2017-08

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【映画】夏の終り【DVD】

秋も終わりに近づいた今「何を言っているんだ」って感じかもわからないですが
映画館に足を運ぼうと結構大真面目に考えていた作品を、なんだかんだで
映画館で観られず、結局、先日DVDで観ました。
意図せずに小林薫さんスペシャルウィークみたいになったのですが
ともかくも感想、いってみます。



夏の終り [DVD]夏の終り [DVD]
(2014/03/19)
満島ひかり、綾野剛 他

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「私の男」で大いに話題になった熊切和嘉監督の作品。
満島ひかり綾野剛小林薫と、役者もいいところが揃った。
さらに音楽は日本とも縁が深いミュージシャンのジム・オルーク
こんな顔ぶれを見るだけで、期待をせずにはいられないというもの。

夏の終り (新潮文庫)夏の終り (新潮文庫)
(1966/11/14)
瀬戸内 寂聴

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原作は瀬戸内寂聴が1962年に発表した自伝的短編小説で
この年、寂聴さん(当時の筆名は瀬戸内晴美)は女流文学賞を受賞している。
何度か映画化、TVドラマ化されているようだが
寂聴さんからは「もっとも生々しい」「肌に粟を生じて見た」との賛辞を贈られている。

文学的映画
音楽がほとんどなく、空間を台詞で埋めたりもしない。
小説の行間に画面を近づけようという試みか。
舞台となっている1950年代にタイムスリップしたかのような空気感もすばらしい。
衣装や町並み、家の中などのこだわりを引き立たせている。

説明不足
余白の多さは、そのまま、説明不足にも繋がっている。
あらすじを知らないと、何が何だかわけがわからない映画になっている
気がしてならない。
あらすじを知っていて観るのが前提みたいな作品である。
更に、時系列がしょっちゅう飛ぶので、あらすじを知っていて観た私ですら、
しばしば「話はどうなっているんだ?」と訳が分からなくなってしまった。
最近の説明過多なバラエティに慣れている人は見向きもしないだろうな。

空気映画?
決して大衆映画ではないだろう、この説明不足感からして。
アングラ寄りなんだろうが、居心地は決して悪くない。
精緻に再現された時代性、それに寄り添った映像美、
次第に漂う鬱々とした雰囲気や閉塞感。
さしずめ「空気映画」とでも名付けたいような印象だ。
それが最後、空が晴れるように一気に解放され、
物語はカタルシスを生む。

出演者総うつ状態
主人公の女、年上の男、年下の男。
この三人が主な登場人物だが、皆、もれなく病んでいる感じだ。
「どうしたらいいのかわからない」と家庭すら投げて恋に生きてしまう女。
普段は穏やかで狡猾なところもあるが、実は死にたがっている年上の男。
女への愛情、嫉妬、孤独に怯え、荒々しく愛を求める年下の男。
いつもというわけでもないが、要所要所でヒステリック、ノイローゼ的なのだ。
ちょっと「うわぁ・・・・・・」と引いてしまう場面もいくつかあった。
最後にはこの暗雲が一気に晴れるので、すごくすっきりするのだが。

愛のない愛
女はふたりの男の愛に引き裂かれてしまうのだが、その愛の内実が問題だ。
年上の男との関係は愛情というより、父と娘のような「愛着」、あるいは「習慣」。
年下の男との関係は愛情というより、女からすれば淋しさを紛らわせる「慰みもの」、
男からすれば孤独を埋めて、人の女ばかり欲しくなるという「依存」。
どちらにも本当の愛、女への愛がなく、結局は自己愛が勝る「愛」だった。
そのために女は袋小路に迷い込んでしまったのだろう。
そして、やがて、その事実に自分で気付き、自分を立て直していく、と。

逃げたがりの女が自立を手にするまで
「絵を描きたい」「好きな人ができた」と言って、夫と娘から逃げ出してしまう女。
年下の男とすってんてんで駆け落ちするけれど別れ、夜の女として暮らすも
行き詰まって「どうしたらいいのかわからない」と泣き崩れ、年上の男に救ってもらう。
それから、女は染色家として自立し、年上の男との中途半端な同棲生活を八年も
送るのだが、男には妻子があり、女の家と妻子の実家を往き来している。
年下の男の登場をきっかけに、その曖昧な関係が苦しくなってしまい、
再び「どうしたらいいのかわからない」と言って泣き、混乱することになる。
観ていてイライラしたり、「重たい」と感じたりする場面が続くが、
最後に女はリセットを図る。 夢見た染色家の仕事を選び、男たちからは距離を置く。
仕事を頑張り、男に頼らなくなることによって、女は本当の心の平安を得る。
そこまでの長い長い闘いの物語、自立の物語といえるだろう。

「息苦しいのよ、この部屋」
せっかく描き上げた大作を、女自ら、こう叫びながら、朱で塗りつぶしてしまう
場面が出てくる。
物語の佳境といえる場面、ここでの満島ひかりは狂気に満ちていて、怖くなるほど。
結婚したのに夫と子を捨てて駆け落ち、その男とも別れて妻子ある男の愛人に、
でもそれもうまくいかない、という、かなり奔放というか不器用な、業の深い女を、
序盤はふんわり、中盤からずっしりと、最後には力強く、演じきっている。
神経衰弱に陥る綾野剛とか、「一緒に死のう」なんて言う小林薫とか、
普段のイメージからは信じがたい姿を、役者たちは次々と、剥き出しに晒していく。
演技の見応えにこちらも思わず見入り、気が引き締まる。

女の本当が詰まっている
本作の宣伝文句でこんなフレーズがあった。
この作品の女は、心細くて、満たされなくて、年上の男曰く「わがまま」で、
最後には強い芯を持っていることが明らかになる。
本当は弱くて、本当は強くて。いつも不安で、あれもこれもと欲しくなったり、
時に自分を見失ったり、だけど最後には自分を貫く力を持っていて。

そんなところだろうか。
女の私が自分と本作の女を付き合わせてみると、こんなにわがままになんか
なれないとも、こんなに強くは生きられないとも感じた。
当てはまるような当てはまらないような。でも、こういう女いるよね。
少なくとも寂聴さんの思い切った本当を垣間見られたのはいい体験だった。


