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【CDレビュー・感想】Warpaint:Warpaint

もう新譜でもないのですが、お金はたいて買ったCDですから、レビューを書きます。
入院する前に作っていたメモを頼りに・・・・・・



ガールズ(という歳でもないようだが)バンド、Warpaintの2nd、「Warpaint」。

ウォーペイントウォーペイント
(2014/01/22)
ウォーペイント

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・ほとんどジャケ買い
「Warpaintは今どうしているのやら」と思っても情報がないのが長く続き、
いつからかすっかり諦めていたら、2ndアルバムがリリースされているとの報が。
それで、7月下旬、やっと購入した。
クリス・カニンガムのジャケにつられて購入。青と黄が混じり合った淡い発色がきれい。
4人どれがどれ?わからなかったが、日本盤付録ポスターで判明。

Warpaint:Warpaint ポスター

ふむふむ、謎が解けた。
それだけのためにあるようなポスターに感謝する一方で、彼女たちってアイドル売りなのかと
フクザツになる。

・エレクトロ化の功罪
Amazonのレビューが喧嘩になっていて怖い・・・・・・。賛否両論に割れている様子の本作。
80年代エレクトロを目指し、ニュー・オーダーやデペッシュ・モード、U2などなどを手がけた
フラッドに共同プロデュースを、ナイジェル・ゴドリッチにミキシング(2曲)を依頼した。
フラッドがつかまらなくて、2年の歳月がかかった、という。
1stは生々しくてドロドロし、感情が剥き出し、4人でやっている感が強かった。
2ndでは垢抜けて、混乱が整頓され、スッキリ聴ける。
ライヴハウスなんかで彼女らの演奏を生で聴いているような感触もある、不思議な感じ。
一方で1stのようなダイナミズムは削がれ、平板な印象も受ける。
音が変わったこと、長く待たされたこともあって、2ndでソングライティングや演奏が
どれだけ進化したのかはわかりづらい。
よって、アレンジやアプローチのエレクトロ化をいいか悪いか、どちらとみなすかによって
本作の評価が割れていくと思う。
わんぱくで生々しい世界が好きなら1st、洗練されたクールなものが好きなら2nd。

・「今の気分」「次はちがう作風」ならOK、「これからもこの路線」だとマズい
2ndのエレクトロ化は、1作だけやってみたチャレンジとしては良かったと思う。ただ、
この路線を続けられてはさすがにつまらないというか、飽きるだろう。
次作は全くちがう引き出しでいって、驚かせてほしい。
1stに戻ったり、2nd路線を続けると、「Warpaintは2ndで行き詰まった」と言われると思う。

・「○○が参加」「○○の女」といった話題が先行し、アーティストとして見てもらえてない?
アルバムがどうとかライヴがどうとかといった話の前に、「クリス・カニンガムの妻」
「ジェイムス・ブレイクの彼女」そして「ジョン・フルシアンテの元カノ」といった
(ジョシュ・クリングホッファーの元カノ、は入るのか?)ゴシップネタや、
フラッドやナイジェルの参加が先行している印象がある。
来歴でいつまでもフルシアンテを引っ張り過ぎ、エミリーをいい加減自由にしてやってくれ。
才人にモテるのは全然構わないが、肝心の要の音楽面での話――歌とか演奏とか、
プレイヤーとして、ソングライターとして――になぜならないのか?
今の状況はちょっとマズい。
「才人たちを自然に惹きつける磁力」はいいけど、自力をつけてほしい。
個々の能力を認められないと、いずれ忘れ去られる。

・リリース間隔がやっぱり長すぎた
忘れられかけてる、話題に前ほどなってない。
新人のうちはやはり、こまめにリリースしないと・・・・・・。



Youtubeで動画を観たけど、楽しそうなのが何ともいえない彼女らの魅力ですね。
でも、こんなに彼女らに興味をもったり心配をしたりしてるのって自分だけなんだろうか、と
淋しさを覚えたりもします。
次作こそは巻き返せ!頑張れWarpaint!


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【CDレビュー・感想】John Frusciante:ENCLOSURE

もはや恒例の(笑)ジョン・フルシアンテのレビューです。
新作・・・といってももう2ヶ月も経ってしまったけど、最新作「ENCLOSURE」。
こんなに遅くなったのは、ここしばらくの集大成的作品ということで、
こちらも、頭を整理整頓するのにそれなりに時間がかかったからです。
でも、いざまとめてみると、理解が深まって、耳にする面白みも増すから不思議です。
それではどうぞ。


「プログレッシブ・シンセ・ポップ」という概念を掲げ、ギターをシンセサイザーに持ち替え
(ギターも弾いているが、ジョンの関心の中心は専らシンセだったように思うので)
これまでの彼の音楽と似つかない、しかし萌芽はずっと前からあった、
遙かなる理想郷への冒険の旅に出たジョン。
まだ概念も何も打ち出していなかった「Letur-Lefr」から繋がる長い道の、
目的地がひとまずこの作品だと捉えることにして、振り返りながらまとめていく。

Letur-Lefr

Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/07/04)
ジョン・フルシアンテ

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・実験のはじまり、プロジェクトの予告
・前作「The Empyrean」の音響志向から更に進み、エレクトロニクス、ヒップホップへの傾倒
・どことなく80年代っぽい ・まだ音がこなれておらず、耳障りが少々悪いきらいも

PBX Funicular Intaglio Zone

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/09/12)
ジョン・フルシアンテ

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・「プログレッシブ・シンセ・ポップ」を初めて掲げた作品
・前作の違和感が減り、ポップで聴きやすくなった 個人的には4枚のなかで最も聴いている
・ギターや歌からできるだけ遠くに行こうと拘っている印象。弾いているし歌っているけれど、
それらをあえてねじ曲げたサウンド、主役はシンセサウンドとリズム
・①②とも、ジョン自身によるペインティングによるジャケット、インタビューなし

OUTSIDES 

Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】
(2013/08/14)
ジョン・フルシアンテ

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・ギターの手癖を抑えぬいているとはいえ、再びギターに焦点が移る
ギターらしからぬギターサウンドの誕生
・サウンドも、アートワークも、スタイリッシュに変身
・10分超えの曲など、曲のかたちもフリーフォーム
・自身のHPで、RHCP時代のツアースタッフで急逝した人物に捧げた「Wayne」発表
この曲で、故人のためにギターを弾き倒したことが影響したか?
・ウータン・クラン所属のグループ「ブラック・ナイツ」のプロデュースを始める

ENCLOSURE

Enclosure【ボーナストラック+2、高音質Blu-spec CD2、超ロングインタビュー、歌詞対訳付】Enclosure【ボーナストラック+2、高音質Blu-spec CD2、超ロングインタビュー、歌詞対訳付】
(2014/04/08)
ジョン・フルシアンテ

