2013-01

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ドラマに引っ掻き回されし日常 Helter Skelterなドラマ日記~2013年1月期編

今月はシッチャカメッチャカもいいところです、TVドラマに。
これまで何年もTVドラマなんぞ全く観ていなかった私としたことが。
新しいドラマ、数回完結のドラマ、再放送のドラマ・・・
ときに時間帯が数分バッティングするからと言ってわざわざ片方を観たりもして。
何をこんなにガンバっているのやら?
観てるものに大きく偏りがありますが、どうやら近年、これまで観てこなかった反動か
TVドラマにちょっとハマりかけているようなのです。
それにしても今期はちょっとヒドいことになりそう。
このままでは、何とかしなくては。
そんなこんなで突発的に、ドラマの感想込みの、一週間の記録をつけてみます。
その前にまずは元旦から・・・


2013年元旦:相棒eleven 元旦スペシャル→以後、毎週水曜(テレ朝)
なんだかんだ文句を言いながらも今年も相棒でスタート。
(記事も大反響の「歴史にドキリ」SPは、録画して翌日に観ておったまげたため
この日はショックにあやかっていない)
昨Seasonと同じ感想、初回はかなり面白くて元旦SPは割と面白いんだけど
普段の回がイマイチ惹きつけられなくて手元で違うことばかりやってしまう。
今Seasonは何かに決定的に馴染めない・・・何だろう?相棒が変わったことというよりも
妙に明るく繕ったような、全体的な雰囲気だろうか。
昔のSeasonの何が好きだったかというと独特の仄暗い暗さだ。それは今も変わらない。
それだったらもう昔の回だけ観て回顧ファンになればいいのではと思ったりするが
「Seasonを動かすような展開が来ないかな」「劇場版Ⅱ~ten最終回のケリ=
長谷川副総監(+神戸)VS右京さんの決戦まだかなぁ」「甲斐パパとカイトのあの
不穏な関係の原因が明らかにならないかな」という期待を捨てられず、結局観ている。

初回と元旦SPと最終回だけチェックすればいいドラマになったりして?
こういうドツボが、相棒スタッフの思うつぼなんだろうなと想像するのももう嫌だし。
イタミンスピンオフ映画もなぁ・・・といいつつ、ポロリと神戸のten後(=長谷川一派の
その後)が観られたりしないかなぁと思ってしまう。ああだめだだめだ。


そうやって始まり、日曜から土曜までを辿って書いていくと・・・
今週は6つも観ているざま。ルーティンがどんどん増えてしまっています。
タイトルが青いドラマは「まぁまぁ~微妙」、赤いドラマは「面白い!」です。


日曜:大河ドラマ 八重の桜(NHK)
ほかに「たりないふたり」再放送(もうすぐ終わり)、「THE世界遺産」、「日曜美術館」
「題名のない音楽会」などがひしめく、TV視聴的に多忙な曜日。
昨年の「平清盛」同様に、19時50分にタイマーを設置してスタンバイ、
それまでに食事をなるべく終えて鎮座して待っているという気張りぶり。
しかし今年の大河は食事しながらでも観られそう、少なくともエログロではないし。
初回が目が覚めるほど映像も内容も素晴らしかっただけに、以後はダレて感じる。
「相棒eleven」同様、何かをしながら観るドラマになっている・・・
主人公まわりのパートはダレ気味で、政局まわりのパートは駆け足気味と
走ったりダラダラしたりで落ち着かない。
人物や物語が爽やかで、月曜に向かう夜のドラマとしての後味は悪くないが、
どうしてもこれを観なきゃという必然感はどんどん薄れているような気がする。

清盛はツッコミ向きで、キャラにも物語にも強すぎるアクやムラがあったけれど、
ひねくれた私にはこれが妙にクセになって最後まで完走できたし、かなりハマった。
あと音楽が好みすぎた(だってタルカスだし、吉松隆さんだし)。
本作にはこういう「ドツボ」「中毒性」が良くも悪くも足りない。
最大のみどころと思われる戊辰戦争までは頑張りたいが、あまりにも長いなぁ・・・
綾瀬、西島、長谷川あたりのメインキャストの清々しさは良い。会津藩の人々もグッド。


月曜:なし

火曜:なし


水曜:相棒eleven(前述)


木曜:なし


金曜:信長のシェフ(テレ朝)、まほろ駅前番外地(テレ東)
時間遅いのに(0時またぎ)まさかのかぶりで、どちらかを録画してどちらかを
リアル視聴しないと観られなくなってしまった。
期待を裏切らないゆるい面白さの「まほろ駅前番外地」は当初から外せないと
決めていたので録画はガチ(それに、こっちのが時間遅い。終わるの1時とかだし)。
そうなると自ずと「信長のシェフ」の方がリアル視聴となる。
ミッチーが信長で、「特命係長 只野仁」などのネタ枠(過去にはミッチーも主演で
この枠のドラマ「民俗学者 八雲樹」をやっていた。ジャンクで面白かった)で、
ヒット漫画のドラマ化。ただ主演がジャニなのが不服で不安で、
初回をとりあえず観て、ジャンク過ぎて馬鹿馬鹿しかったら以後は捨てようと考えた。
そうしたら・・・これが意外と面白いんですな!
ちょっと強引な展開も見受けられるが、「現代のシェフが戦国時代にタイムスリップして
織田信長の料理人となり、いろいろといい仕事をして大活躍する」なんて話なんだから
細かいことは気にしない(笑)

そもそもこの枠だから突っ込み所いっぱいでジャンクなのは初めから予想の範疇だし、
そしてしっかりジャンクだし(信長が毛皮のコートみたいなのを羽織って、戦で直接
刀を振るっていたw)、なんかいきなりゴローちゃんが明智光秀で出てくるし。
主演のジャニの子(玉森裕太君だっけ、キスマイ何とかの)の発声がイマイチだったり
天才で機転の利くやり手シェフに見えないのが痛いが、表情などは良いので何とか。
先週は遂に見逃してしまった(疲れて仮眠をとったら、起きた頃には1時近くだった)のが
悔やまれるが、今週はまた観たい。

続いて「まほろ駅前番外地」。以前公開されていた映画の続編に・・・なるのか?
先にテレ東(ドラマも放映している局)で同シリーズ「まほろ駅前多田軒」の映画を観て
瑛太×松田龍平の腐女子向け映画みたい」と少々引いてしまったのだけど
ドラマからは腐女子向け臭がすっかり抜けて(そりゃ男性監督だもの)、
その代わりバカバカしくて乾いていてどこかうらさびれた空気感が加わった。
「モテキ」で知ってハマった大根仁監督、本作もいい感じのドラマを生みだした。
生真面目(だが無気力。映画や原作ではその理由もある)な瑛太演じる多田と、
子どもがそのまま大人の姿をしているような変人、松田龍平演じる行天
あまりにもいい加減すぎる行天の言動がおかしい。たまに真を突いているのもいい。
但し笑い方が「平清盛」の松田翔太そっくりで、なんだこのそっくり兄弟wと
変な気分になるが。生真面目なんだかゆるいんだかわからない多田の、中途半端な
お人好しキャラもいい。ボケツッコミで、何となくうまくまとまっているコンビ。
ドラマでは描かれていないが、映画では、中学の同級生だったふたりがある日
ひょんなことから再会し、行天がなんとなく多田のやっている便利屋に居候を始めて
このコンビが生まれる。こういった事情を知っていると納得して観られるが、
あえてなんにも情報や理由を与えず、見たままを楽しむドラマ演出も、
気楽に観られてなかなか乙なのではないか。
便利屋の範疇を超えているような気がする破天荒な依頼も、楽しいのに加えて、
哀愁や、時代の皮肉がある。笑いながらちょっと考えさせられるドラマ。



土曜:(先週から全3回)メイドインジャパン(NHK)
「寿命3ヶ月」のとある日本企業が起死回生を模索する。しかしそこには
ある中国企業が立ちはだかり、鍵になっている男と彼の持つ技術は、
かつてその日本企業が不採算部門として切り捨てた部署のものだった・・・
「相棒」すぎるキャスト(会長に岸辺一徳さん、その息子で社長がミッチー、
企業再生のメインメンバーの一人に國村隼さん、中国企業にてライバル役に
まわる準主役の高橋克実さんも準レギュラーで、メインキャスト以外にも
「相棒」に出たことのある顔が多く、相棒すぎていっそ笑える)に
ちょっと冷やかし気分で見始めてしまった。
というか、観ていないのだが「不毛地帯」「白い巨塔」すぎるといったほうが
正確らしい。どちらも主演が唐沢寿明さんで他もキャストが被るため。
テーマ、物語、なかなか硬派。あまり観てこなかった路線で自分には新鮮。
番宣で唐沢さんが「やさしいドラマ」と言っていたのが印象的だったが
確かにそうで、唐沢さん・國村さん・吉岡秀隆さんのメイン3人の家族生活まで
あたたかに(但し唐沢さん家には1話時点で大いに問題があるが)描いている。
初回しか観ていないのでまだ何とも言い切れないし、大きな掲示板の感想では
「中途半端」「リアリティ不足」といった声も多くみられたが、
現在の日本企業の憂鬱を正面から描く試みと、
メインの男たちのそれぞれの生き様が交錯していく骨太な物語に期待。

見慣れないが新たにふれる分野にあと2回、チャレンジしてみたいと思う。


今日から月~金で再放送を録画で視聴:ストロベリーナイト(フジ)
大河で西島秀俊さんの演技に思い切り惹きつけられてしまった結果、つい手を出した
映画化されるという大ヒット刑事ものドラマ。
初回を観ただけだからまだまだ何ともいえない。竹内結子の刑事、きまってる。
あからさまにトラウマあり、ワケアリで気が強い女性刑事。
刑事ドラマ体験が「相棒」ぐらいだから、本作のワイワイガヤガヤみんなで解決!
みたいな、明るいんだか暗いんだかはっきりしない感じにまだちょっと馴染めない。
観ていくうちに馴染んでいくのかどうか。


今月はほかに、1年間見続けた「ふしぎの海のナディア」(Eテレ)が最終回を迎え、
エヴァを作ったスタッフとは思えない見事な大団円(+ロリ婚エンド)に感無量。
それも書こうとしましたが、もう長いし、もう疲れたのでこの辺で。
長くしぶとく観てきたぶん、思うところが色々あるアニメなので
そのうち感想を書くかもしれないです。どっちにせよ別の機会に。
因みにこれは毎週土曜夕方(基本、録画で)の「義務」でした。長かった~~・・・



今月のまとめ:TVドラマに人生乗っ取られないようにしよう!
当たり前の事だけど、現状結構ヤバいよ!!
気をつけようと思います。月曜と火曜と木曜は出来るはずだと思うけれど・・・・・・
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テーマ:ドラマ感想 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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ティム・バックリィ:Goodbye and Hello「湿っぽいだけのSSWじゃない!哀愁と力強さを内包した歌声、聴きごたえ満点のサウンド」

ジョン・フルシアンテの2009年の名盤「The Empyrean」の2曲目、
美しくメランコリックなメロディーで、諦念と祈りのこもった印象的なあの曲。
それはTim Buckleyティム・バックリィ)というアーティストの楽曲
「Song to the Siren(邦題:警告の歌)」のカヴァーでした。
それで、いつか本物を聴いてみたいと思っていて、
残念ながら「Song to the~」が入っているアルバム(「Starsailor」)ではないのですが
彼の2ndアルバムにしてセールス的に最も成功したアルバム「Goodbye and Hello」に
ふれることが叶いました。

グッバイ・アンド・ハローグッバイ・アンド・ハロー
(2006/10/25)
ティム・バックリィ

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単独で「ティム・バックリィ」と言ってもわからない人が大半ではないかと思います。
では「ジェフ・バックリィのお父さん」ではどうでしょう?