「もっとわがままになれ。自分の本当の欲望に素直になれ。
そうじゃないと、本当の強さも育っていかないままだぞ」
本作に、そんなふうに言われたような気がしました。
常に自分をかばって生きている私には難しいように思うのですが、
一歩先に踏み出すためには、これこそ最上の処方箋かもしれません。
観た直後より、こうやって振り返っている今の方が、
多くを考えさせられ、多くを教えられているようです。
映画館で観てもよかったよなぁ。


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テーマ:私が観た映画&DVD - ジャンル:映画

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ざっくり映画ライフ:その13 いつも音楽と共に!伊坂幸太郎作品の映画化(フィッシュストーリー、ゴールデンスランバー、死神の精度)

先週末、アカデミー賞発表もあったし、久しぶりに「ざっくり映画ライフ」の登場です。
一時期の派手なブームは一段落した印象ですが、先日TVの録画で「フィッシュストーリー」
を観て、伊坂幸太郎さんの小説の映画化ものをかなりの割合でコンプリートできました。
まだ「重力ピエロ」があるんだけど、それでも何だか気分すっきり。
いつの間に「ちょっと懐かしい人」モードになっていることに少しの驚きを感じながら、
軸となっている音楽と共に、振り返ってみましょう、伊坂作品の映画化。
斉藤和義さん(以下、公式のあだ名「せっちゃん」)のファンとしても何かとうれしかったり・・・。


フィッシュストーリー

フィッシュストーリー [DVD]フィッシュストーリー [DVD]
(2009/09/25)
伊藤淳史、高良健吾 他

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<軸となっている音楽:逆鱗FISH STORY」>
1975年にセックス・ピストルズよりも早く登場した日本のパンクバンド「逆鱗」の
全く売れない、しがない顛末から、全てを賭けた最後のレコーディング曲へ。
1982年にナンパに出かけるも友人達から半ばいじめられている気弱な大学生が
事件に遭遇、車内でテープで聴いていた「逆鱗」の曲が彼に奇跡を・・・!?
1999年、先程の大学生の友人は今でも一緒におり、ノストラダムスの予言を信じて
全てを投げ出し教祖様についてきた。しかし世界は滅びない。そこで起こったのは。
2009年、一度眠るとテコでも起きられない、ある才能を秘めたついてない女子高生が
巻き込まれた「シージャック事件」。そこにあらわる、信じがたい「正義の味方」!
そして2012年(これが「現在」の位置づけ)、彗星が地球に大接近、いよいよもって
地球は滅びてしまうのか?レコード屋で「逆鱗」を聴く男達は、奇跡の目撃者となる・・・

ボーズで眉毛も落とした高良健吾君がパンクバンドのヴォーカリストとして絵になる。
歌もそこそこうまく(デモ音源を作ったであろう、せっちゃんの歌い方まんまでもあるがw)
シャウトもいい感じ。かわって普段の姿は、持ち味の繊細さが今度はいい味出している。
安定の伊藤淳史君がベーシスト。時代を考えるとそこはシドの立ち位置なんだがいいのか?
リーダーでしっかりしているが「FISH STORY」の意味を知らない(=ホラ話。大学受験まで
結構英語が得意だった自分だって知らないよ!寧ろ知ってる他のメンバーがすげぇって)面も。
ガツンとくる演奏が爽快。せっちゃんぽくもあるが、4人の連帯感もよく出ている。
冴えない4人を何とか売り込もうと奮闘する不器用なマネージャー・岡崎(大森南朋さん)に
何かじんときた。2012年のレコード屋は岡崎の息子さんかと思ったが、違うのか?
(Wikiを見ると単に大森さんの二役としか書いてない)
圧巻は森山未來君の見事な身体能力あってこその「正義の味方」、これは見ごたえがある!
多部未華子ちゃんのウエエエン振りもビクビク振りもなんともいえず可愛い。
最後にああいう形で才能が花開くとは、納得なようなちょっと強引なような。でも彼女も
結局究極の「正義の味方」になったわけだな。
そして本筋とどう絡むのかよくわからなかった1982年&1999年のパートが意外な形で繋がる。
最初の2012年のシーンからしてもう繋がっているし、2009年にも直接リンクしている。
関連が全く読めなかった安定の濱田学くんがまさかこう繋がるとは思いもしない!
「相棒」の芹沢役でお馴染みの山中崇さんがすごい粗暴な男で出ていて、後から出演者を
見ないとわからなかった。地味にこれもものすごい驚き。

映画で観ていると時系列が次々変わってちょっと慌ただしいかもわからないが、2時間が
こんなにあっという間に過ぎた映画は初めて。最後の雪崩の如き風呂敷畳みの嵐は
アクション映画のハイライトのバトルシーンさながらのスピード感とスリル!!

これまで観てきた伊坂映画では本作が今のところ一番好き。
深い音楽愛~バンド愛を感じられるのもたまらない。


フィッシュストーリーフィッシュストーリー
(2009/02/25)
逆鱗×斉藤和義、いっとくブラザース 他

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「逆鱗」の面子が本当にCDデビューしてしまったサントラ。
せっちゃんが楽曲プロデュースを務めている(劇伴音楽は手がけていない)。


ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー [Blu-ray]ゴールデンスランバー [Blu-ray]
(2010/08/06)
堺雅人、竹内結子 他

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<軸となっている音楽:The BeatlesGolden Slumbers」>
いつも笑っているように見える堺雅人さんだが今回ばかりはせいぜい泣き笑いで、あとは
かなりテンパっている。そりゃ無理もない、だって身に覚えのない陰謀に巻き込まれて
命を狙われちゃうのだから。
堺さん演じる宅配便ドライバー・青柳は、首相暗殺の濡れ衣を何者かに着せられて
指名手配犯になってしまい、かつての仲間達を頼って逃亡劇を繰り広げる。
大学時代の恋人、学生時代の友人やサークルの後輩、(原作では元)職場の同僚、
昔助けてあげた元アイドル、ひょんなことから出会った病院の患者など、
さまざまな人々と(再び)出会いながら、青柳はひたすら逃げつづける・・・