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・「集大成」というテーマのせいで、後ろの帯で浅田真央ちゃんみたいな扱いにされてしまう
書いた奴ソチの見過ぎだっただろ「!!!!!!!」
・遂に歌も戻ってきた、「ギター×歌」という従来の基本フォーマットにある程度立ち返った。
そこに「プログレッシブ・シンセ・ポップ」が完全な融合を果たした。
歌ものを基軸に置いてリズムで遊ぶというスタイルなので、従来よりメロディアスになり
圧倒的に聴きやすくなった。予備知識などの構え抜きで「ロック」としても聴けるかもしれない
・これまでは自分のなかで完結させて満足させていたような印象があった、音にしても、
アーティストとしての姿勢としても。しかし本作は、明らかに「外」を向いていて、風通しが良い。
過去作と比べても、「聴かれる」ことを強く意識してつくられているように感じる。
・ジョンといえば「もの悲しい曲」だった。いままではそうだった。しかし本作はひと味違う。
最初の曲からボーナス・トラックまで「格好いい曲」がずらりと並んでいる
もの悲しいメロディであっても、アレンジで格好良く加工されていたり。
・あちこちで、まるでRHCPの「Stadium Arcadium」の頃に戻ったかのような、
アグレッシブなギター演奏が沢山登場する。スタンスはずばり「ロック」だろう。
付随するうんちくは山ほどあれど、本作は、何も考えずかっこよさに身を委ねるのがいい。
・ブラック・ナイツのプロデュース、奥さんのプロジェクトにちらっと参加(オマーも)、
デュラン・デュランのレコーディングへの参加など、外部の人間との絡み仕事が多い時期で、
こうした仕事が、ジョンの意識を外へと向けさせたのでは。
但しジョンのソロ作品はしばらく出す予定はないのだとか・・・
・「Outsides」から、超長いインタビューが付くようになった。音源はおまけでこちらがメインかと
疑うほどに(苦笑)。それが発展して(?)、音楽に関する自身の考えをまとめた本を発表しようと
作業中とのこと。何やかやと忙しく、さしずめ今は「何でもやってみよう」期?

これまでの作品が情報誌や音楽雑誌のレビューで冷たい扱いを受けていたのに対し
本作は軒並み好評でほっとした。
なにせGuitar Magazine 5月号にも表紙で出ているんだから。

Guitar magazine (ギター・マガジン) 2014年 05月号 [雑誌]Guitar magazine (ギター・マガジン) 2014年 05月号 [雑誌]
(2014/04/12)
ギター・マガジン編集部

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しかし、インタビューは大半がアルバムに付いているものと被り、写真は「PBX」の時と
同じ格好をしているような・・・使い回しか?
買う価値はどれだけあったのか、ちょっと疑問である。
それでも、ようやっと表に出て来たという感じがして、素直に嬉しかった。

さて、直近の予定はジョン自身がアルバム付属のインタビューで語っているが
それから先の予想や要望、その他諸々を勝手に書いてしまおう!

●かってに予想&要望
・次にジョンが自身の音楽作品をリリースするとき、それは再び「ギター×歌」に
戻っている可能性が結構高いように思う。
ソロ3rdくらいから少しずつ萌芽がみられ、着実に育ってここまで大きくなった
「プログレッシブ・シンセ・ポップ」の流れが、今回のアルバムで、ひとまわりして
戻ってきたように感じられたため。
カヴァー曲集を出してみて欲しいのだが。ジョン的にRHCPを連想させそうでダメ?
それこそ、ソロ3rdのライヴ~RHCPのライヴで披露していた曲を新録したり、
いま現在興味のある曲をまとめてくれたら絶対発売当日買いにいく。
・急死したルー・リードが、生前ジョンについてちらりとツイートしていたようだが、
一緒に何かやる計画があったのか?ルーはジョンにオファーくらいはしていたのか?
今後、その幻の音源の発表があるかな? と、淡ーい期待をかけてみる。
RHCPに再々復活する可能性もあるのかなーと思ってインタビューを読んでいた。
ただそれは、実際にやったとしたら、もう「大ヒンシュク」にしかならないだろうが。

●ちょっと気になった
・インタビュー中で、RHCP脱退の時期や理由が脱退当初と全然違うのはどういうこと?
(当初:The Empyreanが出来た後で「ソロに専念したい」と気づき、辞める決意。
現在:Stadium Arcadiumツアー後にフリーがやめたいと言いだし、「それなら俺も」と
ジョンも脱退。その後、フリーは脱退撤回(フリーにはよくあること)、ジョンのみが
抜けることに・・・)
すぐに真相を話すとフリーがジョンヲタにフルボッコにあいそうだったから?
何だかRHCPのイメージがますます悪くなってしまう。どうなるのRHCP??

●一世を風靡したアーティストの宿命
・ジョンがここ数年打ち込んでいる試みは、音楽誌のレビューなどを見るかぎり、
世間の音楽リスナーや、評論家、以前からのファンに十分理解されているとは
言いがたいだろう。
ジョンは「他人なんて」と言いながら、「他人に媚びない姿勢込みで評価してほしい」
とも願っているから、「リリース」をして、インタビューを受けているのだろうけれども。
自身がヘビーな音楽リスナー、音楽信者であるなら、「栄枯盛衰」の定めの前例を
よく知っているだろうし見てもいるだろう。
00年代を中心とした絶頂期を過ぎ、10年代は、「前時代のもの」として、敵扱いされ、
理解されないことも多いかもしれない。
だが、時代の流れは繰り返す。人だって流行って廃って、また盛り返す。
それは、どん底から蘇ったジョンがいちばん知っていること。
私たちファンは、5年、10年単位で、かなり気長に見守っていくのが、
今~これからのジョンとの、ベストな付き合い方なのかなと思っている。


かつての隆盛が嘘のように、RHCPの株が大暴落していて、
いま「好きなバンドはRHCPです!」と公言するのは、かなり勇気が要りますね。
時代の荒波というやつでありましょう。
そこから抜けて全く違う動きをしているジョンは、まだ少し暴落は堪えているけど
かつてほどの神通力はなくなっているように思います。
私も「ついていけないな」と感じることが増えてきていたし・・・。
正直「ENCLOSURE」がなかったらファンを脱落していたと思います。
しかし、これは、長くやっているミュージシャン、アーティストの定め。
ここから更に第一線でやっていけるか、やっていくのか?
ジョン・フルシアンテ、10年代が正念場でしょう。
賽は投げられて、どの目に転ぶ?


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ルー・リード 後編 ベルリン+ロックの幻想「悲しくて美しい愛のものがたり、予告は既に最初から」

遅くなりましたが、ルー・リードの記事、後編です。
前編で書いた大ヒット作「トランスフォーマー」の次にリリースされた、
実験的といってよいほどまるで毛色も狙いも違う意欲作にして、こちらも名盤、
3rdアルバム「ベルリン」と、おまけ(?)で1stアルバム「ロックの幻想」を
ちょろっとレビューします。


ベルリンベルリン
(2013/03/06)
ルー・リード

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前作「トランスフォーマー」のあの華やかでポップなジャケの面影をまるで残さず
荒涼とした(それでも、二色刷りでいろいろと試してはいる)この画はいかに?
しかしこれこそが、3rdアルバム「ベルリン(Berlin)」から
浮かび上がってくる景色そのものだ。
ルーは、ボウイと同じような、ロック/ポップ・スターの出世街道の道を選ばなかった。
昔からずっと創ってみたいと考えていた、「ただそこに存在している人たちを巡る、
いつでも誰にでも起こり得ることばかりの、70年代に生きる人間の現実的なストーリー」
それを実現させることを選んだ。
物語性や、芸術的であることを重視しつつも、商業的な側面にも目を配った作品。
「陰鬱」という先入観を持って聴くと、思いの外聴きやすくて「あれっ」と肩すかしを
喰らうのはそのせいである。このへんのバランス感覚ゆえに「名盤」なのだろう。

