2017-08

Latest Entries

web拍手 by FC2

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

【映画】アクロス・ザ・ユニバース【DVD】

ビートルズの曲、33曲で綴られるミュージカル映画!
そんな楽しそうな触れ込みをDVDレンタルショップで見つけて、
すぐさま手にとって、借りてきました。
観たら期待通り、いや期待以上におもしろい!
オススメ度とっても高いこの映画、紹介せずにはいられません。
早速記事に!



アクロス・ザ・ユニバース(1枚組) [DVD]アクロス・ザ・ユニバース(1枚組) [DVD]
(2011/01/26)
エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス 他

商品詳細を見る

小規模での公開から、口コミで人気が広まって、第80回アカデミー賞では衣装デザイン賞に、
第65回ゴールデングローブ賞では作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)に、
第50回グラミー賞では最優秀サウンドトラック賞にノミネートされた、すごい作品。
レンタルショップでもオススメコメントが付いていたし、面白いに違いないと確信して観た。
具体的な内容はWikipediaにはあがっていないので、結構細かくああだこうだと
話の筋を打ち明けてしまう。
この作品は、歌や演出こそ本領で、話の展開はあらかじめ頭にあったほうが
見事な歌や凝りに凝った演出を楽しめるのではないかと思ったので。

・物語のうまさ
Wikipediaでは「コメディ映画」「ミュージカル映画」と区分されている。
私が区切るなら、コメディというより、恋愛映画、青春映画とつけたい。
60年代の若者たちの恋と青春をとてもよく描いていると思うから。
起承転結もはっきりしていて、わかりやすい。
<起>
イギリス・リヴァプールに暮らす労働者のジュードと、
アメリカ・ニュージャージーに住む高校生のルーシー。
二人には、それぞれ恋人がいる。
ある日、ジュードは、父親に会うために、アメリカへ旅立つ。
父親に会うには会ったが、そこからどうなるでもなく、
路頭に迷ったところで、ルーシーの兄、マックスと友だちになる。
マックスは大学をやめて、ニューヨークに旅立とうとしていた。
ジュードはルーシーといい雰囲気になるが、互いに相手がいるし、
マックスと一緒にニューヨークへ向かう。
<承>
ジュードとマックスは、セディのアパートメントの住人になる。
セディ、ジョジョ、プルーデンスといった個性的なルームメイトと共に
ニューヨークでの生活が始まる。
ルーシーは恋人を失い、マックスと一緒に過ごすために、
ニューヨークにやってきて、同じアパートメントに。
そして、ジュードとルーシーは恋人になる。
同じ時期、セディはジョジョを自らのバンドのギタリストとして
招き入れ、アパートメントにも招き入れ、恋に落ちる。
一方、マックスの元に徴兵の報せが来る。
<転>
兄や元恋人のことがあり、ルーシーは反戦運動にのめり込む。
イラストレーターの仕事に打ち込むノンポリのジュードとすれ違いが生まれ、
二人は喧嘩、そしてついに別れてしまう。
ジュードは傷心でリヴァプールに戻る。
セディとジョジョも、離れてしまう。マックスは負傷し、入院。
<結>
打ちひしがれているジュードに「ヘイ、ジュード」と呼びかけるマックス。
それを受け取って一念発起したジュードは再びニューヨークに向かう。
マックス、セディ、ジョジョ、プルーデンスと再会を果たしたジュードは
愛を歌い、ついにルーシーのもとに辿り着く。

・名場面
話の筋はシンプル。それをどう伝えるかが、ミュージカルの見せ所。
いいシーンがたくさんあった。全曲がいいシーンといってもよい。
そのなかからいくつか述べてみる。
ぜひ実際に観て、体験してほしい。

・With A Little Help From My Friends
マックスが、ジュードを自分の仲間の一員に迎え入れる楽しいシーン。
ここでの「マイフレンズ」とは、友だちとクスリのことのようだ。
悪童ぶりを極めており、可笑しい。通りすがりの店の客も歌う。
・Let It Be
デトロイトで内乱が起こり、たくさんの命が犠牲になる。
そのなかには徴兵されたルーシーの恋人もいた。
嘆くように1番を歌う少年は、2番では亡くなっている。
2番からは聖歌隊の一員の女性が歌い上げる、悲痛なシーン。
・Why Don't You Do It In The Road
セディがステージ上で勇ましく歌い上げるロックナンバー。
しかも、ルーシーが母親に「ニューヨークには染まらないから大丈夫」と
説得したそばから、この歌い出しが彼女を迎えるという顛末。
・I Want You(She's So Heavy)
マックスが徴兵の検査に行くと、ベルトコンベアにのせられ、身ぐるみはがされ、
車でも造られるように検査が進んでいく。
まさか「I Want You」が兵隊たちの「おまえもこっちこいよ」として歌われるとは。
帰ってくると、同じ曲でセディとジョジョが愛し合っているというオチつき。
・Because
アパートメントの住人一同+αが不思議な世界に放り出され、夜空を見上げて
草むらに円を描くように横たわっていると、夜空が水中に変わって、
ジュードとルーシーが交わったり、ほかの住人達が泳いだりする、美しいシーン。
・Something
反戦運動に打ち込むあまり家を空けがちなルーシーが、上半身裸で眠っている。
その姿をスケッチしながら、ジュードが不安を吐露する、完全に不協和音フラグ。
部屋の壁はジュードによる、ルーシーや二人の姿のスケッチでいっぱい。
・Oh!Darling
ステージ上で、ソロ活動を始めるセディと、捨てられる格好のジョジョが大喧嘩。
セディの歌をジョジョが反論したり、ノイジーなギターで邪魔したりする。
セディは去り、ジョジョがセディに「去らないで」と懇願する様相でヴォーカルをとる。
・Strawberry Fields Forever
ジュードがピンでイチゴを壁にくくりつけると、血のような液体が流れ出す。
壁をびっしりイチゴで埋め尽くし、そのイチゴを壁に投げつけて荒れるジュード。
ルーシーがTVを観ると、その向こうには闘いに明け暮れるマックスの姿が。
戦火とイチゴが混じる。イチゴが爆弾になって飛び散る。
・Across The Universe/Helter Skelter
地下鉄の中、傷心のジュード。降りると激しいストライキに遭遇。
セディが髪を振り乱し、「ヘルター・スケルター」を歌っている。
ジュードは警察に連行されていくルーシーを見つけ、止めに入る。
カオスな状況、「アクロス~」と「ヘルター~」が混沌と流れる。
・Hey Jude
リヴァプール、昼間から飲んでいるジュードが鏡を見ると、
ニューヨークで同じように昼から飲んでいるマックスが映り、励まされる。
それに勇気づけられ、母に見送られ、ジュードはニューヨークへ。
入国審査に通り、マックスと再会を果たす。
・Don't Let Me Down
セディの事務所(かつてのアパートメント)の屋上で、
ビートルズのルーフトップ・コンサートを連想させるコンサート。
セディとジョジョが歌い、プルーデンスも演奏に参加。
そこにジュードとマックスが加わる。
・All You Need Is Love
セディたちが警察に追い出されかけて、独りになったジュードが、歌い始める。
アパートメントの仲間たちも加勢。ルーシーがジュードを見つける。
やがてジュードは、向かいのビルの屋上で、微笑むルーシーと目が合った。
「She Loves You Yeah~」と歌いかけるマックス。幸せな幕切れ。

・キャラ/キャストのナイス具合

・誰かに似ている
ポール・マッカートニーにちょっと似ている顔立ちのジュード。
破天荒な振る舞いとサングラス姿がジョン・レノンを彷彿させるマックス。
ジャニス・ジョプリン風のセディ、ジミ・ヘンドリックス風のジョジョ。
深読みするとプルーデンスはオノ・ヨーコかメイ・パンか?
あちらこちらでニヤリとする。
・どこかで聞いた名前
「ジュード」「ルーシー」「ジョジョ」「プルーデンス」「セディ」。
みんなビートルズの楽曲に出てくる。
劇中ではジュードとプルーデンス(エンディングではルーシー)が
名前の入った曲を与えられている。
くくく、となる。ファンならジョジョやセディもわかるだろう。
・それぞれの歌声の魅力
当然ながら、みんな歌がうまく、しかも吹き替えなしで歌っている。
透き通るような歌声のジュードとルーシー。
少しハスキーなマックス、しゃがれ声のセディ。
それぞれにいいけれど、特にセディのパンチのある歌声が気に入った。
ロック歌手という設定だから一段迫力があるのは当然だが。
もっと聞きたくなる。

2時間、ハッピーと満足でいっぱい!
とにかく楽しい映画。
楽しくて、一緒に心が揺れて、一緒に幸せになる。
繰り返して観ても苦にならない。
ビートルズ好きにはたまらないし、そうでなくても
誰もがきっと楽しめるであろう映画。



普段映画って一度観たらそれっきりで、繰り返して観ようと思わないのですが
本作は別次元でした。
記事を書くためもあったけれど、もう一度この感動を味わいたくてリピート、
そしてまた満足!
購入して持っていても損じゃないなと思う映画に久方ぶりに出会いました。
それから、うーん、やっぱりビートルズ最高!

FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!
スポンサーサイト

テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

web拍手 by FC2

Cocco×塚本晋也:KOTOKO「個性派同士のガチンコ勝負!生々しい生き様はCocco自身の体験?」

シンガーソングライターのCoccoが映画に主演、監督が塚本晋也さんという
かなり期待の高まるタッグによって作られた映画「KOTOKO」。
昨年公開され、ヴェネツィア国際映画祭でオリゾンティ賞を受賞。
DVD化されたので、それを観てみました。
雑誌の広告では、星野源さんやリリー・フランキーさんの絶賛コメントも載っていたし
「愛のむきだし」を超えるハードなインパクトと後味を!と、超期待していましたが・・・

KOTOKO 【DVD】KOTOKO 【DVD】
(2012/09/05)
Cocco、塚本晋也 他

商品詳細を見る

まず注意!グロです。この監督にはよくあることのようですが、結構キツイ。
繰り返されるリストカット、それによる血まみれ、殴打され血の塊みたいになった男(恋人)、
他さまざま。しかし「繰り返されるリストカット」はCoccoの事実だからなぁ・・・
画像も大河どころでなく揺れる(小型カメラによるものか、手ぶれがひどい)ため画面酔い注意。
うーん、結構注釈が必要な映画ですね。
これに耐えられて、興味がある人は、感想~レビューを読んでみてください。
感想~レビューには血や手ぶれはありませんので(苦笑)


理性でできている現代の日本社会の中に、感情だけで生きている人間をぶち込む
現代、個人的な感情や心、身体の感覚は軽視され、集団主義的な理性が社会を統治している。
しかし本作の主人公・琴子(Cocco)は激しい感情、子どものようなあけすけの感情表現、
「世界が二つに見える」=自分や息子に関わろうとする人間の善と悪、虚構と現実の双方が
同時に見えてしまう(幻覚?)現象などの鋭敏な感覚に支配されて生きている。
彼女に理性はない。過剰に喜びはしゃぎ、近所の迷惑を忘れ泣き叫び、不安に翻弄される。
「感情はどこにいった?感覚はどこにいくのか?」そんな問題提起に感じられるふしがある。
社会不適応状態の琴子を通して、共存し得ないこのふたつの要素の齟齬をも描いているが。

愛が琴子を苦しめるが、愛を自ら捨てることはできない
琴子は、自分や愛する一人息子に関わろう(ここに彼女の被害妄想が加わり「危害を加えようと」
という一節が混じる)とする人間が二人見える。現実の興味本位で親切な他人と、妄想の危害を
加える他人の二人。これに怯えるあまり、琴子は人に危害を加え、町にいられなくなってしまい
引っ越しを繰り返している。
息子を片時も手放したくないと思うあまり、赤子である息子を抱いたまま炒め物を作り、
泣き叫ぶ息子をベッドに置いてくると料理を焦がし、料理を盛りつける際にフライパンごと
落として「熱い!!」と叫び、癇癪を起こして大暴れするという痛々しい場面も登場する。
琴子はシングルマザーで「結婚したことはない」という。友人もいない様子で(引っ越しして
ばかりだし、人は皆怖いし)誰にも手伝いや援助を求められない。
すがりつくように息子を「守ろう」とする、その姿は母性に似ているがやはり少し違う。
しかし、どれだけひとりぼっちの子育てに絶望しても、愛しい息子を離すことなどできない。

琴子を救うのは「歌」であって「息子」や「恋人」ではないのか?
「世界が二つに見える」琴子だが、ただひとつ、歌を歌っているときだけは、世界は
琴子を脅かさない。(ほかに、塚本監督演ずる恋人と同居している時期も、安定していた)
琴子にとって、歌=本当に好きなもの・安心できるもの、息子=すがっているもの、
守らないとならないという強迫観念のために守っているもの、なのかもしれない。
偶然琴子の歌を耳にして以来、琴子をストーキングしてきた男がやがて恋人になるが
琴子のリストカット癖、S癖といった、いきすぎた感情と感覚、愛情表現についていけなくなり
気付けば姿を消してしまう。
結局のところ「歌いちず」「アーティスト」のような琴子。「それなら歌手になればいいじゃん」
「場末のバーでもクラブでもいいから、歌うことを生業にすればいいじゃないか」と思えてくる。
「息子への愛情」というのも、とても脆いもの、悪くいうと恋人と似たような「縋りつく対象」、
「とってつけた義務感」、「息子そのものでなく、息子に尽くす自分を愛している」のように
感じられてしまう。自分をコントロールしない・できない女性は、子どもをもつべきではないと
思わざるを得ない。アーティストに専念するか、大人になるか、どっちか選ぶ必要があった。

精神科もよしあし?!入院して「もぬけの殻」になった琴子
繰り返されるリストカット、悪化する幻覚・妄想、度重なる大騒ぎ。「琴子が息子にDVを働いて
いる」と近隣住民から通報され、保健所の職員がやってくるも「死ね」「黙れ」などの暴言。
琴子を見かねた姉が、息子を引き取って育て、そこに琴子がたびたび通うという時期を経て、
「安定してきた」とのことで息子と琴子は再び一緒に暮らせるようになる。
奇しくも、息子との二人暮らしと、恋人との二人暮らしは丁度行き違いになるのだが。
そしてついには、息子に手をかけようとしてしまう(幻覚では「手をかけてしまった」)。
はっきり言って観ながらずっとイライラしていた。とっとと精神科に行きなさいと。
近隣住民の迷惑になっている辺りの描写はリアルで、だからこそ「早く病院行け」と憤った。
「ピュアな魂」じゃ済まないだろ、みんなの迷惑になってるだろ、それ虐待だろ、と。
息子を殺したと思いこんだ瞬間、琴子の世界は一転、「まっしろで、なにもない世界」と化す。
精神病院に長期入院している様子で、外に出られるのは一日に一度、煙草を一服する時のみ。
豪雨の中で煙草を吸って、傘にも入らずに薄着でバレエダンサーのように踊る(DVDジャケ)。
10年近くの月日が経っており、成長した息子が琴子のもとに時々面会にやって来て近況を話して
くれるのだが、琴子には目の前の少年が息子なのかもわからず喜びも、会えない不安もない。
こころは、やすらかなのか、それともからっぽなのか。やりきれない気持ちになる。
彼女は一生このまま廃人のままなのか?色彩を取り戻し、暴れ、入院・・・を繰り返しているのか?

