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【CDレビュー・感想】John Frusciante:ENCLOSURE

もはや恒例の(笑)ジョン・フルシアンテのレビューです。
新作・・・といってももう2ヶ月も経ってしまったけど、最新作「ENCLOSURE」。
こんなに遅くなったのは、ここしばらくの集大成的作品ということで、
こちらも、頭を整理整頓するのにそれなりに時間がかかったからです。
でも、いざまとめてみると、理解が深まって、耳にする面白みも増すから不思議です。
それではどうぞ。


「プログレッシブ・シンセ・ポップ」という概念を掲げ、ギターをシンセサイザーに持ち替え
(ギターも弾いているが、ジョンの関心の中心は専らシンセだったように思うので)
これまでの彼の音楽と似つかない、しかし萌芽はずっと前からあった、
遙かなる理想郷への冒険の旅に出たジョン。
まだ概念も何も打ち出していなかった「Letur-Lefr」から繋がる長い道の、
目的地がひとまずこの作品だと捉えることにして、振り返りながらまとめていく。

Letur-Lefr

Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/07/04)
ジョン・フルシアンテ

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・実験のはじまり、プロジェクトの予告
・前作「The Empyrean」の音響志向から更に進み、エレクトロニクス、ヒップホップへの傾倒
・どことなく80年代っぽい ・まだ音がこなれておらず、耳障りが少々悪いきらいも

PBX Funicular Intaglio Zone

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/09/12)
ジョン・フルシアンテ

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・「プログレッシブ・シンセ・ポップ」を初めて掲げた作品
・前作の違和感が減り、ポップで聴きやすくなった 個人的には4枚のなかで最も聴いている
・ギターや歌からできるだけ遠くに行こうと拘っている印象。弾いているし歌っているけれど、
それらをあえてねじ曲げたサウンド、主役はシンセサウンドとリズム
・①②とも、ジョン自身によるペインティングによるジャケット、インタビューなし

OUTSIDES 

Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】
(2013/08/14)
ジョン・フルシアンテ

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・ギターの手癖を抑えぬいているとはいえ、再びギターに焦点が移る
ギターらしからぬギターサウンドの誕生
・サウンドも、アートワークも、スタイリッシュに変身
・10分超えの曲など、曲のかたちもフリーフォーム
・自身のHPで、RHCP時代のツアースタッフで急逝した人物に捧げた「Wayne」発表
この曲で、故人のためにギターを弾き倒したことが影響したか?
・ウータン・クラン所属のグループ「ブラック・ナイツ」のプロデュースを始める

ENCLOSURE

Enclosure【ボーナストラック+2、高音質Blu-spec CD2、超ロングインタビュー、歌詞対訳付】Enclosure【ボーナストラック+2、高音質Blu-spec CD2、超ロングインタビュー、歌詞対訳付】
(2014/04/08)
ジョン・フルシアンテ

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・「集大成」というテーマのせいで、後ろの帯で浅田真央ちゃんみたいな扱いにされてしまう
書いた奴ソチの見過ぎだっただろ「!!!!!!!」
・遂に歌も戻ってきた、「ギター×歌」という従来の基本フォーマットにある程度立ち返った。
そこに「プログレッシブ・シンセ・ポップ」が完全な融合を果たした。
歌ものを基軸に置いてリズムで遊ぶというスタイルなので、従来よりメロディアスになり
圧倒的に聴きやすくなった。予備知識などの構え抜きで「ロック」としても聴けるかもしれない
・これまでは自分のなかで完結させて満足させていたような印象があった、音にしても、
アーティストとしての姿勢としても。しかし本作は、明らかに「外」を向いていて、風通しが良い。
過去作と比べても、「聴かれる」ことを強く意識してつくられているように感じる。
・ジョンといえば「もの悲しい曲」だった。いままではそうだった。しかし本作はひと味違う。
最初の曲からボーナス・トラックまで「格好いい曲」がずらりと並んでいる
もの悲しいメロディであっても、アレンジで格好良く加工されていたり。
・あちこちで、まるでRHCPの「Stadium Arcadium」の頃に戻ったかのような、
アグレッシブなギター演奏が沢山登場する。スタンスはずばり「ロック」だろう。
付随するうんちくは山ほどあれど、本作は、何も考えずかっこよさに身を委ねるのがいい。
・ブラック・ナイツのプロデュース、奥さんのプロジェクトにちらっと参加(オマーも)、
デュラン・デュランのレコーディングへの参加など、外部の人間との絡み仕事が多い時期で、
こうした仕事が、ジョンの意識を外へと向けさせたのでは。
但しジョンのソロ作品はしばらく出す予定はないのだとか・・・
・「Outsides」から、超長いインタビューが付くようになった。音源はおまけでこちらがメインかと
疑うほどに(苦笑)。それが発展して(?)、音楽に関する自身の考えをまとめた本を発表しようと
作業中とのこと。何やかやと忙しく、さしずめ今は「何でもやってみよう」期?

これまでの作品が情報誌や音楽雑誌のレビューで冷たい扱いを受けていたのに対し
本作は軒並み好評でほっとした。
なにせGuitar Magazine 5月号にも表紙で出ているんだから。

Guitar magazine (ギター・マガジン) 2014年 05月号 [雑誌]Guitar magazine (ギター・マガジン) 2014年 05月号 [雑誌]
(2014/04/12)
ギター・マガジン編集部

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しかし、インタビューは大半がアルバムに付いているものと被り、写真は「PBX」の時と
同じ格好をしているような・・・使い回しか?
買う価値はどれだけあったのか、ちょっと疑問である。
それでも、ようやっと表に出て来たという感じがして、素直に嬉しかった。

さて、直近の予定はジョン自身がアルバム付属のインタビューで語っているが
それから先の予想や要望、その他諸々を勝手に書いてしまおう!

●かってに予想&要望
・次にジョンが自身の音楽作品をリリースするとき、それは再び「ギター×歌」に
戻っている可能性が結構高いように思う。
ソロ3rdくらいから少しずつ萌芽がみられ、着実に育ってここまで大きくなった
「プログレッシブ・シンセ・ポップ」の流れが、今回のアルバムで、ひとまわりして
戻ってきたように感じられたため。
カヴァー曲集を出してみて欲しいのだが。ジョン的にRHCPを連想させそうでダメ?
それこそ、ソロ3rdのライヴ~RHCPのライヴで披露していた曲を新録したり、
いま現在興味のある曲をまとめてくれたら絶対発売当日買いにいく。
・急死したルー・リードが、生前ジョンについてちらりとツイートしていたようだが、
一緒に何かやる計画があったのか?ルーはジョンにオファーくらいはしていたのか?
今後、その幻の音源の発表があるかな? と、淡ーい期待をかけてみる。
RHCPに再々復活する可能性もあるのかなーと思ってインタビューを読んでいた。
ただそれは、実際にやったとしたら、もう「大ヒンシュク」にしかならないだろうが。

●ちょっと気になった
・インタビュー中で、RHCP脱退の時期や理由が脱退当初と全然違うのはどういうこと?
(当初:The Empyreanが出来た後で「ソロに専念したい」と気づき、辞める決意。
現在:Stadium Arcadiumツアー後にフリーがやめたいと言いだし、「それなら俺も」と
ジョンも脱退。その後、フリーは脱退撤回(フリーにはよくあること)、ジョンのみが
抜けることに・・・)
すぐに真相を話すとフリーがジョンヲタにフルボッコにあいそうだったから?
何だかRHCPのイメージがますます悪くなってしまう。どうなるのRHCP??

●一世を風靡したアーティストの宿命
・ジョンがここ数年打ち込んでいる試みは、音楽誌のレビューなどを見るかぎり、
世間の音楽リスナーや、評論家、以前からのファンに十分理解されているとは
言いがたいだろう。
ジョンは「他人なんて」と言いながら、「他人に媚びない姿勢込みで評価してほしい」
とも願っているから、「リリース」をして、インタビューを受けているのだろうけれども。
自身がヘビーな音楽リスナー、音楽信者であるなら、「栄枯盛衰」の定めの前例を
よく知っているだろうし見てもいるだろう。
00年代を中心とした絶頂期を過ぎ、10年代は、「前時代のもの」として、敵扱いされ、
理解されないことも多いかもしれない。
だが、時代の流れは繰り返す。人だって流行って廃って、また盛り返す。
それは、どん底から蘇ったジョンがいちばん知っていること。
私たちファンは、5年、10年単位で、かなり気長に見守っていくのが、
今~これからのジョンとの、ベストな付き合い方なのかなと思っている。


かつての隆盛が嘘のように、RHCPの株が大暴落していて、
いま「好きなバンドはRHCPです!」と公言するのは、かなり勇気が要りますね。
時代の荒波というやつでありましょう。
そこから抜けて全く違う動きをしているジョンは、まだ少し暴落は堪えているけど
かつてほどの神通力はなくなっているように思います。
私も「ついていけないな」と感じることが増えてきていたし・・・。
正直「ENCLOSURE」がなかったらファンを脱落していたと思います。
しかし、これは、長くやっているミュージシャン、アーティストの定め。
ここから更に第一線でやっていけるか、やっていくのか?
ジョン・フルシアンテ、10年代が正念場でしょう。
賽は投げられて、どの目に転ぶ?