プロデューサーのボブ・エズリンは、本作を作り終えて、ルーにこう言ったという。
これは箱に入れて、箱ごとタンスにしまって、そのまま二度と聴かないのが
一番だと思う
」・・・有名な台詞である。
彼がそう言うのもよくわかる。中盤まではある程度聴きやすいアルバムなのだが、
後半からラストにかけて、本作の物語はただただ哀しい顛末を迎える。
そこには救いがない。
制作に携わった者たちは皆、ひどく苦悩し、暗闇に堕ち、そして疲弊した。
かくして本作は「トランスフォーマー」とは違った意味で「渾身の作品」となった。

全10曲の「いつも誰にでも起こり得る、現実的なストーリー」と曲とを辿ってみる。

#1 プロローグ、二人の光景。どこかで見覚えのある気がするが・・・?
イントロが怖い。「ハッピーバースデー」の歌、泣き声のように歪んだ声。

#2 彼女のこと。バーで歌を歌い、それから・・・退廃的な暮らし、彼女の「定め」。
サビの「No,no,no」部分が印象に残る、ちょっとポップで、シュールな曲。

#3 彼のこと。富豪の息子と生い立ちの貧しい息子について持論を展開するが、
当の彼自身は至って無関心で無気力。ベースが効いている、悲しめだが力強さもある曲。

#4 彼女=キャロラインと彼=僕の関係。「彼女は僕を馬鹿扱い」「ほんの遊び」だが
「そうさ僕の女王なのさ」という主従関係。華やかなアレンジ、曲調、どこかやけくそ。

#5 「僕」はクスリでもやっているのだろうか?彼女との関係に傷つき、苦しむ。
「暗い感覚」というタイトルとは裏腹な「明るげ」な曲調が皮肉。
 
#6 妙に陽気になって、キャロライン(と思しき女)に暴力を振るい始める「僕」。
第三者である「ジム」との関係が不可解。ここでも詞と曲は絶妙にマッチ。

#7 キャロラインを殴ることで、「僕」は彼女より優位に立つ。ドラッグ狂いになり
人生にも失望するキャロライン。哀しそうに、寂しそうに、呟くように歌われる。

#8 キャロラインの乱れた暮らしぶりが災いし、彼女の子どもたちが連れられていく。
「落ちぶれた街の女」の悲劇。しみったれているが、どこかあたたかくやさしい。
赤ん坊と思われる子どもの泣き声がかなり怖い。この辺からどんどん悲壮になる。

#9 二人の部屋の、始まりと終わり。キャロラインと「僕」が愛し合った日々と、
彼女が手首を切った夜。アコギ弾き語りで侘しく囁かれる孤独な心。怖い。

#10 エピローグ。どうやら男は再婚して子もおり、アルバムを開いて「あの頃」を
回想しているようだ。「Sad song」・・・ストリングスも交えた壮大な幕引き。


私は70年代に生まれていないので、本作が実際のところどれだけリアルなのか、
あるいは退廃的が過ぎるのか、詳しく述べることはできない。
しかし、オルタナ系列の音楽好きとして90年代米の酷い有様についてはそれなりに
知識を基にしてだが、ある程度の想像ができる。
70年代と90年代はそうした意味でも似ているのかもしれない。そういえば、90年代の
ロックは、少なからず70年代の音楽―ルー・リードを含む―へのリスペクトがある。
そこから、本作で描かれているらしい、「70年代のリアル」を想像する。
あるいは、時代とは切り離して、ひとつの物語の世界として、「僕」とキャロラインの
陰鬱で出口の見えない、悲劇的な恋人同士の情景を想像してみる。

1曲あたり5~6分もある曲がぼちぼちあって、そういう意味でもキャッチーさからは少し
遠ざかっているのだが、本作の「シャレにならないけだるさ」の演出には効果的だろう。
重い。侘しい。しかしほのかな優しさと、ドライで客観的な眼差しが、質感を調整する。
哀しいけれど美しい、愛のものがたり。
ルー・リードの本当の姿はここにあるのかも。


本作の予告編ともいえそうな楽曲が1stアルバム「ロックの幻想(Lou Reed)」にある。

ロックの幻想ロックの幻想
(2009/06/10)
ルー・リード

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スティーヴ・ハウとリック・ウェイクマンが参加しているので、イエスヲタは歓喜だろうが
VU(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)の未発表曲集アルバムをチェックしてしまった
というなら、目新しい曲はたった3曲しかない。
というか自分は正に今書いた両方にあてはまる(苦笑)。
聴き慣れたVUの曲のリアレンジ(売れ線狙いの、明るく力強いものが殆ど)を楽しむ位しか
聴き所はないかも・・・華やかに、別物のように生まれ変わったアレンジも楽しいけれど・・・
そう思っていた所に、#5「ベルリン」、これは新曲3曲のうちの1曲である。
まさに先ほどレビューした「ベルリン」の#1で描かれているそのままの光景がある。
この曲は2つのモチーフによって構成され、後半のモチーフがちょっと#4「リサ・セッド」からの
流れに呑まれている感もあるが(#4がVUきっての名曲という要因も)
前半には、まるきり同じような質感をもったモチーフがある。
そう、ルーはキャリアの始めに、これから自分が向かう道を予告していたのだ。
未発表曲がどうこうと言わないで聴くならば、ロックンロールで爽快なアルバム。



ルー・リードの作品は膨大にあり、キャリアもそれこそ「ついさっきまで」で、
メタリカとコラボするほど、自由な発想で意欲的な活動を続けていた人です。
それらをある程度網羅し、耳に馴染ませた頃、この連載記事の続きが
ある日突然書かれるかもしれません(笑)。
とても魅力的で才能豊かなカリスマ、その死が改めて惜しまれます。
R.I.P.


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ルー・リード:前編 トランスフォーマー「ルーとボウイのグラムでアヴァンギャルドな蜜月を堪能せよ」

結構前に聴いていて、何度もレビューにしようと試みながらも、「タル良い(たるいい)」
以外の感想が出てこなくて、記事にできずズルズルしていたLou Reedルー・リード)。
ところへ、彼が先月末、71歳で亡くなったというニュースが飛び込んできました。
しかもお母様より先に逝ってしまったとのこと…うーん、やはりちょっと早いですよねえ。

そんなきっかけで、今回、「トランスフォーマー」「ベルリン」「ロックの幻想」という
手元にある3枚のアルバムを聴きなおし、何とか記事にしてみようと試みるというわけです。
まずは2ndアルバムにして代表作といえる「トランスフォーマー」から。