グレースグレース
(1994/09/08)
ジェフ・バックリィ

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カリスマシンガーにして30歳の若さで事故死してしまった悲劇の歌うたい、
私は実のところ聞いたことがないのですが、90年代好きには熱狂的なファンが多い
アーティストだということで、気にはずっとなっています、またそのうち。
そのジェフの父であるティムも夭折、但し息子とは違って薬物のオーバードーズによるもの。
そして息子より少し若くて28歳での死。(まぁ、殆ど変わらないけれど)
ジャケの写真から少々アレな印象を受けますが、少しページをめくると、
「この父にして、あのハンサムな息子あり」というような整った姿も出てきます。
「孤高」「悲劇」「カリスマ」「ペシミスティック」といったイメージが先行し
今回とりあげるアルバムも、聴かずして「ウェットで暗い感じ」の仕上がりだと
予想というか決めつけて耳にしてしまった節がありました。
あと、イメージから、アコースティックギターによるほぼ一人での弾き語りだと。

しかしそれは少し、いやかなり違いました。
淋しい詞、それは事実。ドラッグによる幻覚を描いたような詞、それも感じる。
マイナーコードの曲が多い、それは半分正解で半分ハズレ。
歌声が絶対的な存在感を放っているのはアタリだけど、そこから漂うものが
淋しさばかりだというのはちょっと違う。
淡々と無気力な曲ばかり紡いでいるイメージがあったけれどそれもハズレ、
アコギ独唱中心のイメージもハズレ。
今回のアルバムが2nd、つまり若くてデビューして日が浅いフレッシュな若者
(28歳でも十分若いのだが・・・)だからというのも大きいでしょうが。
少なくとも本作では、メジャーコードの穏やかな曲や、平和で長閑な曲、
元気のある曲なども混じっていて、バラエティ豊かで、一言でイメージを語れません。

本作のサウンド・プロダクションはバンド編成を基本にがっちり固めていて聴きごたえ満点。
ギターは3人+ティム(しかもティムは6弦・12弦・ボトルネックを使い分けている)に
ベースも2人、ハーモニウムも2人。楽曲によってはストリングスやコーラスも聞こえます。
リズム楽器の層も分厚く、ドラムス、ティムによるカリンバやヴァイヴのほか、
パーカッション、コンガ、カリンバがもう1人、そしてタンバリンというように
使用楽器が多種多様。実のところ、かなり賑やかで色々な音が聞こえてきます。
とりわけ激しい曲、躍動感のある曲で、ギターのカッティングとパーカッションとが
がっぷり四つに組み、アタックが強い音を追求、強い求心力が生まれています。

本作の楽曲の特徴は、あえて言うなら「躁鬱」?
マイナーコードの哀愁漂う曲と、メジャーコードの穏やかな曲と、
メジャー・マイナーそれぞれの激しいタッチの曲と。
これら3つを繰り返しながら10曲=1枚にまとまっています。
そういう意味では、メリハリがあってダレない一枚といえるでしょう。
但し歌詞はほぼ一貫して「ふしぎの世界」「幻覚の光景」ですが・・・
哀愁の曲、平穏の曲、激情の曲、それぞれに異なる声の魅力、曲の魅力、
アレンジの魅力があり、ティムというアーティストが哀愁の一枚岩ではないことを
存分に魅せつけ、「ティム=湿っぽい、ペシミスティック」と思いこんでいる人を
良い意味で裏切ってくれます。
(私もそうやって裏切られました)
爆撃音のSEが歌い出しの歌詞(「大砲が火を吹く写真~」)とマッチした、インパクトと
情念に哀切さが混じった#1
キャンプファイヤーのように、薪の炎のように、内面の情熱が燃えさかり、ブルージーで
身体の奥から力が湧いてくるかのような#5
なんともいえないエキゾチックで不思議な味わいをもった曲の#4
ワルツのリズム、ハーモニカ、牧歌的なムードの、開拓時代をも連想させるような#6・・・
というように、それぞれの表情ごとにベストショットが詰まっています。
とりわけ「躁鬱」が出ているのが#9のタイトル曲「Goodbye and Hello」で
本作のハイライトといえる部分。
①陽気または熱にうかされたように、早口で歌いまくるメジャーコード部分
②「そこでぼくは~に手を振って別れを告げ~に微笑みの挨拶をする」
(「~Goodbye and Hello」)のキーフレーズ
③地の果てまでも落ちたような悲愴な響きのマイナーコード部分
①~③を延々6回ほども繰り返す(最後は①→②で終わり)、9分弱もの圧巻の大作です。
そしてラストの#10は重厚なコーラスワークが霊的な重みをも持って響く、深い安らぎを
醸し出す曲ですが、唐突にぷつりと事切れてしまいます。

ティムの歌声は、「悲しい」とは聞いたことがあったので、60年代後期の空気が
プンプン漂う演奏から浮いて、孤高の「孤独の空気」を纏っているのは予想内。
それでもやはり圧倒的だったのですが。
それに加えて心を奪われたのは、自身が燃え盛っているかのような、独特の揺らぎを
もって、絶対君主のように強く響き、地声と裏声とを自在に泳ぐ、熱い歌声
の側面。
アルバム全体の雰囲気は時代(60年代後半)をよく表し、あるいは開拓時代まで
遡るような牧歌的なムードまで醸し出していたりもしていて、想像していたよりも
実験精神や、温かさ熱さを感じ取ることができて、かなり意外性があります。
ティムはあのフランク・ザッパ率いるマザーズ・オブ・インヴェンション界隈の
面々などとの交流を暖めながらデビューしたという経緯を持っているのだそうで、
恐らくは実験精神はそこから。なかなか「読めない」お人です。

牧歌的な温かさ、薪の炎のように激しく燃えたぎる熱さ、そしてウェットな諦念、
大別して3つの顔をもつ楽曲と、絶対的な説得力、表現力を放つ歌声。
アタックが強く、骨太でリズミカルなサウンド・プロダクション。

1967年にリリースされたアルバムなのに、2013年の今聴いても斬新に響きます。
こんなにもユニークなアーティスト、夭折しないで長生きしていたら
「その後」はどんな音楽を生み落としていたのか興味が尽きません。
しかし音楽や芸術の世界にifは無粋というもの、夭折もまた運命、
カリスマ性の演出に一役買ってくれるというもの。
なんというか、「こういう向こう見ずな時代があったんだなあ」なんて
考えさせられます。



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NICO:その3 The End...「黒く重いトーンの美しさ、ノイズの嵐・・・アヴァンギャルドに彩られた巫女の祈り」

「CDを再生させた途端、お葬式が始まる・・・」そんな風情の音楽なんて
そうそうないのではないでしょうか?
元ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドの歌姫で、お人形さんのような容姿の
NICOニコ)が、一般的な代表作である「チェルシー・ガール」をリリースした
5年後に世に出したアルバム、「The End...ジ・エンド)」。

ジ・エンド(紙ジャケット仕様)ジ・エンド(紙ジャケット仕様)
(2009/01/21)
ニコ

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とってもかっこいい、絵になるジャケット。
この渋さ、翳り、画面における黒の多さは、そのままアルバムの音に繋がります。

「チェルシー・ガール」では楽曲について「自分の曲じゃないから」という不満を
述べていたニコ、本作ではカヴァー曲以外の全曲を作詞作曲、アレンジにも関与。
そして後年のライヴ・アルバムでも見せているように、トレードマークともいえる
ハーモニウムを本作でもたっぷり披露しています。
また「チェルシー・ガール」他、彼女の多くのソロアルバムをバックアップし続けた
ヴェルヴェッド・アンダーグラウンドのジョン・ケイルが本作でも大きく関わり、
プロデュースはもちろん、ベースやピアノ、オルガン、シンセサイザー、パーカッション、
はてはマリンバ、トライアングル、エレキ/アコースティックギターなどなど
アルバムの担当楽器に書かれているのは実に12もの数。
更に本作では、名ライヴ「JUNE 1.1974」での共演をきっかけに出会った
あのブライアン・イーノがシンセサイザーで参加。
・・・こうやって聞いて、興味を惹かれずにはいられませんでした。

楽曲は全8曲、収録時間は40分強と少ないですが、1曲の長さがやや長め。
そして、使われている音がかなり多く(ケイルの担当楽器にも明らか)、
全体的にドロドローッとした世界のため、聴きごたえがあって
あまり短いとは感じません。

本作におけるニコは巫女のよう。
#1イントロで「シャランシャラン」という音をたてて現れ、死者と対峙し
あるいは死者の世界のなかに入り込み、祈りによく似た呪術的な歌を
時に切々と、時に高々と歌い上げていきます。

彼女の哀切感(と力強さ)漂う歌声やハーモニウムはひたすら自分の内奥へ、
世間(=聴き手)から遠く離れたところへと潜り込もうとするのですが、
そこを浮世ときちんと繋げるのが、実験精神溢れるアレンジ。
あらゆる楽器を駆使してアヴァンギャルドな風味を加えるケイルに、
ニコとケイルそれぞれの個性を巧みにまとめる役割を果たすイーノ。
また、エレクトリック・ギターで参加しているフィル・マンザネラ
要所要所で効果的にアクセントをまぶしています。
全体的にどことなくエスニックな匂いもします。

ノイズの嵐がたびたび吹きすさぶ中、ニコは孤独な少女のような表情を
覗かせるようになっていきます。
死者という「かつての生者」の喪失を悲しみ嘆くように。
あるいは、成仏できずに彷徨っている霊の心細さ、心許なさに共鳴するかのように。
これが#3や#4あたり。
そして次第に、自己の深淵を凝視するような曲調へ。
想いは地中深くへ、もっともっと深く堕ちていきます。
いつしか悲しみは無常へと限りなく近づいて、眼は虚無をじっと見ていて。
そんな光景が浮かぶのが#5や#6で、#5では哀切ながら高らかに「Die」と繰り返し、
#6は最も混沌とした曲調で、どよんどよんと揺らめくギターやベースが強烈。

#7のタイトル曲「ジ・エンド」は、ドアーズの曲のカヴァー。
そしてドアーズのヴォーカリスト、ジム・モリソンは、ニコと交際していたことも
あったのですが、1971年にオーヴァードーズで急逝。
そこにきて本作のリリースは1974年(なぜかWikipediaでは73年となっているが・・・)。
彼の急逝時、共に居たガールフレンドはニコではなく、つまり交際はとうに終わって
いるはずですが、恋愛関係を超えた連帯感、仲間意識、魂の共鳴があったのでしょう。
独唱にも近く、ポエトリー・リーディング風な部分、「アアアアア・・・」という呻きなどを
交えながら、10分近い長尺の曲を生々しく紡いでいます。
最初から最後までがお葬式の一部始終のようにも感じられる本作、
ニコは何に、誰に向けて「おしまい」「さよなら」を告げているのかと考えてしまうのですが
一番近い答えは「ジム・モリソン」なのでしょうか。

そして、本作のThe End...の瞬間。
#8(ドイツ国歌)のイントロが霊柩車のように鳴り響き、次第に賛美歌に転じていき、
ぞっとした直後に最初で最後の癒し、救いのオルガンに包み込まれていきます。
それはまるで成仏のよう。
しかしあまりにも唐突なエンディングのようにも。
あんなに長々と、死と悲しみと無常を見据えていたというのに。
「もういっか!」って、なっちゃったのでしょうか。
アルバムのライナーノーツではこのようにあります。

「ジ・エンド」の描く強烈な内的葛藤の風景と、その後に続く8曲目の
"ドイツ国歌"が浮かび上がらせる鮮やかな軌跡。
彼女のファンであれば誰もが自然にこの飛翔に
ニコの生涯を重ね合わせて行く
はずだ。


ニコといえば「ドラッグ・クイーン」、内的葛藤を麻薬で解決という生き様のことか、
あるいはイビサ島での自転車事故による急死のことか。
どちらにも取れます。どちらも当たっているのかもしれません。
それはニコ本人にしか分からないこと、もしくは運命のみが知っていること。
・・・思えば彼女はあまりにも運命に翻弄された女性でした。
モデルになって女優になって、お飾りでバンドの歌手になって、
念願のソロアーティストになったと思ったら麻薬に溺れて、はては事故死。
居住地もドイツからイギリス、アメリカ、それからパリ、最期はスペインの島へ。
男性関係も含めてあちらからこちらへ、彷徨い、漂い、流浪ともいえるような一生・・・
音楽性はもちろん、そのあまりにもドラマティックであまりにも不器用な生涯が
私を惹きつけてやまないように思います。


哀切で、美しく、神々しい、ニコの描く世界。
そこにつかず離れず寄りそい主張する、アヴァンギャルドで気持ち良いサウンド。

名盤と呼ばれるのは納得。少々?暗いですが、たまにそんな暗闇のほとりに
身を委ねてみたくなったとき、ひっそり、じっくりと味わいたい一枚です。



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ざっくりテレビライフ:その4 大人も楽しめる子ども番組セレクション(歴史にドキリ、伝える極意、課外授業 ようこそ先輩)

歴史にドキリ」のお陰で、半年近くねかせていたこの企画が遂に日の目を!
Eテレ(たまにNHK総合のものも)でやっている子ども向け番組が、案外奥が深いので
(子どもと一口にいっても、実はかなり幅が広いが)大人の私も録画で密かにチェックし
一昨年ごろから「ふむふむ」と唸っていたところだったのです。
本日は、そんな大人も楽しめる子ども番組セレクションをこっそりお披露目します。


歴史にドキリ
以前、元旦の「ロワイヤル・スペシャル」という特番で単独記事を書いた
その特番は「ドキリ☆ソング」という歌部分のみをピックアップしたもので、
本放送全体がどのように進んでいくか、あのトンデモ「ドキリ☆ソング」が
どういう流れで使われるか、といった部分までは分からなかった。
特番を観たかぎりでは、かなりふっとんだ、コントみたいな番組しか想像できず
「これがどうやって教材になるの?ねぇ中村獅童さん、ヒャダイン前山田さん、
振付稼業air:manさん、ていうかEテレさん?」とTVの向こうに訊ねたかった。

そこで観てみた本放送、大久保利通の回。多種多様の漬け物を前にワクワクはしゃぐ
オヤツタイム中、カメラに気付き我に返ったように「ウ、ウン!!」と襟を正して
いざ慇懃無礼な"大久保獅童"さんが語り始める。(しかもアドリブじゃなく台本通り)
大久保さんに扮した獅童さんが登場するのは、この冒頭のなりきり語り部分→
大まかな功績と、中盤に挿入される「ドキリ☆ソング」、そして最後の年号暗記法。
あいだでは非常に教材らしく、アナウンサーさんがナレーションして、B級俳優さん達が
再現映像を演じる(大久保も獅童さんでなく、別の無名の俳優さんが演じていた)。
人物、今回では大久保の足跡を追って、彼が辿った人生と果たした業績、関わった人物
(西郷どんと木戸さんとあわせて維新三傑、富国強兵などのやや強行な政治実行、
それに反発した勢力によって暗殺されてしまう最期など)を簡潔にまとめ、
「ドキリ☆ソング」はこの要点を巧みにフレーズに盛り込んで曲にしている。
アレンジやら振付やらがアレで、歌って踊っている人がこの枠に出るには豪華すぎるので
思わず全部吹っ飛びそうになるが(笑)

今回の大久保のドキリ☆ソングは及川光博さんのノリに見えてならなかった。
でもミッチーは万人受けする感じじゃないしな。
「獅童さん」というセレクトが物凄く絶妙なのだと思う。子ども、特に男の子が逃げなさそう
というのは小学6年ではかなり大事なこと。
頭の弱そうな純朴系(西郷どん、特番で先取りされた小村など)が得意で、沈着冷静系
(源頼朝あたり)が苦手、歌声がやや細くどうしても同じ声音になる、といった弱点もあるが
子どもに好かれそうで、卑弥呼から(!)家康まで幅広く演じられて、歌って踊れて、
その上おフザけがよく似合う、と、ウマいとこ突いてくるもんだなぁ。

とてもまっとうでわかりやすい、すぐれた教材。どうして私の頃に放映してくれなかった?
でもまだまだやってない歴史重要人物はおりますぞ(聖徳太子をやっていなかったのは
意外だった)。これもしかしたら第二シーズン本当に実現するかも?