琴子=Cocco? だとしたら壮絶なうえに、空白の年月と出来事が符合する
Coccoは2010年に「ポロメリア」という小説を書いているが、インタビューなどで本に関する話を
聞く限り、これは限りなく私小説に近いもののようだ。
これまでのCoccoの表現(たとえば、歌の歌詞)は、自身の人生と分かちがたく結びついており、
寓話タイプの楽曲も多くみられるが、そこには彼女の内的世界・妄想が著しく反映されている。
本作は、原案=Cocco、脚本=塚本監督とのこと。そうするとこのストーリーがCoccoの実際で
ある可能性はかなり高いのではないか。少なくともリストカットは本人が語っているし。
リストカットや拒食の治療のためにイギリスの専門の病院に入院していた時期があったというが
その時期、息子さんはどうしていたのか?息子さんが生まれた時期は音楽活動休止の時期で
明らかに情緒不安定だっただろうに、自力でひとりで育てることができたのか?
こういった疑問に、本作のストーリーをあてはめると見事に符合してしまう(流石に「あちこち
引っ越しを繰り返す」などまではないだろうが)。なんと壮絶な年月か。
演技にそんなに慣れていないであろうCoccoが琴子自身を生きるかのように、あまりに自然に
笑い、泣き叫ぶ姿(これが映画祭の審査員には「凄い演技」と映ったのだろう)も合点がいく。

・そのほか
Cocco、ちょっとイメチェン。眉を太く描き、髪にレイヤーを入れ、篠原涼子っぽくなっている。
歳相応の色気と清潔感が出て、綺麗。
塚本監督は映画「猛獣VS一寸法師」でリリーさんと共に推理をする探偵役で観たことがあるが
(10年強前)、当時の姿と比べて・・・老けすぎた。頭髪だってもっと・・・これじゃ監督自身が
グロじゃないか、失礼ながらそう感じる場面がちらほら。
劇中歌なのでストーリーの展開上どうしても痛々しいが、Coccoの囁くような歌、力強い歌、
エンディングテーマ含め何曲か歌を聴ける。どれも安定して、見事な歌唱。

「Coccoの世界観を忠実に表現」したいのなら、「大丈夫であるように」の是枝監督のように
自己主張より、Coccoの世界観を全面的に尊重する人がメガホンをとるべきだった。
逆に、「塚本監督の世界観で刺激的な人物を撮る」のなら、外見にはインパクトがあるけれど
自己主張は余り強くないとか、監督の色に染まる、といったタイプを題材にすべきだった。
ハマりのコンビかと思ったが、どうも互いの良さを殺し合ってしまったフシがある。
自己主張の強い個性派同士が、悪いかたちでぶつかり合ってしまった映画という
残念な後味が残った。

Coccoの生々しい演技(自身の再現?)、赤を効果的に用いた監督のセンスは見ものだが。


ん~これは好みが大きく分かれるでしょうな。自分は塚本監督の作風がきっとあまり
好みじゃなかったんでしょう。その逆に、塚本監督は好きだけどCoccoが有り得んと感じる
長年のファンの方もいるでしょう。
でも、二人の本作にかける並々ならぬ情熱が、映画祭で高く評価されたのはわかります。
火花の散るようなエネルギー、強烈なインパクトが、観る者を圧倒し、魅きつけるから・・・



FC2 Blog Ranking参加中。クリックで応援お願いします!

テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

web拍手 by FC2

年末年始SP!ざっくり音楽映画ライフ:その3 ジョン・レノン(イマジン、アメリカVSジョン・レノン、ジョン・レノン,ニューヨーク)

ざっくり音楽映画ライフSPのラストを締めくくるのは、ジョン・レノンJohn Lennon)。
妻のオノ・ヨーコが日本人というのもいくらか手伝ってか、日本では偉人のように
教科書にも載ってるお方ではあるのですが、本当のジョンには色々あってね・・・
そしてさすがカリスマ、知れば知るほどその「色々」の多いこと多いこと。
「もうそろそろ新しい話なんてないだろうよ」と思っていた矢先に、初耳の話が
さらっと出てくるんだからとんでもない。
動乱すぎる40年の生涯を綴ったドキュメンタリーの数々と、それにまつわる思い出話を
ざっくり身勝手にお届けします。


イマジン

イマジン/ジョン・レノン 特別版 [DVD]イマジン/ジョン・レノン 特別版 [DVD]
(2010/04/21)
ジョン・レノン、ヨーコ・オノ 他

商品詳細を見る

ここに載っているのは新しめのエディションだけど、実際に本作が作られたのは1988年。
ジョンが銃殺されたのが80年12月だから、「たった8年後」のドキュメンタリー制作に
今となってはちょっと驚き・・・でもないか?なにせ死に方が死に方だったから・・・

私が初めて観たジョン・レノン関連のドキュメンタリーで、ビートルズ関連の作品に
ふれるよりも先だったはず。なんというか、ジョン・レノンという個人の存在は、
ビートルズというバンドの存在とはまた別物という気が当時していたから。
それほどまでに、ビートルズのロックスターとソロ時のシンガーソングライターは
洋楽にそれほど詳しくない当時の私にとってはかけ離れたもののように感じられた。

内容はきっと多くの人が知っている通り。ジョン・レノンの最初から最後まで
オノ・ヨーコ中心に、彼に関わった多くの人のインタビューや、映像で綴り、
ジョン自身が受けた数々のインタビューがナレーションに用いられている。
とりたてて突飛な工夫やサプライズがあるわけではない、ごく普通の
ドキュメンタリーではあるが、本作に詰まっている史実がジョンの基本のき。

のちに公開されていく、「違った側面からの」ドキュメンタリーを十分に愉しむ
ためにも、まずは本作で基本を押さえたいところ。


PEACE BED アメリカVSジョン・レノン

PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン【通常版】 [DVD]PEACE BED アメリカ VS ジョン・レノン【通常版】 [DVD]
(2008/12/08)
オノ・ヨーコ

商品詳細を見る

当時の恋人と一緒に、映画館に足を運んだ作品。
この「当時の恋人」がジョンのガチファン、いやあれは信者だな・・・で、
ラストでぐずぐずと泣き出してしまうし(周りもそんな感じではあったが)、
映画を観終わって、二人でカフェに行っても、暫くメソメソとしていて
慰めるのがとても大変だったものだ。
更に「毎年12月の、ジョンの命日には、いつも悲しくなってしまう」と言って
本当に12月8日、マジで泣きそうになっているのには恐れ入った。
まったくおまえはどこの世代の人間かと当時びっくりしたものだ。
ま、音楽的頭の中が70年代~90年代を行き来してる今の私が言えたものじゃないが。
レノンがフルシアンテに変わったら、同じようになる自信がある意味、ある。

この映画では「活動家」「反戦運動家」としてのジョン(とヨーコ)を
フィーチャーしている。・・・とはいうが、ある程度普通にジョンの人生全体を
なぞってもいるのだが。
本作で知って驚くことが沢山あった。ニクソン政権、FBIとかなりギリギリの
命がけのバトルをジョンとヨーコが繰り広げてきたこと。
二人をアメリカにいられなくするためなら盗聴なんて朝飯前。
在住権を勝ち取るために、何遍も何遍も裁判に出廷し、国外退出通告を何度となく受け・・・。
本作の特徴として、「ジョンが自分の死を予知していた」「ジョンの死後、
次に狙われるのは私達だと、ヨーコは恐れ、孤独と恐怖に苛まれながら
ショーンを育てた」といったくだりがある。

つまりFBIの監視の目は80年になってもふたり(もう3人か)から離れることはなく、
ことによってはあのチャップマンがFBIの差し金かも?という含ませさえ感じさせる。
また、ジョンとヨーコの出会いの時期も描かれていて、ジョンはヨーコに出会ったから
活動家になったのではなく、映画「僕の戦争」への出演などをきっかけに
ジョンの胸には既に反戦、平和への志や前衛芸術への興味が芽生えていたことが
とてもよくわかった。
なのに未だに「ジョンがああなったのはヨーコのせい」という輩がしぶとく存在する。
映像に映る、若くけなげなヨーコに自分は心を打たれ、銃殺によってひとりぼっちに
なった彼女の悲しみ、心細さに、ラストシーンでは私も涙を浮かべていたのは秘密だ。


ジョン・レノン、ニューヨーク

ジョン・レノン, ニューヨーク [DVD]ジョン・レノン, ニューヨーク [DVD]
(2011/11/09)
ジョン・レノン、オノ・ヨーコ 他

商品詳細を見る

先日(首都圏あたりでは先々月くらい)にTV放映されていたものを観た。
普通にレンタルDVDで観ようともしていたが、最初に書いたように「もう
目新しいこと、残ってないでしょ?また焼き直しでしょ?」と思っていて
煮え切らず、TV放映が絶好の機会となった。

ところがどっこい、とてもフレッシュな切り口で全く飽きなかった。
秘密は、ジョンとヨーコが自由を求めてニューヨークに越してきてからの
紆余曲折を、当時発表していた音源や行ったライヴに関連づけて、
セッションやライヴを共にした仲間達の口から直接聞けること。
ビートルズのムック本やこれまでのドキュメンタリーで見聞きしてきた史実が
まるでついこの間起こったことのように、いきいきとした調子で語られる。

あぁこんな時は彼らも嬉しかったんだろうなぁ、あぁこんなことやらかして
いる時は本当にいい迷惑だったんだろうなぁ。その場に居合わせているみたい。

ニューヨーク、一時的にカリフォルニア、そしてまたニューヨーク。
音楽をつくり、ライヴを行い、政治的活動も行い、麻薬とアルコールに溺れ、
ヨーコともう一度出会い、ショーンのよき父としてゆったりと数年を過ごし、
そしてまた音楽をつくる。
「ダブル・ファンタジー」がジョンの魂の彷徨のゴールであり、皮肉にも
人生のゴール地点でもあるという演出がニクい。
音楽を中心に据えてくれたからか、感情移入がしやすかった。
活動家もいいが、やっぱりジョンは超一流のミュージシャンなのだ。
ジョンを取り囲む仲間達のあたたかさ、つかず離れずの距離もよい。
エルトン・ジョンのヘンテコな衣装も(笑)
本作は、家で一人で観て、ラスト、勝手に一人で泣いてしまった。



これでもう見尽くした感はあるのですが、関連作品にまだまだ
興味のある作品があるんですよね。例えばこんなの。

ジョン・レノンを撃った男 [DVD]ジョン・レノンを撃った男 [DVD]
(2008/06/06)
ジョナス・ボール、J・フランシス・カーリー 他

商品詳細を見る

同時期に公開していたので「当時の恋人」に「これも観てみたいかも」と
軽く話したところ、結構深刻な口調で拒否されてしまった(苦笑)。
ものごとを両側から把握したい私のようなひねくれ者(あるいは、野次馬根性
丸出しの奴)には、なかなか興味深い映画。

あとはこれとか。

ジョン・レノンの僕の戦争 [DVD]ジョン・レノンの僕の戦争 [DVD]
(2009/07/03)
ジョン・レノン、マイケル・クロフォード 他

商品詳細を見る

あのまんまるメガネの由来となった戦争映画。
どこかにあるかなぁ・・・探してみようかな?
うーん。まだまだ、きりがないようで。



エンタメの奥に人の生きざまを見て、人の生きざまの向こうにエンタメを観て。
古今東西ジャンルレスのエンタメを味わい尽くす一年がまた始まりました。
忙しいときもあると思いますが、一息ついたら、きっとすぐにエンタメが
欲しくなってしまうでしょう。何故なら、それが生き甲斐だから・・・
今年もいろいろと感想~レビューしていきます。どうぞ、よろしく!



このブログをもっと広めてゆきたく、FC2 Blog Ranking参加中。
今回の記事を面白いと感じていただけたなら、クリックで応援お願いします!