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ジョン・フルシアンテ:その5 Outsides「ギタリストとしての新たな地平を目指して・・・崇高な理想を少し聴き手にも向けてくれ」

うちのblogで、最多で何かしら言及している、元レッチリ(Red Hot Chili Peppers)の
ギタリスト、ジョン・フルシアンテJohn Frusciante)。
彼が「ギタリスト」から「シンセヤロウ」へと転向して、5年あまりの歳月が経ちました。
その転向の意外性には私を含む本当に多くのリスナーがぶったまげたはずですが、
今や彼の中では、「自分はエレクトロニック・ミュージックの作り手だ」という意識が
「自分はギタリストだ」という意識を上回っているかも?という、複雑な状況・・・。
そんななか、昨年の「PBX Funicular Intaglio Zone(以下PBX)」から1年弱で
新しいEPがリリースされました。フルアルバムも視野に入れたリリースのようです。

Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】
(2013/08/14)
ジョン・フルシアンテ

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このジャケ好きです。タワレコで買ったら5センチ四方くらいのステッカーがついてきました。
何に使えばいい?といいつつ、ちょっと置いておくには飾りやすい。
気になるのが「30,000文字ロングインタビュー」。どうせジョンが喋り倒しまくっているだろう、
質問が1としたら回答は10くらいだろうと予想していたら、20くらいでした(笑)。
フォント細かくて読めねー。読破に2日くらいかかっちゃいました・・・
その中には看過できない、ちょっと「考えさせられる」回答もあったりして。
このEP、ある意味、インタビューがメインディッシュでは?

エレクトロニック・ミュージックには明るくないし、ライナーノーツにあるような専門用語も
ちんぷんかんぷんなので、「書ける範囲」「分かる範囲」でのレビューになります。
以下、音源、そしてロングインタビューについて。


<音源について>

・まずはざっと全曲を概括
#1
話題の「10分超えギターソロ曲」。レッチリ時代のStadium Arcadium(以下SA)なども
彷彿とさせながら、PBXでちらつかせた「手元が全然想像できない、ギタリストらしからぬ
ギタープレイ」をこれでもかと披露。しかしその存在感、強い自己主張は、SA時代からの
俺様プレイ・パフォーマンスと何ら変わらない。ギタリスト魂健在、というべきか。
この新しいギタープレイを強調させるためか、バッキングはとてもシンプルにまとめている。
前作と比べて圧倒的に聴きやすくなった、流れるようなバッキングを楽しむのも乙。

#2
あらゆる音やリズムをコラージュした、実験色のやや強い、2分半の曲。
コードは転調しまくり、リズムはぐるんぐるんに振り回しまくりで、目が回りそう。
ちょっとホラーっぽい音色、弦楽器と思しき音色などが登場。

#3
本作で唯一(コラージュした声を除いて)ジョンの歌「らしきもの」が登場する曲。
但し、最後のほうで、コラージュ材料として→ポエトリー・リーディングのように
出てくるだけ。淋しげなシンセの主旋律が印象的、こちらもコラージュが中心。

ボーナス・トラックの#4も似た路線で、こちらにもホラーっぽい音色が登場する。
展開がぐるぐるせわしなく移り変わるのも同じ。

・現在のジョンにとってのギターとは?
本作は、前作の流れを汲みつつ、よりスムースに、かつ、よりカオティックに進化した。
ギタリストとして、音楽家として、更なる高みを目指す、野心家のジョンの姿が垣間見える。
ジミ・ヘンドリックスやフランク・ザッパなどの、奇抜なアプローチ、チャレンジを続けた
先達に肩を並べようという狙いはもはや明白。
しかし、ギターが全面的に登場するのが#1だけであることが象徴するように、「現時点では」
シンセサイザーを毎日のように修練して、エレクトロニック・ミュージックを極めるほうが
やりたいこと、目指していること、やっていて楽しいことなのかもしれない。
そうは言うものの、何だかんだ言って、彼はギターを手放せないだろうし、ギターの名手として
後世に名を残したいという壮大な野望が消えることはないだろう。
どれだけ、「ギターなんてどうでもいいんです」という素振りをしていても。

・「ジョンのエレクトロニック・ミュージック」、ニーズは?専門筋からの評価は?
基本的にジョンは、ロックの世界からエレクトロニック・ミュージックへとやって来た人間だ。
彼の現在の音楽は、エレクトロニック・ミュージックをメインとして創る人間、聴く人間には
どのように響いているのかとても気になる。
なにせ彼が好きなのは「80年代、90年代のエレクトロニック・ミュージック」で、現在のそれは
余り好きじゃないし、知っているけど余り聴かないというし。
制作プロセスにおいても、旧いアナログの機材と最新の機材とが混在しているという。
ロックの側にずっと立っている自分は、「向こう側の見え方、評価」を想像することは難しい。
「あぁ、やっぱニュー・オーダー好きなんだな、今作も彼らの匂いがするよ」くらい。
しかし、以前からのジョン・フルシアンテのファン側の見え方ならばよくわかる。
新しいことにチャレンジするのは素晴らしいし、そこに並々ならぬ野心が伴っているために
その情熱につられて、ひかれて、また新作を購入したりダウンロードしたりしているのだが、
レッチリ時代や、90~00年代ソロ時代に思い入れがあればあるほど、戸惑いも大きくなる。
早い話が、期待しているものからどんどん遠のいてしまう。
そのような声に対して「だったら聴かなきゃいい」と、ミーハーファンの振り落としに
かかっているかのようなこのところの路線変更だが、あえて厳しいことを言うならば、
「ジョンに」魅力的なエレクトロニック・ミュージックを期待しているリスナーは
果たしてどれだけいるのか?私なら、それは本筋のミュージシャンに期待する。
ジョンに期待するのは、これまでの路線を踏襲した上で、深みと切実さが増した音楽だ。
目新しいアプローチがあったらそりゃ嬉しいが、それはあくまで「歌とギター」という
彼の本質(だと私が思いつづけていたもの)をないがしろにしない範囲でのものだった。
「期待を裏切りつづける」のは、確かに、かっこいいミュージシャンの条件ではあるが、
最近のジョンは、どうも、いきすぎているような気がする。

<インタビューについて>

・レッチリ復活は結局(やっぱり)打算だったのか
ドラッグ地獄から抜けだしてすぐ、エレクトロニック・ミュージックの道に進みたかったが
機材を揃えるお金があるはずもなく、制作ノウハウも、何も分からなかった。
どうしようもなかったので、リハビリがてら、レッチリに再加入することにした。
しかし、レッチリをやっていると、シンセサイザーの勉強に本腰を入れられず、習熟できない。
レッチリの片手間で身につくほど、シンセの道は甘くない。だから脱退して勉強に専念した。
おかげさまで現在は、シンセに精通し、思い通りの音楽を思う存分創れるようになれた。
・・・脱退関連の話をまとめるとこのような感じになる。
頭のどこかで、再加入劇には打算や妥協があるんだろうなとは思っていた。しかしそれを本人に
こうまで言われてしまうと、身も蓋もないというか、がっかりというか、物凄く腹が立った。
「お前、レッチリを何だと思ってるんだよ!レッチリはお前のオモチャじゃないぞ!!」と。
私は、アンソニーとフリーとギターの人とドラムの人、という個体認識が10年近く続いていた、
レッチリのぬるいファンを基本に、気がつけばジョン単体にも興味をもったという人間である。
正直最近のレッチリには興味が沸かないが、それでも彼らがけなされるとやっぱり面白くはない。
まして、ジョンはあのレッチリ復帰劇があったから、現在のような活動ができているのである。
(在籍時の10年余りに、バンドのために尽力したのは、勿論多大だとは思うけれども)
メンバー全員に楽器でフルボッコにされても文句言えないレベルだと思う。なんて。

ジョン・フルシアンテ、まさかのテレビ好き
「どんな映画に影響を受けましたか?」っていう質問をされたのに、「そうだね、最近テレビを
よく見るんだ」って、きいてねえよ!(苦笑。映画も色々観るとは言っているのだが)
いろんな番組名が出るわ出るわ。ビジネスマンや弁護士が活躍するドラマが好きらしい(笑)
いつの間にか「半沢直樹」を見始めて「倍返し!倍返し!」とワックワクしている自分としては
色々な意味で親近感が湧いた(苦笑)
邦楽・洋楽問わず、ミュージシャンに最近増えてるような気がする「テレビ好き」。
「意欲的なプログラムが増えている」というのが、共通の言い分である。

リスナーの存在を今一度、思い出してほしい
「レッチリでリスナーに喜んでもらうために音楽を作るのに疲れた。だからこれからは自分の為に
自分の聴きたい音楽を創る」とは、The Empyrean辺りからジョンがずっと言っていること。
当初はリリースすらせず、半引退かと危惧されていた時期で、私も絶望に暮れたものだった。
そして今、リリースは一応してくれる、インタビューも今回久しぶりに受けてくれた。
しかしそのベクトルはあくまで「自分が創りたい音楽を創ること」に常に向いていて、
少なくとも音楽を創る段階で、リスナーのことを意識しようという気はさらさら無いようだ。
聴き手に媚びないアーティストというと聞こえはいいが、そのCDは世界中でリリースされており
各国のレコード会社がわざわざ売ってくれて、熱心なファンがわざわざ買ってくれている。
そのような連鎖を続けている以上、リスナーをないがしろにすることは許されないのではないかと
思うのだが、彼の発言からは、聴き手の値踏み・軽視・見下しがそこかしこで見て取れる。
「聴き手の期待の斜め上をいく、いいものを創るから待ってろ」と思うならそう言った方がいい。
聴き手なんてどうでもいい、自分のオ●ニーだと言うなら、世界中でリリースなんてせず、
一人でシコシコやってればいい。
頼むから絶望させないでくれ。
我々リスナーがどういう気持ちでCDを手に取ってレジに持っていくか、新譜の知らせに喜ぶか、
一秒でいいから想像してみてくれないか。