伝える極意
小学5・6年の総合的な学習の時間・国語向けの10分の学校放送で、
「自らの考えを伝わるように伝える力」を育むために、
文章、話し方、映像などの表現手法の心得、“極意”を伝えていくという趣旨。
あるクラスの子ども達のもとに専門家が向かい、子ども達の先生となって
お礼状、スピーチ、朗読、詩、感想文、話し合い、クイズ、会食、インタビュー、
新聞、寸劇、写真、キャッチコピー、アンケート、組写真、ビデオ、
プレゼンテーションといった、学校の授業や宿題や学芸会などで使うものや
地域とのふれあい行事などで登場するものなどを一緒につくりあげる。

この先生役=「達人」が何気に豪華だったりする。
インタビューがうまくできないと悩む生徒達のもとにジャーナリストの池上彰さんが現れたり、
組写真→ビデオを作るとなって、映画作家の大林宣彦さんがひょいと登場したり、
寸劇をやることになってモノホンのベテラン俳優、宇梶剛士さんが教えてくれたり、
食育研究家の服部幸應さんが、地元のお年寄りを給食に招く会食会を開く際に
おもてなしのコツを伝授してくれたり。
他にもその分野の専門家が登場して、ぼーっと観ているとかなり驚かされる。

小学校の授業向けの内容だが、そこには私達大人が会社などで使えそうな
基本的なテクニック、ちょっぴり裏技のアイデアなどが詰め込まれている。
話し合いで、一方的に喋って、相手の言い分を聞かないなんてことないか?
スピーチをするとき、わかりやすくて簡潔な内容にまとまっているか?
社内報を手がけることになったらどうすればいいかわかるか?
参考になるし、自分が普段ちゃんと出来ているか振り返るきっかけにもなる。
阿川佐和子さん曰くインタビューは普段の会話と密接に繋がっているというし、
(サワコさんの例のヒット本は今更読んでいる。読了したら感想書くかも)
寸劇や感想文や詩で趣味に目覚めるのもいいかも。日常にいろいろ使える番組。


課外授業 ようこそ先輩
NHK総合テレビで放送されている教養番組ではあるが、例えば「鶴瓶の家族に乾杯」
みたいに、芸能人が母校を訪ねて授業をするドキュメントとして観ることもできる。
・・・と概要を先に書いてしまったが、つまりはそういう番組。
内容次第で対象の学年も変わる。基本は1クラス程度での特別授業。
自分の体験を切々と語り、現在の自分の職業に近いことを生徒たちにもさせる人が
いれば、生徒たちに必要な気づきを与えるための手段として自分の職業スキルを
発揮するやり方をする人もいる。
1998年から放送しているので、ゲストの数だけテーマもメッセージも異なる。
ゲストの豪華さは言うまでもない。その時々の話題の人物をはじめ、
アーティストも知識人もスポーツ選手もお笑い芸人も、分野を問わず登場する。

私は2011年から、興味のある人・嫌いじゃない(微妙なときもあったが)人の会を
選んでこの番組を観ている。
印象的だったのはこのあたり。
・朝ドラ「てっぱん」の「てっぱんダンス」の振り付けで話題に(個人的にはNEOの人)、
コンドルスを率いる近藤良平さん「からだで伝えよう」。
体育で創作ダンスが取り入れられて、戸惑う生徒達に、近藤さんが「踊る楽しみ」
「ダンスをつくるおもしろさ」を伝えた。未だに戸惑っている生徒・先生に観てほしい回。
岩崎夏海さんはそのまんま「『もしドラ』流読書術!?」。
何と、小学校中学年の子どもたちに村上春樹さんの短編を読ませてしまう。
とんでもない無茶振り?!しかし「わからない」から、想像の余地を見つける。
想像の余地が、創作に繋がっていくかけはしになる。・・・てかこの人コミュ障じゃないか?
マギー審司さんは「笑顔のマジック 届けよう」。震災の年だったから、テーマに
震災を挙げる人はやはり多かった。逆にそれだけ被災地出身の有名人が多いともいえる。
普段のポンコツ審司さんとは真逆のシリアスな言葉に表情。きっとこれがこの人の
素なんだろう。授業も面白かったが、よく見る人の普段と違う姿が印象に強く残った。
・元?米米CLUB石井竜也さんも被災地出身で「歌おう あの日をこえて」がテーマ。
出身校の生徒達と一緒に歌をつくる授業で、みんなが持ってきた言葉を後日、石井さんが
まとめて曲のかたちにする約束だったが、真摯に考えすぎるあまり、宿題に間に合わず
「ごめん」と謝る石井さん。言葉のプロだからこそ言葉に慎重になる、臆病にもなる。
カンニング竹山「親友のいる人生を」タイトルだけでもう泣きそうになるが、
授業を全部観て、案の定号泣。ただでさえ竹山と亡き相方・中島さんの熱い関係には
胸アツにさせられるのに、生徒達にまわりの友達のことを振り返らせておいて
最後に自分の、一生ものの友情の話をするなんて。ううう。生徒達絶対に忘れるなよ。

ゲストの人となりを授業を通してよく知ることができる。
何かを成し遂げた人だからこその説得力あるメッセージに考えさせられる。

この番組の授業を通して、知らない人に興味を持ったり、苦手だった人への苦手意識が
薄れたりした。授業って教える「人」自身がよく出るなぁ。



掘り進んでいくとまだまだ面白い番組が出てきそうなのですが、今回はこの辺で。
キャンバスが真っ白な小学校低~中学年だからこそ響く常識やぶりのメッセージ、
そろそろ自分に目覚めはじめる小学校高学年~中学生の揺れる気持ちに寄りそう
アイデアや言葉。つくる人達にも是非そうであって欲しいですが、とりわけ
出演している人達全員から、子どもへの愛情をいっぱいに感じられるのが
今回紹介してきた番組全てに共通する「好きなところ・好きな理由」なんですよね。

テーマ:NHK教育 - ジャンル:テレビ・ラジオ

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ざっくり映画ライフ:その11 恋はいつも幻のように~ちょっと切ない初恋・青春(いちげんさん、ハルフウェイ、人のセックスを笑うな)

FC2のblogカテゴリはいつの間にか(2013/1/1から)「音楽」に引っ越したのですが
内容はこれまで通り。今回もまたまた映画ネタいきます。
年末年始を経るとどうしても映画が溜まってしまいます。

今回は初恋・青春ものの2回目、それもちょっと切ない後味のものをセレクトです。
タイトルはホフディランの曲から頂きました。恋はいつも幻のように~♪


いちげんさん

いちげんさん ICHIGENSAN [DVD]いちげんさん ICHIGENSAN [DVD]
(2008/02/20)
エドワード・アタートン、鈴木保奈美 他

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鈴木保奈美さんがとんねるず石橋貴明さんと出来婚して引退する直前に撮影した
引退前最後の作品ということで、大胆なヌードが登場。
F1オタとしては、「愛すべきピットレポーター川井ちゃんの元妻にしてNTRされた女」だが・・・
ともかく、原作の小説の存在をかなり前から知っていて、読んでみたかったけどなかなか
その機会がないうちに、つい先日、本作の存在を知って観てみた。
スイス生まれで日本在住、日本語で作家活動等をおこなうデビット・ゾペティ氏の
半自伝的ものがたり。
舞台は1989年の京都。大学で日本文学を学ぶスイス人の「」は
盲目の令嬢・京子の母から、京子に本の音読のボランティアを頼まれる。
異国人の「僕」と、盲目の京子。「いちげんさんお断り」の、ちょっぴり閉鎖的な京都から
足元5㎝くらいずつ浮かんで暮らしている二人は、次第に恋に落ちていく。

純文学の本を読んでいるかのような雰囲気が素晴らしい。全体に品がある。
はっきり言ってこんなに面白い映画だと思わなかった。もっと空気映画だと予想していた。
盲目だけど自己主張はっきり、結構理屈っぽく、強気で気丈で、清楚な佇まいの
ヒロイン・京子がとても魅力的。
主人公の「僕」の日本語もけっこう滑らかで、日本人のような慎ましさも
欧米人の立場からの客観性も持ち合わせる。彼の柔軟な感性がこの恋愛を可能にした。
自分を探しながら恋をして、自分を見つけて歩き出す頃、二人の道は離れてしまう。
しかしそれも互いを分かり合っての別れ。大人の恋。爽やかな切なさが後を引く。



ハルフウェイ

ハルフウェイ [DVD]ハルフウェイ [DVD]
(2009/08/28)
北乃きい、岡田将生 他

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恋愛ドラマでお馴染み、北川悦吏子さんが映画監督にチャレンジ。
岩井俊二さんと小林武史さんがプロデュースという形でサポートしている。
舞台は北海道、札幌。同じ高校に通う、3年生のヒロシュウ
ヒロの念願叶い、シュウがヒロに告白、二人は付き合うことになる。
地元の偏差値がさほど高くない大学に進学するので、それほど勉強の必要のないヒロ。
対して、シュウは早稲田志望。シュウはヒロにそれをなかなか言い出せず、
言ったところでヒロに「一緒にいたいのに」と泣かれてしまう。
シュウもヒロと一緒にいたいけれど、大きな世界に出てみたいという夢も捨てられず
優柔不断になってますますヒロを怒らせてしまう。
すれ違いながらも、恋と受験勉強の行方は最後までもつれ込む・・・

一応、台詞を書いた台本も用意してあったけれど、岩井氏の提案によって
ほとんどのシーンが、北乃きいちゃんと岡田将生君の言葉によるアドリブに。
ポツポツした口調でシュウへの不満をダラダラと一方的に愚痴るきいちゃん、
進路を一向に決められず、ヒロを持て余していっぱいいっぱい状態の岡田君、
ディテールは確かにとてもリアル。場面ひとつひとつにこだわって作っているのが
よくわかった。でも、「場面ひとつひとつ」をただ繋ぎ合わせているだけのようにも
感じられる。どうも流れが悪い。監督の練習用かと思えてしまいそう。
あとヒロに違和感。イマドキの高校生ってこんなに幼稚なの?脚本にあった展開を
きいちゃんがアレンジして喋っているだけ?それともきいちゃん自身の感性?
シュウは「こういう奴よくいそうだし、その悩みもわかる」と共感できたのだけど
肝心のヒロに共感できない。ヒロ(きいちゃん)のPVみたいな作りの映画なのに。

映像美だって綺麗なだけに、あちこち色々と残念。ラストのきいちゃんは可愛かったけど。
昨年公開された監督の映画「新しい靴を買わなくちゃ」はもう少しマシであることを祈る。

本作はこの曲の究極のPVのようにも感じてしまう(苦笑)

コルテオ~行列~/HALFWAYコルテオ~行列~/HALFWAY
(2009/02/11)
Salyu

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Salyuの両A面シングルの「HALFWAY」が本作の主題歌でエンディングテーマなのだが、
この曲の歌詞が、本作では描かれない二人の結末をネタばらししてしまっているのは
この曲も映画の一部、続きということなのだろうか。作詞に北川さんが参加しているし。
本作はこの曲とセットで楽しまないとどうも完結しないような。
あ、これ超名曲でっす。映画に興味をもてなかった人はこちらをどうぞ。
寧ろこっちを書きたかった(笑)


人のセックスを笑うな

人のセックスを笑うな(スマイルBEST) [DVD]人のセックスを笑うな(スマイルBEST) [DVD]
(2011/08/02)
永作博美、松山ケンイチ蒼井優 他