勝手知ったるはずの仲間達がもはやバラバラで、自らは孤立無援の状況を例えて
「ゴールデンスランバー」みたいだ、自分はビートルズのポールみたいだと青柳は思う。
更に自分は何とか皆をつなぎ止めようとしているのだという意識からも。
青柳は昔の仲間達に辛うじて救われながら逃走を続ける。
それは絆がまだあったとも言えるし、最終的な安住の地がどこにもない点からは
もうたいした有力な絆なんて存在しないのかもしれない。
「人間が生活する上で一番重要なのは、人との繋がりや、信頼なのではないかという
作者の考えが込められている」とWikiにはあったが、つまり青柳はそれに救われたり、
その脆さに打ちのめされたりしてきたわけか。
ありとあらゆる方法を使って、警察の網の目をくぐり、最後には全く別人になって
恐らくは安泰ながら一生孤独な人生が想像できるラストに辿り着く。

大丈夫?大丈夫?とヒヤヒヤしていたら気がつけば逃げおおせている、そんな繰り返しが
スリリング。次々と都合よく助けてくれる人が出てくるのもいっそ爽快だったりする。
だけどどこか孤独なのはどうしてなのか。

せっちゃんの昔の楽曲で映画テーマソングの「幸福な朝食 退屈な夕食」が、さめた口調で
そんなせわしなく皮肉な世界を俯瞰している。


ゴールデンスランバー~オリジナルサウンドトラック~ゴールデンスランバー~オリジナルサウンドトラック~
(2010/01/27)
斉藤和義、サントラ 他

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この映画ではせっちゃんが音楽監督を務めている。劇伴音楽もせっちゃんの手による。
流石多彩な人だけあって、ストリングス・アレンジなんかも共作ながら手がけているのは
今更ながら驚いてしまう。


Sweet Rain 死神の精度(原作では「死神の精度」)

Sweet Rain 死神の精度 スタンダード・エディション [DVD]Sweet Rain 死神の精度 スタンダード・エディション [DVD]
(2008/08/27)
金城武、小西真奈美 他

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<軸となっている音楽:特定したものはないが、音楽全般>
この作品だけ他と大分毛色が違う印象。本質は変わらないが、どこかロマンティックで
スケールもデカくなっている気がする。金城武さん主演のせい?他のキャストも殆ど
いつもの顔ぶれは出ていない。

金城武さん演じる死神の千葉は人間の音楽=「ミュージック」を溺愛し、彼が地上に
降り立つ日はいつも雨が降っているという、ちょっと風変わりな死神。
役割は死神の調査部員で、調査のために地上に降り立って7日間対象者を観察し、「可」か
「見送り」かを判定する。「可」と判定すると対象者は8日目に死亡する。「見送り」と
判定すると対象者は今回は死なずに天寿を全うする。大抵のケースでは、判定は「可」。
今回の対象者は小西真奈美さん演じる藤木一恵。苦情処理の部署でクレーマーに悩まされ、
他の社員に何かと面倒ごとを押しつけられても断れず、身内は殆ど死んでしまった、
あまりにもついてない女性。いや、ある意味で「持っている」女性ともいえる。
千葉は無意識のうちに彼女に惹かれてしまい、初めて「見送り」の判定をする。
その後も、実は一恵の息子である青年が対象者を兄貴分のように慕っていたりして、
千葉は何度となく、対象者やその身近な人物である一恵の関係者の調査をしてきた。
年月が経った。今度千葉が対象とする老女(富司純子さん)は実は歳を取った一恵で
千葉を一目見るなり「人間ではない」ことを言い当てた。
そして千葉にあるお願いをする・・・

千葉以外の死神たちも「ミュージック」が好きで、いつもレコード店には誰かしら
ほかの仲間がいるのがユーモラス。世間話なんかの舞台もレコード店。
コメディ映画や向こうの映画(レッドクリフなど)以外で金城さんを見ると、演技か日本語の
どちらかがどうにも「微妙」だとか「棒」といった印象を受けるのだが、今回の千葉は
人間と言語含め感覚がズレた浮世離れした特殊な存在だから、そんなに違和感なく見られた。
それにしても一恵の人生はあまりに波瀾万丈。身内をことごとく亡くす、クレーマーは実は
一恵の声に惚れていて歌手にスカウトされデビュー(リリースしたCDを千葉は聴いている)、
結婚、出産、しかし旦那との死別をきっかけに自らの運命から子を守るため息子をあえて
孤児にする、死神の調査によって周囲の人間を多く亡くす、晩年は高台でひとり美容院をする。
最初に千葉が一恵を助けた時期も一恵は「もう死んでしまいたい」と思っていたのだが、
千葉は結局最後まで一恵を運命から救えなかったということになる。なんとも切ない。
天然キャラの千葉だから自覚が怪しいが、彼は明らかに一恵に淡い恋心を抱き続けながら
見守ってきて、なのに当の一恵から「最後のお願い」(=「殺して」に相当するもの)をされる。
一恵の「お願い」が叶ったとおぼしき日、空はよく晴れて、虹が出る。千葉が初めて見る青空、
晴れ空だ。太陽によって高台が照らされて緑も美しい、けれど何か悲しいのはどうしてだろう。

普段の伊坂小説→映画の舞台が地中や市井だとしたら、本作はちょっと地上の「いい家」。
全体的に雰囲気が少しだけリッチで甘い。
金城さん、富司さんの存在感がとてもいい。小西さんの健気さも可愛らしい。
シニカルな笑い所も登場するが基本的にはストレートなラブ~ヒューマンストーリーで
わかりやすいので、他の伊坂作品に比べると、メジャーな映画が好きな人向け。

「フラガール」や朝ドラ「てっぱん」の鬼母~べっちゃんを観てきた自分としては、
本作の富司さんは幻想だと思っている(笑)


別の企画で使いたい&本数オーバーで「アヒルと鴨のコインロッカー」を入れられませんでした。
それが結構物足りないかも、でもうってつけの場所がどうしてもあって・・・
けだるい空気感、クドカン映画ともまた違う登場人物の強いキャラ立ち、やるせなさ、
そして多くの作品で貫かれている「音楽」への愛(「アヒルと~」ではボブ・ディランの
「風に吹かれて」が物語の重要な鍵となる)。ん~、なんともいえませんね。
伊坂さんの本は未だに読んでいないけれど、そろそろ安価になっていそうな頃(失礼)、
これを機会に手にとってみようかな?なんて。

せっちゃん、いや最後くらいはちゃんと呼んで斉藤和義さんと伊坂さんとのタッグも
印象的でした。

君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~(初回限定盤)(DVD付)君は僕のなにを好きになったんだろう/ベリーベリーストロング~アイネクライネ~(初回限定盤)(DVD付)
(2007/06/20)
斉藤和義