今回はかなりの毒を吐いてしまいましたね。でも反省はしていません。
好きなアーティストのCDを買って、本気で嫌いになりそうになったのは初めてなのです。
しかも音源ではなくてそれ以外のところ(インタビュー)で。
流石にファンなので「元々悪意はないけど、どうしても自分の箱庭で遊びたい」人なのはよくよく
知っていたけれど、ここまで天狗・ビッグマウスになっているとどうしても幻滅してしまいます。
誰か喝を入れてくれる側近はいないものか・・・いないんだろうなあ・・・・・・
そりゃ、ファンですから、本人の狙い通り、ジミヘンやザッパに並ぶような、大胆で個性的な
偉大なミュージシャンとして大成し、長く語り継がれてほしいです。
だからこそ今回は、毒舌覚悟で、思いのたけをぶつけさせていただきました。
不快になってしまったという方、申し訳ございませんでした。


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ジョン・フルシアンテ:その0 Niandra LaDes and Usually Just A T-shirt「メロウで美しい多面体~闇も憂いもそのままに歌って」

「ジャンキー時代の音源は絶対聴かない。あんなおぞましいもの、あり得ない」
いつぞやYoutubeで1stや2ndを視聴したとき、あまりのインパクトからこうした「決意」をし、
あんなものを崇めているコアな一部の方々は、正直、狂信者だと思っていました。
2chでオイーオイーとか言ってるキモい人達にもついていけないし、いきたくないし、
「自分のジョンソロ史は3rdから」と線引きをして最近までやってきました。
でも、レッチリ世界最強時代(笑)のライヴDVD「Off The Map」中で普通に1stの曲をやってるし
しかも最近「再発された」という噂を入手したために、2ndはともかく、1stはコレクションに
加えてみてもいいんじゃないかと考えが変わり、紆余曲折を経て先日、やっとゲット!

再発といっても日本盤があるわけではなく、輸入盤が再リリースされたということで
解説や訳詞をちょっぴり期待していた分、がっかりもあったのですが、
これを日本盤発売するというなら、まず歌詞を「聴き取る」ところから始めなくちゃ・・・
本国でも聴き取り難しいんじゃないのか??というレベルの気がちょっとします。

Niandra Lades & Usually Just a T-ShirtNiandra Lades & Usually Just a T-Shirt
(2013/05/02)
John Frusciante

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存在を知った当初はこのジャケだけで「一生無理」だったのですが(苦笑)
絵画に造詣が深いジョンだけに、とある絵画のオマージュとしてこの構図、この格好と
なったようです。で、一説にはこれを撮ったのは当時の恋人、トニ・オズワルドだったとも。
彼氏の女装姿を撮影してアルバムのジャケットにするとか、彼女の感覚もかなりキてますが
どうせ一緒にヤクやってたんでしょうねぇ・・・

中を開くと、歌詞カードや曲目メモらしき幾つかのメモが載っているのですが、
黄色くて汚くて、あちこちで消してあって、ちょっと不安になってきてしまいます。
ついていけないんじゃないかって・・・
しかし意外や意外、このアルバム、不思議な美しさがあり、
しかも復帰後~現在のジョンの作風ともしっかり地続きになっていて、
3rd以降の作品で感じられる魅力の原石がゴロゴロ転がっています。

いったい、どのあたりが?というわけで、感想~レビューを書いてみます。


あの「美メロ・泣きメロのジョン」はこの頃から既に確立されていた~ジョンの業(ごう)
一番最近の作品で、エレクトロ路線を前面に出したはずの「PBX Funicular Intaglio Zone」
ですら、最後にはギターが、そして自らの声が、美メロを奏でてしまう、深すぎるその業。
本作に収録されている楽曲はレッチリ加入前~名盤「Blood Sugar Sex Magic」制作の合間に
4トラックで作った曲(つまりジャンキー前)だというが、ということはそんな若い頃から
あの「美メロ・泣きメロ」の芸風を確立していたというのか。大変驚いてしまった。
しかしよく考えてみれば「母乳」で加入してすぐ「Knock Me Down」などのメロ曲をレッチリに
もたらしていたではないか、納得といえば納得ではある。
曲によってばらつきが激しいが、比較的安定した時期に作られたと思しき曲は、復帰後の作品とも
そんなに乖離がなく、#18などは「ジョンの最新作です」と言われても信じてしまいそうだ。
特に前半部分(Niandra)は、不安を抱いていた人ほど、入りやすさに呆気にとられるはず。

完成度の高めな「Niandra」と実験~サイケ要素高めな「Usually Just A T-shirt」
本作は、前半部「Niandra Lades」と後半部「Usually Just A T-shirt」という
二枚のアルバムをジョイントさせたかたちの作品である。
それゆえか前半部と後半部では作風が幾分違う。前半部は先程書いたように、美メロがあって
歌ものとしての完成度が高め、ややキャッチーな作品だ。(あくまで後半部と比較しての話だが)
そして後半部はタイトルのない13曲によるもので、インストものが半分以上を占めている。
ギター逆回転の多用、そしてもっと目立つのがコード進行やリズムの著しい転調の多用
(多分2曲に1曲くらいの割合で登場していると思う)、ヴォーカルやギターの早回しや遅回し、
大絶叫、フランク・ザッパの作品に出てくるようなハイテンションな騒ぎ声におしゃべり。
5分超え、10分超えの曲も多くみられる。
若気の至りともいえる、実験精神・サイケ要素がたっぷり詰め込まれた作品となっている。
・・・ん?ソロアルバムで実験するのは6連続アルバム頃のジョンだってそうだったのでは?
そうなのだ、ジョンの根本はこの頃と何一つ変わっていないのかもしれない。

流麗なギター~失ったものの大きさ
流石、あの「ブラッド・シュガー」と同時期に録音した作品だ、ソロにせよバッキングにせよ
そのギターは流麗そのもので、がっつり安定している。#12では、テクニックを完全に取り戻して
ギタリストとしての高評価をものにし、ラウドで激しいプレイが眩しい「Stadium Arcadium」や
The Mars Voltaの2nd「Frances The Mute」の客演で披露した痛烈なソロを連想させる。
ローテク・ローファイな曲でも、プロダクションがよく整っている曲でも、それは基本的に同じ。
どんなに曲や歌が不安と憂鬱に揺れて壊れそうになっていても、ギタープレイは確かなテクニックに
裏打ちされていて、安定感がある。
1992年の唐突のレッチリ脱退劇~抑うつ、引きこもり~ドラッグに依存し破滅の道を辿る数年間で
ギターに全く触らない数年間、腕が壊死しそうになっていても構わない様子の恐ろしい状態を経て
レッチリ復帰後の「Californication」のギターはかなり危ういものだった(しかし、個人的には
それがかえって好きだ)。心身の健康を取り戻し、追い風に乗っていた4thなどソロ乱発時代には
「死を恐れない」とすら豪語する一方で、「失ったもの」について嘆く姿がある。
「Stadium~」までに努力で腕前を取り戻すとはいえ、「天性の才能」というべき若い頃の才気は
どうしてももう戻ってくることはない。命よりも惜しい、失ったものの大きさ、といったところ。

若く切れのある歌声の貴重な記録
歌もの要素の高い「Niandra」部分での歌声は、「ブラッド・シュガー」やそのメイキングビデオ
「Funky Monks」で披露していたあの甲高くなかなかうまい、ちょっと外れた歌声そのまんま。
96年頃に酒場で喧嘩して(?)鼻を折り、その前にはドラッグが原因で歯茎が溶けて歯を失い、
「カリフォルニケーション」の印税が入った後は失った歯を差し歯やインプラントで補ったが、
それが不自由だったのか3rdは何だか歌いずらそうだし、以降の作品でも本作のようには
すんなりと声は響かず、どうしても鼻にこもり、アクの強い声となってしまった。
もっと単純に「声が若い!」という第一印象も個人的に大変衝撃的だった(笑)。
そして恐ろしいことに、もうこの頃から、地声とファルセットをかなりスムーズに行き来して、
かなり高いキーを出している。歌声には情感が籠もり、緩急も綺麗につける。
なんだ、ボイトレしなくてもなかなかうまいじゃないか。そんな若い頃の貴重な記録。