トランスフォーマートランスフォーマー
(2013/03/06)
ルー・リード

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あまりにもおなじみの、「退廃的なフランケンシュタイン」姿のジャケ。
髪の毛が頭上の雲といつの間にか同化して、横に広い面白おかしい髪型にも見える(笑)。
しかしアルバム発売当初(1972年)、世間を騒がせたのは、寧ろその裏側にあったものだった。
女装男と、巨大な性器が勃起している(実際には股間にバナナを入れただけ)男。
どちらも体格が全然違うのに、この二人はルー自身だと噂され、騒がれたという。
当時のグラム・ロックから、90年代のオルタナティヴ・ロックまで、幅広いシーンに多大な影響を
与えつづけるソロ・アーティストとしてのルーの伝説は、ここから始まった。

ルーがソロ活動を始める数年前、彼はニューヨークを中心に、4人組(+α)ロックバンド
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドTHE VELVET UNDERGROUND、以下VU。
詳細は次回ちらっと触れるつもり)でアングラなヒーローとして活躍していた。
この頃から、泣く子も黙るロックスター、デヴィッド・ボウイは、ルーに憧れていた。
1970年、ルーはVUを脱退、父親の会社でタイピストとして働くといった沈黙の時期ののち
1972年、1stアルバム「ロックの幻想」をリリースするも、セールスは振るわず、酷評される。
ボウイは、彼にとってのヒーローに手を貸したいと切望し、ルーもその申し出を受け入れた。
かくして、ボウイとの実質的な共同制作で本作は生まれた。
曲作りはルーによるが、全曲のアレンジャーに、ルーと共にボウイもクレジットされている。

ポップなジャケットを裏切らない、ルーらしいけだるさとボウイらしいポップ・センスが
うまくマッチした作風で、とても聴きやすい。
美しいメロディの曲、名曲と謳われる曲も多く収められている。
しかしルーならではの、毒のきいた人間描写、溢れる奇人変人たち…いずれも、彼の周りにいた
アヴァンギャルドなニューヨーカー連中がモデルになっている…が最高のスパイスとなっている。
例えばこんな風に。

#1  「ヴィシャス」と呼ばれる彼女(サド)と「俺」(マゾ)のSM関係。
#2  コウモリなど様々なモノになりたがったり、おかしな現象を願ったりする男。
#3  普通の一日を描きながら最後は「見たものはすべて自分のものにしたがる君」。
#4  ヘンテコな男女が入れ替わり立ち代わり登場し、「俺」につきまとっている。
#5  困難な環境に屈せず、裏街道(ワイルド・サイド)で何とかやっている人々。
#6  普通の彼女と思いきや、二人で外へ出るのが「カミング・アウト」ということは…
#7  空に浮かぶ人工衛星をじっと見つめている、その美しさについ虜になってしまう。
#8  彼女は夜の仕事の№1で、「僕」は彼女のヒモなのか?
#9  酩酊しているのか、言っていることが矛盾だらけ。まるで要領を得ない。
#10 彼女と別れ、一人になり、自由を堪能している男。やけに楽しげにしているが…
#11 彼女と居た頃を思い出しながら、男はひとり、寂しい夜を噛みしめる。

カラフルな歌詞に絡むのは、時にユーモラスで皮肉たらしく、時に繊細で優しい旋律。
とりわけ、#3「パーフェクト・デイ」、#7「サテライト・オブ・ラヴ」、
#5「ワイルド・サイドを歩け」などは、キャリア・ハイの名曲として語り継がれる。
なかでも有名で、ルーを一躍スターダムへのし上げたのが「ワイルド・サイド~」。
「困難な道を歩むすべての人々に」捧げられたというこの曲は、ドライでありながら
どこか温かく、その眼差しも辛辣というよりは、いつになく優しい。
ルーがバイセクシュアルだったり、三度の結婚を経験したり、ドラッグ中毒に陥ったり
といった波乱の人生を歩んだのはよく知られているが、そういった出来事こそが、
彼にこの素晴らしい「ルーなりの応援歌」を書かせたのではないか。

ボウイは、アレンジに加わるだけでなく、一部の曲ではルーと共に歌っている。
#7のコーダ部分では、まるで違うメロディを歌う二人のヴォーカル・ハーモニーが絶妙。
#9では、ボウイとルーがサビを一緒に歌っている。(しかもボウイが1オクターブ上)
ボウイのルーへの憧れは本作だけで終わらず、近年でもライヴでは、VUの
「ホワイト・ライト/ホワイト・ヒート」が聴けるという。永遠の友情、または憧憬だ。
ちなみに、ルーのセクシュアリティにボウイの「バイセクシュアルへの憧れ」が加わり、
当時のオフステージでは「いろいろと」スキャンダラスなことになっていたといわれる。

ポップで、スキャンダラスで、退廃的で、イカれていて、温かい眼差しもある。
ルーの観察眼と、ボウイのポップセンス、ミック・ロンソンのアレンジセンスとが
がっぷり四つに組み合って、幸運にも相性は抜群、世紀の名作となったアルバム。

ルーも、ボウイも、まばゆいほどにギラギラと妖しく輝いている。
ふたつの才気の煌めきを感じられて、しかもルーのいい所が思いっきり前に出ている。
聴けば聴くほど、この不思議な世界が自然と身体に馴染むようになってくるのがすごい。
時代や世代を超えて愛される所以がよくわかる。



ルーの死にあたり、ほかの世界中のロックスター・ポップスター達とともに、
ボウイも追悼のコメントを出しています。
そんなボウイも健康問題で今後の活動が危ぶまれたりしていたわけで…
人はいつか旅立つものですが、ポール・マッカートニーなんか見てると、ボウイにもまだ
踏ん張ってほしいし、ルーはやっぱり早世じゃなかったかなぁなんて思ってしまいます。
ともあれ、ルー、そしてボウイ、名盤をありがとう。
この想いだけは、どうか伝わってほしいのです。

次回は、賛否分かれるもののこれも名盤と名高い3rd「ベルリン」と、そのプロローグになる
曲が収められている迷盤(?)の1st「ロックの幻想」を取りあげます。


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私が初めて買った(洋楽の)CD

ブログリンクさせていただいている、rikoさん&マグかつさんのところで
「私が初めて買った洋楽CD(レコード)」という企画が流行っているようで、
お二方のところへ久しぶりに伺って早々、便乗させていただきました(笑)。

とはいえ、洋楽CDに巡り会うまでには20年弱を要し、それまでずっと邦楽派で、
いざ洋楽に出逢うも、当時の環境は「人類皆レンタルCDショップしかもタダ」状態。
レンタルショップも近所にあることを知ってウハウハ、大抵がレンタルで、
初めて買ったのだってブッ●オフだか、現在の●オにあった中古だったし。
「ほんとのおニューを買ったのって、もしや、割と最近?」という事実に気づくほど。
(従って、rikoさんやマグかつさんのところに書いたのは「中古」で、新品でないので
回答ミスだったかも。うわっちゃ~~すみません・・・)

そんなわけで「私が初めて買った(洋楽の)CD」と、()ついてます。弱気です。
つれづれ続く音楽の昔話、おひまでしたら聞いていかれませぬか・・・?