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「スマイルBEST」とはなんぞや?こちらの方が安いので張ってみたが。
DEATH NOTEでもDMCでもなく本作で私は松山ケンイチという俳優を知った。
そして気がつけば観る映画観る映画、彼が主演または出演をしていて、
結果的に役者マツケンのわりかしファンになっていった。
タイトルからハードなストーリーが連想されるが、ストーリーはうってかわって
純愛(えっちなことも、そりゃするけれど)と青春の甘酸っぱい、いい話。
原作の小説を書いた山崎ナオコーラさんうまいこと計算したな。
原作の小説はその年の文藝賞を受賞、翌年の第132回芥川龍之介賞の候補作にも
選ばれている。「面白い」という口コミコメントも当時、随所で目にした。
19歳のみるめ青年と39歳のワケアリアラフォー美女・ユリの危うい恋の行方に、
みるめの友達グループの三角関係(ユリ←みるめ←えんちゃん堂本)と、
年頃の男女特有の、連鎖する恋模様が絡み合う。

肉体関係を持ったそばから「旦那がいる」と打ち明け、堂々と二股を楽しんでしまう
風変わりで罪な、愛嬌があってどこか憎めないビッチのユリに永作博美さんハマりすぎ。
マツケンは本作で「彼女(嫁さん)は年上にしよう」なんて思ったりしちゃったのか?
GANTZの加藤みたいな「守る男」も体格に合っていて格好いいが、
ノルウェイの森も含め、こういう「追いかける不憫な青年」がマツケンってよく似合う。
報われない友情内三角関係の、蒼井優ちゃん・忍成修吾君もおもしろく切ない。
最初から最後までユリの手のひらで踊らされっぱなしのみるめ。だけど本当はユリも
淋しかったり、我が儘というかたちでしか愛情や淋しさを表現できない節がある。
みんなが少しずつ淋しくて、みんなのキャラが立っていて、きっと誰かに共感できる。
どことなく、自分があの頃やっていたことや考えていたことに似ているから・・・・・・




このblogでは恋愛映画以外のジャンルの映画を紹介することが多いのですが、実は
私が一番観ることの多いジャンルは恋愛・青春映画なんです。
いや、「だったんです」かな?いつの間にか観る傾向が大きく変わってきたかも?
それにしたってまだまだ「恋愛(初恋)・青春映画」の嗜好は引っ張るはずです。
また色々観次第、記事にします。
初恋、青春、もう二度と戻れないキラキラしていた時間。
恋愛は何度でもできるけど、初恋は一度しかできないんだよなあ。

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

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これは使えるリラクゼーション系音楽CD:その11 遅くきた世界一周旅行~ハワイのやすらぎ、インドの超絶奥義、ケルト音楽のノスタルジア~

久しぶりの「これは使えるリラクゼーション音楽CD」、
今回のメインは、今まで全く聴きたいと思ったこともなかった「ハワイアン」です!
他、世界各地を幅広く(主に暖かいエリアから)、遅くきた世界一周旅行気分でどうぞ♪


Spirit of Healing ~Hawaiiスピリット・オブ・ヒーリング~ハワイ

スピリット・オブ・ヒーリング~ハワイスピリット・オブ・ヒーリング~ハワイ
(2005/05/25)
ブライアン・ケスラー スティーブン・ジョーンズ

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ギターを中心に幅広い楽器と曲作り、プロデュースをこなすブライアン・ケスラー氏と
主にジャズ畑でツアーメンバーとして活躍するベーシスト・スティーブン・ジョーンズ氏が
意気投合し、99年、二人でレコーディング・スタジオと「Wire&Wood Music」を設立。
ハワイの自然音を取り入れたヒーリング・ミュージックの制作を多く手がける
名コンビと相成った。

今回は二人のCDを2枚取りあげるが、本作の特徴は、全編インストゥルメンタルで、
波の音、風の音、森に生息する鳥の鳴き声が自然に音楽に紛れ込んでいること。
しかもそれらの自然音は、なるべくシンセサイザーを用いず、アコースティックの
楽器を使って収録されているというこだわりぶり。

本作によせた二人のメッセージの一節。

私達は多くの自然に囲まれて、自然との調和をとても大切にしながら
生活を送っています。
それら多くのハワイの島々の自然を感じ取り、音楽を構成しました。


「アーティストとして、人々が抱えているストレスから解放され、頭も心もリラックスできる
音楽を提供する必要性があると強く感じている」という二人。
その意志が、音になって、そして全体に漂う穏やかで優しいムードになって、
しっかり表明されている。
特にオススメなのは夜、眠気が湧かず悩んでいる人。
ゆ~ったりして、強烈にとろ~りと眠くなってくる。

「ハワイ音楽」としてのみならず、良質なアコースティック音楽としても楽しめる。


HULAフラ

フラフラ
(2007/06/08)
スティーブン・ジョーンズ&ブライアン・ケスラー

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こちらのCDには自然音はあまり前面には出ず、代わりに男女ヴォーカリストによる
歌ものの楽曲がやや多め。オリジナルに加え、ハワイ古来の伝統曲も半分近くある。
「ハワイアン」を聴いているという感触がより強く感じられる。

「フラダンスを踊る趣味などない」という大概の人でも、全く問題ない。
アコースティック・サウンドを合わせて現代風にアレンジ、音楽としても自然に
楽しめるようになっている。
勿論、フラダンスをレッスンしている人には、格好の教材となることだろう。

数曲で男声ヴォーカルを務めるスノーバード・ベント氏の寄稿から。

フラは、大きな意味でコミュニケーションの一つです。
踊り手の最も奥深いところに触れながら、その人の
心の奥にある気持ちや感情を、体を使って表現できるのが
フラなのです。
あなたが音楽に身を任せば、ほら、踊りだすことでしょう!


ゆったりしていながら、踊るための音楽だからテンポが良くて、
リラックスするけれど緩みすぎず、思わずそっと身体が揺れる。

なんだかとっても、いい気分になれること請け合い。

色々調べていると、ふたりの新作を発見。

リラックス&スリープ~ハワイリラックス&スリープ~ハワイ
(2012/08/31)
Stephen Jones and Bryan Kessler

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これはジャケ買いしたくなる一枚・・・!チェックしたら是非記事に。

そしてこんなのもユニークで興味深い。

フラジャズ~リラックス&スローフラジャズ~リラックス&スロー
(2008/04/25)
スティーブン・ジョーンズ&ブライアン・ケスラー

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フラ×ジャズ!これは好きになりそう。他の会社からも色々なアーティストが
同様の試みをCD化しているので、どれを聴こうか迷ってしまうほど。


音の世界遺産 シタール幻想

音の世界遺産 シタール幻想音の世界遺産 シタール幻想
(1999/08/06)
民族音楽

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かつて「シタール幻想―超絶のラーガ」として発売されていたCDが
99年に「音の世界遺産」としてシリーズ化した模様。
ちなみに本作はリラクゼーション音楽ではなく「ワールドミュージック」の棚に
あった。ヨガ向け音楽もここでとりあげてきたし、そういう感覚の延長で聴くし、と
とりあえず今回はリラクゼーションのカテゴリー。

まず驚くべきは曲目欄。
1 ラーガ:スハ・カナラ 59:26
2 ターラ:ティーンタール 14:20

たったこのふたつだけ。そして1曲目なんて1時間近くもあるではないか!
半分ネタ要員として聴いてみた節は否めない(苦笑)。

しかし、1時間弱もある1曲目、聴いているとあっという間。
「ながら聴き」すると最高にリラックスできて、作業もはかどる。
緩急、大きく移り変わる展開、弛緩と緊張感とが共存する音、ときにスピード感。

シタール、ダブラ、タンブーラという3つの楽器のみでここまで鮮やかな世界を
つくることができるのか。リラックスBGMだけでなく、音楽としてとても面白い。
軽快な2曲目も緩やかにノれて楽しい。

同シリーズのアジア方面(インド寄り)では、他にガムランやケチャなどがあった。
世界は広し、そして広い世界のなかの一部でも、音楽世界は果てなく広いようだ。


借りぐらしのアリエッティ イメージ歌集アルバム

Kari-gurashi~借りぐらし~(借りぐらしのアリエッティ・イメージ歌集アルバム)Kari-gurashi~借りぐらし~(借りぐらしのアリエッティ・イメージ歌集アルバム)
(2010/04/07)
セシル・コルベル

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カタログ等の表示はタイトルのような名前だが、CDの帯などは
Kari-gurashi~借りぐらし~」となっている。どっちが正しい?どっちも?
明らかに「リラクゼーション音楽CD」のカテゴリではなく「アニメ映画のサントラ」のはずだが
お店でも「ワールドミュージック」の棚で本作を発見した(本作とは別にサントラCDがあって、
そちらの方がサントラの棚にあるのだろう)ので、セシル・コルベルの作品扱いということで。

ハープを弾きながら少々たどたどしい日本語の歌詞を歌う、赤毛の巻き髪の女性を
覚えているだろうか。「借りぐらしのアリエッティ」公開当時、時の人となった
フランスの歌手、セシル・コルベルその人である。日本では「あの人は今」状態だが
実際には現在でも引き続き活動を継続している。
セシルは長年、ジブリのアニメ映画の大ファンで、その曲づくりにも大きな影響を
受けており、セシル自ら手紙とCDをスタジオジブリに送り、それが目にとまって
「アリエッティ」の音楽担当を務めることになった。
本作の歌詞は「アリエッティ」のあの場面やこの場面がそっくりそのまま歌になっている。
心なしか、アリエッティと翔の別れをテーマにした曲が多い気がしないでもないが
全体的には、アリエッティの日常や映画での出来事をくまなく掬い上げている。

ケルト音楽に傾倒し、クラシック的な要素を持ち合わせたベーシスト、ギタリスト、
チェリスト達と共に、フランスや世界各地で演奏をしているセシル。
本作でもその独特の、静謐でエキゾチックな音楽世界をたっぷり堪能できる。
ノスタルジックな旋律は胸を強く掴み、理由もなく無性に泣きたくなる。
澄み切ったヴォーカルと併せて、耳がくぎづけになる。
ストレスが溜まってちょっと泣いて発散したい時、綺麗なものに触れて心を清めたい
気分の時などにハマるアルバム。

曲調が幅広く、「泣き」だけでなく、爽やかで明るい曲も半分近くを占める。
そちらを愉しむのもよいだろう。



回を追うごとに、紹介対象が「リラクゼーション音楽CD」「イージーリスニング」の枠に
収まらなくなってきました。
「ワールドミュージック」の項をつくっても良いのかもしれません。
心を癒したり、ほぐしたり、有効に作用する、「使える」音楽は
こんなにも幅が広いとは、連載開始当初は思いもしませんでした。
これだから音楽好きはやめられない。
ハワイアンの「やすらぎ」のスピリット、インドのシタールの絢爛豪華な超絶世界、
セシルのケルト音楽のノスタルジックなエッセンス。
音楽は音のかたちをとって、様々なメッセージ、生きるヒントを我々に
心地良いかたちで教授してくれるかのようです。




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ざっくり映画ライフ:その10 スタジオジブリ2~ここ数年のジブリ映画(コクリコ坂から、借りぐらしのアリエッティ、崖の上のポニョ)

このところのスタジオジブリ映画は、当然ながら、昔のジブリ映画とはかなり
異なってきているのに加え、世代交代が確実に進んできていますよね。
そんな近年、転換期のジブリ映画をざっくりと取りあげます。

コクリコ坂から

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(2012/06/20)
不明

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実は「耳をすませば」を公開していた当時、そちらでなく本作が採用された可能性が
あったらしい。同じ少女漫画原作(但し本作は「なかよし」、「耳を~」は「りぼん」)
だから、繋がるものはある。「耳を~」のほうが王道の展開だが。
舞台は1960年代。船乗りの父は行方不明になったまま戻らず、母も仕事のため不在続き、
しかしは家事を一身に引き受けるなど家を切り盛りし、たくましく生活を送っている。
ひょんなことから海は、同じ学校の1学年上の少年・に出会い、ふたりは互いに恋心を
抱きはじめる。しかし、海が見せた「父の写真」は俊も持っているもので、もしかすると
兄妹かもしれない・・・けれど、想いを止めることができず、逡巡するふたり。
高校の文化部部室棟「カルチェラタン」を守るための奮闘劇とともに、ほろ苦い初恋を描く。
宮崎駿さんの息子さん、宮崎吾朗さんが2回目の監督、原案と脚本が駿さんによるもの。

ゲド戦記」でがっかりさせられたような、脈絡のわかりづらいストーリー、
平板な画面、無表情で無気力な主人公といった要素は改められ、良くも悪くも
いつものジブリ映画のヒロイン、物語になった。
それまでの(ハウルの動く城くらいまでの)作画やストーリーに比べ、かなり
あっさりして薄口なように感じた。「ゲド」も薄口(というか、詰めが甘い)な
映画だったあたり、吾朗さんの傾向?それともジブリ自体今後はこのような
あっさりめの作品が増えていくのか?
爽やかで、ラストの「兄妹かもしれない」の真相はこの時代ならでは。
まちの自然の美しさや人のずうずうしいようなあたたかさは原点回帰か。

急ぎですることがあったのもあり、「ながら観」してしまったが、そうやって観るのが
正直丁度良かった。
個人的には「ながら観」なんて出来ないような、濃い作品を期待しているのだが・・・
長澤まさみちゃんの声優ぶりはとても良かった、清涼感も元気もあってピッタリだった。
親友どうしを演じた岡田准一君と風間俊介君、随所で息がぴったり合って、これも爽快。