幅広い曲調を楽しむ~狂気だけでも、儚さだけでもない
凍り付くように冷え切った「One,Two,Three,Four」で始まる#1に代表される、痛々しい楽曲。
すっきりした景色すら思い起こさせる安定したプロダクションの#18などの、メロウな楽曲。
3rdや映画「Brown Bunny」サントラ提供曲にも通じる、#19をはじめとする、美しい憂鬱。
そして大絶叫や異様なハイテンション、酩酊感漂う歌唱など、#11にあるような、実験と狂気。
本作の作風を概括すると大体このくらいにまとまるだろう。
ほかならぬ、このレビューを書いている私自身がそうだったように、4つめのイメージが
「ジョンの1st~2nd」のパブリック・イメージとしては広まっているように思う。
しかしそれゆえに、実際に本作を購入などして手に取り、最初から最後まで聴き終わって
それだけじゃない、1つめ~3つめの楽曲も少なくなく、強い魅力も放っているという事実を
実際に知るとかなりのショックになる。ジョン本人の意図しないところでの戦略勝ち、か??
「痛々しい」「壊れそう」これもあちこちで1stの感想として言われていることだ。しかし
予想に反して、それだけでもなかった。録音時期を考えると妥当だが、憂鬱だけでもなかった。
憂鬱がちなメロウ、痛みが走るメロウ、実験的なメロウ、ジョン節ともいえるおセンチなメロウ。
あるいは、メロウの入り込む隙のないほどの、憂鬱、痛み、狂気が強い楽曲たち。
さまざまな曲調があって、それだけさまざまなジョンの心象風景が見える。
因みに、#20ではリヴァー・フェニックスのものと思われる笑い声が聞こえる。
ジョンに本作を発表するように勧めたのはリヴァーだったり、リヴァーの死にジョンが号泣した
というのは比較的有名な話。悲しいかな、ジャンキー繋がりの同世代の二人だった。

ジョンの消えない"闇"、"憂い"はどこからきたんだろうか
本作が、脱退という名のバックレ劇の後で制作されたというなら、精神がぶっ壊れていて
抑うつ状態から鬱々としていて、若くして夢破れて自分に負けて心が折れて絶望でいっぱい・・・
そりゃそうだろうなぁと合点がいく。逆にジャンキー中やリハビリ中~直後あたりというなら
それでもやっぱり絶望感や罪悪感でいっぱいになって、深い闇や憂いや痛みが発露するだろう。
(実際、レッチリ復帰後の3rdはメロディアスながらも、かなり痛々しい作品になった)
でもそうじゃない。各種インタビューを読む限りでは希望に溢れていた時期であるはずの
レッチリデビュー前~ブラッド・シュガーの制作の合間に、これだけの憂いが漂った楽曲を
こんなにもたくさん作っているのだ。
(実験精神に関しては、ジョンが聴いてきた音楽には前衛音楽が結構多いから、それに影響
されて自分も試しに作ってみました、といういきさつではないかと考えている)
子どもの頃に両親が離婚した、友達から虐めにあっていた、ミュージシャンになりたいと
学校でも宣言していたこともあって皆から変人扱いされていた、等々、闇や憂いや怒りを
抱え込むようなつらい幼少期~少年期のエピソードがたくさんある人物ではある。
過去のエピソードや現在に至るまでの言動から、発達障害があるのか?と感じたりもする。
また、そもそも10代後半~20代前半の青年、ましてミュージシャンで芸術全般に造詣の深い
感性の鋭敏な青年が、不安定や不安、センチメンタルを内包しないほうがおかしいだろう。
見ず知らずの外国のミュージシャンについて、つらい過去だとか障害のあるなし云々を
ほじくっても仕方がないし、今更それが何だっていう話だろう。
とにかく、ジョン・フルシアンテという人物は、人生のどこかで・あるいはたびたび、
深く傷ついたり、自分の殻に籠もる性質をもったりして、消えない闇や憂いを刻み込んだ。
そこに幸いにして、音楽を作る・演奏することという、感情を表現するツールを得た。
つまりはそういうことなんじゃないか。


天才肌でエキセントリックな「青年:ジョン・フルシアンテ」の心象風景。
歌とギターを手にし、類い希な演奏能力と作曲能力で天才の名をほしいままにしながらも
繊細な部分をもつ人間なら誰でもが感じうる、壊れる手前の想い、痛みや怒りや苦しみ、
自分の中にある消えない闇や憂鬱を「他人の顔色の為ではなく自分の為に」
キャッチーでない部分も含めて、包み隠さず愚直なまでに露わにしており、
人はその不器用さに共鳴したり、手を差し伸べたいという気持ちになったりして
エキセントリックだと首をかしげつつも、耳を傾けずにはいられない・・・
聴き手は少し選ぶけれど、一度ハマったらなかなか抜けられない、厄介で愛しい一枚。

魔性の女や魔性の青年を音楽に変換したら、こんな感じになるのだろうか。
気がつけばこのCDばかりを再生している日々のなか、おかしな想像が浮かびました。

レッチリを再び脱退して、自閉がちではあるけれど好きな音楽を作り、結婚し、
悠々自適に暮らしている、40過ぎのリア充になったオッサンのジョンは、
この頃ほどの尖った作品はもう作らないようだけれど、代わりに闇や憂鬱さが消えて
カラフルな作品を作り、楽しそうに奏でて歌っている姿が浮かびます(「PBX」から)。
個人的には、そういう穏やかな環境の中で、マイペースでこの先も生きていってくれれば
それが何物にも代えられない幸せだよなあと思います。


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John Fruscianteの1stアルバムが再発されるって聞いたんだけど・・・

ネット情報で、John Fruscianteジョン・フルシアンテ)の所謂ジャンキー時代の
1stアルバムが再発されているらしい!との朗報を受けて、
タワレコにとびこんだりAmazonで検索したりしたのだけれど・・・
(因みに「所謂ジャンキー時代」と書いたのは、本人曰く、音源を作曲した当時は
ブラシュガの録音と並行していたり、デビュー前だったりと、
ジョニデの自主制作映画での酷い部屋や、Youtubeインタビューの痩せこけて目玉が飛び出して
訳の分からない話をずっとしているような、凄惨な薬漬けにまだなっていなかったから)

Niandra Lades & Usually Just a T-ShirtNiandra Lades & Usually Just a T-Shirt
(2013/05/02)
John Frusciante

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このblogからの「商品検索」でリンクできる商品は、確かに2013年5月2日発売だけど
輸入盤で、タワレコに行ったのはGW中だったのだけど影も形も専用予約用紙などもなかった。
つい最近ブックオフに行ったけどそこの中古にもあるはずはなかった。
(代わりに、P.I.L.の「フラワーズ・オブ・ロマンス」を見つけて買ってきた)

で、アーティスト名とアルバム名でググるとこんなふうになるし・・・
http://www.amazon.co.jp/Niandra-Lades-Usually-Just-T-Shirt/dp/B00009Y3L3
2003年6月24日発売と情報欄には書かれている。「新品あり」の新品は3万円強で、明らかに
普通の再発がもう出てて買えますよーの商品とは違う。

国内盤で再発されると勘違いしていた(The Empyrean以来、最近よくジョンのCDを出してる
レコード・コレクション辺りで)のだが、それ自体が勘違いで、あくまで輸入盤の再発って
ことなんだろうか。
対訳とか解説とかとても読みたいのだが・・・
PBXなんかもそうだが、ジョンが何かリリースとなったらそれなりの話題になるんじゃないかと
思うんだけども、1stの再発はまるで話題になってない。タワレコやHMVのメルマガでリリースが
宣伝されていることもなかった。再発だからかなぁ。それとも問題作だから?

数年前のある休日、夜更かししてYoutube三昧、朝6時くらいに件のジョンインタビューを観て
リバースしそうになり、以来最近まで「1stと2ndはありえん」という結論になったのだけれど
(どちらにしろ楽曲も幾つか聴いた上で、当時の理解の範疇を超えていた。あと、朝6時台に
あんなインタビュー動画を観るほうがどうかしてた)
再発するっていうから、やっと勇気出して入手してみようと決意したんだけども、
うーんどうしたものか。
結構気合い入れて待っているのですが。
気長に待て、という事ですかね。


愚痴ってばかりで埒が明かないので、以前PBXのレビューを書いた時にネット上で収集したものの
余ってしまったジョンの画像をこの機会に幾つか。
John Frusciante 1-1
暗闇の世界からレッチリへ戻ってきたばかり、そこはかとなく痛々しさが漂う。
クスリをしすぎて歯茎が溶けてしまい、歯なし状態なので口元が大変なことになっている。
カリフォルニケーションの印税が入ってからようやく、総インプラントで歯が入ったとか・・・
音楽少年漫画「BECK」にこの頃のジョンがパクられまくってて(模写みたいな絵もあった)
笑えばいいのかキレればいいのかわからなかったのが懐かしい。

John Frusciante 1-2
これは見事なペインティング!(海外の作品のようです)
青い空、下から照りつける赤い夕焼け、雲の向こうに虹。色遣いが素晴らしい。
オフィスワーク用のパンツみたいなのをしょっちゅう穿いてた時期、ありましたよね。

John Frusciante 1-3
ずっと写真だと勘違いしていたけど、ギターのネックやペグなんかを見ていてついさっき
ペインティングだと気付いた作品。(これも多分海外の作品)
ジョンの顔の表情がリアルなもんで、絵と思えなかった!
背景がとんでもなくアートでオシャレ、ジョン抜きで壁紙にしてもいいかもしれない?