まず初めて「CD」を買ったのはいつか、という話になります。
故郷の田舎町にはCDショップが一軒しかありませんでした。だから、みんながその店へ
新譜を求めて足を運んだものでした。そういう意味じゃその店、売れてたかも?
私も父などに連れられて車で寄ったり、中学校の部活の帰りに寄っていったりして、
お小遣いをシコシコためて、気になるあのアルバムの為だけに
魂を燃やしていたものです。
お年玉をためて、高校受験が終わったらギターを買ったりね。

そんなロックキッズふぜいのファーストCD自腹体験は1995年頃。
小学生の頃は親にCDを買ってもらっていましたが、中学生になってからお小遣いが増えて
CDを買うのも自腹になりました。
シングルは、ZARDの「愛が見えない」globeの「DEPARTURES」だったか曖昧です。
前者はまだ、親に買ってもらった気もするし・・・。
でも後者は確実に自分で買った記憶があります。だってそのCD、忘れもしない、
私の誕生日に発売されたんです。いわば自分で買った自分への誕生日プレゼント。
CMヴァージョンがとても好きで、音源を再生して「CDとキーが違うー!」と嘆いたものです。
でもglobeはこの曲が入った1stより、ロック度の高い2ndあたりのほうが好きだったなぁ。
アルバムはガチでしょう、B'zの「LOOSE」。これはかなりはっきり覚えています。
何度も何度も聞いたり、家にだれもいない時にシングル3部作を歌ってみたり。
特に「LOVE PHANTOM」は衝撃でした。シビれた!ただ小中学生には刺激が強かったかも(笑)


中学生の頃までは、音楽を入手する手段はこの「近所のCD店」と、部屋にあるAMラジオ、
あとはTVで音楽番組や映画・ドラマ・CMから流れてくる曲・・・と、完全に受け身でした。
さて、これが高校生になると、片道1時間かけてそこそこ大きな街の高校に通うようになり、
そうすると、レンタルショップに通う機会が増えてきます。
家族での買い物でも随分連れていってもらいましたが、何しろ「定期」という無敵アイテムを
持っている上に、登下校の途中にツ●ヤがあったんです!
CDも借りられるし、中古もあるし、音楽雑誌も親の目を気にせずに読み放題できるし!

この頃から洋楽寄りの邦楽にハマっていきます。それが意図せず、洋楽への自然なかけはしと
なっていました。思えば私が高校生だった頃(90年代後半)は、歌謡曲っぽいグループが減り、
今までTVに出なかったようなバンドが次々とTVに出て来たり、流行ったりして、「邦楽」が
がらりと様変わりした時期だったように記憶しているんですが、いかがでしょうか?
当時熱心に聞いていた、椎名林檎、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、BLANKEY JET CITY、
ドラムにyukihiroが加入してからのL'Arc-en-Ciel、LUNA SEAのJのソロ、GRAPEVINE・・・
どれもこれも、これでもかと、洋楽のニオイがします。今思い返すと余計はっきり(笑)。
ここに列挙した全員から「いますぐ洋楽聞け」と言われてる気さえしてきます(笑)


さて、洋楽との本格的な出会いは大学時代の軽音楽サークル。この話は何度かここでしてるので
はじめの出会い(先輩達が演奏するレッチリで開花、とか)は端折っていきます。
周りを見ると、同級生も先輩もみんな、どこで仕入れてきたのって位、山ほど音楽を聴いてて
自分の音楽の経験値の少なさに何度目かの挫折感を覚えます。
そこで、かたっぱしから、先輩方や同期に「アレ聞いてみたいです」「コレ貸して」と言っては
毎日(本当に毎日)バカみたいな量のCDを借りてきては、MDにダビングしていました。
そういうCD音源の入ったMDが200枚とかそれくらいあるので、MDが完全オワコン化した現在、
「今のプレーヤーがダメになったらこれ全部ゴミになるの?収集し直しになるの??」と
わりと深刻に、途方に暮れています。
で、そういう中でも「初めて借りた洋楽CD」「初めて買った(中古)洋楽CD」は、結局
レッチリから逃れられないのです。周り中がレッチリ好きという時代(2000年頃)という
風潮も手伝っていたでしょうね。しかもベーシスト、ドラマー、ギタリストばかりだし。
フリーオタの先輩から「カリフォルニケイション」を借りたのが初めて借りた洋楽CD、
先輩方のあの日のカヴァーの原曲を求めてまずはレンタル、聴いて恋して中古購入したのが
初めて中古で買ったCD「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」でしたねー。
そんな具合に、周りから+レンタルや中古屋からさんざっぱらCDを収集し、
スマパンやらRATMやらレディへやらオアシスやらプライマルやらアンダーワールドやら
(邦楽も山っほどあるのですが割愛します)を教わり、自分でもアラニスやらシェリルやら
ノーダウトやら、自分で気になったものを収集するようになりました。

大学3年頃から趣向が変わります。(地元)インディーズの音楽を教わったのです。
というか、腕のいい先輩などは、今はメジャーにいるバンドと対バンしたりしていて、
それを観に行ったりしているうちに、「このバンドかっけー!」と惚れていくのです。
なかでも、大学3年に観に行った「BUGY CRAXONE(ブージー・クラクション)」という
バンドのライヴは強烈でした。
女性ヴォーカルの4ピースロックバンドなのですが、狭い会場であまりに盛り上がりまくり、
ヴォーカルの女性(鈴木由紀子さん)が酸欠で倒れてしまうというアクシデントが!!
しばらくメンバーのジャムで繋ぎ、やがて由紀子さんが出てきて、アンコールに応えて
ひたむきにがむしゃらに歌い、叫ぶ由紀子さん。アツイ!!隣の友人は泣いていました。
そんなわけで何年かは、このバンドを中心に、東京からやってくるインディーズバンド、
地元でデビュー目指してあくせくやってるインディーズバンドを中心に追っていました。
メジャーだとBONNIE PINKとかスガシカオとか元ちとせといったちょっと落ち着く邦楽や、
大学時代にバンド仲間に教わった、上原ひろみとかakikoといったジャズへと背伸び。
アルバイトみたいな仕事ばかりとはいえ、社会で働き出したというのも大きかったでしょう。
とはいえ事実上のワープアですから、CDとかライヴとか、そうそう買ったり行ったりできない。
音源もライヴも価格が安価なインディーズは、そういう面でも丁度良かったのです。
気がつけばもうしばらく、「プロの」音源を買ってない・・・
Boom Boom Satellitesの6thが、初回限定盤に10周年記念の豪華冊子が
ついてくるというので、それにつられて久しぶりにタワレコに走ったとか、そんな感じでした。
あれ?洋楽のCDって新品で買ったっけ??