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コンセプト・アルバム「紅盤」にも入っている楽曲で、伊坂さんが作詞に挑戦。
斉藤和義ワールドとの相性はもちろんばっちりで、かつ伊坂作品らしさもある詞。ナイスです。



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ざっくり映画ライフ:その8 真実と憎しみの行方~被害者遺族から見た殺人、加害者から見た殺人(ゼロの焦点、悪人、さまよう刃)

TVドラマ「相棒」を観るようになってから、観られる映画やドラマの幅が広がり、
今まで関心のなかったサスペンスもの、刑事ものも観る映画・ドラマのひとつに
なってきました。
そんななか、被害者遺族や加害者からの視点が気になって印象に残った
サスペンス映画が幾つかありまして、しかもどれも著名な小説の映画化。
難しいですが、ともかくとりあげてみましょう。


ゼロの焦点

ゼロの焦点(2枚組) [DVD]ゼロの焦点(2枚組) [DVD]
(2010/06/18)
広末涼子、中谷美紀 他

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観たくてたまらない大ヒット映画「のぼうの城」の監督でもある犬童一心氏の監督作品。
この人の作品はほかに「ジョゼと虎と魚たち」などなど、枚挙にいとまがない。
偉大なる松本清張先生の小説が原作で、これまで何度も映画やドラマにされている。
「広末VS中谷VS木村、女達の三つ巴のバトル!」みたいな宣伝が目立った気がするが
木村多江さんの役はそこまでバトルじゃないでしょ。
あとの二人を繋ぐ重要な役どころではあるけども。

<被害者遺族からみたあらすじ>
太平洋戦争直後。鵜原禎子(広末涼子さん)は、見合いで憲一(西島秀俊さん)と
結婚。新婚旅行ののち、憲一は「仕事の引き継ぎ」と言って金沢へひとり旅立ち、
行方不明になってしまう。心配した禎子が憲一の後を追って金沢に向かうと、
憲一の事故とともに、憲一の「裏の顔」が明らかになっていく・・・

<加害者からみたあらすじ>
敗戦後、米軍の占領下にあった時期では、米兵相手に売春行為をしていた女性たち、
通称「パンパン」が多く存在した。
ある日、室田佐知子(中谷美紀さん)とその友人・田沼久子(木村多江さん)は
逃亡し、「パンパン」であった過去を断ち切るように新しい地で新しい職に就く。
女性の社会的地位が低く、過去の汚点で、就職も結婚も簡単に失ってしまう時代。
忌まわしい過去が漏れそうになったとき、佐知子はそれを隠そうと奔走する・・・

大変見応えがあった映画。
だんだんと佐知子が追い詰められ、壊れていく過程が生々しい。
それまでずっと抑圧的だった禎子が、全てを知って、佐知子を思いきり平手打ちして
号泣するシーンも迫真。
憲一の金沢での顔、久子が受けた仕打ちと佐知子への純真な思い、佐知子の末路。
理不尽な社会情勢に対抗する術はないのか?やるせなくなると同時に
関係者が一人また一人と消されていく、じわじわ迫り来る不気味さが格別。



悪人

悪人 スタンダード・エディション [DVD]悪人 スタンダード・エディション [DVD]
(2011/03/18)
妻夫木 聡、深津絵里 他

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吉田修一氏の大ヒット小説を映画化。妻夫木聡さんの悪人役・金髪に驚き、
深津絵里さんのモントリオール世界映画祭最優秀女優賞受賞で更に話題に。
監督は「フラガール」「69 sixty nine」の李相日氏と、これまた話題作続きですね。
被害者と加害者がぐちゃぐちゃになっている節もあるけれど、ここはとりあえず
殺された女(満島ひかりさん)が被害者、殺した男(妻夫木聡さん)が加害者で。

<被害者・加害者 当事者からみた物語>
保険外交員の石橋佳乃(満島ひかりさん)は、大学生の増尾圭吾(岡田将生さん)と
関係をもつ一方、土木解体作業員として働き、祖母の房枝(樹木希林さん)と慎ましく暮らす
清水祐一(妻夫木聡さん)と出会い系サイトで交流をもつ。
ある日佳乃は圭吾から半殺しの暴行を受け、真夜中の山中に置き去りにされてしまう。
約束に現れない佳乃が圭吾の車に乗り込んでいくのを目撃し、二人をつけた祐一は、
深手を負った佳乃を助けようとするが、口汚く罵られ、自分が遊ばれていたことも知る。
純情な祐一のなかで何かが切れてしまい、祐一は佳乃を殺める。
そして紳士服店の販売員の馬込光代(深津絵里さん)を誘拐し、逃避行を始める・・・

<被害者遺族の物語、加害者の家族の物語>
頼みの孫・祐一が殺人犯として指名手配された房枝は、マスコミに付きまとわれたり
悪徳商法に引っかかったりして、あらゆるものを堪え忍ぶ生活を余儀なくされる。
一方、愛娘の佳乃を理不尽な殺人事件で失って、悲しみと怒りに襲われる佳乃の両親。
理容店を経営する父・佳男(柄本明さん)と母・里子(宮崎美子さん)は
佳乃が家族に隠れてしていた圭吾や祐一との乱れた関係、ひしゃげた性格を知らない。
一時は犯人として拘束された圭吾が、解放された後に仲間と談笑しながら
佳乃を愚弄する姿を目撃したことで、佳男の感情が爆発する・・・

みんな自分が可愛い。みんな自分の身内は例え何をしていたって守りたい、愛おしい。
エゴとエゴがぶつかり合って、ヘドロみたいに汚れて、複雑な様相を呈している。
祐一と光代の「愛の逃避行」だってただの二人の愛欲、性欲、互いの淋しさを
埋めるためだけのものなのかもしれない。
祐一と光代の物語が基本なのだけれど、その周りにある、佳男と里子や房枝の物語、
佳乃や圭吾の物語など、根底にあるもの、周辺にあるもののインパクトが強い。
本当の悪人は誰?
いっそのことみんな悪人に見えて、考え込んでしまう。