John Frusciante 1-4
まるい。面長のジョンだがこの画像だともれなくまあるい。
表情、髪型や髭の塩梅、格好、背景、画像処理など相まって凄くジーザス。
と言うと不謹慎ならば、古代のローマ帝国やギリシャ、中近東っぽい雰囲気がある。
「聖☆おにいさん」に出てくるいえっさことイエスは、作者がジョンファンなだけあって
少なくない頻度でジョンをモデルに描いているだろーという画が出てくる(一時期に比べ、
最近は少し落ち着いたけど)のが気になる。仕事と「萌え」は区別してくれませんかな。


気まぐれでマイペースたまにハイペースなアーティスト、それがジョン・フルシアンテ・・・
「高い中古」を落札するくらいなら輸入盤でも新作が欲しいような気がするので
今はじっくり待ちますかー。


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ジョン・フルシアンテ その4:PBX Funicular Intaglio Zone「新たな境地のギター、更なる進化を遂げたプログレッシブ・シンセ・ポップ」

5曲入りEP「Letur-Lefr」から2ヶ月、遂にJohn Fruscianteジョン・フルシアンテ)の
フルアルバムがご開帳!
その名も「PBX Funicular Intaglio Zone」。

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/09/12)
ジョン・フルシアンテ

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ビルの頂上から人が不安定な体勢で立っている、もしくは落ちかけている、
「アメトーーク!」で絵へた芸人が書いたら速攻「怖い怖い怖い!」と突っ込まれそうな
ジョンによるホラーなペインティングがジャケットを飾り、付属のポスターではこの絵の
フルヴァージョンが。
私はタワレコで購入したので、それの縮小ヴァージョンのステッカー(大体ハガキサイズ)
がもらえて、こうして縮小してみれば置きやすいし、細かいことは気にならないし(苦笑)
ポップなアクセントとして部屋に飾ってあります。
タワレコ店頭では、このジャケットもあれば、よく雑誌やネットの特集に登場する、
ブックレットにも最終ページに登場する本人近影が販促POPにどがっと姿を現して、
何かその・・・凄く足を運びにくかったというか、忍びのようにサッと急いで1枚取って、
別の棚まで避難したというか・・・タワレコの冊子の間に挟みながらレジまで持って行って
エロ本買うんじゃないんだから!って足取りになってしまったというか・・・。

やたら「天才」「奇才」「問題作」って煽っているのも居心地が悪く、
戸惑いがちな雑誌やネットでのレビュー、一方では過度に崇めるような過剰なレビュー、
「どうしてこの人に対峙するアティテュードには中庸がないのだろう」と甚だ疑問に思い。
こういう「腫れ物扱い」「神様扱い」こそ、ジョンが厭っているものではないか?
それが嫌でわざわざRed Hot Chili Peppersレッド・ホット・チリ・ペッパーズ
以下レッチリ)を辞めたのでは?リスナーはアーティスト自身のことを考えなくてよいと?
それなりに熱心なファン(だけど、他にも好きなものは山ほどある)としては違和感を
禁じ得ない状況、まだしばらくは続きそうですね。それもまた、ジョンが手にした自由と
引き替えの試練なのでしょうが。

John Frusciante 1
ライトなレッチリファンがジョンというメンバーに着目するきっかけになった
2003年のスレイン・キャッスルでのライヴ(DVD化もされている)でのひとこま。
この頃で、既に足元にはエフェクターがこれだけたくさん。
当時は留守電の使い方も分からず、せっかく褒め言葉を入れておいたアンソニーを
しょんぼりさせたという、アナログ人間なエピソードにかなり笑わせてもらったけれど
作品ごとにデジタル人間化が著しく進んで、遂に現在の、エレクトロニック中心の
ソロ作品をリリースするまでの境地に。いやはや人間、何があるか分からないものですね。

あえてこの記事では「Letur-Lefr」を「前作」と表現させて頂きますが、
前作を経ずにいきなり「The Empyrean」から本作へと飛んできたなら
驚き、戸惑いはそりゃもうとんでもないものに違いないだろうと断言できます。
しかし、前作を経た人であれば、かなりすんなり聴けるはず。
それどころか、もっとハマるのでは。前作を聴いてダメだった人でも、
本作なら大丈夫な可能性が結構高いのではないかと思います。

前作からの「プログレッシブ・シンセ・ポップ」路線を踏襲しながら、
前作から何段階も進化して、「プログレッシブ」は伊達じゃない感じ。
従来からあったジョンのメロや歌声と「シンセ・ポップ」との間に、前作では少々
隔たりを感じましたが、本作ではその距離がほぼ無くなったのではないでしょうか。
だから違和感が少なく、かなり聴きやすくなりました。
ライナーノーツでもあるように、エイフェックス・ツインスクエアプッシャー
といったアーティストの作風をかなり彷彿させる曲調やアレンジに。
この二人の熱心なファンの方が本作を聴いたら、彼らの贋作に聴こえるのか、
それともちゃんとオリジナルだと感じられるのかがちょっと気になるところです。
そういったエレクトロニック・ミュージックの先達の、自然さ、滑らかさを取り入れ
聴いていて「気持ち良い」「心地良い」と感じられる音楽へと到達。
前作だと、エレクトロニックなリズムと「ジョン節」なメロや歌、双方の主張が強くて
ちょっと喧嘩しちゃっている感があり、それが「戸惑い」に繋がったのですが
本作ではそれが克服され、双方が控えめに自己主張しながらも巧みに協調し、
エレクトロニックなソロ作品のなかでは今まで無かった、心地良さに繋がっています。
そのような意味でいえば、各方面で煽られているような「驚愕の」「衝撃の」といった
形容詞は少し違うように感じられてきます。
(今までのジョンを知らなければ)とても自然でフレッシュで心地良い音楽
だといえるでしょう。

Jimi Hendrix-John Frusciante
何と!ジミヘンとジョンがほぼ鏡写しに。
ジョンのファンにはジミヘンファンも少なくないと思いますが、その逆はどうなのか。
ちょっと誰かに尋ねるのも畏れ多い気がしないでもないですが怖いもの訊きたさもあり・・・。
当のジョンは「白いジミヘン」と擬えられ讃えられることをどう感じていたのでしょうか。

「前作がダメだった人でも本作なら大丈夫では?」と表現した一番の理由、それはやはり
ジョンのギターが聴けること。
前作でも聴けることは聴けるのですが、もっと正面から「新しいギターのアプローチ」として。
本作をプレイヤーに入れて初めて気がついたことでしたが、「ギター中心の音楽でなくても
それはそれで」と思っていた筈の自分ですら、「ジョン・フルシアンテはギターを弾いて
いてくれたほうが嬉しい、ジョンのギターを聴きたかった」という渇望があったことが
本作におけるジョンのギタープレーを聴いて実感し、そして何か安心しました。
もうこの人は当分、下手すると一生、ギタリストとして振る舞わないのではないかと
危惧していたので。(奥さんのユニットでの演奏等、細々とした活動は除いて)
但しこれはレッチリ~従来のソロで聴けていたような「ギタリストらしいギター」とは
かなり趣を異にし、「プログレッシブ・シンセ・ポップ」のためのギターです。
エレクトロニック・サウンドとギター・サウンドとの調和のため、それまでしていた
ギタリストの発想でのギター・プレイをやめ、まるで電子音のようだったり、
「一体全体それはどうやってプレイしているのか?」と手元が全く想像できないような
まったく新しい発想でのギター・プレイを発見、披露しています。
これは、レッチリのキャリア最高傑作と名高い「Blood Sugar Sex Magik」にて
フリーのあのブリブリバキバキなベースとアンソニーのラップの合間を自在に泳ぐ、
人を舐めているかのようなユニークなギター・プレイと、同程度かそれ以上の価値を
有する発明なのではないでしょうか。

ほかに、前作に顕著だった新しい要素「ヒップホップ」は、前作ほどの頻度では
ないとはいえ本作にも登場。R&Bの要素もミックスされています。
様々な音楽的要素を組み合わせる中で、R&Bとヒップホップが特にジョンの音楽と
ブレンドしやすかったとのこと。さも料理を作るかのように、音楽をも作るのでしょうか。

John Frusciante 2
ア~~ア~ア~~♪(笑)
なぜゴミ箱に入っているのかとか、なぜ3人いるのかとか、なぜ一人(3人?)でそんなに
楽しそうなのかとか、色々なはてなが浮かんでは消えますが楽しそうだから良いとしますか。
そういや、もうこのぐらいの時期から、「たまに、ドラムンベースにのって踊りにも行く」
と言ったり、レディオヘッドオウテカエイフェックス・ツインスクエアプッシャー
の名を何かに付け口にしたり(レディオヘッドの場合は、トムがジョンのファンになって
熱心にライヴに通ったり、ジョンをモチーフに「Reckoner」を作曲したりと、何と両思い)
していたりして、今思い返すと本作の路線はかなり前からの既定路線といえるのかも
しれませんね。予想外・衝撃どころか、寧ろまったくブレずにここまで来たのかも?