テーマ:CD・DVD - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

年末年始SP!ざっくり音楽映画ライフ:その2 ビートルズ(マジカル・ミステリー・ツアー、Arena:Magical Mystery Tour Revisited、ハード・デイズ・ナイト)

あけましておめでとうございます!
新春一回目の記事は、ビートルズThe Beatles)の音楽映画のざっくりライフです。


マジカル・ミステリー・ツアー

マジカル・ミステリー・ツアー [DVD]マジカル・ミステリー・ツアー [DVD]
(2012/10/10)
ザ・ビートルズ

商品詳細を見る

ビートルズデビュー50周年にあやかり、英国での初放送以来TV放送を封じていた
マジカル・ミステリー・ツアーMagical Mystery Tour)」が
45年振りに世界一斉に地上波解禁!
というのが去年10月末のフジテレビでの出来事で、彼らの大ファンである
ラヴ・サイケデリコLove Psychedelico)の二人が進行役となって
本編+製作の裏側を捉えたドキュメンタリーを放映した模様。
(「模様」なのは、私は地方在住なので、つい最近放映になったから)
結構、映画の大枠については、サイケデリコの二人に先に言われちゃっているので
こうやって書くのやりづらいのだけど(苦笑)

仕事に就かず居候しているリチャード青年(リンゴ)は、ジェシー叔母さんと喧嘩ばかり。
二人は「マジカル・ミステリー・ツアー」のバスに乗り込むが、乗客も乗務員も一癖ある
変な人ばかり。行く先々でもスッタモンダが連発する。実はこれは気まぐれな5人の
魔法使いの仕業。ハチャメチャな旅の合間に、ビートルズの演奏シーンが挿入される。

とにかくリンゴと叔母さんの喧嘩が激しすぎて観ていて笑いが止まらないところから
ヘンテコエピソードの連続。(しかもこの喧嘩シーンは全部アドリブだったらしい)
ジョンは居眠りして何度もジョージの肩にもたれかかり、そのたびにいちいち
ジョージが思いきり払いのけていたり(このへんの微妙な塩梅がジョージは上手い)、
ポールはやっぱり女の子口説いていたり(当時唯一の独身貴族ですからね)。
わけのわからない言葉(?)を超早口でまくしたてる軍人らしきおっさんがいるし、
バスだの車だの、最後にはカーレースにしか見えない「マラソン大会」はあるし、
叔母さんの夢の中で、もはや正体のわからない物体(スパゲティの山)を盛りまくって
ニヤけているジョン給仕はいるし(これはちょっとグロくて笑えない)、
胸ポロリしちゃってる(放送ではポップなモザイクで伏せられていた)ストリッパーまで。
最後にフラフラテコテコ飛び跳ねながら歩いてくる魔法使い達もフザけてる(笑)。

そして、ビートルズの演奏シーンは文句なしのみどころ。
ポールが相当高い崖から遠景を見つめる姿が渋い「The Fool on the Hill」、
岩山や雲の上の景色を次々と色をかえて映す、ちょっと画面酔いしそうな「Flying」、
サイケな衣装と変なお面でおかしなテンションが楽しい「I am the Walrus」、
唐突に舞踏会のような格好で4人がダンスを繰り広げる「Your Mother Should Know」。
出色なのは「Blue Jay Way」で、ひとつの画面に9人ぐらい万華鏡のように映るジョージ、
目元ははっきり、その下は様々な色が蠢く、今観ても刺激的な加工のジョージ。
原曲もインド音楽風メロディ×バンドサウンドでかなりミステリアスだが、
4人の遊び心・実験精神が炸裂し、原曲を何割も増したインパクトある映像になった。
エンドロールで流れる「Hello Goodbye」も微笑ましい。

話は次で述べるように滅茶苦茶だが、映像とエピソードと楽曲はとてもおもしろい。
サイケでぶっ飛んだ、前衛精神バリバリのビートルズを観たい人にはぜひ。
後生になって「MTVの先駆け」と高評価を受けているという意味でも一見の価値あり。
あとジョンが全体的にコメディアンばりのはっちゃけ振りで、時々志村けんさんに似てると
言われるのもなんかわかる気がする(笑)


Arena:Magical Mystery Tour Revisited

「マジカル・ミステリー・ツアー」のDVDが割と高価(5,000円程度)で、検索しても
Amazonから画像が出ないあたり、このドキュメンタリーは映画とセットなのでは、と
思っていたら、調べたところ確かに同様の特典はついているが、先日の放映分は
3/4近くが特典にない映像だったのだそうだ。但し、DVDでしか観られない映像もあり。
BBCAppleが共同製作した1時間弱の番組。
近年の歳とったポールやリンゴをはじめとする、映画に関わった人物のインタビュー
(93年のジョージや70年のジョンなど、今は亡きメンバーのインタビューもある)、
映画や60年代アンダーグラウンド文化に造詣の深い人物たちのご意見も伺える。
かなりの早口でまくしたてるマーティン・スコセッシ監督も何度か登場する。

一人独身貴族だったポールは何年かロンドンに住んでいて、おかげで他のメンバーより
アンダーグラウンドな文化に触れる機会が多くなり、アングラ文化と積極的に接触。
それが他のメンバーにも影響を及ぼした。折しも、ツアーを停止した時期でもあり、
アルバムリリースの宣伝も兼ねて「自分達自身で何か発信したい」という思いで製作。
この企画を積極的に推してくれたマネージャー、ブライアン・エプスタインの急逝もあり
ビートルズは初めてだらけの手作りの企画を、行き当たりばったりながらもやり遂げる。
映画はイギリスのBBC1で1967年12月26日(ボクシング・デー)に初放映された、が
バッシングの嵐。放映翌日にポールが謝罪会見を開く羽目になってしまった。

まぁこの手の後追いドキュメンタリーの常で、「当時は酷評されていたけど、自分は良いと
思った」「価値のある映画だ」との絶賛コメントがびっしり。
お茶の間でみんなで観る時間帯なのに胸ポロリストリップシーンがまずかったのでは?
しかし一番まずかったのはやはり「白黒放送」だったことだろう。それではあの映画の魅力は
半分も伝わらないだろうな・・・当時の環境を考えると仕方のないことかもしれないが・・・
映画の裏話に加えて、当時=60年代後半のサブカルチャー、アンダーグラウンド・シーン
についても詳しく言及しているので、そのあたりに興味のある人にも良いかもしれない。
ドラッグ片手に、前衛的な実験精神が世界中に花開きだした頃。
時代の代弁者、チャレンジ・スピリットを抑えられない姿勢は、
確かに他のどの映画よりもビートルズらしい映画なのかもしれない。



ハード・デイズ・ナイト

ハード・デイズ・ナイト [DVD]ハード・デイズ・ナイト [DVD]
(2007/11/28)
ジョン・レノン、ポール・マッカートニー 他

商品詳細を見る

いつも思うが「ハード・デイズ・ナイト」がなぜ「ビートルズがやって来た!ヤァ!ヤァ!
ヤァ!
」になるのか。訳者の凡ミスとも、当時の日本人の心情を代弁したともいわれるが
それにしてもこれはないっしょ。
そして、自分が観たDVDでは、本編のほかに、楽曲の「ハード・デイズ・ナイト」の
ジョンパートとジョージパートのギター練習画面が用意されていた。
先生によるお手本演奏があったり、練習用のリズムのみ映像があったりして。
ギター弾く人にしか得にならんような、ベースもドラムもないし。不平等では?

「ビートルズのメンバーの素顔」を覗いているような楽しい錯覚に陥る映画。
売れっ子で超多忙なビートルズ、メンバーはちょっとの間もじっとしていない。
マネージャーの言うことは聞かない、いたずら大好き、バックレる、脱走する。
そして四者四様に違う、それぞれに濃いキャラ。
リーダー格で皮肉屋のジョンに、お利口さんで好色家のポール、大人しいがオシャレには
人一倍こだわるジョージ、そしてちょっと気弱でいじけがちだけどどこか憎めないリンゴ
演奏シーンを交えつつ、愉快でシュールなエピソードを繰り返しながらストーリーは進む。
転びかけながら路地を駆け抜け、ファンの女の子の群れをかきわけて電車に飛び乗り、
自称「ポールのおじいちゃん」と絡み、車内の女の子をナンパし(この中にジョージの
最初の奥さん、パティ・ボイドがいた)、一応ステージなどの仕事もしっかりこなし、
ジョンが湯船で悪さをして、ジョージがシャツのディテールにケチをつけ、
ポールのおじいちゃんに全員さんざん振り回され、彼にけしかけられたリンゴがいじけて
コンサート直前に逃げ出し・・・

観るたびに大笑いしてしまう。以前ネット喫茶で観たが笑いを堪えるのが大変だった。
60年代のリヴァプールの空気が日本の片隅にまで流れ込んでくるかのよう。
とてもポップで、ストーリーやエピソードも痛快で、何度見返しても飽きない。
これぞ青春!リアルタイムでは生まれてもない自分が「青春」なんて思ってしまう。
青臭くて、瑞々しくて、やんちゃで、おもしろおかしくて、とてもおしゃれで。

「好きな映画は?」と聞かれたらきっと「ハード・デイズ・ナイト!」と答えると思う。
あまり聞かれないが(苦笑)



今回の記事は個人的には少々不完全燃焼です。なぜなら、観てみたいのに見つからない
ヘルプ!」「イエロー・サブマリン」などに言及できなかったり、
ドキュメンタリーもの(クォリーメン時代には居たあのメンバーたちの話、の系統)に
結局ノータッチなままだったり・・・。
そのあたりは、またチェックし次第、そして数が溜まり次第、ざっくりライフの
ビートルズ2にまとめるか、個別記事にしようかと考えています。
リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」も一向にレンタル化されないと
いうことは、そろそろそれなりの金をはたいて買う覚悟を求められているという訳で・・・
ま、じわじわやっていきますよ。


次回は何かとドキュメンタリー作品が多いジョン・レノン(ソロ活動中心)の特集です。
お楽しみに。


このブログをもっと広めてゆきたく、FC2 Blog Ranking参加中。
今回の記事を面白いと感じていただけたなら、クリックで応援お願いします!

テーマ:CD・DVD - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

年末年始SP!ざっくり音楽映画ライフ:その1 ローリング・ストーンズ(ギミー・シェルター、ワン・プラス・ワン、ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男)

私の住む地域では、この年末に集中して、
ストーンズ→ビートルズ→ジョン・レノン の順に、深夜に音楽映画を放送して
くれちゃいまして、もうすっかりHDがいっぱいです。
そこで、今回観た作品に以前観た作品の記憶も加えて、感想を交えながら
それぞれの映画をざっくり紹介してみようと思い立ち、ざっくりライフ化に。
年末年始の時間を利用して、ざくざくいきます!
SP第一弾はローリング・ストーンズThe Rolling Stones)です。


ギミー・シェルター

ザ・ローリング・ストーンズ / ギミー・シェルター〈デジタル・リマスター版〉 [DVD]ザ・ローリング・ストーンズ / ギミー・シェルター〈デジタル・リマスター版〉 [DVD]
(2011/07/20)
ザ・ローリング・ストーンズ

商品詳細を見る

輸入盤ではこのようなジャケもあるらしい。かっこいい。

Criterion Collection: Gimme Shelter [Blu-ray] [Import]Criterion Collection: Gimme Shelter [Blu-ray] [Import]
(2009/12/01)
Mick Jagger、Keith Richards 他

商品詳細を見る

1969年12月6日、米カリフォルニア州のオルタモント・スピードウェイ
ローリング・ストーンズをメインとするフリー・コンサートが行われる。
同年にはウッドストックも開催されており、「愛と平和」やヒッピー文化が広まって
ロック音楽やロックバンドは大きな理想や幻想を担うようになっていた。
ストーンズの米ツアーのハイライトに位置していたコンサート。他の会場でのライヴも
収録しつつ、フェス関係者の様子なども盛り込み、時間は確実にオルタモントへと流れる。
会場選びを巡るドタバタがあり、会場がオルタモントに決まったのは開催数日前。
警察が警備に対応できないなど明らかな準備不足が目立つ中、ストーンズ側は
警備にヘルス・エンジェルスという暴走族を雇って開催にこぎつけた。
ヘルス・エンジェルスは、罪のない客に暴力を振るったり、それをたしなめようとした
ジェファーソン・エアプレインのヴォーカリストを殴ってコンサートが一時中断したり。
客も暴力的になっており、ストーンズが会場に到着するや、ミックが客に殴られる。
ステージが始まっても、客同士の殴り合いが繰り返され、ミックやキースは怒りを露わに。
何とかステージを終えて会場を後にし、ロンドンの編集室で映像を見直すミックやチャーリー
の姿が挿入されるが、その時に彼らは会場で殺人が行われていたことを知る。
「アンダー・マイ・サム」の演奏中、拳銃を持って暴れる男を、ヘルス・エンジェルスの
メンバーがナイフで背中を刺し、袋叩きにしていたのだ。
事故死含め死者4人を出す、「愛と平和」どころか暴力にまみれた、最悪の結果に。

「愛と平和」の時代があったことは知っていたけれど、それはあまりに理想主義的で
脆さを感じており、本当にこんなものが長続きするものなのかと猜疑心を抱いていた。
しかしその終焉は予想の斜め上の呆気なさと残酷さ。
やるせない後味が残るが、この時代を知るうえでは観るべき映画だと思う。
人の業の深さ、気まぐれさを考えるためにも・・・
愛だけでは平和は訪れない。あまりに辛い、ストーンズ、そしてロックの挫折。


ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌

ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 [DVD]ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌 [DVD]
(2009/04/22)
ミック・ジャガー、キース・リチャーズ 他

商品詳細を見る

あのジャン=リュック・ゴダール監督が撮影した、名曲「悪魔を憐れむ歌
Sympathy for the Devil)のセッション、そして社会運動にかかわる
ドキュメンタリーめいたフィクション部分。このふたつが交錯する映画。

社会運動にかかわる部分はシュールで、一つ一つのエピソードがどうも断片的で、
流れが正直よくわからない(苦笑)。なぜストーンズのセッションと絡めたのかも
その必然性などもどうもわからない。
一方、「悪魔を憐れむ歌」のセッションでは、ミックが主導権を握って、
キースがベースを弾いてアイデア出しをリードし(そのためにビルが手ぶらになり
パーカッションをやる羽目になる)、と、ミック&キースがバンドの主体になって
バンド結成時の中心人物だったブライアンの存在感が大変希薄になっている様子が
手に取るようにわかる。何をしているのか、ちゃんと起きているか?
曲の軽快さも手伝って何だか楽しげなセッションのうちに、バンド内の力関係が
はっきりと変化していくさまがよく見える、実は生々しいドキュメンタリー。

映像がとにかく綺麗でどことなくシュールなのは、流石ゴダール監督としか。
「悪魔を憐れむ歌」セッションを中心に、雰囲気で何となく観るのが良いのでは。


ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男

ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 通常盤 [DVD]ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 通常盤 [DVD]
(2007/02/28)
レオ・グレコリー、パディ・コンシダイン 他