さまよう刃

さまよう刃 [DVD]さまよう刃 [DVD]
(2010/04/21)
寺尾聰、竹野内豊 他

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今をときめく大人気ミステリー作家・東野圭吾氏のベストセラーを映画化。
これまでは被害者遺族の悲しみや怒りは「行き場のない感情」として描かれてきたが
ここにきて遂に理性のトリガーが外れてしまった。
哀愁が漂いすぎる渋い主人公・寺尾聰さんもいいが、竹野内豊さんや伊東四朗さんの
刑事コンビも結構目立ち、刑事ものの一種として観ることもできるかもわからない。

<あらすじ>
長峰重樹(寺尾聰さん)はある日、一人娘・絵摩を亡くす。しかも死因は
「殴打、輪姦の末、薬物投与による急性心不全」という酷いものだった。
絶望する重樹のもとに、犯人の名と居場所を告げる密告電話がかかってくる。
電話で言われたアパートで、複数のビデオテープが見つかる。そこには絵摩が犯人2人に
陵辱されている映像が写っていた。重樹は怒り狂い、偶然帰宅した犯人の一人・伴崎敦也を
惨殺し、伴崎からもう一人の犯人・菅野快児の潜伏場所を聞き出し追う。
警視庁捜査一課の刑事コンビ・織部孝史(竹野内豊さん)と真野信一(伊東四朗さん)が
逃走した重樹を追い、事件の真相に迫る・・・

話としてはさきの2作よりはシンプルになる。
しかし主題「愛する娘を殺された。復讐で被害者遺族が殺人を犯しても
許されるのではないか、それともやはりしてはいけないことなのか」が
重くのしかかる。
「駄目に決まっているだろう」と答えきれなくなるのは、寺尾聰さんの佇まいのせい。
悲しくて、狂っていて、覚悟を決めていて、自分の全てを復讐に賭けようとしている。
愛した妻はとうに失った。そして更に娘まで、これ以上ない悲惨なかたちで失ったのだ。
愛娘を陵辱し殺した主犯格の犯人は同様の行為を繰り返しており、反省の様子もない。
行き場のない悲しみや怒りが突き抜けて、鏡の向こう側へ行ってしまった男。
失うものはもう何一つない。そんな彼を、宥められる道理はどれだけあるのだろうか。



誰しもに「ワケ」があって生きていて。
被害者やその家族も、加害者やその家族も。
ワケがあるから、その「ワケ」が重いからといって、人を痛めつけたり殺めたりするのが
肯定されるはずもないのですが、
TVのニュースでも出てくる、被害者遺族の「殺してやりたい」「死刑になってほしい」
これが突き抜けると復讐劇に繋がってしまうのではないか、このような言葉を口にした
時点で、ある種の復讐劇を遂行してしまったのではないかとも感じるのです。
また、いじめっ子の無反省ぶり、時として当時の記憶すら曖昧な人間、罪の意識さえ
希薄な人間と、いじめられっ子の深刻なトラウマとの温度差
を大人になってから目撃し、
「罪とは?苦悩とは?」と考え、理不尽さにのたうちながら、行き場のない感情の行方を
小説や映画などがどう考察し、説得力のある回答を出すのかと、興味をもっています。

私のなかにもある「行き場のない悲しみや怒り」「重たい荷物」「トリガー」。
それが壊れないように、溢れ出さないように、でも忘れないようにと、
痛みを時に忘却し、時に深く寄りそって想いを馳せて、
つかず離れずで最後までつきあって、生きていくのでしょう。

きっと誰もが。

テーマ:サスペンス映画 - ジャンル:映画

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酔いどれ詩人になるまえに「頽廃と刹那に生きたカリスマの『ブレないもの』・・・逆境の中でも自分らしさを貫く勇気と強さ」

レッチリのアンソニー・キーディスや故ヒレル・スロヴァク、またアラニス・モリセット
敬愛している作家だということで知った作家・詩人のチャールズ・ブコウスキー
既に故人ですが、ミュージシャン、俳優、同業者など、世界的にコアな人気を得ています。
そんな彼の青年期~デビュー前までを描いた半自伝映画「酔いどれ詩人になるまえに」を
観てみたらかなりおもしろかったので、記事を書いてみます。

酔いどれ詩人になるまえに [DVD]酔いどれ詩人になるまえに [DVD]
(2008/02/27)
マット・ディロン、リリ・テイラー 他

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本作の原題「Factotum」=ブコウスキーの著書「勝手に生きろ!」が原作。
ブコウスキーを反映させた主人公・ヘンリー・チナスキー
マット・ディロンがルーズに、しかしどこかかっこよく演じています。
こんなにだらしないキャラクターをこのような二枚目俳優がやってよいものかと多少戸惑いつつ
だからこそ執筆に打ち込む姿や、独白部分の説得力が増している印象も受けました。


その場しのぎの仕事に就いてはだらしない言動で首になり、職を転々とし、
昼夜を問わず酒と煙草とセックス、時に競馬などに明け暮れるチナスキー。
一見ダメ男の典型のような彼にはもう一つの一面があった。
それは文章を書くこと。詩を書き、小説を書いては、出版社に送りつけている
自称「作家」である。勿論、それで食べていけないために、一時的な仕事を
うろついているのだが、仕事の依頼は一向に来ない。
一応は大学で2年間、報道学を学んできたのに・・・
鬱屈した毎日が続き、一時的な仕事にはモチベーションが上がらず、
だんだん新しい仕事も見つからなくなっていってしまう。
恋愛も長続きせず、恋人に選ぶのは自分と同じくらい自堕落な女ばかり。
仕事や恋人を彷徨い、いったん仲間が出来たと思っても関係が終わったとたん疎遠に。
恋人には愛を求めない。欲しいのは「成功すること、何かを成し遂げること」だけ。
実家の父親とも険悪な関係が続いている。(史実では父親に虐待されていたそうだ)
孤独と堕落のなか、ただひたすらチナスキーは文章を書き続けて投稿を続け・・・


飲酒から来る粗相や、やる気のなさによるサボタージュ、あるいは仲間に唆されて
道を踏み外してしまうケースなど、さまざまなパターンでチナスキーは職を失い、
その過程と、結果のナレーション(マット・ディロンによる一人称振り返り)に
どこか微笑ましいユーモアが混ぜ込まれていてファニーです。
「酒と女に溺れ、定職に就かず、売れない作家をしている」というととても痛々しくて
正視できない映画、キャラクターになりかねないですが、こうやって軽いノリがあるので
そんなに重々しくならず気楽に観ることができます。

ストーリーの舞台がはっきりと提示されず、時間軸があやふやな一種の不思議世界
広がっているのも魅力。
史実ではブコウスキーは1920年生まれで、ロスの大学に在籍後、NYに移住して、のちに
放浪生活に入るのは1944年以降のことだから、古い街並みが広がって、ファッションも
時代を感じさせるものをまとっているはずなのですが、会社の上司の机の上にPCがあったり
男女が比較的現代的な格好をしていたりして、一方で史実の時代を思わせるものがあってと
舞台が限定されず(「19○○年といった注釈も出ない)解釈は観る側に委ねられ、
ブコウスキーの半自伝と限定しないで独立した青年の半生の物語として視聴することも可能。
あるいは、ブコウスキー~チナスキーの、酒で朦朧とした中での妄想と捉える見方も??