さて、年月が経ってくると、会場に以前なら誰かしらサークルの知り合いがいたのが、もう全然
出会えなくなってきます。かといって後輩は顔も名前も全然わからねえ・・・
こんな具合で、地元インディーズのライヴに行くのが段々躊躇われるようになります。
そっから勇気出して話しかけるという手もあったかもしれませんが、私自身の意欲自体が
そこまで無くなっていたんですよね。
自分が好きだったバンドも軒並み解散するか、東京に行くもいつの間にか音沙汰が途絶えて
「彼らは今?」状態になっていって、見たいものがなくなっていたし。

そんなときに何となく手に取ったDVD「Live At Slane Castle」が運命の悪戯を仕掛けます。
レッチリのライヴなのですが、私の好きな「Blood Sugar~」が入ってないから、今の今まで
観ていなかったのです。「そういえば観たことなかったな」と軽い気持ちで観てみました。
・・・あれ?レッチリってもっとフリーが目立つバンドじゃなかったっけ?ギターの人、こんなに
目立って大丈夫?しかしやたらかっけーなあ・・・ギターの人ってこんなかっこよかったっけ?
「10年来のファン」と言いながら、アンソニーとフリーしか名前を覚えておらず、というか
洋楽の場合、メンバーの顔とか名前とか興味がなくて、音楽雑誌も全く読まなかったので
そのギタリストがジョン・フルシアンテといって、カリフォルニケイション頃から
音楽的イニシアチブが彼に移行している、といった基本的情報も知らなかったのです。
それが確か2010年頃のこと。情報を得ようとぐぐると、脱退のニュースでもちきり・・・・・・
自分の疫病神体質を恨みながら、ファンの皆さんに詫びながら、彼が2009年にソロアルバムを
リリースしているのを知ります。それが、「さよなら俗世間」という趣の少しコワい作品、
ジ・エンピリアン」で、どうしてか私は迷わずそのCDを「買いに」行ったのでした。
キャッチーな「シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル」でしっかり予習しての決断だけど。
それから、このギタリストの好きだという音楽をかたっぱしから追っかけてまわり、背伸びして
60年代や70年代の洋楽にも手を伸ばすようになります。
(ものっすごい量の音楽を聴く人なので、流石に「好きだという音楽」完全制覇は絶対無理)
そのなかにblogタイトルを楽曲からとったYES(イエス)などもありました。
あとはジョンにこだわらず、興味の赴くままに、フリーダムに。
結果、フツーに70年代洋楽のファンにもなりました。80年代にも手が届くか??


で、最近は洋楽を漁りすぎて疲れてしまい、「あまちゃん」効果でうっかりYMOとTM NETWORKに
ハマり、とりわけTMから抜けられず「お前はFANKSか!(世代的に違うと思いますが、彼らの
熱心なファンをこう呼ぶとか呼ばないとか)」っていう状態になっています。後は芋づる式に、
後輩のaccess、彼らと同時代のLUNA SEA(いまここ)とかいう興味関心でございます。
といいつつも、ずっとハマってきた90~00年代のバンド達の盛衰も気になるわけで、やっぱり
(相変わらず)節操がありません。まぁ、趣味嗜好に節操なんぞいらんと思っているのですが。
ん~、でも全体的に回帰・回顧気味ですよね。新しいものになかなか興味が出ないし、警戒する。


そんなわけで、驚くべきことに、私が初めて洋楽のCDを新品で買ったのは、
ジョン・フルシアンテの「ジ・エンピリアン」(2009年リリース、翌年購入)だったのです。
つまり2010年です。おそっ!しかもやっぱりレッチリ(にいた人)、なんという因果・・・
そしてここまで辿り着く道のりがあまりにも長っ!
そう、これだけ長い話になるのが確実だったので、お二方へのレスでは済ませられず、
わざわざ「記事書きます」って予告してきたんです。
rikoさん、マグかつさん、面白いネタ元を提供していただき、便乗もOKいただき
ありがとうございます♪
皆さんもふと、ご自分の音楽の(あるいは、他の趣味の)歴史をおさらいしてみると
意外な発見があって楽しいですよ。


ヤバいとかヤバくないとか言っていたおばあちゃんは、10月初頭の危機は持ち直したものの
先日、再びの「危機」宣言がきました。今度はいよいよ覚悟が必要なようです。
身内を亡くすのは初めてではないけれど、やはり慣れないし、死を待つだけのこんな期間は
まな板の上の魚の気持ちってやつですね。
心身かなりぐったり。でも人生には、無駄な体験も感情もないと信じて・・・。


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マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン:Ep's 1988-1991「気まぐれ全開!?多面体をアバウトに気軽に楽しむ」

ノイジーなギターサウンドと、その合間から聞こえる甘美なメロディ。
「シューゲイザー」と呼ばれるギターロックのジャンルを確立した
My Bloody Valentineマイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)は
今年の初めに新譜「mbv」を出してますが、今回は、その前年にリリースされた
シングルやカップリング曲、未発表曲を納めた2枚組アルバム
Ep's 1988-1991」を聞いてみましょう。

EP's1988-1991EP's1988-1991
(2012/05/30)
マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン

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マイブラはいつもジャケがいいですね。なんともいえない色使いだったり質感だったり。
全曲ケヴィン・シールズ(Vo,Gt,その他いろいろ)によるリマスタリング済み。
さて早速、感想/レビューへ。


飛躍作1st「 Isn't Anything (1988年)」と代表作の2nd「Loveless (1991年)」しか
いわゆる全盛期における彼らのアルバムはないようなもの。
これから売れていくバンドにしてはブランクが長い気がするし、まして、その後は
はたりと新作を出さず(出せず)、音沙汰がなくなってしまう。
それが07年に再始動を発表、翌年にはフジロックに出演、
そして13年「22年ぶりの新作」(!)として「mbv」リリース、ツアーと
マイペースもいいところの活動ペースでも話題を呼ぶ彼ら。
そんな時期に出た、シングル+カップリング+未収録レアトラック集の本作。
中途半端な作品なのでは?と思ってしばらく聴かないでいたら、案外これが面白い。
そこで、ちょっと感想を書いてみようと思う。

音の変遷をあらためて辿る
収められているのは、シングル「you made me realise」「feed me with your kiss」
「glider」「tremolo」という、前者2枚は1988年、後者2枚は1991年の楽曲と
それらに収録されていた3~4曲のカップリング曲全て、そして未収録曲。
リリース順→未収録曲という順に(ある意味、そのまんま)収まっているので
ボーッと聴いているだけでマイブラの音の変化がなんとなくわかる。
アルバム2枚、久しくしまい込んでいたものだから、この作品で私は久しぶりに
マイブラを聴いた。リアルタイムだと、次の年にはオリジナルアルバム発表だから
本作は格好の復習~耳慣らしアイテムになったと思われる。

今まで知らなかった、アルバムでは見えなかった、素顔のマイブラ
しかしもっと顕著にわかるのは、シングル曲とカップリング曲との違い。
かなり攻撃的な曲をわざわざ選ぶシングル曲と、ややのんびりしたカップリング曲。
アルバムを知らなくても「あっこれがシングルだったんだな」とわかるのでは?
そんなわけで、本作の印象は、既出の2枚のアルバムと結構異なり、ちょっと驚く。
なんとなく、本作はのんびりしている。マイペースというか、力んでないというか、
素の彼らが見えているのかもしれない。22年間もアルバムリリースをサボるのも
「これだけマイペースなら、やりかねんな」と納得してしまいそうなくらい・・・?