商品詳細を見る

天才で狂人の元リーダー、ブライアン・ジョーンズの波乱の一生を辿る伝記ドラマ。
音楽性の相違やドラッグ中毒などによりメンバーの中で孤立したブライアンは、
田舎に移り住み、女たちと酒池肉林の日々を過ごしていた。
ある日、ブライアンの元をロード・マネージャーのトムが訪ねる。彼はブライアンの
監督役兼世話役として、建築業者のフランク・サラグッドを連れてきた。
初めは奔放で粗暴なブライアンの言動や退廃的な生活に辟易するフランクだったが、
次第にブライアン邸に通うことに快感を覚え、家にもなかなか帰らなくなっていく。
ドラッグも絡んで、ドロドロの人間関係。そこに足を踏み入れてしまったフランクは
いつしかブライアンに対し、ある思惑を抱くように。
そして運命の「あの日」が訪れる・・・

かなり史実をみっちりカバーしつつ、自殺説・事故死説・他殺説と複数ある死因に
他殺説をとり、サスペンスの風味も少しだけ加わった、史実と虚構の狭間の世界。
奔放で反抗的な十代の頃から、ミックやキースと出会ってストーンズを結成し
キースと二人で曲作りに励む様子、リーダーとしてストーンズを牽引する姿、
アルコールやドラッグに溺れてSMまがいのセックスや女性取っ替え引っ替えに
墜ち、恋人アニタがついていけなくなりキースを頼って離れていく一部始終など
史実と同等かそれ以上に生々しく「サイテー」なブライアンをあぶり出す。
アルコールやドラッグ、そして悪夢によってサイケに歪んだブライアンの暮らしに
巻き込まれていくフランクの姿もまたリアルで、抗えない強い磁力を感じる。
史実では17歳で学校を放校になった時点で2人の子どもがいたらしい。
その一方で、弱さや脆さを露わにし、フランクに甘えてすがるような面もある。
サイテーだけど放っておけない、けれど許してもおけない、魔性の男の生涯。
「何て奴だ!」と腹が立ちながらも、気がつけばフランクと一緒に
ブライアンの世界に引き込まれて、出られなくなってしまう。



ローリング・ストーンズの音楽はあんなに軽快なのに
ドキュメンタリー系を観てみるとなぜこんなに重たいんでしょう?
目が覚めるような希望や力強さに溢れていた「シャイン・ア・ライト」の記憶が嘘みたい。
ライヴしているストーンズと普段のストーンズにはかなりの表裏があるということ?
どこのバンドにだって表裏や重たい秘密はつきものだけど、
明るい音楽をやっているバンドほど、そのギャップが効いてくるのかもしれませんね。
ホント正に「転がる石」。
転がれば転がるほど、音楽も熟成されるってやつでしょうか。



このブログをもっと広めてゆきたく、FC2 Blog Ranking参加中。
今回の記事を面白いと感じていただけたなら、クリックで応援お願いします!

テーマ:CD・DVD - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Ramones:Too Tough to Die「ラモーンズの軽やかで明るい側面、鬼軍曹の素顔・・・"友人や人生に恵まれて、俺は幸せだ"」

前回の「End of the Century」は「ラモーンズの重くて暗い側面」が
フィーチャーされた映画でしたが、一転して今回とりあげる「Too Tough to Die」は
ラモーンズの、とりわけジョニー・ラモーンの、軽やかで明るい側面、救い、希望、
そういったものが前面に出た、楽しく、最後は心洗われる、ハッピーな作品に。
基本的には同名のトリビュート・チャリティ・ライヴのダイジェスト。
そこに出演者のインタビュー、ライブの後日談などが混じってくる展開です。

TOO TOUGH TO DIE [DVD]TOO TOUGH TO DIE [DVD]
(2008/03/12)
RAMONES、ブレット・ガーヴィッツ(BAD RELIGION) 他

商品詳細を見る

2004年9月、ジョニーが前立腺癌で死去するほんの数日前に開催されたこのライヴは
元々ジョニーが友人のロブ・ゾンビに「ラモーンズ結成30周年ライヴをやるぞ」と
突然言い出したことから始まった企画。しかしジョニーの病状が深刻になるにつれて
趣旨は「闘病中のジョニーを励ますライヴ」へ。
そしてライヴを観に行くこともできないほどになり、死の床についたジョニーへ
会場のファンからの「ヘイ!ホー!レッツゴー!」の大声援のエールと
彼を、ラモーンズをリスペクトする出演者たちによる全力投球の演奏が捧げられるのです。
ライヴを「見届けて」僅か数日後にジョニーは旅立ってしまうのですが
ライヴの後日談として最後に、ジョニーの葬儀と友人達のスピーチ、そして
巨大ジョニー銅像の付いた記念碑に埋葬されるまでが収められています。
ライヴの収益は「前立腺癌研究とリンパ腺研究基金」に寄付されたり、
「ジョーイ、ディー・ディー、そしてジョニー・ラモーンに捧ぐ」と締めくくられたり、
出演者インタビューでもジョーイディー・ディーマーキーの話をする人がいたりと、
ジョニー一人だけでなく、ラモーンズ全体や、他のメンバーが好きな人にも
十分楽しめる内容になっています。

この映画のキーマン、立役者となる何人かの人物を鍵に
本作、そしてジョニーを介したラモーンズに、もっと踏み入ってみましょう。


ジョニーの妻・リンダ
リンダは元々、ラモーンズのホームグラウンドといえるライヴハウス「CBGB」の常連で
ラモーンズ以外にも同時期のパンク音楽シーンに造詣が深かった。
だから、ジョーイ、ディー・ディー、加えてジョー・ストラマーと訃報が続くなかで
これ以上パンク音楽シーンに悲しいニュース、悲しいムードを持ち込みたくなかった
また、ジョーイの闘病の姿を見て、病気のことを公開することによって、ジョニーが何かと
病気のことばかり聞かれるのではないか、そんなの嫌なのではないか
、とも考えた。
そのような考えから、リンダはジョニーの病気をなるべく公表しなかった。
時が来て、いざ公表すると、ジョニーはすっきりした様子だったという。
これまで彼女には「派手好きで良く喋る勘違いオバさん」というイメージがあったが
この良妻エピソードで随分印象が変わった。
ジョン・レノンにおけるオノ・ヨーコのような立ち位置なのだろう。まぁ彼女には
好き嫌い・諸説あるようだが・・・

リンダが明かすジョニーの素顔としては、映画(特にホラー)好き、収集癖、
日記(記録)の習慣
(ラモーンズ結成時以来、20冊にわたる)、野球観戦好きなど。
特に映画は、生き字引のような存在。友達が、映画でわからないことがあると
みんなジョニーに聞きに電話をしてくる。それでわざわざ調べて、教えてあげる。
個人的にも、わからないことを常に調べながら映画を観ていたらしい。
また、趣味によって(映画友達、野球友達など)友達がそれぞれ居た。
ジョニーの友達になる条件は「何か一つ仕事以外に、熱心な趣味がある」こと。
趣味を媒介として、たくさんの、さまざまな友達が出来て、
ラモーンズ解散後はとりたてて音楽活動をせず、趣味や友達との交流に勤しんでいた。

インタビュアーに「ジョニーの面白いところは?」と聞かれたリンダ、「全部よ」。
やることなすこと面白くて、毎日一緒にいても飽きないのだという。
色々聞かれていっぱい喋るリンダはいつも元気があって、何だか楽しそうだ。
こういうリンダと一緒にいたから鬼軍曹ジョニーも気を抜けて、「面白い」側面を
臆面もなくポロリポロリと出してしまえたのかもしれない。


マンディ・スライン監督
マンディ監督は両親ともがラモーンズの仕事をしていて、監督とお姉さんは
幼少期の夜をしょっちゅうCBGBで過ごしたのだそう。
「子どもが来る場所じゃない!」「託児所じゃねえ!」と言われていたとのこと
(そりゃそうだ、これは親が悪い)。
一般の子どもにとっての童謡が、彼女達姉妹にとってはラモーンズだったわけだ。
監督はシャイで、幼少期にしても大人になっても、なかなかメンバーには
自分から声を掛けたり、親しくなったりはできづらかった。
関係者の娘ということでメンバー達は優しく接してくれたけれどどこか他人行儀で
よそよそしく、距離があったとのこと。不器用な彼ららしい(笑)
やがてドキュメンタリー映画に興味を持ち、作品を作るようになる監督。
そんななかで今回の話と出会った。

「コンサートの様子を撮影させてください」という監督の申し出に
ジョニーは反対。監督が推測するに、ジョニーは友達をカメラの前に曝したく
なかったのだろう、友達を守りたかったのだろう
、という。
また、撮影するということはジョニーが会場に居られないことも意味する。
病状悪化で会場での鑑賞が絶望的になり、監督はリンダに密かに依頼、快諾を得る。
しかしジョニーはお見通しで、「何話してるんだ?」とからかわれてしまった。
そして、いざ当日、いざ撮影。リンダの存在にも助けられ、インタビューも無事完了。
ジョニーを元気づける為にと、無理なスケジュールを強行して編集に勤しむが、
散歩から帰るとジョニーの訃報が流れ、監督はへなへなと座り込んでしまった・・・

音楽を引き立たせたかった。ラモーンズの音楽の素晴らしさを伝えたかった
これが監督の願い、想い。
なかなかその意図、よく伝わってくる映画だったと思う。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
エンドロールにて、スペシャル・サンクス欄で、個人名でなくバンド名が
記されていて、「End of~」、トリビュート・アルバム「We're Happy Family」にも
参加と、皆勤賞状態のレッチリ。普段のライヴでもよくカヴァーしている。

ウィー・アー・ア・ハッピー・ファミリー-ラモーンズ・トリビュートウィー・アー・ア・ハッピー・ファミリー-ラモーンズ・トリビュート
(2003/02/19)
オムニバス、プリテンダーズ 他

商品詳細を見る

バンド単独で最も劇中にフルで流れる曲が多いのは貢献度かそれとも知名度か。
皆、いつも以上に気合いが入っており、フロント三人がガンガン動く。
それも当然、フロント三人はラモーンズが大好きで、影響を受けまくりだから。
ジョンフリーの手元に違和感が・・・と思ったら、ジョニーやディー・ディーにあやかり
ずっとダウン・ストロークで弾いている。特にフリーの違和感半端ない(笑)
Youtubeのコメント欄で「ジョーイそっくり!」「声はジョーイ、姿はイギー・ポップ
と大反響だったアンソニーは、キャラや当時の髪型と相まって寧ろジョニーみたい。
フリーのあのコケティッシュなキャラ作りにディー・ディーの影響が強いのも窺えた。

それにしても意外だったのは、いかにもラモーンズの影響を受けてます!な
アンソニーとフリーよりも、ジョンが一番ラモーンズと面識があること。
ジョニーとはかなり仲が良くて葬儀にも呼ばれているし、ジョーイやC.Jと遊んだことまで
あるという。レッチリ脱退後の近年、リンダと写っている画像なども目にする。
「憧れすぎて、ラモーンズのメンバーはアニメのキャラクターみたいだ」と言うジョン。
インタビューで、ラモーンズやジョニーについて目をキラキラさせながら喋るジョン。
葬儀のスピーチで今にもわあああんと泣きじゃくらんばかりなのを堪えて話すジョン。
巨大ジョニー銅像を間近にして、目をまん丸にしてお口ポカーンしてるジョン。
感慨深いというかお前面白すぎるだろというか、見どころの一つだと思う(笑)
アンソニーとフリーは、ヒレルジャック時代にチンソックスでライヴに乱入して
ジョニーに大目玉食らった
エピソードがあり、それが尾を引いてるのか・・・?
(本作には当然出てこないが、アンソニーの自伝に載っているエピソード)
唯一メタラーでラモーンズと縁が薄いと思われるチャドだが、ライヴ後?楽屋裏?で
マーキーと一緒に写真撮影なんかして、ちょっと仲良くなったようで良かった良かった。

個性の強いフロント三人と少し距離をおいたドラマー。レッチリって、どうも構造が
ちょっぴりラモーンズに似ているのではないか
と感じている。
ジョンをヒレルに、チャドをジャックに置き換えても同じことがいえると思う。
でもジョンをジョシュに置き換えた今のレッチリでは似てないなぁ。


たくさんの友達
「ラモーンズ30周年ライヴをやるぞ」と言い出したのはジョニーだったけれど
具体的な企画、出演者集め、出演、そして映画の監督まで全て彼の友人知人による
「手作りのライヴ」。
MCを務めたロブ・ゾンビ(ジョニーの提案時はソロで「バンドがない」と言ったら
「じゃあMCやれ」となった)曰く「仲間は自然と集まった。出たいというバンドも
沢山名乗り出てくれた。多すぎて断ったくらいだ」というほど。
ジョニーの危篤から死まで、エディ・ヴェダーはつきっきりだったというし
前述のジョン@レッチリやリサ・マリー・プレスリーなども見舞いに足を運び、
これまた多くの友達に看取られて臨終のときを迎えたのだそう。
件の巨大ジョニー銅像にはヴィンセント・ギャロなども友人としてメッセージを刻んだ。
葬儀のスピーチで、メンバーのC.Jは号泣しながら、ジョニーとの友情に感謝した。

ジョニーが友達と一緒に写っている写真も作中でどっと登場する。そこにはあの
ジョー・ストラマーの姿もある。
「End of~」では「フォロワー、寧ろコピーバンドがあんなに売れて俺たちは」
という険悪で皮肉なエピソードとして出てきた印象だが、あの作品の時点で
ジョーはラモーンズへの敬愛を語っている。それに時間も過ぎた。
ラモーンズには色々なことがあったが、もはや全てのわだかまりから解放されて
ジョニーは自由な気持ちで短い余生を謳歌した
ことがここからもわかる。

最も印象に残った友達は、やはりロブ・ゾンビ。
温かいけれどメソメソしない、つかず離れずの距離感のある優しさがいい。
巨大ジョニー銅像を造ったのはロブの友人で、造ったきっかけもまた、
ジョニーとロブとの何気ないいつものやりとりにあった。
「リンダに幸運だと自覚させること」「リンダ、リンダ、俺は伝説の男だ」
「お前がいい暮らしを謳歌できるのは、この俺のお陰なんだぞ」
葬儀のスピーチで、ジョニーの物真似混じりに銅像に込めた想いを語るロブ。
見た目はちょっと怖いけど、気の良い奥さんのようにジョニーを理解している。
ロブとジョニーの本名、苗字が同じだけど、兄弟ではないよね?