その場しのぎの仕事や女性関係を泳ぐチナスキーの恋の相手達もまた、何だか似たもの同士で
やるせなくなります。
1日に4回もセックスして、チナスキーが仕事に就くと相手してくれないと言って怒り、
失職すると寧ろ喜んで、深酒しては翌朝、二人揃ってバスルームに駆け込んで嘔吐して。
一度別れて再びよりを戻したこの女性(ジャン)とは結ばれるのかと思いましたが・・・。
あるいは、パトロンの爺さんに、自分が本命ではないと知りながら、チナスキーがいながら
経済的に頼り、どこか忘れられていない様子の女性がいて。
酒場や職場、就職斡旋所で出会う仲間や同僚たちも、酒に溺れていたり投げやりだったりと
これまた似たもの同士がくっついてしまいます。
一度「まっとうな道」を外れると、もう戻れなくなって、戻る気力さえいつしかなくして
ズルズルと一生「アウトロー」の道を歩き続けるしかないのでしょうか。
刹那的な登場人物たちを見るにつけ、そんな空しい気持ちが起こりました。

それでも、どんなに堕落していても、どんなに悲惨な生活を送っていても、
「文章を書くこと」「自分を表現すること」にかけてはまったくブレずに自分を信じ抜く
ひたむきな姿勢は最初から最後までずっと同じ。寧ろ孤独がエネルギーになっていると
感じるくらい。(「孤独は贈り物だ」という有名な名言も登場するくらいだし)
ここにチナスキーの、そして本作の希望があります。
何があっても諦めない。笑われても認められなくても挫けない。
やり続ける。自分の中にあるものを信じ抜いている。
社会性の面では全く適合できていないし、する気もなさそうなチナスキーですが
かえってその孤独こそが、彼の内にある才能を磨き、開花させるのに最適な環境に
なっていました。
屈辱を味わうこと、人に理解されないこと、怒りを覚えること、そうした経験全てが
創作においては何一つ無駄にならず、格好の材料やエンジンに昇華されました。
このはっきりした目的意識が、彼を周囲の仲間達と似て非なる存在へと
結果的に至らしめていたのだと思います。
こういう辺りは現代の混沌とした社会情勢の中でも応用できるのではないでしょうか。

一見、破天荒で荒廃した物語ですが、最後に大きな希望の花が咲きます。
そのときに、本作の根っこにあるもの=チナスキー(ブコウスキー)という人物の
本質がくっきり見えてきます。
酒も女も放浪もほぼ一生涯貫いてきた孤高の作家だったブコウスキー。
酒に溺れるのも女に溺れるのも絶えず彷徨いながら生きるのもそれ即ちポリシー。
試行錯誤もありながら、自分に素直だったために、自分の中にあるものがまっすぐ出て
今日に至るカルト的支持、後生まで残る偉大な詩や言葉が紡げたのでしょう。


無気力で適当に見えるチナスキー(ブコウスキー)が終盤にモノローグで力強く語る台詞
何かにトライするなら、徹底的にやれ」。
普段の怠惰な様子からは想像もできないほど熱い言葉です。
文章を書くことは、他の普段の行為や出来事とは別次元。
執筆に打ち込むときのチナスキーの真剣さは強いコントラストになって印象に残ります。
頽廃の仮面に隠された熱くまっすぐな信念の言葉は、世界中の多くの人の胸を打ちました。
彼の名や、彼の言葉は、こんなふうにして遠い未来にも語り継がれていきます。
私もブコウスキーの本を何か読んでみたいと思わされました。
本気とはどういうことなのか。
社会的体裁と、自分の中にある大切なもの、どちらを大事にして生きていきたいのか。
リスクはたくさんあるけれど、人はどんなふうにでも生きていけるということ。
やりたいと思うことをやる難しさと、やり遂げる達成感。

体裁に囚われず本質を追究するチナスキーの生き方を観て、私の中に無数の問いかけ、
魂への揺さぶり・・・そういったものが生まれていきました。
怠惰で見苦しい男の一部始終とみるか、究極のドリーマーとみるかは人それぞれです。
この手の人は、そうやってばっくり見方が分かれるものだから。



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小説の映画化:その1 絲山秋子『ばかもの』「素晴らしい物語と素晴らしい役者、演出との化学反応。絶望の果てで力強く煌めく希望」

今秋、幕を開ける「相棒 Season11」から、新・相棒役を務めることが決まった
成宮寛貴くんと、気づけばすっかり円熟した女優さんになった内田有紀さんの
W主演と二人の熱演で話題になった、映画「ばかもの」。

ばかもの [DVD]ばかもの [DVD]
(2011/06/03)
成宮寛貴、内田有紀 他

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既にDVD化され準新作扱いになっているので、観た人は多いと思いますが
この作品には同名の原作があるんです。

ばかもの (新潮文庫)ばかもの (新潮文庫)
(2010/09)
絲山 秋子

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私は本作の原作者で芥川賞作家の絲山秋子さんのファンなので、
どうしても原作を読んでからこの映画を観ることにしないと気が済まず、
結果、映画を観るのがちょっと遅れてしまい、ようやっといま感想を書けるわけです。