本作でジョンはやたらとご機嫌。よく「Yeah!」って叫んでいます。
本作のような境地まで到達できたことが、また、自分の思い描いた世界と戯れられるのが
楽しくて仕方ないのでしょうね。
いわゆる「天然さん」のパブリック・イメージがあり、そういうエピソードにも事欠かず、
感情や感性の赴くままに生きているかのように見える人ではありますが、
10年前からの興味関心が現在まで、まっすぐレールを描くように継続し、発展し、そして
成就するのは、一体どこまでが成り行きでどこからが計画通りだったのでしょうか。
アルバムタイトルの説明などに顕著なように、考えが極めて独創的であると同時に、
知識やテクニックの話が多いなど、とても冷静な理系人間の側面も際立ってきました。
感性の人?理性の人?正反対の性質を同時に持ち合わせたアーティスト、そして人間。
その理性の側面で構築されているのがエレクトロニック・サウンドやギター・プレイで、
対して感性の側面を表現しているのが、ジョンの歌声やメロディ
なのかもしれません。
両面を有しているから、無機質にも収まらないし、有機質にも終始しない。
この「とりとめのなさ」を受け入れられるかどうかが、ジョン・フルシアンテという
アーティストやその作品を、好きになれるか否かを大きく左右するように思います。

John Frusciante 3
ご結婚おめでとうございます、からもう1年ですか。
各種メディアの取材を一切受けない、ライヴ・ツアーにも出ないとなり、
昨年音楽サイトで報道されていた、ストーカー騒動がその後どうなったか、
無事解決したのか、分からずじまいです。
もしかするとそのストーカーを避けるために取材もライヴもしないのかもしれませんが・・・
なにせ名前が名前だけに、当時本当に不安になったものです。
ビートルズ好きでもある人ですが、そっちの「ジョン」と同じ事態にならないことを
祈ってやみません・・・
因みにあちこちでいわれている「最近のジョンは、目を見開いた写真が多くて、こりゃ
クスリやってるんじゃないのか?ヤバいんじゃないのか?」疑惑についてですが、
個人的見解としては「レッチリ時代の反動、区切り」ではないかと考えています。
目ぇ開かないの?的な写真があまりにも多すぎたレッチリ時代。そこからの脱却を
音楽面だけでなく写真に写る時も図っているのでは?と。そう信じています(苦笑)
本作の音楽面から垣間見える姿があまりに冷静で乗り気、そして何より正気な姿なので。
「またドラッグに溺れちゃった」とか正直、もう格好悪いので、お願いだから勘弁して。


鳴っている音こそ大きく違えど、いま述べてきた点において、本作は
あまりにもジョンらしすぎるアルバム」と呼ぶことができるような気がしています。
雑誌やネットや本人の言葉@blogで何やら小難しい言葉を沢山並べて論じられていますが
頭で難しく考えすぎず、とりあえずお店の視聴機などで聴いてみてはいかがでしょうか?
そうして聴いてみて、何を感じるか、それが本作の全てなのではないかと思います。



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John Frusciante:その3 Letur-Lefr「エレクトロニカでヒップホップな新境地にびっくり、でもきちんとポップでメロディアスなプロローグ」

あの問題作「The Empyreanジ・エンピリアン)」から3年余り。
John Fruscianteジョン・フルシアンテ)が9月に新作アルバムをリリース、
そしてそれに先駆けて今月4日、EP「Letur-Lefrレター・レファー)」が登場!

Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/07/04)
ジョン・フルシアンテ

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あなた隠居したんじゃなかったんですか?!
いや、実を言うとこの展開、かなーり予想済みでした。他の世界中のリスナーも少なからず(笑)
リリースせずにいられるジョンじゃないだろうなーと。
但し、本作に関するプロモーション(含むインタビュー)は一切なしで、この点が所謂「浮世」と
一線を引いているところなんでしょうね。

海外のファンサイトなどで初めてこのジャケを見た時、正直、凄く不安になりました。
だってペインティング。ペインティングのジャケといったら2nd・・・

スマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールドスマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールド
(1997/11/15)
ジョン・フルシアンテ

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一番ヤバイ時期、ヘロイン漬けになって画ばかり描いていた時期の、これがどうやっても
頭に浮かんで、またドラッグ中毒の阿鼻叫喚地獄絵図が繰り広げられていると思って・・・
というかAmazonによくこの商品が載ってると思いますよ。タワレコとか行っても一向に
1stや2ndなんざ見あたらない。載せるだけならいいのか。

話は戻って本作。ニュースサイト等で視聴してみたら中々よかった、というかまともで安心したので
タワレコポイント3倍の日を利用してあっさり買ってきました。
でも、もれなく付いてくるこのポスターはどうすればいいの?
Letur-Lefr poster(mini)
ド下手な写真で申し訳ないです、自宅でケータイから撮った粗末なものです。
ブックレット×6のサイズを、折って封入してあって。(折り目はそのため)
もれなく部屋に張れって??
因みにタワレコの特典で付いてきた、ハガキくらいのサイズのステッカー
(このポスターの縮小版)は、扱いやすさもあって、部屋に飾ってあります。
そっちのが使えると思うんだけど・・・

更に限定販売でこんなTシャツまで売っているらしい。
Letur-Lefr T-shirt
S、M、L、LLまであるらしいんですが、こんなパステル調の色合い、女性向けでなくて?
女性向けが紫で男性向けがグレーなんでしょうか。
興味がないこともないけれど、1枚4,200円って、それだったら9月のCD代に充てます。

ブックレットを覗いてみると、前作と同じフォントながら色がカラフルになっていて、
歌詞のない曲のタイトル文字はジョンのこれまたペインティングだったりします。
大分ポップ。前作の地を這うような重苦しさはない作風がここからも窺えます。


しかし前作やそれまでのソロ作、さらにはレッチリ時代の作品とかなりの乖離をした
サウンドなので、びっくりする人、受け入れがたい人は多いかも・・・
ポップでメロディアスな泣きのジョン節を根底に据えるも、かなりのエレクトロニカ、
そしてヒップホップ
だから。
今までのジョン(のソロ)からは想像も付かないんじゃないかと。
でも今までのソロ作をある程度聴いてきた人なら、軽くリピートしたらすぐ慣れると思います。
慣れた後、気に入るかどうかは、リスナー次第だとして。

ただ、このような方向への興味や、人脈は前作リリース頃には既に固まっていて、
ある意味「伏線回収」みたいになったような流れなので、本作の路線は割と予想通りかも。
例えば、「Stadium Arcadium」にヒップホップのノリを混ぜ込もうとしていたというし
(本来「Dani California」はそういうアレンジの予定だったが、チャドがどっしりした
ビートを持ってきたためにあのようなどっしりアレンジになったらしい)、
ウータン・クランダーニ・ハリスン(ジョージ・ハリスンの息子さん)と共演して
ウータン・クランのプロデューサー/ラッパーのRZAと親交が出来たと報じられていたし、
前作のインタビューでは「最近はテクノやエレクトロニカしか聴いていない」と
思い切り本作のフラグを立てていたし。
遡ってレッチリ復帰後のソロの頃には、既にAphex TwinSpuarepusher
Radiohead等へのリスペクトをしょっちゅう口にしていたし。
(Radiohead経由でこの系統に興味をもった印象も受ける)
後はジョンの性格上、数々の受賞(@雑誌等)でバンドサウンド離れはまず確定だろうと。
いよいよもってメディアが期待する「ギターヒーロー」像から離れ、
フレキシブルな立ち位置で伸び伸びと音楽作りに励めるようになったのは、
可能性を広げる意味でも良かった
と思います。

全5曲、トータル15:54と、あっという間に終わっちゃう一枚。
「あっという間」に感じるのは収録時間だけでなく、曲の展開がめまぐるしく変わって
余計にそういう印象を与えるためでしょうね。
大きく区分して、#1と#5がジョンのヴォーカルがメインな曲で、残り3曲がラッパー
(RZAとその仲間たち)をフィーチャーしたもの。インスト的な曲ともいえます。
#2では半々といったところか。
この人の作品にラップが出てきてまず驚かない人はいないと思いますが、印象としては
ラップを効果的なSE、または楽器のひとつとして「使って」いる感じ。
#4などはかなりモロのヒップホップでほぼ全編にラップが入っていて異色ですが
曲名が「FM」といって、ラジオから流れてくるヒップホップというところか?

冒頭「よれよれっ」とした歌声から始まるので「また狂っちゃいましたか?」との不安が
一瞬よぎりますが、すぐにこれは加工&意図的な歌い方とわかるので大丈夫。
ゆるやかな打ち込みビートはジョンのソロ作では3rdやジョシュ・クリングホッファーとの
共作をも思い起こさせつつ、もう少し推し進めてエレクトロニカの森へ本格的に
分け入った印象。そこに、あの湿度が高くて野太い声、ときにシャウトが混じります。
1曲内での展開の移り変わりの激しさは特にジョンヴォーカル曲に顕著です。
それらがないと、いつもの哀愁メロ曲とそんなに大きく変わらない、というのもあるのか。
転調したり、突如高速のリズム・ビートが舞い込んできたり、ドラムンベースのリズムまで
登場したりと、かなり慌ただしい。
そして時々ちゃんとギターソロも聴けます。#1なんかはかなりの高速で弾きまくっていて
「ギタリストのジョン・フルシアンテ」に拘りがある人も、その腕の健在(どころか、もっと
うまくなった?)にうれしい笑みが出そう。案外#4にもソロが登場します。
よく聴いているとギターは完全放棄したわけではなく、隠し味に効果的に利用されています。
「エレクトロニカ・サウンドの中でのギター」という聴き所があるかもしれません。
その一方、#5でのシンセの使い方は鮮やかで、高揚感があり、本作のハイライトといえる曲。
逆にラッパーをフィーチャーしたりインストに近い曲だったりするものでは
展開は比較的シンプルに。けれどリズムにやっぱり多様な音楽の要素を包括していたりします。


