラクション ゴンチチ オペラ座の怪人 アイスショー MOZU 浅田真央 お笑い 高橋大輔 イエス TM-NETWORK プラス思考 サントラ ヴィンセント・ギャロ 綾野剛 瀬戸内寂聴 熊切和嘉 リリィ・シュシュ 浅倉大介 ヨンシー ジョン・アンダーソン バカリズム辞典 フットンダ スティーヴ・ハウ クリス・スクワイア ケイコ・リー アラン・ホワイト リック・ウェイクマン 読書雑記 ビブリオバトル ディーントニ・パークス JIN-仁- 猿飛三世 ボスニアン・レインボウズ ノンフィクション 西原理恵子 フランソワーズ・サガン 小西真奈美 大貫妙子 上原ひろみ 居酒屋もへじ ヤンキー君とメガネちゃん 松坂慶子 リーガル・ハイ 小山田圭吾 access 西島秀俊 新選組! 実験刑事トトリ 太陽の罠 夫婦善哉 半沢直樹 矢野顕子 ナイツの言い間違いで覚える科学の法則 マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 堤幸彦 戸田恵梨香 マーティン・スコセッシ フリー 斉藤和義 松崎ナオ 辻井伸行 ウルフルズ トータス松本 リンゴ・スター ヒャダイン ア・パーフェクト・サークル トゥール メイナード・ジェームス・キーナン ウルフルケイスケ ジョン・B・チョッパー 玉山鉄二 マイコ 宮崎あおい イ・ジュンギ 溝端淳平 村治佳織 サンコンJr. 橘いずみ 教育番組 リッチー・ブラックモア レインボー クリント・イーストウッド 唐沢寿明 木村拓哉 渡辺謙 桜井和寿 鈴木おさむ 中田有紀 笑福亭鶴瓶 バラエティ番組 振付稼業air:man 中居正広 宮崎美子 山下和美 ディープ・パープル ヤン・ヨンヒ 井浦新 仲間由紀恵 ウォーキング 前山田健一 北野武 ブライアン・ジョーンズ 小出恵介 快眠 斉藤由貴 竹下景子 西村賢太 タナダユキ 森山未來 豊川悦司 富司純子 たりないふたり 広末涼子 東野圭吾 吉松隆 ローラ 堀内健 吉田修一 松本清張 中谷美紀 妻夫木聡 寺尾聰 佐藤元章 園子温 ウィリー・ネルソン ノラ・ジョーンズ ウィントン・マルサリス レイ・チャールズ 樋口可南子 國村隼 三浦友和 久米田康治 椎名桔平 チャールズ・ブコウスキー マット・ディロン 甲斐亨 ゆらゆら帝国 西島隆弘 さよなら絶望先生 腹式呼吸 ヨガ BGM ストレッチ 大東駿介 加藤浩次 ポール・ヒノジョス メリッサ・オフ・ダ・マー ニュース ソフィア・コッポラ トニー・ハジャー ナデア マイ・ブラッディ・バレンタイン エミネム ZWAN ブライアン・レイツェル はっぴいえんど 立川志の輔 ティム・バックリィ 山崎ナオコーラ 永作博美 水川あさみ 稲垣吾郎 サラリーマンNEO セクスィー部長 沢村一樹 ビーディ・アイ オアシス 中村光毅 アップルシード 須藤理彩 平井直樹 もう中学生 伊坂幸太郎 黒谷友香 高良健吾 伊藤淳史 中田ヤスタカ ベクシル ライド アンディ・ベル マーク・ガードナー リチャード・ギア ジュリア・ロバーツ 村上龍 コメントスペース ヨンシー&アレックス 榎本ナリコ 岡田将生 松本隆 細野晴臣 大瀧詠一 鈴木茂 ガス・ヴァン・サント ロビン・ウィリアムス ハーレイ・ジョエル・オスメント マット・デイモン ベン・アフレック 西田敏行 市川猿翁 イチロー 日テレ 本郷奏多 重松清 ジェームス・ハント 若杉公徳 佐田大陸 TSUKEMEN プロフェッショナル仕事の流儀 ブルース・ウィリス ディズニー・ピクサー Radiohead 村上春樹 CAN 絲山秋子 ジョニー・グリーンウッド RZA 北乃きい 鈴木保奈美 ウータン・クラン セシル・コルベル 内田有紀 浅野忠信 松岡昌宏 中村靖日 神木龍之介 塚本高史 金子修介 フラ 宮崎吾朗 金城武 

 

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

メールフォーム

 

名前:
メール:
件名:
本文:

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。