基本、ゆるいギターポップ曲をケヴィンが、たまにビリンダが歌うという調子。
アルバムと似ていたり、超爽やかで耳を疑ったりと、一定の気まぐれさが楽しい。
まあそもそも、アルバム収録曲自体が、ハードになったりポップになったり、
あっちこっちブレまくっているから(笑)、違和感はそんなにない。
とはいっても、カップリング曲でちょっと変わった路線にチャレンジすることもある。
例えばCD 1の#9は、シャンシャン、ドンドン・・・と、東洋の儀式の中で歌ってるよう。
CD 2の#4は「NICOのThe Endか!」ってほど(おおげさかも)に呪術的な、少し怖い曲。
バンド名通り、たまーにホラー的趣味に走りたくなるようだ。

未発表曲はとことん実験に走る、こともある
CD 2の#5まで、ずっと、シングル~カップリング曲が続くのだが、
#6からは未発表曲のお出ましである。
「普段のアルバム曲に歌がないだけ?」の#6、10分と長い上に同じリフを皆でずっと
繰り返し続けるという、悟りを開けそうになる#7などのインスト2曲など、実験的。
ただ、他の曲に関してはそうでもなく、他のカップリング曲などと同様の調子だったりで
一概には言えないが。
#11なんかはHR/HMみたいにハード。それまではいつものシューゲイザーサウンドだったのに
サビに向けて密度が上がっていく。叩きまくるドラム、重く低く鳴り響くベース。
中心人物のケヴィンと、その恋人のビリンダがどうしても目立ちがちなこのバンドだが
(歌ってるし)、この曲に関してはコルム(Dr)とデビー(Ba)、リズム隊二人の見せ場。

シングル曲を中心とした、強い磁力と熱量を放つ楽曲。
カップリング曲を中心とした、ほんわか爽やかギターポップ。
そして所々で出現する、一風変わったナンバー。
まさに気まぐれ、まさに多面体。4種類の味が1枚に入っているピザかいな。
それを何の計算もなく無造作にぽいぽいと放り込んでいく、アバウトさ。
これが魅力。
アルバムは、緻密な計算に基づいて、緊張感を伴って構成されていて
格好いいけれど、続けて聴いていると息が詰まりそうになるかもしれない。
その点、本作は楽ちん。ルーズにかけるならオススメ。
本作を聴いた後、オリジナルアルバム2作を聴くと、浸透度がグッと上がること請け合い。


確かJames Ihaの2nd(これも14年振りのソロ2作目だったよなあ・・・笑)を買いに行ったとき
試聴機に、なぜか「mbv」もありました。

MBVMBV
(2013/03/04)
My Bloody Valentine

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変わらないようで、進化したようで、なにはともあれギターノイズの洪水が圧倒的で、
とっても気になって、しかし結局まだちゃんと聴いていないんですよね。
そっちも聴いたら、またレビューします。
それにしてもやっぱり、このサウンドは気~持ちイイ~!
激しくてもポップでも、どっちにしたって、もれなく爽快になってしまうのは最強。


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ジョン・フルシアンテ:その5 Outsides「ギタリストとしての新たな地平を目指して・・・崇高な理想を少し聴き手にも向けてくれ」

うちのblogで、最多で何かしら言及している、元レッチリ(Red Hot Chili Peppers)の
ギタリスト、ジョン・フルシアンテJohn Frusciante)。
彼が「ギタリスト」から「シンセヤロウ」へと転向して、5年あまりの歳月が経ちました。
その転向の意外性には私を含む本当に多くのリスナーがぶったまげたはずですが、
今や彼の中では、「自分はエレクトロニック・ミュージックの作り手だ」という意識が
「自分はギタリストだ」という意識を上回っているかも?という、複雑な状況・・・。
そんななか、昨年の「PBX Funicular Intaglio Zone(以下PBX)」から1年弱で
新しいEPがリリースされました。フルアルバムも視野に入れたリリースのようです。

Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】Outsides【ボーナストラック+1、高音質Blu-spec CD2、30,000文字ロングインタビュー、解説、歌詞対訳付】
(2013/08/14)
ジョン・フルシアンテ

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このジャケ好きです。タワレコで買ったら5センチ四方くらいのステッカーがついてきました。
何に使えばいい?といいつつ、ちょっと置いておくには飾りやすい。
気になるのが「30,000文字ロングインタビュー」。どうせジョンが喋り倒しまくっているだろう、
質問が1としたら回答は10くらいだろうと予想していたら、20くらいでした(笑)。
フォント細かくて読めねー。読破に2日くらいかかっちゃいました・・・
その中には看過できない、ちょっと「考えさせられる」回答もあったりして。
このEP、ある意味、インタビューがメインディッシュでは?

エレクトロニック・ミュージックには明るくないし、ライナーノーツにあるような専門用語も
ちんぷんかんぷんなので、「書ける範囲」「分かる範囲」でのレビューになります。
以下、音源、そしてロングインタビューについて。


<音源について>

・まずはざっと全曲を概括
#1
話題の「10分超えギターソロ曲」。レッチリ時代のStadium Arcadium(以下SA)なども
彷彿とさせながら、PBXでちらつかせた「手元が全然想像できない、ギタリストらしからぬ
ギタープレイ」をこれでもかと披露。しかしその存在感、強い自己主張は、SA時代からの
俺様プレイ・パフォーマンスと何ら変わらない。ギタリスト魂健在、というべきか。
この新しいギタープレイを強調させるためか、バッキングはとてもシンプルにまとめている。
前作と比べて圧倒的に聴きやすくなった、流れるようなバッキングを楽しむのも乙。

#2
あらゆる音やリズムをコラージュした、実験色のやや強い、2分半の曲。
コードは転調しまくり、リズムはぐるんぐるんに振り回しまくりで、目が回りそう。
ちょっとホラーっぽい音色、弦楽器と思しき音色などが登場。

#3
本作で唯一(コラージュした声を除いて)ジョンの歌「らしきもの」が登場する曲。
但し、最後のほうで、コラージュ材料として→ポエトリー・リーディングのように
出てくるだけ。淋しげなシンセの主旋律が印象的、こちらもコラージュが中心。

ボーナス・トラックの#4も似た路線で、こちらにもホラーっぽい音色が登場する。
展開がぐるぐるせわしなく移り変わるのも同じ。

・現在のジョンにとってのギターとは?
本作は、前作の流れを汲みつつ、よりスムースに、かつ、よりカオティックに進化した。
ギタリストとして、音楽家として、更なる高みを目指す、野心家のジョンの姿が垣間見える。
ジミ・ヘンドリックスやフランク・ザッパなどの、奇抜なアプローチ、チャレンジを続けた
先達に肩を並べようという狙いはもはや明白。
しかし、ギターが全面的に登場するのが#1だけであることが象徴するように、「現時点では」
シンセサイザーを毎日のように修練して、エレクトロニック・ミュージックを極めるほうが
やりたいこと、目指していること、やっていて楽しいことなのかもしれない。
そうは言うものの、何だかんだ言って、彼はギターを手放せないだろうし、ギターの名手として
後世に名を残したいという壮大な野望が消えることはないだろう。
どれだけ、「ギターなんてどうでもいいんです」という素振りをしていても。