実験作なんだけどポップ。いつものジョン節のようでいつもとは全く異質なサウンド。
不思議な作品で、「15分と言わず、もっと」聴きたくなってしまいます。

それでまたリピートしてもくどくなくて。

ただ一つ言うなら、ジョンのヴォーカル、もっと言うなら歌メロや歌唱法について。
「またこの哀愁メロですか」「またその裏声やシャウトですか」と、これまでのパターンから
殆ど変わっていないので、サウンドが変わっても目新しさがわかりづらい気がします。
もっとも、それがあるからこそ違和感を最小限に抑えられているという面もあるけれど。
コード進行なども、基本のいつものパターンとほぼ一緒だし、
アレンジの目新しさより、寧ろ楽曲そのものに変化や幅があって欲しい
ほぼ全てのジョンのソロ作品を集めてきた自分としては思ってしまうんですよね。
ジョンのヴォーカルも他の楽器と同じかそれ以上強烈なアイテムなので、そちらの使い方も
歌い上げるか「がなる」か、ばかりでなくて、もっと多様なアプローチが欲しいと感じます。
これは間違っても昔のような奇特な声を出して欲しいと言っているのではなくて、
この手の無機質な音に合う歌い方、声のエフェクトを開発するなどの要望です。
アレンジで新機軸をこれだけ打ち出したぶん、そのあたりの「変わらなさ」が
悪目立ちしている印象を少しだけ抱いてしまったり。

本作は5曲入りの、アルバム先行のEPだから実験的で粗も多いのだと信じて
いま述べたような不調和を解決した、「The Empyrean」に匹敵するような名作が
届くことを期待して、9月まで待とうと思います。


最後に、おまけというかフォロー。
John Frusciante 1
「わう」とか言いそうな表情のジョン。唇を噛んでいるからなおのことそんな感じ。
この画像がもう10年近く前なのか・・・
今回、プロモーション活動が出来ないのは、ヴィジュアル的におっさんになっちゃって
レッチリ在籍時のような神秘性で売り出すことが出来なくなったという側面もあったりして。
(少し前、ググったら軽く絶望しました。皆さんにはあんまり勧めません)
・・・イジめて(偉そうにダメ出しして)ゴメンね?
私も昔のジョンソロ記事、リマスターしなくちゃと言いながらなかなか出来ていません。
昔のままがいいのか今のような切り口で書き直すべきか、仮に書き直すならどのように直すべきか
悩んでいるところ。




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ジョン・フルシアンテ:後編「希望と絶望・・・対極の青」

ジョン・フルシアンテのソロアルバムレビュー、後編となります。
しかし・・・余りに対照的な2(+1)枚を残してしまったなぁ、というのが
PCの側に今回レビューするCDを並べて置いてみたときの感想です。
片や、何もないところからとにかく歩きだそう、といった趣の
3rd「To Record Only Water for Ten Days」に、
片や、何もかも手に入れたにもかかわらず、全てを捨てて出家しようとでも
するような、悲愴な決意漂う「The Empyrean」。

共通点はジャケが青いことでしょうか。しかし、同じ青でもこうも違うか!

↓ジョンソロの中で一番好きなジャケ、3rd。シンプルイズベストってか、なんかイイ。
でも、袋の上から「Red Hot Chili Peppers」のロゴシールはやめて欲しかった。要らん。

トゥ・レコード・オンリー・ウォーター・フォー・テン・デイズトゥ・レコード・オンリー・ウォーター・フォー・テン・デイズ
(2001/02/21)
ジョン・フルシアンテ

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↓ジョンソロの中で一番ではないけど、かなり怖いジャケ、The Empyrean。
凝り具合は凄い。一枚一枚切り貼りした雲とか凄い。本人らしき人物が4人、こっええ。
The Empyrean

さて肝心の音楽はというと・・・
3rdは、何が良いのか、なかなかわかりませんでしたね。
なにせ、それまでレッチリを聴いてて、ジョンソロは4th、Empyrean、6連作と
来たあたりで本作でしたから。「デモテープ?」という感想が長く続きました。
6連作の中でもジョシュとの共作の印象が悪かったりして、どうもこの手の
音楽への耐性、というより経験が無かったことが大きな要因だったと思います。
のちに音楽の旅をひろげ、David Bowie、New Order、Depeche Mode、CANなど
これまで全く見たことのない世界を追体験して、その上で再聴したら
「ほぅほぅ」と、ようやくなんとなくわかってきたような。
私のように昔の打ち込み系音楽の経験値が低い人は、ちょっと予習が必要かも。

歌、演奏、どれも何だか頼りなく、他作品と比べると安定感には欠けるのですが
薬で割り増しすることなく、ジーザスなロックスターとして武装することもなしの
開花前夜、苦しみながら光を見つけていく過程を体感するにはうってつけ。
弱さも剥きだしだけど、美しいメロディもまた剥きだし。
未完成だけど可能性がそこはかとなく見えてくる、妙にクセになるこの感じは
ジャケが完璧に体現していますね。


そして、現時点(2012/1/4)でジョンの最後のソロアルバム
The Empyrean」。
最初に言っときましょう、

必ず、ボリュームをいつもより上げて聴くこと!
いつでもボリュームを操作できるような状態で臨むこと!


これらをしないと、前者では「つまんねアルバム」、
後者では「耳が悪くなる、近所迷惑になる」が必至だからです。

本作を作り終えた時点で、ジョンはレッチリ脱退を決心することに。
いや、もう今までしてきたような大手レーベルでの活動、
音源のリリースは一切やめて、自分の趣味でのみ活動するとさえ。
ゼロか100かかよ!極端だなあ・・・
アルバムのプロモーションで雑誌にインタビュー記事が載ってましたが
やたらとやつれて、目がこわい。厭世的でとりとめのない発言が目立ち
明らかに精神的に不安定な様子が窺える内容でした。
しかも、アルバム(日本版)に付いている歌詞カード+インタビューでは
「今の自分は、1stアルバムを作った頃の自分と精神状態が似ている」とか
ドラッグ隠遁を「僧侶が修道院に入る」のと同等だとか言ってたり・・・
もう現在のジョンがどんなんなってるのか不安でなりません。
いい歳(40過ぎ)のオッサンを「心配」するのもおかしな話ですが。

本作は、世俗との訣別にあたっての餞、隠遁する前の
現役ラストランにするために、ここまで頑張ったのでしょうか?
但し、レッチリでの活動も含め、むしろ、頑張りすぎて
「燃え尽き症候群」になっている印象もあるのですが・・・
だから案外(予想通り?)、少し休んだら、また表舞台に
何食わぬ顔で登場する気も結構します(笑)
というか、ファンとしてはそちらを願ってやみません。
でもレッチリにはもう戻らないで欲しい、あくまでソロで。
辞めて戻ってまた辞めてまた戻ってとか、我が儘過ぎる人になっちゃう。


こうした背景がどうしても頭にあると、本作は
「俺はまた隠遁してヤクをやるぞ」
と声高に宣言しているように聞こえてなりません。
歌詞も、レッチリ(特にフリー)にあてつけているような、
または懺悔しているような風にも取れます。
本作に限らず他の作品にもそれを感じました。
そこまで深読みしなくとも、ジョンが「何かに迷っていて、ひどく
混乱している」「悩んだ末、何かと訣別する覚悟をした」
のを
読み取るのは容易く、レッチリ脱退のタイミングとも一致。
リリース当時はわからなくても、後から聴いたら(読んだら)
わかりやすすぎるよ!とツッコミたくなるものです。
勿論、自身の人生観、死生観を反映させたのは言わずもがなですが。

でも歌詞や背景を抜きに聴くと、衝撃を受けるのは「」です。
とてつもなく広がる音空間。感情の昂ぶりや揺れと同期した、
急に大きくなったり、うねったりするミキシング。
(だから「常にボリュームを操作できる状態」が必要なんです)
一音一音、音のない時でさえ漂う緊張感。
レッチリとは違う、深みと威厳で鞭打つようなフリーのベース。
シンセ中心に精緻に構築された音世界、オーケストラの彩り。
そして、テクも熱量も併せ持つ、ジョンの「匠」の域に入った歌。
ギターは本作では余りフィーチャーされませんが、元ザ・スミスの
ジョニー・マーが2曲で参加して、個性的なソロが聴けます。

荘厳だけどメロはキャッチー。だから一見とっつきにくくても
「玄人専用」なほど難解な腫れ物じゃないので大丈夫。
近年のレッチリほど万人向けではないものの、
雑誌や評論家が煽ってるほど画期的な前衛作品にまではしていない。
プロやセミプロじゃなくても、音楽が大好きで良いものを求めてるなら
ちゃんと手に取れる仕組み。

迫真の音と、音楽に懸ける無限の情熱。
それが圧倒的だから、The Empyreanは少々気難しくても
沢山のリスナーの耳を釘付けにし、心を打つのでしょう。
そして、私を含む多くの人が、ジョンの「次の一手」に期待し
本格的なソロ活動復帰を願ってやまないのではないでしょうか。



なんか、F1のアイルトン・セナの話でもしてるような気がする(笑)
私あんまりセナファンじゃないんですが。
ジョンをF1ドライバーに例えるなら、セナなのかなぁ・・・?
いやプロスト?はたまたマンセル?シューマッハではないよな。
・・・なんて考える、F1中毒の正月休みこの頃です。


この後、「神おまけ編」という続きがあったりします。
カテゴリは「映画音楽」、そう、ブラウンバニーのサントラです。
しかもEmpyreanで大分詰まったので、こちらの方が先に出来た(笑)
前回今回よりあっさり書いたので、気楽に読んでくださいね。

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ジョン・フルシアンテ:前編「The Empyreanでまさかの年越し、でもそれらしい厳粛感は満点だったのでこれで良かったのかも」