NHK総合で放送していた、この映画の撮影の裏側に密着したドキュメンタリー番組
「ふたり『コクリコ坂・父と子の300日戦争〜宮崎駿×宮崎吾朗〜」がDVDになっていた。

NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎 駿×宮崎吾朗~ [DVD]NHK ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎 駿×宮崎吾朗~ [DVD]
(2012/05/16)
宮崎吾朗 宮崎駿

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父子の確執がピリピリ。本作では吾朗さんが監督、駿さんが脚本を手がけたが
駿さん、吾朗さんに駄目出ししまくり。実質、駿さんとの共作だったりして?
しかし「ゲド戦記」の頃の確執はこんなものではなかったらしい。親子は難しいな。
作業の最中に起きた3.11と、だからこそ作業を止めるな!と檄を飛ばす駿さんや
父親への尊敬とコンプレックスを苦々しく吐露する吾朗さんが印象的だった。
なんだかんだいって駿さんは吾朗さんを認めているようだ。かなりのツンデレでは(笑)


借りぐらしのアリエッティ

借りぐらしのアリエッティ [DVD]借りぐらしのアリエッティ [DVD]
(2011/06/17)
不明

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これまで、作画スタッフとして活躍し、ジブリ上層部から高い期待をよせられた
米林宏昌さんが初めて監督を務めた。「ゲド戦記」の吾朗さん監督就任劇も含め、
ジブリのトップが全員高齢になったことを受けて、次世代育成を目的とした人選だった。
原作は1952年に出版されたメアリー・ノートンのファンタジー小説『床下の小人たち』。
「人間に見られてはいけない」という掟に従いながら、人間の家の床下で暮らし、
人間の生活品をときどき借りて暮らしている、小人一家の一人娘、アリエッティ
父と共にはじめての「借り」にいった日、心臓が弱い少年・が1週間だけ
療養のためにアリエッティ一家の住む床下の真上の屋敷にやって来て、
夜の「借り」の最中、アリエッティは翔に目撃されてしまう。
一家は近日中の引っ越しを余儀なくされ、父が引っ越し先を探しにいくなか、
翔はアリエッティに何かにつけ親切で、二人の間に淡い恋心が芽生えてしまう・・・

こちらもまた淡い作品。悪く言うと少々地味かもしれない。
でも、地味ながらもなかなかに各キャラが立っており、それなりに面白い。
樹木希林さんが声をあてている、翔の屋敷で働く卑しい家政婦のおばあちゃんが
憎たらしいけどかわいらしい。希林さんの声がキャラクターをより引き立てる。
藤原竜也さんが声をあてている、野性的で無頼な小人のこどもも可愛い。
アリエッティに仄かな好意を抱き始めてしどろもどろになっちゃう所など。
引っ越しの後、アリエッティはこの子と夫婦になったのかもしれない。
そして翔の声は神木龍之介君があてているのだが、実は声のみならず、
翔のキャラクターデザイン自体、神木君をベースにつくられたらしい。そりゃハマるよね。
初めは病気や生に消極的だったが、アリエッティとの交流で前向きに成長して、
2日後の手術を「頑張る」と言えるように。儚いが、芯の強い少年で、とても魅力的。
大当たりでもないが大失敗もしない、標準値的なジブリの映画。
淡くて優しい、柔らかなタッチが心地良い。


というか、ぶっちゃけこの映画の主人公は、テーマ曲だと思う(笑)

Kari-gurashi~借りぐらし~(借りぐらしのアリエッティ・イメージ歌集アルバム)Kari-gurashi~借りぐらし~(借りぐらしのアリエッティ・イメージ歌集アルバム)
(2010/04/07)
セシル・コルベル

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スペースが無いのともう少しじっくり書きたいので詳細は次回以降に譲るが、
涙腺をもれなく刺激される、美しい歌声とサウンド。
歌い手のセシル・コルベルさんはジブリ映画のファンで、手紙とCDをスタジオジブリに
送付したことから、本作の音楽を担当することになった。
一発屋のようなブレイク~フェイドアウトになってしまったのが惜しまれる。


崖の上のポニョ

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(2009/07/03)
不明

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言わずと知れたメガヒット。宮崎駿監督が原作・脚本・監督のすべてを担当。
本作の公開が2008年だから駿さんはもう4~5年近く監督のポジションにいないことになる。
「人魚姫」をモチーフに据え、「新しく生まれてくる子供たち」に向けた作品になった。
本作のキャラクターのモデルは、スタジオ内のスタッフやその子供たちで、
その子育てを見ながら制作した映画なのだそうだ。
そのため「新しく生まれてくる子供たちに向けた作品」が出来たが、予想に反して
「子育てっていいかも」等、親世代・親を務めることについての反響が大きかった。
もと人間のフジモトと、海全体の女神のような存在・グランマンマーレの子どもの
さかなの子・ポニョは人間の世界に興味津々で、家に閉じ込められるのが気に入らず
ママ譲りの魔法を使って外界に出てしまう。そのときに、崖の上の家に住む5歳の少年・
宗介に出会い、ポニョはすぐに宗介を好きになるが、フジモトに海に連れ戻される。
その後。ちいさな妹達にも助けられ、ポニョが人間の姿になって宗介のもとに現れた!

この映画を観て、泣かずにいることが出来た試しがない。
愛娘が心配で仕方ない、人間嫌いでママに頭が上がらないお父さん、フジモト。
いつも気丈に振る舞っているけれど本当は不安を堪えている宗介のママ、リサ
ひねくれたことばかり口にしてしまうけど本当は誰より温かく優しい心の持ち主の
不器用なトキおばあちゃん。
ポニョのことが大好きで、まっすぐで健気な男の子らしい男の子、宗介・・・
キャラクターひとりひとりのエピソードが胸に迫ってきて、いつも涙が浮かんでしまう。
この映画には、掛け値なしの愛情がいっぱい、いっぱい、いっぱい詰まっている。
それぞれのキャラクターが画面のなかで実際に生きていて、彼らが心から願ったこと、
思ったことが、気持ちのままに溢れ出しているように感じる。

監督がこだわり抜いた「海の描写」も凄い。この「海の描写」に大きく貢献したのが
さきほどの「アリエッティ」の監督を務めた米林宏昌さんなのだそうだ。
理屈抜きに、胸にまっすぐ響いてくる映画。



さて、ポニョ以来の、宮崎駿さんが長編アニメーション映画の監督を務める映画が
今年の夏に公開予定らしいです。
駿さん自身の漫画を原作にしたもので、タイトルが「風立ちぬ」。
実在の人物である堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品で、
更には高畑勲さんが監督したスタジオジブリの「かぐや姫の物語」も、
同日公開の予定(同時上映ではなく個別に上映)だというから、
スタジオジブリ、にわかに慌ただしいことになっています。
どうなるんでしょうね?
「観ごたえのある作品が観たい!!」願うことはただひたすらそれだけです。

テーマ:スタジオジブリ - ジャンル:映画

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ざっくり映画ライフ:その9 極寒の地から、温もりと情熱届けます(南極料理人、旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ、劔岳 点の記)

いや~毎日、さむいですね。
でも今回とりあげる映画たちの舞台は、きっともっともっと寒いはず!
そんな中で奮闘する人々の、心なしか男くさい映画を、今回も3つセレクト。
まずは極寒の地の極み、南極からどうぞ!

南極料理人

南極料理人 [DVD]南極料理人 [DVD]
(2010/02/23)
堺雅人、生瀬勝久 他

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かつて海上保安官として南極地域観測隊に参加した経験をもつ西村淳さんによる
同名のエッセイを原作にした映画。西村さんの役目は「調理担当」の一員だった。
主人公は西村さん自身で、奥さんも実名で出てくる。
「南極」場面のロケは実は思い切り日本で、西村さんの出身地・北海道網走市だったりする。
映画での西村の役割は、南極大陸のドームふじ観測拠点(標高3810メートル)で越冬する
隊員8名分の食事をたったひとりで用意することになっている。
限られた食材と特殊な環境の中、隊員たちを飽きさせないメニューを作るために奮闘。
しかし環境が環境なだけに、定期的に発狂する隊員が続出。
隊員たちも一癖も二癖もある曲者ばかり。普段冷静な西村も時には本気で怒っちゃう!

「常時、笑顔に見えちゃう」堺雅人さんがあまりにも西村役にハマり過ぎ。
泣きたいキレたい状況でも(本当に放り出すこともあるが)いつも孤軍奮闘している姿が
涙ぐましいやらほくそ笑みが出るやら。
一見怖いけど誰よりぶっとい芯のある、頼もしいリーダー格の生瀬勝久さんも
最初は脱走しようとするが段々逞しく成長するひよっ子大学院生の高良健吾さんもいい。
個人的ツボは、医師なのにヘビースモーカーでいつも酒をたらふく呑んでダラダラ、
「医者の不養生」を地でいっている、けだるいおじさん、豊原功補さん。
「大丈夫かね・・・」と不安になるが実際の医療行為の場面ではちゃんとシャキッとする。
任期が終わり、むさ苦しくてだらしない男たちの所帯がすっかり片付けられ、
がらんとした部屋を西村が振り返るシーンは一緒にちょっと淋しくなる。
ラスト、それぞれの家族や恋人との再会にもちょっとウルッとくる。
しっちゃかめっちゃかな毎日だけど、なんだか楽しいし、食事がとってもおいしそう。
大変そうではあるけれどなぜだかハートが暖まり、お腹が減ってくる・・・?


旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ

旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ スペシャル・エディション [DVD]旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ スペシャル・エディション [DVD]
(2009/07/15)
西田敏行、中村靖日 他

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お次は日本の最北にある動物園にして、日本のみならず海外からも大勢の観光客が訪れる
北海道旭川市にある大人気の動物園、旭山動物園のサクセスストーリー、
そして前園長・小菅正夫氏(をモデルにした園長)の奮闘記。
実際の出来事とフィクションを交えて描いている。
今でこそ、上野動物園と入場者数を競うほどの規模にまで成長した旭山動物園だが、
90年代中盤には入場者数が最低を記録したり、動物が相次いでエキノコックス症で
死亡したり、旭川市から十分な財政支援を受けられなかったりと、廃園の危機に瀕していた。
そこで園長が踏ん張り、飼育員達もやる気を出して一致団結。冬期の開園を始めたり、
動物たちの行動や生活を見せる「行動展示」を導入したことで風向きが大きく変わる。

とにかくキャストが驚くほど豪華!それだけでも一見の価値はありそう。
実際の小菅さんはあんなどっしりさんではないが(笑)、カリスマ性と行動力、
そして言動の説得力はやはり西田敏行さんの成せる技だと思う。
サラリーマンNEOをずっと観てきた身にとって、中村靖日さんが準主役を張っているのは
それだけでもう胸熱。幼少期のいじめで人付き合いが苦手になったいまどきの青年役で
園長や個性豊かな飼育員達と我々を繋ぐ「語り部」となる。園復活劇のキーマンでもある。
柄本明さんが「絵が得意な飼育員、後に絵本作家」を彩りゆたかに演じているが、これは
あべ弘士さんという実在の絵本作家がモデル。
信じられないが、「相棒」シリーズでお馴染みの輿水泰弘さんが脚本を手がけている。
そのおかげか、岸部一徳さんや故・長門裕之さんといった、「相棒」でブラックな
役どころを演じている方々の「動物一途」な姿を見られて個人的に非常においしかった(笑)。
ペンギンのプールに設けた水中トンネルを見上げると、まるで本当にペンギンが青空に
飛んでいるかのように見える。これが「ペンギンが空をとぶ」。

市長役の萬田久子さんが少女に戻ったように見入り、嬉しそうにはしゃぐ姿がいい。
ラスト、飼育員のみならず動物たちからも惜しまれながら、園長はその役目を終える。
実際には新園長が誕生しているが、映画ではあえて描かれない。その余韻がまた心地良い。


劔岳 点の記

劔岳 点の記 メモリアル・エディション [DVD]劔岳 点の記 メモリアル・エディション [DVD]
(2009/12/11)
浅野忠信、香川照之 他

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最後は明治までタイムスリップして、難攻不落の高山の吹きすさぶ雪しぶきを受けながら・・・
明治時代末期、現在の国土地理院が実際に行った山岳測量プロジェクトを描いた作品。
測量官の柴崎に下ったのは、未踏峰とされてきた剱岳への登頂と測量の命令。
それは日本地図最後の空白地帯を埋めるという重要かつ困難を極める任務であった。
日本地図を完成させるために、男たちは信念と勇気をもって困難な登頂に挑む。
その年のアカデミー賞の最優秀賞を6部門、優秀賞も5部門と、大いに話題をさらった大作。
なかでも日本を代表するカメラマンとして活動してきた木村大作監督が高く評価された。

とにかくまずは荘厳な映像に圧倒されてしまう。
空撮やCG処理に頼らず、妥協せず丁寧に時間をかけて、明治の測量官の目線や感覚を
追体験できるような、圧倒的な自然美とリアリティを生みだしたこだわりに見入る。
そして人と人との絆や軋轢、絶対的で残酷でもある自然への畏敬の念。
主演の浅野忠信さんでなく助演の香川照之さんがアカデミー最優秀賞を取ったのは
とてもわかる気がする。浅野さんが駄目なのではなく、香川さんの熱演が凄まじいから。
浅野さん演じる柴崎には忠義をもって、武士の家人のようにつつましく仕え、
一方で父の劔岳登頂に反対し、対立する息子には全く容赦がない。
彼ら父子の不器用な父子愛、柴崎とその妻を演じる宮崎あおいさんとの夫婦愛といった
「見守る者」の愛情も大きなスケールで心に沁みる。
また、はじめは若気の至りが目立つ測量隊員を演じる松田龍平さんは、雪崩に巻き込まれ
救助されるシーンの撮影時、酸欠で失神状態になりながらも
弱音を吐かず演じ続けていたそうだ。
監督・スタッフ・俳優、全員の信念と勇気が物語や自然と同調したからこそ出来た
息もつけないほどの見ごたえ。

「邦画は洋画に映像クオリティじゃ勝てない」なんて通念を正面からぶった斬った。



コミカルな「ぬくもり」から、どんどんヒートして「情熱」へ。
怒濤の勢いで冬の耐えがたい寒さをぶっとばせ!とでも言わんばかりのセレクションでした。
しばらく寒いけど、彼らみたいに楽しく・諦めず・信念を貫いて、明日も出掛けましょう!