マーキー、C.J、プロデューサーのダニエル・レイによる3ピース+ゲストの数曲、
熊の着ぐるみやゴリラ?のお面などが楽しいディッキーズ
ヴォーカルの女性が視覚的にも聴覚的にも強烈すぎるX
シュワちゃんを彷彿とさせるド迫力のヘンリー・ロリンズ@ブラック・フラッグ、
深く響き渡り存在感のある声がすばらしいエディ・ヴェダー@パール・ジャムなど
見どころ聴きどころが書ききれないほど沢山あるライヴ、映画でした。
そりゃ本家のラモーンズとは違うけれど、温かくてアツイスピリットが伝わる。
そして現代にアップデートされている。
今や、若い子がイカす音楽としてラモーンズを聴き、Tシャツを着るまでに。
観ていて楽しくハッピーな気持ちになる映画であると同時に、「End of~」を思い出して
「ラモーンズ、こんなに愛されているんだな。凄いな、本当に良かったな」
という感慨が沸き起こってきたのは、一介のファンである私どころでなく
当のラモーンズのオリジナルメンバーたちこそ天で噛みしめていることでしょう。
友達や人生に恵まれて、俺は幸せだ
ジョニーがロブに託した手紙に綴ったこの言葉こそが、全てを語っています。



このブログをもっと広めてゆきたく、FC2 Blog Ranking参加中。
今回の記事を面白いと感じていただけたなら、クリックで応援お願いします!

テーマ:CD・DVD - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Ramones:End of the Century「ラモーンズの重くて暗い側面・・・愛はそこにあった、けれどいつも時代や伝えたい人とすれ違った」

End of the Century」は、パンク・ロック・バンド、Ramonesラモーンズ)のギタリスト
ジョニー・ラモーン曰く「ぼくたちの重くて暗い側面を表現している」という映画。
報いが少なく苦労が絶えないバンド人生を20年も続けてきた彼らの悲哀、皮肉、
どうしようもない運命の悪戯、どこにでもあるけれど難しい人と人との行き違い。
キャラクターの立った、そして故にぶつかる、3人の今は亡き主要メンバーたち。
また、そんな彼らを愛してきた人々、深く影響された人々の物語。
まるで人生そのもののような、甘くて苦いドキュメンタリーです。

END OF THE CENTURY (初回限定版) [DVD]END OF THE CENTURY (初回限定版) [DVD]
(2005/06/08)
ラモーンズ

商品詳細を見る



<オリジナルメンバー4人が出会い、ラモーンズが誕生する>
ジョニーディー・ディートミーの三人はニューヨークの同じ区で育ち、
高校時代、いつもつるんでは悪さをしていた。
ジョーイも同じ区の中にいたのだが、「嫌い以前に知り合いになりたくないから」
という理由でこの仲間には誘われず、周囲の人間には専ら「変わり者」とみなされてきた。

その後、ジョーイは精神科で「強迫神経症」という診断を受け、医者から
この子は一生社会の役には立てないでしょう」というショッキングな宣告をされる。
母や弟が心配を募らせる中、ジョーイは彼にしかできない役割を見つける。
弟のミッキーがロックバンドのライヴに行くと、別人のように、「変身していくように」
鮮やかに自分を表現するジョーイの姿があった。
彼はのちにラモーンズのローディーとして、兄に、バンドに欠かせない存在となる。

ジョニー達もロックやロックバンドに興味を持ち始める。
トミーがプロデューサーで、ジョニーがベース、新しく加入したジョーイがドラム、
そしてディー・ディーがギターヴォーカルだったが歌うか弾くかどちらかしかできない。
そこでトミーは、ジョーイをヴォーカリストに据えることを思いついた。見事に嵌った。
ジョニーの嘆願でトミーもドラマーとしてメンバーに加わることに。

そしてオリジナルメンバーによるラモーンズが誕生する。
ディー・ディーがイントロで「1,2,3,4!」と叫ぶ、このカウントは彼らが創始者。
ジョニーが銃を持つかのような体勢でモズライトを構える、それは彼が鳴らす音そのもの。
ジョーイは一見ヴォーカリストらしくないが、長身も手伝いステージでの存在感は絶大。
トニーはゆったり構えてフロント三人を見守りながら独特のスタイルでドラムを叩く。
出会うべくして出会った四人は、作中では、ビートルズの四人にも擬えられる。
下積みを経て1976年、「ラモーンズの激情」でアルバムデビューを果たす。


<UKパンクに与える影響はこんなにも大きいのに、フォロワーはあんなに売れるのに>
揃いの衣装で軍隊のように統率され、初期衝動に溢れた瑞々しい音を鳴らすバンド。
MCなし、機関銃のように簡潔で攻撃的な楽曲が矢継ぎ早に繰り出される激しいライヴ。
ダウンピッキングのみのストロークがつくりだす「轟音の壁」。
ゆっくり演奏したらビーチ・ボーイズになりそうにポップな曲、独自の世界観の歌詞。
ジョー・ストラマー曰く「あんなに力強いライヴは初めて」「轟音の嵐」「無駄がない」。
UKを訪れたラモーンズの楽屋に潜入してみたいと恐がりながら言うジョン・ライドン
サウンドチェックの際にラモーンズの曲を使用するシド・ヴィシャス
アメリカでさっぱり芽が出なかった彼らはイギリスへ、そこで大いに受け入れられた。
ラモーンズが生んだパンク・ロックの潮流はセックス・ピストルズクラッシュなどに
脈々と受け継がれ、「まるでコピーのような」クラッシュの楽曲がヒットを軒並みさらい、
USでのパンクのイメージはセックス・ピストルズによって凶悪で野蛮なものとなり、
本家本元であるはずのラモーンズは、本国でどんどん居心地が悪くなってしまう・・・
現在では「ラモーンズでまず聴くべきCD」として挙げられるデビュー作~3rdの頃、
ちやほやされているものと思っていたら、本国では随分と事情が違っていた様子。
メンバーは少なからず、こうした無念や理不尽に打ちのめされる。


問題作「エンド・オブ・ザ・センチュリー」というターニングポイント
トミーは心身共に疲弊しきってしまい、メンバーを辞めプロデューサーに専念することに。
いつも皆を仕切りながらも本当はトミーを心の拠り所にしてきたジョニーは
ショックを受けるが、マーキーを見出し、新たなドラマーとして迎え入れる。
マーキーが加入してドラムが攻撃的になった。普段はジョークを言って場を和ませる男。
新体制で挑むアルバムで、ラモーンズは賭けに出た。
メンバー皆、とりわけジョーイの憧れ、フィル・スペクターをプロデューサーとして迎え、
エンド・オブ・ザ・センチュリー」をリリース、バンド史上最大のヒットアルバムとなる。

しかし・・・バンドの史上では最高であっても、マーケットの市場では思うほど振るわない。
そのうえ音楽性が今までのロックからポップス路線へとすっかりズレてしまい、
ロック路線を貫きたかったジョニーは憤りが募る。
一方、フィルは他のメンバーを無視してジョーイ一人を贔屓してアルバムを制作した。
これもまた、ジョニーなどが不満を抱いた理由である。
ジョニーはこの作品の「失敗」で悟った「俺たちは売れないんだ」・・・


<ジョーイ、ジョニー、ディー・ディー・・・もつれ、壊れていく人間関係>
80年代は更に苦戦を強いられるラモーンズ。
心身を常に病んでいて昔の恨みを忘れないジョーイ、支配的で時に暴力的にもなるジョニー、
「6歳児の子ども」のごとく破天荒で自由を求めてやまないディー・ディー。
70年代末頃から前兆がみられたが、苦境を機に彼らの関係性が本格的にほころび始める。

「エンド・オブ~」の商業的成功でジョーイは自信をつけて、今までは言えなかった
自分の意見をどんどん発言するようになる。それがメンバーとの軋轢を次々に生み、
気がつけばジョーイは孤立してしまう。そして、ジョニーとの長い対立の序章となる。

そこに決定的な出来事が起こる。
ジョーイの恋い焦がれていた女性・リンダが、ジョニーと恋に落ちた。
二人は後に結婚し、リンダはジョニーの最期まで看取るほどで、これは普通の恋愛であって
決してジョニーがジョーイへのあてつけに恋人を奪ったものではない。
しかしジョーイの認識は違った。「The KKK Took My Baby Away」という曲で歌われる
「俺の彼女を連れ去った」KKKとはジョニーのこと。
曰くつきのこの曲はライヴで何度も演奏された。当のジョニーは「ファンが求める曲なら
何でもやる」と割り切って演奏していた。
そう言いながらジョニーのほうでも小さな罪悪感が芽生えてしまったのか、
ジョーイとジョニーは音楽関係の話以外ほぼ一切、口をきかなくなる
皮肉にも、最期まで。

「軍隊」のように決まり切ったスタイルが次第に窮屈になったディー・ディーは
バンドの脱退を申し出、ラッパーへと転身。代わりにC.J.が加入する。
後に書くようにメンバーの出入りが慌ただしくなっている数年だったが、
ジョニーにとってこのディー・ディーの脱退は「傷ついた」と述懐させるほどのもの。
本作での後入りメンバーやバンド関係者によるインタビューは「ディー・ディーは破天荒、
ジョニーは気難しい、ジョーイは優しくていい人
」という感想ばかりが並ぶ。
C.J.は加入当初について「かなり慎重に空気を読むよう心がけた。ジョニーは尊敬するけれど
父親みたいで、友達にはなれなかった。ジョーイはいい友達だったよ」と述べている。
(2005年の「Too Tough To Die」のスピーチで言ってた言葉はホラかよ!・・・それは次回で)
本作が制作されたのは2002年頃、公開は翌年で、制作当時(除くラスト)死者はジョーイのみ。
だから「死人に口なし」という道理でこのようになっている部分もあると思われる。
しかしどこかで彼らの本音はすっかりインタビューの文言通りなのかもしれない。
そうなるとディー・ディー脱退以後のジョニーは孤立無援状態。
ディー・ディーはジョーイとジョニーの冷戦関係を知らなかったわけではないから、
彼の脱退は、ジョニーにとって裏切りと感じられたのだろう。
インタビューにてジョー・ストラマーが「バンドには誰か統率する存在が必要、
メンバーに最低限のきまりを守らせるのは大事
」と、ジョニーを擁護する発言をしている。

<安定しないドラマーの椅子>
荒んだ空気に息がつまりそうになりながら冗談も空回り、マーキーの酒量は増えていき
ついにはアルコール問題によるクビを言い渡されてしまう。
その後に5年間だけ加入したのがリッチー。しかし、バンドの一員とはみなされず
オリジナルTシャツのギャラさえも払われずお払い箱にされてしまう。
「そのぐらい払えよ・・・おいおい、ケチだよ・・・」観ながら思わず口をついて出そうになった。
インタビュー中、当然リッチーは憤っている。後にジョニーを励ます為に開かれる
トミー、マーキー、C.J.勢揃いのライヴにすら、その姿はない。
ここにジョーイとジョニー以上の深刻なわだかまりが誕生してしまった。

クリーンになってマーキーが戻ってくると、相も変わらずジョーイとジョニーが
対立しているのを見て吃驚。「またかよ・・・」という心境か。
マーキーは誰を心の拠り所にこのハードなバンドを続けたのか知りたいところ。


<90年代の限界、そして解散、引退、ジョーイの死>
ニルヴァーナ、後にジョニーの親友になるエディ・ヴェダー率いるパール・ジャム
90年代に一世を風靡したオルタナ/グランジバンドは皆ラモーンズを褒めているのに
90年代のチャンスも掴むことができない。
デビューからもう20年近く。もう疲れた、もう十分な名声を手にした。
第一線を退く時がやってきた。そうメンバーは判断した。そして、解散、引退。

この解散・引退にはもうひとつ理由があるかもしれない。
本作には描かれていないが「ジョーイは1990年代中頃に、リンパ腺専門病院に
通院する姿を目撃されていた」という情報があることから、ジョーイは長年にわたり
リンパ腺腫瘍と戦ってきた
と考えられている。(ジョーイの死因はリンパ腺癌)
そんな彼を労っての判断なのかもしれない。
ソロ活動も色々としているし、ジョーイ自ら「もう限界」と名乗り出るのは考えづらい。
そうするとジョニーが遠回しに気を遣ったのだろうか。

ジョーイの病状が重篤になっても、その命が尽きようとするときにも、
心配な気持ちに苛まれながら、ジョニーは最期まで彼の元へ行くことをしなかった。
「仲が悪かった奴と死ぬ目前になって和解するというのはどうなのか」
「姿を見られたくないのではないか」
ジョニーの中で思いやりと不器用さとが交錯していた。
そして、二人は和解を果たさぬまま、永遠に別れた。


<ロックの殿堂入り、もう一つの別れ>
2002年、ラモーンズはロックの殿堂入りを果たし、会場の壇上で存命のメンバーが集合する。
デビューから20年、30年近くもの月日を経て、彼らはやっと日の目を見たのだ。
しかしその僅か2ヶ月後、ディー・ディーがヘロインのオーバードーズで死亡
ここで本作はぷつりと呆気なく終幕を迎える。何とも淋しい限りだ。
「ラモーンズとは愛されず、運が悪い、淋しいバンドである」そう言いたいのか?