あけましておめでとうございます。

年末、突然降ってわいたかのように、F1熱に火が点いてしまいまして、
なんか知りませんが夜から朝方まで、Youtubeやらnicozonやら2ちゃんやらを
観てはwktkするというかなりヘビーなF1中毒状態に陥りました。
ここでいう「F1」とはいわゆる「BIG4」が居た頃、80年代後半~90年代前半の
お話です。セナ亡き後、とりわけ00年代のF1は全然わからないままです。
・・・と、詳しい話は新たに記事を書く構想中なので、この辺で。

そうやってPCして、更には年末年始ともなれば映画も沢山TV上映されるので
目が幾つあっても足らない状態。
大晦日、酷使し続けた目は遂にエンジンブロー。
「クラシックライヴ番組でも観ながら年越ししよう」と考えていたんですが
それもままならぬ有様。
仕方がないから、blog記事を書く為にコツコツ再聴してた
John frusciante(ジョン・フルシアンテ)の現時点で最後のソロCD、
The Empyrean(ザ・エンピリアン)を聴きながらの年越しに・・・
「なんという惨事!」ともいえますが、このCDは流し聴きを許さない作り。
ゆえに、集中して聴く機会を設ける事が出来て、結果的には良かったかと。


ジョン・フルシアンテとは、以前イエス(Yes)の記事でもチラッと書きましたが
レッチリ(Red Hot Chili Peppers)を辞めて戻って、2009年にまた辞めた
良くいえばバンドの鍵を握る、悪くいえば散々振り回す、ギタリストです。
最初に脱退した(92年)後の数年間にソロデビュー、2枚の作品をリリース、
復帰(98年)後からはレッチリの曲作りの要になるとともに、
ソロ活動も盛んになり、1年に6枚も7枚もリリースする怒濤の時期も(04年)。
そうして、2~3年越しでじっくり作った「The Empyrean」(09年)発表を経て
「ソロ活動に専念する為」、レッチリを再び脱退、現在に至るわけです。
レッチリは正直、笑えるレベルの情報過多(主に音楽雑誌と、その出版社が発行する
関連書籍)ですから、ここでわざわざ書くまでもないでしょうが・・・

元々十年来のレッチリファンだったのですが、アンソニーとフリー以外は
個体認識ができないけど別に気にしない、という程度。
バンドのイメージやエネルギー、笑い要素が好きだったのかもしれません。
しかし近年「Live at Slane Castle」というライヴDVDを観てしまったことから
ジョンに着目するように。同時に、さめかけたレッチリ熱が改めて着火。
その時はもう脱退後だったんですが・・・(苦笑)

で、きれいな古本屋(笑)なんかで関連記事を読みあさっているうちに
ジョンのソロは良い、むしろソロのほうが良い、等の情報をゲット。
あちこちのレンタル~中古~タワレコやHMV、とまわって
ほぼすべてのソロを入手しました。
ジャンキー時代の2枚は、個人的に聴くのが嫌なのであえて避けています。
Youtubeで少し聴いたけど、好きになれるとは現時点では思えません。


最初に聴いて「おい!ジョンってこんなに歌うまいのか!」と驚いたのが
多分一番世間に知られていそうな、2004年始めリリースの4thアルバム
Shadows Collide with People」でした。
シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープルシャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル
(2004/03/10)
ジョン・フルシアンテ

商品詳細を見る

他の作品と比べてキャッチーでパワフル、どこか牧歌的な温かみもあり
チャドが叩いてるしフリーも時々弾いてるし、
現ギタリストのジョシュもいるし(これは4th以降基本ずっと)で、
私のようにレッチリから移行してくる人には特にうってつけだと思います。
今まであんなに鬱々だったジョンがここまで元気に!という嬉しさも。
ただ、合間合間のインストが、全体をバラけさせちゃってる感。
あれもこれもやりすぎて、アルバムとしてのまとまりには欠ける印象。
そして悪い意味で気になったのは、盟友ギャロが撮ったブックレット内の写真。
なんだか、ジョンがジョシュをアッーな目で見ているかのような・・・
「どうして自分の友達にアッー疑惑をかけるようなことするかなぁ?」と
今でも理解に苦しみます。・・・てか、ブラウン・バニーのサントラの
ジャケからして、ギャロに共感しやすい芸風を求めてはいけないのか。
まさかそれが真相で、チラつかせちゃおうとかいう狙いじゃないんだよね?
違うよね?違うんだよね??


その後半年強でリリースされた6連作+1は、集めるの大変でした~。
最初の「The Will to Death」(タイトルも歌詞も重い重い・・・)は
再聴してジワジワ来ました。
どうしてもジョン独特の死生観を描いた歌詞に目がいってしまいますが
メロディの美しさ、繊細さがいい。
前作に比べると地味ですが、全体のまとまりもキッチリ。
というか、これ以後ほぼ全てのソロ作品は、アルバム一枚単位で一作品として
破綻なく成立しています。

次は「ATAXIA」というバンド名義の「Automatic Writing」。
ジョン、ジョシュに加え、ジョン憧れのバンド「フガジ(Fugazi)」の
ベーシスト、ジョー・ラリーを迎えた三人によるセッション。
「パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Limited:P.I.L.)」
の2nd「メタル・ボックス(Metal Box)」のような音を目指して
作ったそうで、この元ネタをいまだ未経験の私はこちらも聴きたくてウズウズ。
6連作の他の作品とは質感が明らかに異なり(緊迫感、うねり、どこか型破り)
ちょっと不気味でスリリングな、ゆらゆら亜空間世界を体験できます。
2007年には、このセッションで録音した残りの曲を集めて編集した
兄弟アルバム「AWⅡ」がリリースされています。

それに続く3作目は「DC EP」という4曲入りEP。
前述したバンド「フガジ」の頭脳担当、イアン・マッケイに
全面的にプロデュースを任せるという、これもジョンソロでは異色の展開。
(基本的にジョンソロはセルフプロデュース)
美メロ揃い、そしてこれまでよりドライな質感で聴きやすい。
ジョンのウェットさが苦手な人でもこれなら入れるかも。

さて4作目、「Inside of Emptiness」。
インサイド・オブ・エンプティネスインサイド・オブ・エンプティネス
(2004/11/10)
ジョン・フルシアンテ

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私はこれが6連作の中で一番お気に入り!
ジョンもこれが一番よく出来たと言っているそうで、気が合うね!(笑)
ビートルズ前夜、50年代後半のロックンロールをイメージしたそうで
ジョンらしからぬあっけらかんとしたノリ、ぶち鳴らすギター、
痛快なテンション
がたまりません。
個人的には、ジョンのソロ作品全ての中でも間違いなくベスト3に入ります。
1位でもいいくらい。

その次の5作目は、相棒ジョシュとの連名でのリリース。
とにかくもう、アーティスト名もタイトルもなげぇ!
John Frusciante/Josh Klinghoffer:
A Sphere in the Heart of Silence

って・・・もうカタカナも付けません!一行にすらまとまらないとかw
ほとんどこれはふたりのユニットとしての作品ですね。
パラリパラパラ・・・と流れるようなシンセサイザー中心のインストで始まり、
打ち込み中心のサウンド、ギターが登場しない曲さえありの実験作
うーん、これはあんまり好きじゃないかも。
ジョンの声にはこういうサウンドは合わない、というのが正直な感想。
半分近くをジョシュが歌っていて、こちらの方がベストマッチ。
シガー・ロスのヨンシーを連想させる美しいハイトーンボイス。
インスト&ジョシュボーカルでやり切っていたらもっと良かった。

さて最後の6作目「Curtains」。
CurtainsCurtains
(2005/02/09)
ジョン・フルシアンテ

商品詳細を見る

どうしてもPV補正が入ってきますね、「The Past Recedes」の。
PVの内容は「ジョンのいつものまいにち」
正確には「このアルバムのレコーディングの様子」ですが・・・
朝起きて、カーテン開けて(John Lennon「Imagine」ぽいよ)、
シャワー浴びたら、ゴツメガネ掛けて何か読みながらまぐもぐ朝ごはん、
電話で談笑(ケータイではないw)したり、プールでひなたぼっこしたり、
座り心地のよさそうな白いソファに寝そべって読書したり、曲書いたり、
エレキやアコギ数本を交えての一家団欒wしてみたり。
棚にはたんまりCDやLP、シンプルでおしゃれ、実に素敵なおうち。
そうしてアコギ弾きながら歌を録って、それを編集して。
なごむなあ。
この「居心地のよさ、ナチュラルさ」がそのままCDに詰まっています。
悲しげな曲も多いのですが、それもまた心地良さとして感じられる。
夜眠る前などに、まったりくつろげる一枚を目指したとのこと。
実にそのとおりで、また「レッチリのギタリストでもない、
カリスマアーティストでもない、ただのおれ」
を久しぶりに
さらけ出しているようにもとれます。
まぁとりあえず訳者の国田ジンジャーさん、こういう大事な作品なんだから
せめて日本語としてちゃんとわけわかるように訳してくれよ!


まだ3rd、ギャロに提供したブラウン・バニーのサントラ、
そして肝心だったはずのThe Empyreanが残っていますが、
長くなりすぎたので今回はここまで。
次回の記事はこの続きか、Yesその2か、はたまた全然違う世界か・・・
気まぐれをお許しくださいませ。

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