あらすじとしては、主人公の大学生「ヒデ」が年上で勝ち気な女性「額子」と出会って
激しく愛し合うも、2年後に額子が別の男性との結婚を理由に突然ヒデに別れを告げ、
ヒデは何とか大学を卒業し就職するも、重度のアルコール依存症に陥り、破滅へ。
リハビリ施設を出て、ひょんなことから額子と再会すると、額子は事故で左腕を失い
そのことをきっかけに離婚して、山中の静かな村でささやかな一人暮らしを営んでいた。
壊れた男と失った女は戦慄の再会を果たし、そしてやがてもう一度愛を育み、
ふたりなりのやり方で今度は永遠の未来に向かって歩き出す・・・といったものです。
(ネタバレですが、文庫本の裏表紙にこのくらいのことは書いてあるので)

映画はかなり小説に忠実なストーリーで、あまり大きな違いはありませんが、
やはり「小説にしかできないこと」「映画にしかできないこと」があるわけで
小説の良い所を最大限活かしながら、映画ならではの魅力的な演出が加わって
感動的かつ感情移入しやすい名作
になっています。
小説と映画の相違点や名シーンをピックアップして、双方の魅力を見つめてみましょう。


<相違点>

映画は、ヒデ(と額子)の、1999年から2009年にかけた「10年の物語」だが
小説は特にそういった括りはない。もう少し長い

映画公式サイトによると、金子修介監督は成宮くんに「男の10年の演じ分けを5段階にしたい」と
説明したのだそう。映画を観ると、無垢な少年から自立した大人へ、見事な演じ分けを堪能できる。
映画より小説のほうが時間の経過が長いと分かるのは、最後の、ヒデと同級生のネユキの年齢が
登場する場面(後述)より。

冒頭は、額子が「やりゃーいーんだろー、やりゃー」と服を脱ぎはじめる(小説)、
小説にもヒデのモノローグで登場する、額子との不意の出逢いとデートと・・・(映画)

小説では「餃子」「オオスカシバ」などのキーフレーズが章を支配する文学的な流れ。
映画は出来事が順序通りに進んでゆく、わかりやすさ重視の流れ。
因みに、額子とヒデが映画を観るシーンでは、小説ではゴダールなのに対し、映画では
ポルノ映画で、どちらも違う意味でヒデが面食らう。

小説のみに登場する『想像上の人物』
これを映画化したら、CGになるの?と危惧していた場面だが、映画では登場しなかった。
実在しない、ヒデの妄想のような女性で、額子に性的悪戯をされてフられた哀れなヒデを
救い出したり、年月を経て額子と対峙するときに額子に重なって映る、小説での重要人物。
絲山作品に時々登場する幻想的なモチーフの典型(他には「海の仙人」の「神様」など)
だけど、ちょっと抽象的なエピソードだしややこしくなるので、映画には不要か。

ネユキこと山根ゆきは引きこもりではなく「元引きこもり」で普通にクラスメート
小説では大学に全然来なくて、自身を「眠り病」と呼んでいるネユキだが、
映画では普通にヒデの隣によく座っており、友人の加藤にひやかされている。
因みに、加藤のガールフレンド(後の妻)は、小説では合コンで出会った短大生だが、
映画では大学の同級生で、ヒデやネユキと一緒に4人で座っていたりする。

ネユキのイエス愛聴や作品を貫徹する「ラウンドアバウト」のモチーフはなくなり、代わりに
モー娘。、ポルノグラフィティ、島谷ひとみ、オバマ大統領など、時々の時事ネタが登場

残念だったが映画を観る層を考えれば仕方ない。現代の女子大生が「イエスしか聴かない」のは
小説でも少し無理を感じなくもなかった、イエス好きとしては嬉しいことこの上ない設定だったが。
ラウンドアバウト」の歌詞に出てくる「僕は迂回するだろう、僕は君を忘れないだろう」は
小説で大事なモチーフとして何度か出てくるので「いいのかな?」と思ったけれど
やはりこれも小説だからこそ活きる。映画にあると多分蛇足だっただろう。
絲山作品ではこのような古めの音楽ネタ(クリムゾンだったり、ストーンズだったり)が
よくモチーフとなり、そこも好きな理由なのだが、ちょっとマニアックすぎるのか。
時事ネタは、少し重たい物語が繰り広げられる映画を、キャッチーにしてくれたと感じた。
時間の経過(ヒデの10年の物語)も分かりやすくなるし。
なかでも、ヒデが働く家電量販店で、TVにテツandトモのビデオが流れていて笑った。

映画では、所々でヒデによるなんちゃって俳句が詠まれる
小説には当然ないエピソード。ちゃらけた雰囲気にしたかったのだろうが、蛇足のような。

翔子は小説では加藤の婚約者の「友人」で、映画では「高校の先輩」
「翔子」とあるとどうしてもしょこたんを思い浮かべてしまって小説では困った(笑)。
もちろん、その手の女性ではなく、慎ましいタイプ(小説も映画もこの像は同じ)。
ヒデが額子と別れた後、結婚を前提に2年ほど付き合った女性。ヒデのアル中が原因で破局。
小説では翔子が両親の元へヒデを紹介しに行っている(が、断られている)が、映画では
このシーンがなく、逆に翔子の机上に「ゼクシィ」系の雑誌が置いてあってヒデが困惑する。
小説ではその間にヒデにモテキが到来する(ヒデの方がその気になれず、長続きしない)が
映画ではそういった描写はなく、額子の次の彼女が翔子だと思われる。

「少し前に閉鎖された高崎競馬場」の変わり果てた街並みに「よそ者だ!」と憤る
幻想のようなシーンがない

ヒデの疎外感を象徴する、小説にあるエピソード。しかし気がつくと元の街並みに
戻っていて、映画と同じように酒を買ってベンチに横たわって酔っぱらって寝ている。
高崎競馬場の名残のある街並みは新興住宅街に取って代わられていて、人間くさい匂いがなく
「悩みのある人間はここにはいない。ここに不幸はない。ここに死はない」と
田舎にあった人間らしさの喪失と都会の無機質さをえぐり出した、ヒデの激しいモノローグ。
但し、映画はヒデと額子のラブストーリーがメインなので、このテーマまで盛り込むと
さすがにあっぷあっぷか。

小説で小出しになっていたエピソード「姉の結婚式で泥酔して、式を台無しにする」が
映画では大きめの出来事として取りあげられ、これが原因で父はヒデを勘当する

小説では、語り手のヒデが男性主人公ということもあって、家族関係は常に貶しがちで、
照れ隠しのように綴られる(但し、両親の大切さを良く分かってもいる)が、
映画ではどっしりとした演技のできる俳優さんを父母姉に起用して、家族関係、家族の絆を
密に描いている。後述するように、家族関係の映画オリジナルエピソードもある。
勘当自体は小説でもあるが、特定の事件がきっかけというより、日頃のアル中が原因と
推測される。