<本当は愛されていたラモーンズ、今改めて愛されるラモーンズ>
故ジョー・ストラマー。ソニック・ユースのサーストン・ムーア。ロブ・ゾンビ。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのアンソニーとジョン(喋っているのはジョンのみ)。
他にも沢山のアーティストが、ラモーンズにどれだけ衝撃を受けたか、影響を受けたか、
音楽をはじめるきっかけになったか、楽曲やメンバーのことが好きか、熱く語っている。
ジョーイの弟でローディーとしてラモーンズに尽くしたミッキー、ジョーイの母、
ラモーンズに掛け値なしの愛を注いでサポートしたスタッフやマネージャーの存在も。
当時は大騒ぎされなかったかもしれないが、本当はこんなに沢山の人がついてくれていた。
また、ストラマーのルーツだから、レッチリのメンバーが好きだから、など様々なきっかけで
時を超え現代の若者がラモーンズを聴いて心酔し、ロゴ入りTシャツを着たりもしている。
この辺りはジョニーに捧ぐライヴ「Too Tough To Die」に詳しいので、レンタルDVD等で
実際に観てほしいと思う。何だ、彼らこんなに愛されてた(る)んだって一目で分かるから。
こちらの作品については次回の記事でとりあげます。




タイミングが色々と悪かった。パイオニアならではの苦労。
愛聴するファンはところどころにいたけれど、それがセールスに繋がらなかった。
不器用に愚直に20年間も転がり続けた。ぶつかり合いながらも、やめなかった。
「脳天気でお馬鹿で少しお洒落なパンク」として扱ってきた今までを詫びたくなります。
いや、その名義はそのままでいいから、そこに「真っ直ぐな」という文言を加えましょう。
ラモーンズとは馬鹿みたいに生真面目で真っ直ぐなバンド、音楽なのだ。
それが、あまりにもよくよく分かる、痛いほど哀しいほど理解できる作品でした。




このブログをもっと広めてゆきたく、FC2 Blog Ranking参加中。
今回の記事を面白いと感じていただけたなら、クリックで応援お願いします!

テーマ:CD・DVD - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

月とキャベツ「あたかもMaking of "One more time,One more chance"-ひとつの曲ができあがる過程と、物語に奇しくもぴたりと寄り添う歌詞-」

山崎まさよしさん(以下、通称の「まさやん」)をCMで見かける機会が
最近また多くなってきました。ユニクロのダウンコートのCM、ビールのCMなど。
まさやんと言えば、ブルース色の強い楽曲を独特の歌声で弾き語りするシンガーソングライター、
そしてギター(とりわけアコギ)の名手と名高いプレイヤー(マルチプレイヤーでもある)。
と同時に俳優としての活動もぼちぼち行っていて、
10年ほど前にはドラマで主演級をしていた記憶が。

そんな才能豊かなまさやんの、俳優デビュー作にして、音楽のブレイクのきっかけになったのが
月とキャベツ」と、そのテーマソングの「One more time,One more chance」。
「観てみたいな」と思いつつ、ずっと未見のままだったのですが、ある日の深夜にTVで放映。
満を持しての拝見となったのでした。

月とキャベツ [DVD]月とキャベツ [DVD]
(2001/03/23)
山崎まさよし、真田麻垂美 他

商品詳細を見る


ストーリーはシンプルかつテンプレ的で、バンドを解散して行き詰まっている無精な男が
不思議な女の子と出会い、彼女とのひと夏の奇妙な共同生活を経て恋に落ちていくけれど
実は彼女には哀しい秘密があって、そのための別れを経て、一歩前に進むというもの。
ざっくり書き出すと本当に呆気ないし、物語の巧みさに唸ったり、メッセージに心を打たれたり
といった感動はなく、雰囲気映画と片付けそうになるかもわかりません。
音楽に興味がない人には。

しかし、音楽好きには、とても興味深い映画として観られるはず。
その要因は二つ。まず第一の見所は、ひとつの旋律が一曲の歌へと育つ過程が、
映画一作をかけて、とても丹念に、そして彩り豊かに描かれている
ことです。

主人公・花火がピアノで作曲をはじめます。
(まさやん=ギター弾き語り+ハーモニカというイメージが強いので
ピアノをここまで弾けるのに驚いたのですが、調べてみたらそれどころか、何でも屋だった!)
まずは基本のモチーフ(イントロ部分)から。
次にAメロ、Bメロ、サビ部分と出来上がり、次第にメロディも付いていきます。
転調部分(「夏の想い出はまわる~」の部分)に詰まり、「ここの転調がうまくいかないんだ」と
様々なコードを弾いて試行錯誤する花火。色々試して、ふいにピンとくる展開を見つけるシーンは
よくミュージシャンが曲作りに関して「降ってくる」と表現しますが、
まさにその「降ってくる」瞬間のミュージシャンに立ち会っているかのよう。
花火は曲先で歌を作るタイプで、歌詞は後述する出来事をきっかけに一気に出来ます。
そうして、最後の花火というかまさやんのピアノ弾き語りによって、歌は完成形を見ます。

また、不思議な女の子・ヒバナは花火のファンで、ダンスを学んでいて、
いつも言っているわがままの調子で「花火の曲で踊りたいの」と言い出し、
花火が弾くピアノの「One more~」に合わせて、柔らかな動きをつけます。
曲が形になっていくほど、ヒバナのダンスも躍動感や精緻な動きが増していく様子は
音楽が出来ていくプロセスをダンスで表現しているかのよう。


そして、もう一つの見所。
「One more~」という歌は、この映画をつくるより前に、そして全く別に出来たものです。
当時のまさやんの失恋体験がベースとなっていて、だから「桜木町」という、映画の流れに
全くそぐわない言葉がサビに出てきたりします(まさやんは一時、横浜の桜木町に住んでいた)。
そして映画の原案は、「さっぽろ映像セミナー」の受講シナリオから誕生した
『眠れない夜の終わり』という作品で、それを監督の篠原哲雄氏と、真柴あずき氏が
脚本に起こしたそうで。
だけど、映画を観ていると、「この映画の脚本を元にまさやんが曲を書いた」と言われても
間違いなく信じるだろう、と言い切れるほど、歌詞と物語がぴったり寄り添っています


歌詞の引用もあるので、「続きを読む」に続きます。クリックすると画面が開きます。

続きを読む»

テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

web拍手 by FC2

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト「こんな風に歳をとるには今から何をすればいいのか、思わず逆算して考えてしまったライヴ!」

最近ではジョージ・ハリスンの「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」など、
ミュージシャンを題材にした映画にも定評があるマーティン・スコセッシ監督が
あのローリング・ストーンズのライヴを映画にしちゃった!
大々的に宣伝されてたので、ご存じの方も多いと思いますが
ビートルズ好きながらストーンズも気になるこの頃、ようやっと観てみました、
ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」。

ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト デラックス版 [DVD]ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト デラックス版 [DVD]
(2009/07/03)
ザ・ローリング・ストーンズ、クリスティーナ・アギレラ 他

商品詳細を見る

ミック・ジャガーのこの堂々たる、余分な贅肉が全くない見事な体格に、大振りのポーズ。
本作の見所を、ジャケ一発で見事に表現してくれちゃってます。
「平均年齢63歳」(当時)のバンドとは思えない、実にイキイキしたライヴ。
観ていると元気が出てくるし、自分もこうしちゃおれないぞと
なんだか思わされてしまいます。

あぁ、こんなふうに格好良く歳をとりたい!


映画の始まりは、いわゆるメイキング。
このような大プロジェクトを遂行するのは、やはりとっても大変そうです。
エンドロールを見ると、撮影スタッフの多さに驚いてしまいますが
大がかりなセットを作るにも、演出を考えるにも、撮影ショットを探すにも
一筋縄ではいきません。
その上、当のストーンズはツアー中でなかなか連絡が取れないし、
ミックはいつまでたってもセットリストをくれないし(ぎりぎりまで悩んでます)、
「カメラがグルグル回って撮影していると、観客も自分達も集中できない」と
撮影に差し支えそうな苦言をミックに呈されてしまうし(結局は説得した?)で、
スコセッシ監督はずーっと右往左往、しまいにはクタクタ・・・。

ストーンズファンは偉い人でも普通の人でもみんなおんなじ。
何と、クリントン元大統領ヒラリー夫人を連れてやってきました!
60歳代の友達大勢にも、席を手配してくれないかと泣きつかれたとのこと。
「カメラに写ってしまうかもしれないが、大丈夫か」と懸念するミックでしたが
多分オーライ。ライヴの前にいっちょ、記念写真の撮影です。
こういったゲストが、他にも大勢いて、スコセッシ監督のヒヤヒヤは更に募るばかり。
いやはや、こりゃとんでもない大仕事です。

「いつまでこれが続くの?まぁ面白いけど」と思っているところで
セットリストが届き、1曲目が始まった所で、スタッフサイドの物語は完全ストップ。
ストーンズのライヴにぐっと焦点が絞られます。


往年のヒット曲から、近年の楽曲まで、幅広く盛り込んだセットリスト。
メンバー&ファンの年齢相応の、ミディアム~スローな楽曲も多めですが
よく知られている通り、往年のヒット曲は元気いっぱいなもの。
しかし、前述したように、ミックのパフォーマンスは衰えを知らず!
60~70年代のいわゆる全盛期にもひけをとらない、いやもっと力強くなった歌に、
全身を駆使して繰り広げられるミックダンス、手足がビシッと伸びた素晴らしいポーズ。
シンプル・イズ・ベストのクールな衣装も、そんなストイックなミックにぴったり。
最初から最後まで一切のダラケなしで高速完走。「サー」の称号は当然でしょう。
至って個人的な感想ですが、ミックは現在の方が格好良い気がします。
全盛期はカワイイ系というか、変わった顔系というか、飛び道具系というのか
不思議ちゃんカテゴリの印象がありましたが、現在は正に「格好良い」輝くシニア。

そして、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジャック・スパロウを演じる際に
ジョニー・デップが大いに参考にしたという、おまけに最近じゃ出演もしている、
ミックと双璧の人気を博すストーンズのヒーロー、キース・リチャーズ
ミックとは対照的に、クタッとした枯れた味わいの爺様ですが、全盛期と変わらぬ
ファッションアイコン振りで、ぐるぐる巻きの髪にはちょこちょこヘアアクセが。
その髪型と、目の下の黒いラインで、スパロウを想起するのは容易で(笑)。
ところで、キースは結構他のメンバー(サポートメンバー含む)と向き合って演奏する
場面が多く、とりわけそれが多い相手がドラムのチャーリー・ワッツ
ストーンズ初心者~初級者の私は、「うまく言葉にできないんだけど、ストーンズって
な~んか独特のノリがあるような感じがするんだけど・・・?」と思っていたんですが
この一連のパフォーマンス+記事を書くための下調べで、その謎が解けました。
一般的なバンドは、ドラム&ベースの「リズム隊」がリズムを担いますが
ストーンズは、チャーリーのドラムとキースのリズムギターがぴったり合わさって
リズムを構成しているため、他のバンドにはない「独特のノリ」が出ている
とのこと。
キースはチャーリーに全幅の信頼を寄せていて、
「チャーリーなしではストーンズサウンドはない」と言うほど。
なるほど、なるほど・・・。ストーンズ入門の良い教科書にもなるライヴです。

パフォーマンスと巧みなトークで観客を魅了する「エンターテイナー」ミックと、
ギタリスト、ミュージシャンに徹し、メンバー全員への目配りを心がけるキース
同じ一つのライヴをとっても、二人のアプローチは実に対照的です。

観ていてもう一つ印象に残ったのは、サポートメンバーがほぼ徹底して黒人系であること。
ゲスト3人の中にも、迫真の大物プレイヤー、バディ・ガイがいるし(後述)。
色んな音楽を吸収していったビートルズと違い、ストーンズの音楽はブルースが常に
根底にあるのが特徴。そんな姿勢を、ステージを一見するだけでも感じさせるのは
実に徹底していて、そして巧みな演出だなぁと。

こんな具合に、ストーンズとそのライヴの様々な側面に気づくことができたのは
あらゆる角度から忍び込むカメラワークに依るところがやはり大きいです。
スコセッシ監督、多くのスタッフさん、ありがとう!
ミックをはじめ、メンバーはやりづらかったかもしれませんが・・・。


ライヴの合間合間に、デビュー前後から近年までのインタビュー映像などが
織り込まれ、ドキュメンタリーとしても楽しめる仕組み。
デビューしてそんなに経たないミックに「いつまで続けられそうか」と尋ねると
「あと1年はいけるかな?」なんて言っている映像の後で、元気な4人、
また、もっと経った時期、同じくミックに「60歳までロックしているか?」と
尋ねると「当然さ」と自信満々に答えた映像の後で、貫禄のアンコール、など
感慨深くなる盛り込み方です。さすがスコセッシ監督!

他にも面白かったのはいっぱい。
例えば、エレガントな白髪の紳士チャーリーの、60年代のインタビュー。
のほほ~んとしていて、質問に答えているんだかいないんだか(笑)。
顔つきものほほんとしてて、邦楽でいえばEvery Little Thingのいっくん系です!
今回のライヴでも、メンバー紹介時にミックがチャーリーに「みんなに挨拶を」と振って
チャーリーが挨拶すると、ミック「しゃべった!」って!
そりゃしゃべるだろ!完全にいじられキャラですね。

また、ブライアン~ミック(・テイラー)の後任で元フェイセズのギタリスト、
ロン・ウッドVSキースのインタビューがありました。
インタビュアーもどうしたいんだか、「二人は双子」と例えながらも、
「ロンとキース、どっちがギターが上手だと思う?」なんて問いを本人達へ。
ロンは「俺に決まってる」と即答。一方のキースは「そう言うと思ったよ」と
返しつつ、「二人とも下手だけど、二人揃ったら最高」という粋な回答を!
いいですねぇ。キースのソロコーナーなど、随所でこういうアイロニー
ふりまいてくれるのが、キースのカリスマたる所以なんだろうなぁと感服。

ストーンズ初心者~初級者の私は、はじめロンとキースを本気で見間違えました。
だから「キース=くわえ煙草のギタリスト」と誤解しそうになりました(苦笑)
しかし大間違い、ヘビースモーカーはロンの方でした。いけない、いけない。
ロンの佇まいもかっこいい!バンドの中で目立たない立場の、渋いプレイヤーに
肩入れしやすい傾向がある私にはモロ、ドツボ。
これまで「ストーンズはブライアン急逝前後に限る」派で、以後に関心をもとうとせず
だから「ロン・ウッド?誰それ」とか「いつの間に4人に?」なんて思ってましたが
本作をきっかけに、そんな認識は大きく変わりそうです。


このライヴは、豪華ゲストでも話題になりましたよね。
最初に登場したのは、元(涙)ホワイト・ストライプスの凄腕ギター&ヴォーカル、
ジャック・ホワイト
最近では、ジミー・ペイジやU2のジ・エッジとも映画で共演してましたね。
今回はミックと一緒にアコギを奏でながらの、とても楽しそうな共演です。
おっと、ジャック、涙ぐんでないか?なんて場面も。根っからのロック小僧ですねぇ。
ギターの名手として名高い彼、ギターソロ時には当然キースにも寄っていきます。
ドラムを叩くこともある縁か、終幕時にはチャーリーの側にもいますね。
・・・とりあえずジャック、ロックスターなんだし、もう少し痩せた方がいいんでないかい?