テーマ:邦画 - ジャンル:映画

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年末年始、面白かったドキュメンタリー三選(プロフェッショナル仕事の流儀イチローSP、TSUKEMEN、市川猿翁&香川照之)

この年末年始は、ドキュメンタリー好きとしてもおいしい時期となりました。
ジャンルは見事にバラバラなのですが、年末から年明け、厳密にいうともう休み明け?
に観た各局のドキュメンタリーのなかで、面白かったものをピックアップして書きます。


プロフェッショナル仕事の流儀 特別編 イチロースペシャル 2012
スポーツ選手を主人公としたドキュメンタリーに初めて興味をもち、しかも「面白い」と
感じさせてくれた存在、それがイチロー。
昨年の正月に「イチロー ぼくの歩んだ道 ~特別対談『大リーグの10年』with糸井重里~」
という、糸井重里さんとの対談番組を観たのがはじまりだった。
パブリックイメージよりは肩肘はらず自然に、しかし大変理にかなっている考え方、行動。
今まで違う星に住んでいると思っていた人が少しだけ近くに感じられた。
以来、その言動に惹きつけられるようになった。

不調に喘いだ2011年を経て、「感触は戻っているが、結果に繋がらない」もどかしい
2012年前半、熟考の末選んだ古巣からの移籍という選択。
熱烈なファンの「イチ・メーター」おばちゃんとの交流も心あたたまるワンシーン。
シアトル・マリナーズからニューヨーク・ヤンキースへ、今まで持っていた全てを捨てて
単身赴任のようなかたちで自ら車を運転してイチローはニューヨークへ向かう。
それから・・・遂にイチロー復活!チームを替えてから、これまでの不振が嘘のように
打てるようになっていくさまがとても痛快。
リーグ戦で苦戦を迫られていたヤンキースも、イチロー復活と歩調をあわせるかのように
猛チャージをみせて、優勝争いが最終戦までもつれ込むほどに。
今年で40歳、イチローは新たなステージへと歩み始めた。

「常にできる人」というイメージがあまりにも強い人だけに、今回の
結果が出ないイチロー、閉じこもるイチロー、苦悩するイチローの姿は苦々しいものがあった。
皆が言うように年齢のせいなのだろうと思った。しかし、それでもイチローは乗り越えた。
苦悩するのも、スランプに陥るのも、歳をとるのも、誰もが通る道。
我々と同じ道を同じように通り、そこからホームランをもう一度打ってみせるのだから
憧れとカタルシスが生まれる。

イチローを見ていると、いつも「気持ちの背筋」と言うべきものがスッと伸びる。


明日へ!ゼロからの詠唱 (アリア)~ヴァイオリニスト TAIRIKUの挑戦~
日テレで早朝に放送していたものを録画で視聴。
2008年にデビューした、ヴァイオリン2台とピアノによる
アコースティック・インストゥルメンタル・ユニット、TSUKEMEN(つけめん)。
メンバーは、TAIRIKUSUGURUKENTA。若手のイケメン集団、またエリート集団。
クラシック、ジャズ、映画音楽、アニメソング、ゲーム音楽、そしてオリジナル楽曲を
彼ら独自の解釈で届けている。
そのなかでTAIRIKUこと佐田大陸は、実はあのさだまさしさんの息子で、
さださんが果たせなかった本当の夢「ヴァイオリニスト」を背負っている重圧、
TSUKEMENや自分自身が「さだまさし」を経由して知られ、見られることに
反発があり、父親とは同じ事務所に所属せず、独力でこれまで頑張ってきた。

ニューヨークの路上で、被災地で、大陸、そしてTSUKEMENは武者修行に励む。
「さだまさしの息子(の在籍するバンド)」など関係ない場所で、時に迷いながらも
のびのびと成長していく若きサムライたち。
「いままでよりもオリジナル曲に力を入れよう。TSUKEMENのオリジナリティで勝負しよう」
三人で曲作りに励み、コンサートで披露するレパートリーにもオリジナル曲を増やす。
そうした修練が自信になって、大陸は偉大な父の重みをもうはねのけず、受け入れる。
さださんの還暦記念コンサートで、親子が共演を果たす。
一回り成長した大陸、そしてTSUKEMENが印象的。

友人にジャズ~フュージョンのバンド(しかも同じ三人編成)で頑張っているのがいて、
TSUKEMENのがむしゃらな姿、凛々しく伸びていく姿が彼らと被った。
そういった理由で観たので、そこにさだまさしさんの息子さんがいるとは夢にも思わず、
さださんの夢がヴァイオリニストだったというのも非常に意外だった。
「さだまさしの息子」というブランドを時には有効に使いながらも、これからも
ストイックに頑張りつづけてほしい。それが「七光り」と呼ばれない最短の道。
彼(ら)なら、心配ないのではと思った。

これからも、がんばれ!!


NHKスペシャル 父と子 三代目市川猿之助・香川照之 二人の挑戦
ドラマに映画にCMに、もはやその姿を見ない日はないのではないかというほどの
押しも押されもしない俳優、香川照之さん。
2010年のドキュメンタリー「ラストデイズ『お前は、オレになれる』松田優作×香川照之」
で双方に興味をより深く持ったが、その時の香川さんは「父親には幼い頃捨てられて、
顔も覚えていない。殆ど他人だ」といった、父親に対する複雑な感情を口にしていた。

だから歌舞伎役者・九代目市川中車として、父親の猿之助さん(二代目市川猿翁を襲名)
と同じ道を歩くというニュースを聞いたときは二重三重の意味で驚いた。
Eテレで二人の共演する歌舞伎『将軍江戸を去る』を放映していたので興味本位で観た。
一年ほど、Eテレの「芸能百花繚乱」を観ていたが、この分野はなかなかわからない・・・
それでも、この共演には必ず大きなドラマがあるのだろう、ということは
素人の私にも推察することができた。

番組を観ると、今回の襲名劇は、香川さんは勿論として、脳梗塞から復帰する猿翁さん、
歌舞伎界デビューを果たす長男の政明くん(五代目市川團子(だんこ)を襲名)、
親・子・孫、三代みんなにとってのチャレンジであることがわかった。
一家の誰もが額に汗して、全力を尽くして、自分の限界を超えようともがいていた。
猿翁さんは昔、芸事に専念するために妻子を捨てたが、愛していないからではなかった。
今、「息子と共演できるのが夢だった」と感慨に胸をつまらせる猿翁さんがいて、
それを労り、慈しみ、大粒の涙を流しながら感謝の念を伝える香川さんがいる。

父から子へ。芸事への情熱、親としての愛は、有形無形を問わず確かに伝わっている。



いろんなことを考えさせられて、そのなかで「自分も頑張ろう」と思えるような
観終わってから自分のなかでもエネルギーの沸き上がってくる
逞しいドキュメンタリー揃いでした。
彼らのように、一歩でも二歩でも、前を向いてたゆまずに歩んでゆけたら・・・。
今年はなんだか、いい一年になりそうです。

テーマ:ドキュメンタリー - ジャンル:テレビ・ラジオ

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歴史にドキリ「こんな教育番組自分の頃にも欲しかった!歌って踊る中村獅童先生に、ハイパーすぎる楽曲・振り付け」

元旦、NHKEテレがなんかとんでもないことになってました。
なにやら中村獅童さんがあの邪馬台国の女王・卑弥呼に扮し、乙女風情のお部屋で
「卑弥呼の部屋」といった趣で次々と発表していくのは、歴史の重要人物20人。
しかもそれが全部、獅童さんが扮して、歌って踊って、歴史人物にまつわる歌、
ドキリ☆ソング」とやらで、曲調もやたらハイパーで・・・

その正体は、TV Bros.でも「子どもから大人までじわじわと人気!」と紹介されていた
れっきとした教育番組「歴史にドキリ」の元旦SP
「歴史にドキリ ロワイヤル・スペシャル」でした。
普段は水曜午前9時40分~50分に放送されていて、小学6年社会向けの学校放送番組
なんだそうです。
なのに、いいの?いいの??あのおもしろおかしいハイテンションで?!

作曲はももいろクローバーZなどへの曲提供等で活躍中のヒャダインこと前山田健一さん、
振り付けはCM、PV、コンサート等を手がける振付師ユニット振付稼業air:manが担当。
なんかもういろいろと先鋭的だけど、無駄遣いじゃないの?NHKさん大丈夫??

でも公式HPを見ると、これが立派な教材として先生方にも使えるように用意してあり、
専門家の方々にもアドバイザーとして付いてもらい、10分の間で歴史上の人物の史実を
年号暗記テクも織り交ぜて、詳しく丁寧に追いかけていることがわかり驚き。
「どうが」の横にある「あらすじ」はまるで教科書。とてもわかりやすい。
画像とか色々とはっちゃけちゃってますが(笑)

「大河ドラマで昨年、平清盛見たし、清盛のあらすじでも見るか」
と言って公式HPの「あらすじ」を開くと、導入部分がなかなか黒いことになっています。

scene 01 平治の乱で大勝利…
平治の乱(へいじのらん)で、ライバルの源氏に勝利した平氏。意地と意地がぶつかりあったすばらしい戦でした。平清盛は、平治の乱での活躍(かつやく)がみとめられて、上級貴族の仲間入りをします。
なのに、負けて伊豆に流された源頼朝のほうに同情が集まるなど、清盛がやっつけた源氏のほうが、人気があるようです。でも、清盛もがんばりました。
まずは、どうやって清盛が力をのばしてきたかを見てみましょう。

何この毒(笑)色々見てみたけど、こんな卑屈さはほかの歴史上の人物にはありません。
なんで?やっぱり大河がスベったから?(放送は6月中旬で、まだ視聴率は二桁だったが)
これ松ケンもチェックしたってTV Bros.に書いてあったけど、チェックすなw
というか寧ろ獅童さんで清盛を見てみたくなっちゃったじゃないですか。
源頼朝もやっていたけど、岡田将生も同様にチェック・・・してないなw


さて、ランキング形式(基本的に時代順、卑弥呼さんだけズルで1位w)で紹介された
今までの(3学期分は先取りの)人物とドキリ☆ソングですが、色々と印象に残りました。
まるで囲った数字は放送回。(歌のない、縄文時代~弥生時代の第0回もあったらしい)

卑弥呼 SPのMC姿を見てて、なんか微妙に可愛いような気がしてきた(笑)似合う。
でも同じ女装でも④の紫式部さんはいかん、ゴツすぎる。実在の式部さんクオリティ?

北条時宗 元寇の当時、時宗さん僅か18歳。40近くの獅童さんが
そのくらいの年齢に本当に見える特殊メイククオリティ万歳。大河と同じチームだとか。

足利義満・義政 おじいちゃんの華やかさと、うってかわった孫の地味~な感じ。
おじいちゃんの時は似顔絵うちわ→裏返すと「よ」「し」「み」「つ」が出てくるなどド派手。

織田信長 「気合いだ!気合いだ!ファイヤー!ファイヤー!」(笑)
どこのプロレスだよ!戦国三大武将では一番獅童さんのイメージに近い。

豊臣秀吉 「関白宣言」ということでさだまさしオマージュキター!
かなり歳をとってるんだけど晩年なんだろうか。次の人とのギャップに戸惑い。

徳川家康 アレ?たぬきおやじというより、爽やか中年おじさまじゃないか。
秀吉よりも若い家康って、ちょっと違和感。そして最後の表情が写真になって・・・

徳川家光 ↑のおじいさまの写真をそのまま写真立てに入れて持ってる(笑)
眉も潰され、全体的に緻密ながら小物臭くなった。姑息だぞ家光ぼっちゃん!

近松門左衛門 近松だけでなく、曲中の歌舞伎を演じているのも獅童さんで、
人形浄瑠璃も本物を使っている。凝りっぷりに思わず見入る仕上がり。

木戸孝允・西郷隆盛 SPで卑弥呼が西郷どんに電話すると、むしゃむしゃオヤツ食べてた(笑)
素朴でかわいげのある西郷どん。でも歌は物騒にも「TOU-BAKU」で、DMCを思わせる。

陸奥宗光・小村寿太郎 ⑯からは三学期放送分を先取りして曲をお届け。小村がSPに
ゲストで呼ばれたが、収録時間が急遽押して、短時間にまとめて業績をうまく喋れない。
曲では、なんとヒャダイン前山田さんが陸奥に扮して、ふたりで歌って踊る!!