ネユキは宗教団体の幹部で捕まる側(小説)なのが、映画だと殺される側
ヒデが額子と再会して、通い愛生活を送っている、終盤に近いタイミングのエピソード。
この転換は結構大きいと思ったが、映画でネユキを演じている女優(中村ゆりさん)の
儚いイメージに近づけたのかもしれない。
ネユキの年齢が登場するのはこのシーン。事件がTVで報道されている。

ヒデは、リハビリ施設退院後に務めていたアルバイト先のラーメン屋の職を失うが、
小説では店の倒産が原因で解雇されるのが、映画では自ら退職する

この後、ヒデは額子と暮らすことを小説でも映画でも決意するのだが、
映画の設定(自発的な退職)の方が、ヒデの意志がより強く感じられる。
小説の設定は自然な展開ではあるが、失職しなかったら「額子と暮らす」という選択を
なかなかしないようにも思える。ヒデは仕事にやり甲斐を感じて働いていたので。

映画のみに登場する、ヒデが家族に直談判して額子との交際の許しを乞うシーン
父母姉は「もうあんな思いはしたくない」「あの女は悪魔」とまで言う。
つまり映画では、ヒデがアルコール依存症に陥った原因は額子との破局だと断定している、
少なくともヒデの家族は。しかし小説では再会後のヒデと額子の恋愛についてとりたてて
干渉する場面はなく、アルコール依存症に陥った原因は、額子とのこともあるけれど、
「行き場のない思い」に起因し、その「行き場のない思い」は現在でも消えないとヒデが
モノローグで述べている。小説は、ラブストーリーだけでなく、行き場のない若者世代、
喪失や絶望を経て社会のレールを外れた人間たちの、疎外感や不安、そして可能性の模索が、
裏テーマとしてあるように思う。


<出色のシーン、エピソード>

童貞の19歳から自立の29歳までの、ヒデの顕著な成長
前述したが、全部全然違うヒデがいる。見た目や口調まですっかり変わっている。
成宮くんの演技力にとにかく舌を巻く。

額子が可愛い
小説の額子は、口は悪いわ、ガサツだわで、はっきり言って可愛げがなかなか感じられない。
しかし内田さんが演じたことで、強気だけど可愛げもあり、ときに弱さもある女性として
とても魅力的な額子が誕生したように感じた。
数々のはすっぱな台詞をどうするのかとソワソワしていたが、全部ばっちり決まっていた。
再会したときの総白髪姿にはやはりはじめ驚かされたが、次第に自然に見えてきた。
小説にはないシーンだが、ヒデと口論になった末、額子が子どものように膝をかかえて
泣きじゃくってしまう場面がある。この落差も、思わず見入ってしまった。

美しい濡れ場
絲山作品を読んでいると、異性や性行為に抵抗や嫌悪感やトラウマでもあるのかと
感じてしまうほど、どうも性行為のシーンが汚いのが気に掛かる。悪い事でもしているような。
片想いやプラトニックな関係はあんなに美しいのに。
主役級の女性に、必要以上にガサツな言動(特に口調)が多いのも気になるのだが。
映画ではそこを克服している。美しく、思い切りエロティックだ。
小説に欠けているものを映画が補完しているので、小説だけ読んだ人も、是非、
この映画の方も観てほしいと思う。

家族の絆の強調
アルコールに溺れるヒデを横目に、お酒の瓶を片付けながら泣く母、
ヒデが交通事故を起こして事情聴取を受ける際、震える父、
額子とやり直したいとヒデから直談判を受けた時に泣きながら激怒する姉。
小説でもエピソードが軽く紹介されていたが、映画では家族の側の気持ちが、
映像になること、具体的な仕草になることで、はっきり現れており、
少しさめた印象のある小説と比べ、より多くの人の共感や感動を呼びそうな演出だ。

都会にはないもの・・・高崎、片品という桃源郷
原作者の絲山秋子さんは東京出身ながら、群馬県高崎市に引っ越したのだそうで、
本作の舞台が高崎なのはそれに起因する。
「景色がとても美しい」「山はどこからでも見えるし、山の向こうのことは考えなくても良い」
「人が気さくだがべたべたしていなくて、人間関係の距離感がちょうど良い」とは、絲山さんが
高崎について聞かれた時の回答。
片品については、「県の北東の端で、美しい場所。そこはある意味行き止まりであり、
行き止まりには楽園があるというニュアンスを込めた」とのこと。
更に「群馬の女性は喋りはきついが、情が厚く魅力的」なため、額子という
強烈なキャラクターを生み出すには群馬県が舞台であるのは必然だったそう。
小説でも、映画でも、高崎や片品の自然の美しさ、近すぎず遠すぎない人間関係、
都会すぎない環境、額子の母など情が厚い人間たちにたくさん出逢い、ふれることができる。
高崎が舞台だったから、ラストシーンが片品だったから、成立する作品。

壊れた男と失った女。絶望の果て、社会の片隅の男女の、可能性の物語
自分が読んだことがある絲山作品で、本作ほどハッピーエンドに着地した作品はなかったので
ラストには驚いてしまった。もちろん、嬉しい驚きだ。
拗ねた男や女が最初から最後まで拗ねたままという話が多かったこれまでの作品から
一歩抜け出したのだと感じた。
絲山さんと金子監督との間では「がんばって生きてみるのも悪くない、と心が強くなれる映画」
にしたいという方向性で最初から一致していたのだそう。
その想いはしっかり作品に結実しているように感じた。とりわけラストシーン。
小説でも、映画でも、台詞も映像も極上だ。


素晴らしい物語に素晴らしい役者さんや演出がかけ合わされ、化学反応が起きて
見応えある映画が出来た
ことが、原作ファンとして本当に嬉しいです。
漫画や小説の映画化にはガッカリさせられることが少なくないのに、「いい映画だった」と
満点に近い点数を付けられる作品に出逢えて良かったと思います。
そして、新企画「小説×映画」の記念すべき第一回を、このような傑作で始められたことは
もはや奇蹟に近いものを感じます。
いざ映画のDVDを観るまで、どっちに転ぶか、全くわからなかったから。



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