次に登場したゲストは、バディ・ガイ。登場するなり迫力があるぞ!
ひと声、ひとギター、いちいち重みがズドーン!!って来るのです。
とにかく存在感がすごかった。
ミックは「バディ・ガイに手伝ってもらう」と紹介しましたが、むしろバディ・ガイに
喰われかけていたような?・・・いや、そんなことないか。

そして最後に出てきたゲストは、クリスティーナ・アギレラ
私は基本的に洋楽はロックばかりなので、彼女のような路線はほぼノーマークなんですが
当然のごとく歌唱力があって、しかもそこにロックを感じずにはいられない
歌声とパフォーマンスに、すっかり魅了されちゃいました。
ブロンド美女(当時)とミックとの絡みはとっても妖艶。腰をくねらせ、ぴたりと寄り添い
まるで恋人や愛人のような佇まい。最高にキマってました。あまりにエロティックなので
「これ、ミックの奥さんが観ても大丈夫?」と無駄な心配をしてしまいました。


これまではストーンズといったら、60年代後半~70年代前半あたりの
ポップでちょっとコケティッシュ」な感じがなんとなく好きでした。
(ストーンズ初心者~初級者だから、「Forty Licks」や「Rolled Gold +」などからの
感想になります。あとは色々あるドキュメンタリーDVDとか、ゴダールの映画とか)
しかし、スコセッシ監督が撮った今回のライヴは、デビューから40年もの月日を
正しく「転がる石」の如くロックし続けた結果培われた、
凄みとしなやかさ」という熟練ならではの魅力が詰まっています。

音源で聴くなら昔、ライヴを観るなら今かな?と思えてしまうほど、
ストーンズのライヴは凄いものだし、また、それをここまで鮮明に描き出す、
スコセッシ監督の技量も素晴らしいと思います。
正直、自分がここまでストーンズに魅了されるとは予想していませんでした。
ストーンズ&スコセッシ監督にしてやられた気分です。


しかしながら、記事書きの為にメンバーの動向を調べていたら、ちょっと淋しいニュースが。
チャーリーが脱退する、またはレコーディングのみ参加してライヴは参加しない
といったものです。
10年頃からこの話はあったとのこと。
そして今は、メンバー間で話し合いをしている最中だ、とチャーリー。
00年代から既にライヴに乗り気でなく、
キースに必死に説得されて、何とか今までは参加していたそうで・・・。
チャーリーはもう70ですからねぇ。体力的にもキツイのかな?
家族とのんびりしたいとも言ってました。そりゃそうだよなぁ。
だけど、キースは「チャーリーなしではストーンズサウンドはない」とまで
言っている男で、代役で納得できるのか?
そりゃ、なかなか意見もまとまらないよなぁ・・・。
少し前にミックのソロが車のCMになっていましたが、そうか、そんな事情もあったか・・・
・・・そういった意味でも、本作は貴重な作品になりそうですね。皮肉にも。


この記事に辿り着いてくださった音楽玄人の皆さん、ストーンズ初級者の私に
「まず、このへんのアルバムから聴いとけ!」っていうオススメ入門盤
何枚か教えて頂けるとありがたいです。
ストーンズの森は広大すぎて、どこから手を付けていいのか
途方に暮れてしまうのです。ベストを2つも聴いて、色々ドキュメンタリーを観ても。



おかげさまで当blogは着々とランクアップしてまして、一昨日なんかは
今まで見たことのないような順位にランクインしていて、たまげました。
また拍手もいただいて(「居酒屋もへじ」の記事)、感謝感激雨嵐です。
感謝の気持ちでいっぱいになると同時に、やる気もかき立てられます。
今後とも、どうぞご贔屓に!ぺこり。
恐らく今後も変わらず、何が出てくるかわからないびっくり箱ですがね(笑)



このブログをもっと広めてゆきたく、FC2 Blog Ranking参加中。
今回の記事を面白いと感じていただけたなら、クリックで応援お願いします!

テーマ:CD・DVD - ジャンル:音楽

web拍手 by FC2

Nowhere Boy ~ひとりぼっちのあいつ~「言葉で知る"事実"と映像で観る"現場"、衝撃度がこんなにも違うものなのか!良質な青春映画」

行きつけのツタヤでCD半額の日。色々選んで、DVD棚にまた寄り道。
そしたら、かねてより気になっていた映画に遭遇!迷わず借りてきました。
ジョン・レノンの若き日を描いた映画「Nowhere Boy~ひとりぼっちのあいつ~」。

ビートルズや、ジョン関連の書籍・ドキュメンタリーなんかで、
「ジョンは幼くして両親に捨てられ、伯母に預けられ、ミミ伯母さんのもとで育った。
そして、ジョンが17歳の時、実の母親ジュリアが交通事故で亡くなった。
そんなジョンを理解してくれたのが、同じく母を亡くしていたポールだった」

というエピソードが何度も出てきますね。
もちろん、そういった文章や朗読に「かわいそうだなあ」「つらかったね」と
思わないわけはありません。

だけど・・・いざ実写でこのいきさつを、こと細かに再現し、見せられると・・・
「ジョン!よく人生を最後まで投げ出さず頑張ったね」
と、寧ろあの40年間の波瀾万丈の生き方すら称えたくなるほど、
両親に捨てられ、「ふたりの母」に引き裂かれ、そしてもう一度失う衝撃と痛みが
自分のことのように胸に迫り、青年にのしかかった過酷な運命がいかに重かったか、
R&R、そしてポールと出逢えたことがいかに大きな救いだったか、よくわかります。


史実を再現した映画なので、内容の概要はさきほど述べた「有名なエピソード」通りです。
でも、2時間の映画という媒体は、それに色をつけて音をつけて、
具体的な台詞や表情や行動でもって、現実のジョンの楽しく苦しい日々の
文章や朗読からはこぼれ落ちるような、きらめきや生々しさを伝えてくれます。
監督をはじめとする制作陣が意図したとおり、ビートルズのジョンではなく
ビートルズになる前のジョン青年が、大人になっていく過程を
瑞々しく描いた、良質な青春映画
だと感じました。

実の父親のように可愛がってくれたジョージ伯父さんが幕開け早々で急逝し、
ジョンは葬式で、「赤い髪の女」ジュリアを目撃する、そこから物語が
一気に展開していくので、最初から緊張感があります。


きらめきで言うなら、強気でやんちゃ、イタズラやジョークを飛ばしまくる姿
友達と2人で2階建て(!)のバスの天井に「乗って」みたり、
ジョージ伯父さん(ミミ伯母さんの旦那様)の前では子どものように甘えたり、
初めてエルヴィスを映画で観た時に、周りの反応に驚くうちに、自分も身を乗り出して、
次のシーンではすっかりエルヴィスルックになっていたり。
ジュリアの出現以来、自分の出自に関するモヤモヤに苦しまされるジョンですが、
R&R、バンド、そして一生ものになる友達と居る時は、心から楽しそうです。
ちなみに、バンジョーやR&Rを教えたり、エルヴィスの映画に連れていったのはジュリア。
更に、当時からの俺様ぶり、粗暴ぶりもなかなかのもの(笑)


生々しさで言うなら、ミミ伯母さんとジュリアの姉妹の確執は本当に怖かった。
そして、ジュリアってちょっと尋常じゃない・・・

「厳格」というのは有名なのでミミ伯母さんが怖いのはある程度覚悟していましたが、
「女性的」としか知らなかったジュリアは完全にノーマークでした。
ジョンに対して、母親というより恋人や娼婦のように振る舞うジュリア。
キスしたり、キスをせがんだり、ソファの上でジョンに抱かれるような体勢をとったり。
ジョンも、実の母親を超えて、どこか彼女のような不思議な感情を抱くようになり、
ジュリアがポールと仲良くしていると、嫉妬を剥きだしにして怒ったり。
ミミ伯母さんも単に厳格というより、ジュリアが言う通り「溺愛」していて、
始終ガミガミガミガミを予想していたので「あれっ、優しいじゃん」と肩透かし(笑)
ジョンは「愛されなかった」というより、むしろ過剰で歪んだ愛を受けすぎたのかも。
正直、観ていて怖かったです。そりゃジョンも後年の言動までおかしくなるわ。

姉妹間の確執と、ジョンの「自分の出自」の悩みがピークに達するのが、
ジュリアが主催したジョンの誕生日パーティーの後、ミミ伯母さんのもとに
ジュリアが乗り込んできたシーン。
出自を問い質すも、ジュリアは何も答えず、ジョンは怒って家に帰ってきて、
ミミ伯母さんもごちそうを用意して帰りを待っていたのに、パーティでだいなしと、
険悪フラグが立ちまくりでの、姉妹対決、そして真相暴露。
ジュリアがしてきたことを、彼女の前で蕩々とジョンに語るミミ伯母さん、
泣くばかりで何も言えない、ジョンのことも見られないジュリア、
話を聞いて、号泣し、激昂して家を飛び出していくジョン、
ジョンが去ってそれぞれに涙にくれる2人・・・

展開でも十分凄まじいけど、俳優さん達が揃いも揃って上手いから、真に迫る!
ジョンに「異父兄妹」がいたけど、育てられなくて(メンタルの病?)孤児院行きという
エピソードは、史実でも知らなかったので本当にショックでした。
更に言えば、父がジョンを捨てたというより、父がいない間にジュリアが浮気して
妹を産んで捨てて、父との離婚も成立させないまま新たな愛人を作り(劇中の旦那さん)、
父は何とかやり直せないか粘ったけどジュリアが拒んだ、ジョンは父を選んだけど
去りゆくジュリアに泣いてすがりつき、それを見ていられなくなったミミ伯母さんが
ジョンを引き取った、という所まで具体的に映像つきで話されて、
映画の中のジョンじゃないけれど、相当こたえました。

そして、憎しみの連鎖が終わり、やっと姉妹が仲直りしてきたところでの事故。
カフェで語り合い、テラスで並んで日なたぼっこ、という画があったからこそ
ジョンの「これからって時だった」という台詞(後述)が痛切に胸を打ちます。


史実を一層胸を打つものにしたシーンは、ポールとの葬式でのやりとり
バンド「クォリーメン」のメンバーも皆葬式に駆けつけていました。
バンジョーをつまびくポールを見たジョンが激昂のあまり、ポールではなく
止めに入った別の友達をぶちかまして、式場を飛び出してしまいます。
ジョンを追いかけてきたポール、「俺のことも殴るか」と言ったら本当に殴られ、
血を流すポールを見て我に帰ったジョンは、すぐに平謝りして号泣。
「これからって時だった」「・・・・・・分かるよ」
「二度と戻ってこない」「・・・・・・ああ」

実母を(癌で)亡くす悲しみを知っているポールだからこそ成り立ったやりとり。
2人は抱き合い、一緒に泣きました・・・
式場に2人で戻ってくると、他のクォリーメンのメンバーもみんな号泣している。
さっきぶちかましてしまった友達は結構な痛手を負ったのですが、ジョンを責めず
ジョンも詫びて泣き、ついには「オマエらバンドだろ、泣いてんじゃねぇ!」って。
一生の心の課題となった、「孤独で複雑な出自というトラウマ」を抱え、もがきながらも
(顕著なのは、この映画のテーマ曲でもある「Mother」の歌詞。
泣き叫ぶように歌われる「Mama Don't Go,Daddy Come Home」は
1stソロにて。映画エンディングでは、あえてそれがないヴァージョンが流れる)
暗殺されるまで、自分と向き合い、生きることを最期までやめなかったのは
音楽や、バンドや、ポールなどの友達(後にはヨーコ)の存在が
大きな大きな支え、救いだったんだなぁ、と感じられるシーンでした。

そして、ミミ伯母さんからの旅立ちと絆。
ラストシーン、ジョンはポールやジョージ達とハンブルグに発つため
ミミ伯母さんの家にやって来て、出生証明書を求め、書類にサインを頼みます。
「親か保護者」のサインをしてもらうのですが、伯母さんが「私はどっち?」と
尋ねると、ジョンは「その両方」と。伯母さんはジョンを抱きしめて泣き出して
しまいます。この頃になると、ミミ伯母さんはすっかり柔和な女性に。
去り際、ジョンは伯母さんに「電話をするよ」と言い、ハンブルグ到着後すぐ電話。
ジョンは終生、伯母さんへの電話を毎週欠かさなかったとか。


ジョンの、ふたりの母。
ミミ伯母さんは、伯母さんを通り越した、本当の愛をくれたお母さん
そしてジュリアは、実の母を通り越した、ひとときの恋人といってもいいのでは。
ジュリアはジョンの為にお金を貯めてくれていて、そのお金でレコーディングした曲は
一途な恋の歌。
許されぬ恋かもしれないけれど、それでもかまわない、といったフレーズまで登場。

ジョンの最初の妻シンシアは、ジュリアのような女性で、
後妻のヨーコは、ミミ伯母さんのような女性だったといわれます。
しかしシンシアとは、子(ジュリアン)を授かりながらも愛し方がわからず破滅、
ヨーコはジョンの「母」となって、ジョンに愛し方や生き方を教えて最期まで一緒。
でも、シンシアは内助の功タイプ、対してヨーコはバツ2で奔放と、ちょっと複雑。
シンシアみたいなミミ伯母さんが良かった、ってことでいいのかな・・・?