⑳を放映するのが今年の3月6日ということで、やっぱ明治・大正でうやむやにするんですね。
昭和の歴史(上人物)は教科書でも授業でも教材でもうやむやですか。
まぁそんなもんかぁ。
で、本放送はいつかな?ということでTVの番組表をチェックしていたら、1月9日の水曜午前に
本当に放映予定を見つけたもんだから(大久保利通)声出して笑ってしまいました。
そりゃ放映するがな。

今年の大河に出演する獅童さんですが、ドキリ姿でいる時に綾瀬はるかさんや西島秀俊さんら
出演者たちとすれ違って「アレ、その役そんな格好だっけ?」とかなり驚かれているらしく(笑)
現時点(2013/1/6)で最新放映分の西郷どんの時は、吉川晃司さんどんな反応したんでしょ?
というか西郷どんを吉川さんが演じるってどんなんなるの・・・??予想ができません。
大河で木戸さんを演じるミッチーは、テレ朝のドラマで信長になるらしく、これもイメージに
ないなぁ。怖いもの見たさで見たいけどテレ東の「まほろ駅前番外地」と被ってて
録画ができん・・・どっちかを見てどっちかを録画するしかないのか。
って話がそれてすみません。今日の大河初回を見るかどうか未だに決められません。
戦闘綾瀬はとても格好良いけど、きつい訛りに一年間ついていける自信がなくてなぁ。

見ていて大笑いしながらも、今のこどもたちが羨ましくなります。
こんな教材あったら良かったのになぁ。こんな先生いたらいいのにな(いるわけない)。
公式HPにある、獅童さんのメッセージにも真摯な想いが込められていていいですね。
TV Bros.のインタビューだと思い切り第二期まで意欲満々だし。
それも見てみたいですね。第一期分も再放送すれば歴史人物を更にコンプリート!
水曜の放送(帰ってから録画でチェックですが)が楽しみ。ハマっちゃいそうです。



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BBS,Never Give Up! ~Boom Boom Satellites 川島道行さん脳腫瘍のためライブ中止のニュースを受けて~

「そろそろブンブン(BOOM BOOM SATELLITES)のアルバムが出るらしいな」
「なんかビートルズの『Helter Skelter』のカバーを公開したらしいな」
興味を惹かれながらも、時は師走、忙しくて忙しくてどうしようもない日々でした。
手がけていた記事も沢山あったし、書き取ったり考察したり調べたりしないとならない事も
沢山あったしで、あまりこのニュースに心を動かされる暇もなく、2012年が過ぎました。

2013年になってから、ほんの昨日、アクセス解析をいじっていると、
このblogに「FC2blog tag:ブンブンサテライツ」で来てくださったかたを見つけ、
「他にはどんな人がブンブンの記事を書いているのかな?」と
軽い気持ちで該当ページをクリックしたところ、
この記事をコピペしたblog記事を見つけてしまったのでした・・・・・・

http://natalie.mu/music/news/82447
BOOM BOOM SATELLITES、川島脳腫瘍のためライブ中止

「腫瘍は初期段階のもので日常生活やライブ活動には支障がないものの、早い段階で手術を含めた治療が必要との診断が下されたため、スタッフや中野雅之(Programming, B)を交えた協議を行い、1月から3月の期間を手術を含めた治療期間に充てることとなった」

・・・・・・!!!
なにせ脳みそに関する病気、しかも手術って。全く知らなかった話、寝耳に水。
驚きと不安が募ります。

そこでもう少しググってみると、中野さんによるblogからの声明が。
http://www.newaudiogram.com/blog/bbs/
BOOM BOOM SATELLITES BLOG
posted by nakano 2012.12.31

「川島君と脳腫瘍は既に15年の付き合いで、今回で3回目の手術になります。
右脳という音楽家にとってとてもデリケートな部分にできてしまった癌を、
既に2回に渡って摘出しています。
その度に、リハビリに時間を費やし、長いリハーサルの期間を経て復活してきました。
アルバムの完成が大幅に遅れる事もあったし。」


15年って・・・今回の事が検査で見つかったというのが2012年だから、マイナス15というと
1997年。ほんとのほんとにデビュー前後じゃないですか!
しかも3回目の手術って。
腫瘍の摘出→リハビリ→長いリハーサル→復帰、というプロセスをそんなに何度も
更に一度目や二度目は人知れず行ってきただなんて・・・・・・
これまでよくプロとしての音楽活動を続けて来られたなぁと寧ろ驚嘆で一杯に。

そして中野さんの文章は更にこう続きます。

「12月28日、検査結果で3回目の癌が見つかった時はとてもショックでした。
とても怖かった。足ガクガク。
なんで川島ばかりが、こんな目に何度も遭うのか。何故、このバンドはこんなにも困難が続くのか。
でも次の日には心の整理もついて、来年また再スタートを切る覚悟を決めました。
川島も、オレも強いんです。」


読んでいるこちらが「ショック」「とても怖く、足ガクガク」になる記事で、
当然のことながら川島さん本人も隣にいる中野さんも色んな事を考えたに違いありません。
「なんで川島ばかりが」実にそうです。それなのにもう次の日には心の整理がついて
来年の再スタートに向けて覚悟を決めたというのです。

強い。二人は本当に強い。
こうした闘いに慣れているのもあるでしょうが、それにしたってやっぱり強い。
この話を初めて聞いた私は悪い方への想像がずっと湧いてきて仕方ないのですが、
彼らは今と未来だけを見て、前に進もうとしている。
なかなかそう簡単に真似できる姿勢ではありません。
だけどこのような強さ、割り切りができなければ、音楽、アーティストという職業は
務まらないのもまた事実なのでしょう。

同サイトでは、中野さんのblogの隣の欄に、川島さんによるTwitterツイートが
表示されています。
現時点(2013年1月5日0時半頃)での最後のツイートはこのようなもの。
https://twitter.com/BBS_kawashima
BOOM BOOM SATELLITES @BBS_kawashima
川島です。本人です。本当です。 This is Michi, yes I'm the vocalist of BOOM BOOM SATELLITES. This is him.

「俺が行けない代わりに、明日の2時、スペイン坂に。EMBRACE発売まであと5日。」

いつも自己紹介が笑えるのですが(笑)今回ばかりはそれどころではなく。
明日、いやもう今日から、病院からツイートをするのだそうです。
そしてニューアルバムは予定通り発売、中野さん一人でプロモーション。
ふたりはそれぞれではありながら、止まることなく動き出しています。

そして中野さんのblogの声明は、川島さんの「右横顔の」写真の後、こう締めくくられます。
「戻って来ます。」

病気に絶対はないし、「戻ってくる」と言って戻れなかった芸能人の訃報が
昨年も沢山ありました。
だからファンもこれからは忍耐だけでなく覚悟が必要とされてきます。
もう会えないかもしれない、もう聴けないかもしれない、
あと何度アルバムやライブをしてくれるかわからない、と。
そのひとつひとつを、大切にしなければ。
FULL OF ELEVATING PLEASURES」の歌詞、インタビュー等における、ふたりの
独特の死生観を思い出しました。

おれにはもう後がない
何ものも邪魔できない
うまくいくに決まってる
おれこそが悪魔

おれがカウントしているその一瞬一瞬に
ゼロにむけて指折りかぞえてるその一瞬一瞬に
最後にむけての一瞬一瞬
一瞬一瞬に


MOMENT I COUNT」の歌詞の一部ですが、こうした「ストイックすぎる」覚悟が
どこから来ていたのか、今なら誰もがはっきりわかります。
二人がずっと直面してきた「生は死と紙一重、コインの裏表」という現実との闘い。
これまでの日々がどれだけ壮絶だったか、そしてどれだけ強い意志で越えていったか
楽曲が走馬燈のように蘇ると同時に、私達の知らない所での彼らの生きざまと闘志に
想いが果てなく巡ります。

頑張って欲しい。行けるところまで。限界まで。納得できる地平まで。
私達ファンは、じっとそんな彼らを見届け、そしてそこから何かを得て
自分達の今日や明日に繋げなくてはならないのではないでしょうか。


最後に、普段は禁じ手にしているのですが、今どうしても伝えたいこの動画を。
BOOM BOOM SATELLITES 『HELTER SKELTER』
「ブンブンがビートルズ?!」「川島さんにポールのあの歌は無理があるのでは?」
そんな懸念が全部吹っ飛んだ、ブンブンらしくてゾクゾクする、クールなカバーです。

絶対にもどって来いよー!



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年末年始SP!ざっくり音楽映画ライフ:その3 ジョン・レノン(イマジン、アメリカVSジョン・レノン、ジョン・レノン,ニューヨーク)

ざっくり音楽映画ライフSPのラストを締めくくるのは、ジョン・レノンJohn Lennon)。
妻のオノ・ヨーコが日本人というのもいくらか手伝ってか、日本では偉人のように
教科書にも載ってるお方ではあるのですが、本当のジョンには色々あってね・・・
そしてさすがカリスマ、知れば知るほどその「色々」の多いこと多いこと。
「もうそろそろ新しい話なんてないだろうよ」と思っていた矢先に、初耳の話が
さらっと出てくるんだからとんでもない。
動乱すぎる40年の生涯を綴ったドキュメンタリーの数々と、それにまつわる思い出話を
ざっくり身勝手にお届けします。


イマジン

イマジン/ジョン・レノン 特別版 [DVD]イマジン/ジョン・レノン 特別版 [DVD]
(2010/04/21)
ジョン・レノン、ヨーコ・オノ 他

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ここに載っているのは新しめのエディションだけど、実際に本作が作られたのは1988年。
ジョンが銃殺されたのが80年12月だから、「たった8年後」のドキュメンタリー制作に
今となってはちょっと驚き・・・でもないか?なにせ死に方が死に方だったから・・・

私が初めて観たジョン・レノン関連のドキュメンタリーで、ビートルズ関連の作品に
ふれるよりも先だったはず。なんというか、ジョン・レノンという個人の存在は、
ビートルズというバンドの存在とはまた別物という気が当時していたから。
それほどまでに、ビートルズのロックスターとソロ時のシンガーソングライターは
洋楽にそれほど詳しくない当時の私にとってはかけ離れたもののように感じられた。

内容はきっと多くの人が知っている通り。ジョン・レノンの最初から最後まで
オノ・ヨーコ中心に、彼に関わった多くの人のインタビューや、映像で綴り、
ジョン自身が受けた数々のインタビューがナレーションに用いられている。
とりたてて突飛な工夫やサプライズがあるわけではない、ごく普通の
ドキュメンタリーではあるが、本作に詰まっている史実がジョンの基本のき。

のちに公開されていく、「違った側面からの」ドキュメンタリーを十分に愉しむ
ためにも、まずは本作で基本を押さえたいところ。


PEACE BED アメリカVSジョン・レノン

PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン【通常版】 [DVD]PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン【通常版】 [DVD]
(2008/12/08)
オノ・ヨーコ

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当時の恋人と一緒に、映画館に足を運んだ作品。
この「当時の恋人」がジョンのガチファン、いやあれは信者だな・・・で、
ラストでぐずぐずと泣き出してしまうし(周りもそんな感じではあったが)、
映画を観終わって、二人でカフェに行っても、暫くメソメソとしていて
慰めるのがとても大変だったものだ。
更に「毎年12月の、ジョンの命日には、いつも悲しくなってしまう」と言って
本当に12月8日、マジで泣きそうになっているのには恐れ入った。
まったくおまえはどこの世代の人間かと当時びっくりしたものだ。
ま、音楽的頭の中が70年代~90年代を行き来してる今の私が言えたものじゃないが。
レノンがフルシアンテに変わったら、同じようになる自信がある意味、ある。

この映画では「活動家」「反戦運動家」としてのジョン(とヨーコ)を
フィーチャーしている。・・・とはいうが、ある程度普通にジョンの人生全体を
なぞってもいるのだが。
本作で知って驚くことが沢山あった。ニクソン政権、FBIとかなりギリギリの
命がけのバトルをジョンとヨーコが繰り広げてきたこと。
二人をアメリカにいられなくするためなら盗聴なんて朝飯前。
在住権を勝ち取るために、何遍も何遍も裁判に出廷し、国外退出通告を何度となく受け・・・。
本作の特徴として、「ジョンが自分の死を予知していた」「ジョンの死後、
次に狙われるのは私達だと、ヨーコは恐れ、孤独と恐怖に苛まれながら
ショーンを育てた」といったくだりがある。

つまりFBIの監視の目は80年になってもふたり(もう3人か)から離れることはなく、
ことによってはあのチャップマンがFBIの差し金かも?という含ませさえ感じさせる。
また、ジョンとヨーコの出会いの時期も描かれていて、ジョンはヨーコに出会ったから
活動家になったのではなく、映画「僕の戦争」への出演などをきっかけに
ジョンの胸には既に反戦、平和への志や前衛芸術への興味が芽生えていたことが
とてもよくわかった。
なのに未だに「ジョンがああなったのはヨーコのせい」という輩がしぶとく存在する。
映像に映る、若くけなげなヨーコに自分は心を打たれ、銃殺によってひとりぼっちに
なった彼女の悲しみ、心細さに、ラストシーンでは私も涙を浮かべていたのは秘密だ。