最後に。
「Nowhere Boy~ひとりぼっちのあいつ~」って言うけれど
(劇中では出だしで、「落ちこぼれ」「どこにも行き場がない」との意で登場)
ジョン、全然、ひとりぼっちじゃないじゃん。
ふたりの母に愛されて、友達にも恵まれて、音楽という行き場も見つけた。
何にも苦しむことなんてないよ。
長いこと苦しみつづけてきたジョン青年に、思わずかけてあげたくなった言葉でした。



このブログをもっと広めてゆきたく、FC2 Blog Ranking参加中。
今回の記事を面白いと感じていただけたなら、クリックで応援お願いします!

テーマ:THE BEATLES - ジャンル:音楽

«  | ホーム |  »

プロフィール

燃える朝やけ

Author:燃える朝やけ
・音楽、映画、漫画・・・雑多な題材をとりあげ、レビューのような感想のような、「好きなものの話」をしています。音楽寄りの題材が多めかも。
・コメント・トラックバック・拍手・
リンクなど、お気軽にどうぞ。
でも荒らさないでね?
・なぜかFC2拍手ボタンが各記事の上部に表示されているなど、変な箇所もぼちぼちありますが、お気になさらずご利用ください。

 

カテゴリ

ごあいさつ・雑談用 (1)
blog振り返り&好評だった記事 (4)
音楽(洋楽) (76)
At The Drive-In (1)
The Beatles (1)
Yes (1)
Carpenters (1)
Chickenfoot (2)
Deep Purple&Rainbow (1)
Elliott Smith (1)
Emerson, Lake & Palmer (2)
James Iha (2)
Jeff Buckley (3)
John Frusciante (8)
Jonsi (1)
Led Zeppelin (2)
Lou Reed (2)
The Mars Volta (7)
My Bloody Valentine (2)
NICO (3)
Omar Rodriguez Lopez (1)
A Perfect Circle (1)
Ramones (9)
RIDE (1)
Sigur Ros (5)
The Smashing Pumpkins (8)
Sparta (1)
Tim Buckley (1)
Warpaint (2)
ZWAN (1)
洋楽雑記 (6)
音楽(邦楽) (39)
access (1)
Boom Boom Satellites (11)
BUGY CRAXONE (1)
FLiP (3)
LUNA SEA (1)
Salyu (7)
SPEEDWAY (1)
Syrup16g (4)
TM NETWORK (1)
ウルフルズ (1)
大貫妙子&坂本龍一 (1)
古明地洋哉 (2)
ゴンチチ (1)
橘いずみ (1)
はっぴいえんど (1)
松崎ナオ (1)
矢野顕子&上原ひろみ (1)
音楽(ジャズ、クラシック、etc) (9)
Nadeah (1)
Willie Nelson & Wynton Marsalis Feat. Norah Jones (1)
ZAZ (2)
Keiko Lee (1)
辻井伸行 (1)
村治佳織 (1)
山中千尋 (1)
吉松隆 (1)
音楽雑記 (5)
映画音楽 (3)
Jonny Greenwood (1)
Vincent Gallo/John Frusciante (1)
V.A. (1)
音楽映画 (11)
The Beatles(Movies) (2)
John Lennon (2)
Ramones(Movies) (3)
The Rolling Stones (2)
Cocco (1)
山崎まさよし (1)
映画 (28)
小説×映画 (5)
映画雑記 (1)
書籍(小説その他) (9)
読書雑記 (1)
漫画&アニメ (11)
小説×漫画 (1)
リラクゼーション (15)
ネイチャー&教養系 (8)
TVドラマ (25)
お笑い&バラエティ (13)
世界は言葉でできている (2)
IPPONグランプリ (3)
F1 (12)
フィギュアスケート (4)
雑記 (8)
詩を書いてみた (2)
未分類 (0)

 

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

リンク

ブロとも一覧

ブロとも申請フォーム

検索フォーム

 

 

検索用ユーザータグ

 よく取りあげるテーマやキーワードからの簡単検索をどうぞ。

感想 レビュー CD 洋楽 映画 邦楽 TVドラマ 邦画 ライヴ DVD ジョン・フルシアンテ リラクゼーション 相棒 ラモーンズ F1 ブンブンサテライツ スマッシング・パンプキンズ 中野雅之 書籍 川島道行 FC2動画 ジェームス・イハ 漫画 お笑い番組 ビリー・コーガン 水谷豊 マーズ・ヴォルタ 雑記 セドリック・ビクスラー・ザヴァラ オマー・ロドリゲス・ロペス ビートルズ ジミー・チェンバレン Salyu 杉下右京 洋画 レッド・ホット・チリ・ペッパーズ アニメ ダーシー・レッキー シガー・ロス 及川光博 ウィリアムズ ホアン・アルデレッテ リカルド・パトレーゼ ドキュメンタリー ジョン・レノン アイルトン・セナ 八重の桜 小林武史 神戸尊 又吉直樹 あまちゃん blogまとめ Eテレ 若林正恭 アット・ザ・ドライヴイン 寺脇康文 Syrup16g 亀山薫 フィギュアスケート ナイジェル・マンセル アンケート ミハエル・シューマッハー キース・エマーソン 歴史にドキリ ミック・ジャガー バカリズム 深夜食堂 ヴェルヴェット・アンダーグラウンド ジョージ・ハリスン 宮藤官九郎 坂本龍一 夏目漱石 NICO クラシック IPPONグランプリ キタダマキ 中畑大樹 世界は言葉でできている エマーソン、レイク&パーマー FLiP トラックバックテーマ チャド・スミス 五十嵐隆 ケヴィン・シールズ ジェフ・バックリィ 教養番組 孤独のグルメ ジョン・セオドア 香川照之 宮崎駿 加瀬亮 自作詩 生瀬勝久 ビートたけし 岡田准一 二宮和也 安藤サクラ カール・パーマー 木南晴夏 平清盛 いしわたり淳治 松雪泰子 阿部寛 ポール・マッカートニー グレッグ・レイク 藤井哲夫 かわぐちかいじ 僕はビートルズ 成宮寛貴 長瀬智也 小泉今日子 田辺誠一 サウンドトラック 小説 谷中敦 キース・リチャーズ ローリング・ストーンズ アラン・プロスト ゲルハルト・ベルガー ロン・ウッド チャーリー・ワッツ サミー・ヘイガー マイケル・アンソニー ジョー・サトリアーニ チキンフット THE世界遺産 インド ジョン・ポール・ジョーンズ ジミー・ペイジ ロバート・プラント レッド・ツェッペリン ジョン・ボーナム ロッキー 集中力アップ サブリミナル効果シリーズ シルヴェスター・スタローン Warpaint 深津絵里 オードリー ZAZ F1総集編 ジャン・アレジ オノ・ヨーコ 南海キャンディーズ カーペンターズ 山里亮太 山崎静代 F1中継 川井一仁 設楽統 エヴァンゲリオン スパルタ ジム・ワード 秋山竜次 サンマリノGP 鈴鹿GP マクラーレン ドイツGP 蒼井優 松山ケンイチ ルー・リード 安倍夜郎 木根尚登 Cocco まほろ駅前番外地 小林薫 満島ひかり 小室哲哉 メイドインジャパン SPEC デヴィッド・ボウイ 信長のシェフ 古明地洋哉 妻は、くの一 ラジオ ブライアン・ケスラー スティーブン・ジョーンズ 堺雅人 ミュージカル 宇都宮隆 NHK 中村獅童 ハワイ ケルト音楽 ベネトン 木更津キャッツアイ ヨーロッパGP 今宮純 沖縄 三宅正治 ブラジルGP フラ・ジャズ メキシコGP ニキ・ラウダ 阿川佐和子 川島明 B'z 柳楽優弥 樹木希林 浅越ゴエ 福田充徳 チュートリアル ハリセンボン 徳井義実 千原ジュニア 夏川結衣 ムロツヨシ 南国少年パプワくん 流星の絆 ロン・デニス 羽生善治 有吉弘行 ヒメナ・サリニャーナ 是枝裕和 池袋ウエストゲートパーク エリオット・スミス 裏・相棒 山崎まさよし 長谷川宗男 後藤久美子 RAILWAYS 三浦貴大 中井貴一 高島礼子 本仮屋ユイカ フェラーリ ティレル  アンヴィル ミッキー・ローク アテルイ伝 ジャック・ヴィルヌーヴ デイモン・ヒル ふしぎの海のナディア エルヴィス・コステロ フィール・ザ・ネイチャー・シリーズ 久米島 エディット・ピアフ 狗飼恭子 リラックス ストロベリーナイト 田口ランディ 城達也 モナコGP 絶対に抜けないモナコモンテカルロ 塚本晋也 春日俊彰 オードリー春日のカスカスTV ネイチャー・サウンド・ギャラリー 屋久島 慶良間 パワーアップ アナウンサー 森山春香 さわやか自然百景 あなたに会いたい マンちゃん 女の子ものがたり シンジ 芥川賞 柴崎友香 ジャズ 大島渚 SPEEDWAY バリ アジア 世界ふれあい街歩き グランプリ天国 鉄人 モーツァルト アンビエント 貴水博之 トベタ・バジュン 松本大洋 サドレーゼ 教授 山中千尋 ワールドミュージック 久保田麻琴 谷口ジロー 久住昌之 LUNASEA ブージークラクション ゴンチチ オペラ座の怪人 アイスショー MOZU 浅田真央 お笑い 高橋大輔 イエス TM-NETWORK プラス思考 サントラ ヴィンセント・ギャロ 綾野剛 瀬戸内寂聴 熊切和嘉 リリィ・シュシュ 浅倉大介 ヨンシー ジョン・アンダーソン バカリズム辞典 フットンダ スティーヴ・ハウ クリス・スクワイア ケイコ・リー アラン・ホワイト リック・ウェイクマン 読書雑記 ビブリオバトル ディーントニ・パークス JIN-仁- 猿飛三世 ボスニアン・レインボウズ ノンフィクション 西原理恵子 フランソワーズ・サガン 小西真奈美 大貫妙子 上原ひろみ 居酒屋もへじ ヤンキー君とメガネちゃん 松坂慶子 リーガル・ハイ 小山田圭吾 access 西島秀俊 新選組! 実験刑事トトリ 太陽の罠 夫婦善哉 半沢直樹 矢野顕子 ナイツの言い間違いで覚える科学の法則 マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン 堤幸彦 戸田恵梨香 マーティン・スコセッシ フリー 斉藤和義 松崎ナオ 辻井伸行 ウルフルズ トータス松本 リンゴ・スター ヒャダイン ア・パーフェクト・サークル トゥール メイナード・ジェームス・キーナン ウルフルケイスケ ジョン・B・チョッパー 玉山鉄二 マイコ 宮崎あおい イ・ジュンギ 溝端淳平 村治佳織 サンコンJr. 橘いずみ 教育番組 リッチー・ブラックモア レインボー クリント・イーストウッド 唐沢寿明 木村拓哉 渡辺謙 桜井和寿 鈴木おさむ 中田有紀 笑福亭鶴瓶 バラエティ番組 振付稼業air:man 中居正広 宮崎美子 山下和美 ディープ・パープル ヤン・ヨンヒ 井浦新 仲間由紀恵 ウォーキング 前山田健一 北野武 ブライアン・ジョーンズ 小出恵介 快眠 斉藤由貴 竹下景子 西村賢太 タナダユキ 森山未來 豊川悦司 富司純子 たりないふたり 広末涼子 東野圭吾 吉松隆 ローラ 堀内健 吉田修一 松本清張 中谷美紀 妻夫木聡 寺尾聰 佐藤元章 園子温 ウィリー・ネルソン ノラ・ジョーンズ ウィントン・マルサリス レイ・チャールズ 樋口可南子 國村隼 三浦友和 久米田康治 椎名桔平 チャールズ・ブコウスキー マット・ディロン 甲斐亨 ゆらゆら帝国 西島隆弘 さよなら絶望先生 腹式呼吸 ヨガ BGM ストレッチ 大東駿介 加藤浩次 ポール・ヒノジョス メリッサ・オフ・ダ・マー ニュース ソフィア・コッポラ トニー・ハジャー ナデア マイ・ブラッディ・バレンタイン エミネム ZWAN ブライアン・レイツェル はっぴいえんど 立川志の輔 ティム・バックリィ 山崎ナオコーラ 永作博美 水川あさみ 稲垣吾郎 サラリーマンNEO セクスィー部長 沢村一樹 ビーディ・アイ オアシス 中村光毅 アップルシード 須藤理彩 平井直樹 もう中学生 伊坂幸太郎 黒谷友香 高良健吾 伊藤淳史 中田ヤスタカ ベクシル ライド アンディ・ベル マーク・ガードナー リチャード・ギア ジュリア・ロバーツ 村上龍 コメントスペース ヨンシー&アレックス 榎本ナリコ 岡田将生 松本隆 細野晴臣 大瀧詠一 鈴木茂 ガス・ヴァン・サント ロビン・ウィリアムス ハーレイ・ジョエル・オスメント マット・デイモン ベン・アフレック 西田敏行 市川猿翁 イチロー 日テレ 本郷奏多 重松清 ジェームス・ハント 若杉公徳 佐田大陸 TSUKEMEN プロフェッショナル仕事の流儀 ブルース・ウィリス ディズニー・ピクサー Radiohead 村上春樹 CAN 絲山秋子 ジョニー・グリーンウッド RZA 北乃きい 鈴木保奈美 ウータン・クラン セシル・コルベル 内田有紀 浅野忠信 松岡昌宏 中村靖日 神木龍之介 塚本高史 金子修介 フラ 宮崎吾朗 金城武 

 

月別アーカイブ

RSSリンクの表示

メールフォーム

 

名前:
メール:
件名:
本文:

 

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。