ジョン・レノン、ニューヨーク

ジョン・レノン, ニューヨーク [DVD]ジョン・レノン, ニューヨーク [DVD]
(2011/11/09)
ジョン・レノン、オノ・ヨーコ 他

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先日(首都圏あたりでは先々月くらい)にTV放映されていたものを観た。
普通にレンタルDVDで観ようともしていたが、最初に書いたように「もう
目新しいこと、残ってないでしょ?また焼き直しでしょ?」と思っていて
煮え切らず、TV放映が絶好の機会となった。

ところがどっこい、とてもフレッシュな切り口で全く飽きなかった。
秘密は、ジョンとヨーコが自由を求めてニューヨークに越してきてからの
紆余曲折を、当時発表していた音源や行ったライヴに関連づけて、
セッションやライヴを共にした仲間達の口から直接聞けること。
ビートルズのムック本やこれまでのドキュメンタリーで見聞きしてきた史実が
まるでついこの間起こったことのように、いきいきとした調子で語られる。

あぁこんな時は彼らも嬉しかったんだろうなぁ、あぁこんなことやらかして
いる時は本当にいい迷惑だったんだろうなぁ。その場に居合わせているみたい。

ニューヨーク、一時的にカリフォルニア、そしてまたニューヨーク。
音楽をつくり、ライヴを行い、政治的活動も行い、麻薬とアルコールに溺れ、
ヨーコともう一度出会い、ショーンのよき父としてゆったりと数年を過ごし、
そしてまた音楽をつくる。
「ダブル・ファンタジー」がジョンの魂の彷徨のゴールであり、皮肉にも
人生のゴール地点でもあるという演出がニクい。
音楽を中心に据えてくれたからか、感情移入がしやすかった。
活動家もいいが、やっぱりジョンは超一流のミュージシャンなのだ。
ジョンを取り囲む仲間達のあたたかさ、つかず離れずの距離もよい。
エルトン・ジョンのヘンテコな衣装も(笑)
本作は、家で一人で観て、ラスト、勝手に一人で泣いてしまった。



これでもう見尽くした感はあるのですが、関連作品にまだまだ
興味のある作品があるんですよね。例えばこんなの。

ジョン・レノンを撃った男 [DVD]ジョン・レノンを撃った男 [DVD]
(2008/06/06)
ジョナス・ボール、J・フランシス・カーリー 他

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同時期に公開していたので「当時の恋人」に「これも観てみたいかも」と
軽く話したところ、結構深刻な口調で拒否されてしまった(苦笑)。
ものごとを両側から把握したい私のようなひねくれ者(あるいは、野次馬根性
丸出しの奴)には、なかなか興味深い映画。

あとはこれとか。

ジョン・レノンの僕の戦争 [DVD]ジョン・レノンの僕の戦争 [DVD]
(2009/07/03)
ジョン・レノン、マイケル・クロフォード 他

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あのまんまるメガネの由来となった戦争映画。
どこかにあるかなぁ・・・探してみようかな?
うーん。まだまだ、きりがないようで。



エンタメの奥に人の生きざまを見て、人の生きざまの向こうにエンタメを観て。
古今東西ジャンルレスのエンタメを味わい尽くす一年がまた始まりました。
忙しいときもあると思いますが、一息ついたら、きっとすぐにエンタメが
欲しくなってしまうでしょう。何故なら、それが生き甲斐だから・・・
今年もいろいろと感想~レビューしていきます。どうぞ、よろしく!



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年末年始SP!ざっくり音楽映画ライフ:その2 ビートルズ(マジカル・ミステリー・ツアー、Arena:Magical Mystery Tour Revisited、ハード・デイズ・ナイト)

あけましておめでとうございます!
新春一回目の記事は、ビートルズThe Beatles)の音楽映画のざっくりライフです。


マジカル・ミステリー・ツアー

マジカル・ミステリー・ツアー [DVD]マジカル・ミステリー・ツアー [DVD]
(2012/10/10)
ザ・ビートルズ

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ビートルズデビュー50周年にあやかり、英国での初放送以来TV放送を封じていた
マジカル・ミステリー・ツアーMagical Mystery Tour)」が
45年振りに世界一斉に地上波解禁!
というのが去年10月末のフジテレビでの出来事で、彼らの大ファンである
ラヴ・サイケデリコLove Psychedelico)の二人が進行役となって
本編+製作の裏側を捉えたドキュメンタリーを放映した模様。
(「模様」なのは、私は地方在住なので、つい最近放映になったから)
結構、映画の大枠については、サイケデリコの二人に先に言われちゃっているので
こうやって書くのやりづらいのだけど(苦笑)

仕事に就かず居候しているリチャード青年(リンゴ)は、ジェシー叔母さんと喧嘩ばかり。
二人は「マジカル・ミステリー・ツアー」のバスに乗り込むが、乗客も乗務員も一癖ある
変な人ばかり。行く先々でもスッタモンダが連発する。実はこれは気まぐれな5人の
魔法使いの仕業。ハチャメチャな旅の合間に、ビートルズの演奏シーンが挿入される。

とにかくリンゴと叔母さんの喧嘩が激しすぎて観ていて笑いが止まらないところから
ヘンテコエピソードの連続。(しかもこの喧嘩シーンは全部アドリブだったらしい)
ジョンは居眠りして何度もジョージの肩にもたれかかり、そのたびにいちいち
ジョージが思いきり払いのけていたり(このへんの微妙な塩梅がジョージは上手い)、
ポールはやっぱり女の子口説いていたり(当時唯一の独身貴族ですからね)。
わけのわからない言葉(?)を超早口でまくしたてる軍人らしきおっさんがいるし、
バスだの車だの、最後にはカーレースにしか見えない「マラソン大会」はあるし、
叔母さんの夢の中で、もはや正体のわからない物体(スパゲティの山)を盛りまくって
ニヤけているジョン給仕はいるし(これはちょっとグロくて笑えない)、
胸ポロリしちゃってる(放送ではポップなモザイクで伏せられていた)ストリッパーまで。
最後にフラフラテコテコ飛び跳ねながら歩いてくる魔法使い達もフザけてる(笑)。

そして、ビートルズの演奏シーンは文句なしのみどころ。
ポールが相当高い崖から遠景を見つめる姿が渋い「The Fool on the Hill」、
岩山や雲の上の景色を次々と色をかえて映す、ちょっと画面酔いしそうな「Flying」、
サイケな衣装と変なお面でおかしなテンションが楽しい「I am the Walrus」、
唐突に舞踏会のような格好で4人がダンスを繰り広げる「Your Mother Should Know」。
出色なのは「Blue Jay Way」で、ひとつの画面に9人ぐらい万華鏡のように映るジョージ、
目元ははっきり、その下は様々な色が蠢く、今観ても刺激的な加工のジョージ。
原曲もインド音楽風メロディ×バンドサウンドでかなりミステリアスだが、
4人の遊び心・実験精神が炸裂し、原曲を何割も増したインパクトある映像になった。
エンドロールで流れる「Hello Goodbye」も微笑ましい。

話は次で述べるように滅茶苦茶だが、映像とエピソードと楽曲はとてもおもしろい。
サイケでぶっ飛んだ、前衛精神バリバリのビートルズを観たい人にはぜひ。
後生になって「MTVの先駆け」と高評価を受けているという意味でも一見の価値あり。
あとジョンが全体的にコメディアンばりのはっちゃけ振りで、時々志村けんさんに似てると
言われるのもなんかわかる気がする(笑)


Arena:Magical Mystery Tour Revisited

「マジカル・ミステリー・ツアー」のDVDが割と高価(5,000円程度)で、検索しても
Amazonから画像が出ないあたり、このドキュメンタリーは映画とセットなのでは、と
思っていたら、調べたところ確かに同様の特典はついているが、先日の放映分は
3/4近くが特典にない映像だったのだそうだ。但し、DVDでしか観られない映像もあり。
BBCAppleが共同製作した1時間弱の番組。
近年の歳とったポールやリンゴをはじめとする、映画に関わった人物のインタビュー
(93年のジョージや70年のジョンなど、今は亡きメンバーのインタビューもある)、
映画や60年代アンダーグラウンド文化に造詣の深い人物たちのご意見も伺える。
かなりの早口でまくしたてるマーティン・スコセッシ監督も何度か登場する。

一人独身貴族だったポールは何年かロンドンに住んでいて、おかげで他のメンバーより
アンダーグラウンドな文化に触れる機会が多くなり、アングラ文化と積極的に接触。
それが他のメンバーにも影響を及ぼした。折しも、ツアーを停止した時期でもあり、
アルバムリリースの宣伝も兼ねて「自分達自身で何か発信したい」という思いで製作。
この企画を積極的に推してくれたマネージャー、ブライアン・エプスタインの急逝もあり
ビートルズは初めてだらけの手作りの企画を、行き当たりばったりながらもやり遂げる。
映画はイギリスのBBC1で1967年12月26日(ボクシング・デー)に初放映された、が
バッシングの嵐。放映翌日にポールが謝罪会見を開く羽目になってしまった。

まぁこの手の後追いドキュメンタリーの常で、「当時は酷評されていたけど、自分は良いと
思った」「価値のある映画だ」との絶賛コメントがびっしり。
お茶の間でみんなで観る時間帯なのに胸ポロリストリップシーンがまずかったのでは?
しかし一番まずかったのはやはり「白黒放送」だったことだろう。それではあの映画の魅力は
半分も伝わらないだろうな・・・当時の環境を考えると仕方のないことかもしれないが・・・
映画の裏話に加えて、当時=60年代後半のサブカルチャー、アンダーグラウンド・シーン
についても詳しく言及しているので、そのあたりに興味のある人にも良いかもしれない。
ドラッグ片手に、前衛的な実験精神が世界中に花開きだした頃。
時代の代弁者、チャレンジ・スピリットを抑えられない姿勢は、
確かに他のどの映画よりもビートルズらしい映画なのかもしれない。



ハード・デイズ・ナイト

ハード・デイズ・ナイト [DVD]ハード・デイズ・ナイト [DVD]
(2007/11/28)
ジョン・レノン、ポール・マッカートニー 他

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いつも思うが「ハード・デイズ・ナイト」がなぜ「ビートルズがやって来た!ヤァ!ヤァ!
ヤァ!
」になるのか。訳者の凡ミスとも、当時の日本人の心情を代弁したともいわれるが
それにしてもこれはないっしょ。
そして、自分が観たDVDでは、本編のほかに、楽曲の「ハード・デイズ・ナイト」の
ジョンパートとジョージパートのギター練習画面が用意されていた。
先生によるお手本演奏があったり、練習用のリズムのみ映像があったりして。
ギター弾く人にしか得にならんような、ベースもドラムもないし。不平等では?

「ビートルズのメンバーの素顔」を覗いているような楽しい錯覚に陥る映画。
売れっ子で超多忙なビートルズ、メンバーはちょっとの間もじっとしていない。
マネージャーの言うことは聞かない、いたずら大好き、バックレる、脱走する。
そして四者四様に違う、それぞれに濃いキャラ。
リーダー格で皮肉屋のジョンに、お利口さんで好色家のポール、大人しいがオシャレには
人一倍こだわるジョージ、そしてちょっと気弱でいじけがちだけどどこか憎めないリンゴ
演奏シーンを交えつつ、愉快でシュールなエピソードを繰り返しながらストーリーは進む。
転びかけながら路地を駆け抜け、ファンの女の子の群れをかきわけて電車に飛び乗り、
自称「ポールのおじいちゃん」と絡み、車内の女の子をナンパし(この中にジョージの
最初の奥さん、パティ・ボイドがいた)、一応ステージなどの仕事もしっかりこなし、
ジョンが湯船で悪さをして、ジョージがシャツのディテールにケチをつけ、
ポールのおじいちゃんに全員さんざん振り回され、彼にけしかけられたリンゴがいじけて
コンサート直前に逃げ出し・・・

観るたびに大笑いしてしまう。以前ネット喫茶で観たが笑いを堪えるのが大変だった。
60年代のリヴァプールの空気が日本の片隅にまで流れ込んでくるかのよう。
とてもポップで、ストーリーやエピソードも痛快で、何度見返しても飽きない。
これぞ青春!リアルタイムでは生まれてもない自分が「青春」なんて思ってしまう。
青臭くて、瑞々しくて、やんちゃで、おもしろおかしくて、とてもおしゃれで。

「好きな映画は?」と聞かれたらきっと「ハード・デイズ・ナイト!」と答えると思う。
あまり聞かれないが(苦笑)



今回の記事は個人的には少々不完全燃焼です。なぜなら、観てみたいのに見つからない
ヘルプ!」「イエロー・サブマリン」などに言及できなかったり、
ドキュメンタリーもの(クォリーメン時代には居たあのメンバーたちの話、の系統)に
結局ノータッチなままだったり・・・。
そのあたりは、またチェックし次第、そして数が溜まり次第、ざっくりライフの
ビートルズ2にまとめるか、個別記事にしようかと考えています。
リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」も一向にレンタル化されないと
いうことは、そろそろそれなりの金をはたいて買う覚悟を求められているという訳で・・・
ま、じわじわやっていきますよ。


次回は何かとドキュメンタリー作品が多いジョン・レノン(ソロ活動中心)の特集です。
お楽しみに。


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