・「ジョンのエレクトロニック・ミュージック」、ニーズは?専門筋からの評価は?
基本的にジョンは、ロックの世界からエレクトロニック・ミュージックへとやって来た人間だ。
彼の現在の音楽は、エレクトロニック・ミュージックをメインとして創る人間、聴く人間には
どのように響いているのかとても気になる。
なにせ彼が好きなのは「80年代、90年代のエレクトロニック・ミュージック」で、現在のそれは
余り好きじゃないし、知っているけど余り聴かないというし。
制作プロセスにおいても、旧いアナログの機材と最新の機材とが混在しているという。
ロックの側にずっと立っている自分は、「向こう側の見え方、評価」を想像することは難しい。
「あぁ、やっぱニュー・オーダー好きなんだな、今作も彼らの匂いがするよ」くらい。
しかし、以前からのジョン・フルシアンテのファン側の見え方ならばよくわかる。
新しいことにチャレンジするのは素晴らしいし、そこに並々ならぬ野心が伴っているために
その情熱につられて、ひかれて、また新作を購入したりダウンロードしたりしているのだが、
レッチリ時代や、90~00年代ソロ時代に思い入れがあればあるほど、戸惑いも大きくなる。
早い話が、期待しているものからどんどん遠のいてしまう。
そのような声に対して「だったら聴かなきゃいい」と、ミーハーファンの振り落としに
かかっているかのようなこのところの路線変更だが、あえて厳しいことを言うならば、
「ジョンに」魅力的なエレクトロニック・ミュージックを期待しているリスナーは
果たしてどれだけいるのか?私なら、それは本筋のミュージシャンに期待する。
ジョンに期待するのは、これまでの路線を踏襲した上で、深みと切実さが増した音楽だ。
目新しいアプローチがあったらそりゃ嬉しいが、それはあくまで「歌とギター」という
彼の本質(だと私が思いつづけていたもの)をないがしろにしない範囲でのものだった。
「期待を裏切りつづける」のは、確かに、かっこいいミュージシャンの条件ではあるが、
最近のジョンは、どうも、いきすぎているような気がする。

<インタビューについて>

・レッチリ復活は結局(やっぱり)打算だったのか
ドラッグ地獄から抜けだしてすぐ、エレクトロニック・ミュージックの道に進みたかったが
機材を揃えるお金があるはずもなく、制作ノウハウも、何も分からなかった。
どうしようもなかったので、リハビリがてら、レッチリに再加入することにした。
しかし、レッチリをやっていると、シンセサイザーの勉強に本腰を入れられず、習熟できない。
レッチリの片手間で身につくほど、シンセの道は甘くない。だから脱退して勉強に専念した。
おかげさまで現在は、シンセに精通し、思い通りの音楽を思う存分創れるようになれた。
・・・脱退関連の話をまとめるとこのような感じになる。
頭のどこかで、再加入劇には打算や妥協があるんだろうなとは思っていた。しかしそれを本人に
こうまで言われてしまうと、身も蓋もないというか、がっかりというか、物凄く腹が立った。
「お前、レッチリを何だと思ってるんだよ!レッチリはお前のオモチャじゃないぞ!!」と。
私は、アンソニーとフリーとギターの人とドラムの人、という個体認識が10年近く続いていた、
レッチリのぬるいファンを基本に、気がつけばジョン単体にも興味をもったという人間である。
正直最近のレッチリには興味が沸かないが、それでも彼らがけなされるとやっぱり面白くはない。
まして、ジョンはあのレッチリ復帰劇があったから、現在のような活動ができているのである。
(在籍時の10年余りに、バンドのために尽力したのは、勿論多大だとは思うけれども)
メンバー全員に楽器でフルボッコにされても文句言えないレベルだと思う。なんて。

ジョン・フルシアンテ、まさかのテレビ好き
「どんな映画に影響を受けましたか?」っていう質問をされたのに、「そうだね、最近テレビを
よく見るんだ」って、きいてねえよ!(苦笑。映画も色々観るとは言っているのだが)
いろんな番組名が出るわ出るわ。ビジネスマンや弁護士が活躍するドラマが好きらしい(笑)
いつの間にか「半沢直樹」を見始めて「倍返し!倍返し!」とワックワクしている自分としては
色々な意味で親近感が湧いた(苦笑)
邦楽・洋楽問わず、ミュージシャンに最近増えてるような気がする「テレビ好き」。
「意欲的なプログラムが増えている」というのが、共通の言い分である。

リスナーの存在を今一度、思い出してほしい
「レッチリでリスナーに喜んでもらうために音楽を作るのに疲れた。だからこれからは自分の為に
自分の聴きたい音楽を創る」とは、The Empyrean辺りからジョンがずっと言っていること。
当初はリリースすらせず、半引退かと危惧されていた時期で、私も絶望に暮れたものだった。
そして今、リリースは一応してくれる、インタビューも今回久しぶりに受けてくれた。
しかしそのベクトルはあくまで「自分が創りたい音楽を創ること」に常に向いていて、
少なくとも音楽を創る段階で、リスナーのことを意識しようという気はさらさら無いようだ。
聴き手に媚びないアーティストというと聞こえはいいが、そのCDは世界中でリリースされており
各国のレコード会社がわざわざ売ってくれて、熱心なファンがわざわざ買ってくれている。
そのような連鎖を続けている以上、リスナーをないがしろにすることは許されないのではないかと
思うのだが、彼の発言からは、聴き手の値踏み・軽視・見下しがそこかしこで見て取れる。
「聴き手の期待の斜め上をいく、いいものを創るから待ってろ」と思うならそう言った方がいい。
聴き手なんてどうでもいい、自分のオ●ニーだと言うなら、世界中でリリースなんてせず、
一人でシコシコやってればいい。
頼むから絶望させないでくれ。
我々リスナーがどういう気持ちでCDを手に取ってレジに持っていくか、新譜の知らせに喜ぶか、
一秒でいいから想像してみてくれないか。


今回はかなりの毒を吐いてしまいましたね。でも反省はしていません。
好きなアーティストのCDを買って、本気で嫌いになりそうになったのは初めてなのです。
しかも音源ではなくてそれ以外のところ(インタビュー)で。
流石にファンなので「元々悪意はないけど、どうしても自分の箱庭で遊びたい」人なのはよくよく
知っていたけれど、ここまで天狗・ビッグマウスになっているとどうしても幻滅してしまいます。
誰か喝を入れてくれる側近はいないものか・・・いないんだろうなあ・・・・・・
そりゃ、ファンですから、本人の狙い通り、ジミヘンやザッパに並ぶような、大胆で個性的な
偉大なミュージシャンとして大成し、長く語り継がれてほしいです。
だからこそ今回は、毒舌覚悟で、思いのたけをぶつけさせていただきました。
不快になってしまったという方、申し訳ございませんでした。


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エマーソン、レイク&パーマー その2:トリロジー+恐怖の頭脳改革「箸休めをひとつ、そして恐怖のハイテク導入をひとつ」

前回のYesから、プログレを極める!期間と化しているこのblog。
今回はエマーソン、レイク&パーマーEmerson,Lake & Palmer)を再び。
EL&Pの記事を以前書いた時は「タルカス」と「展覧会の絵」の2作合同だったので
今回の記事も同じようにいってみましょう。
「トリロジー」と「恐怖の頭脳改革」。


まずは4th「トリロジー(Trilogy)」。

トリロジー+3(K2HD HQCD/紙ジャケット仕様)トリロジー+3(K2HD HQCD/紙ジャケット仕様)
(2012/05/23)
エマーソン、レイク&パーマー

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初めての、ジャケでのメンバー顔出し。なかなかのインパクト。なぜ上半身裸??
「トリロジー」とは「3部作」または「3部曲」といった意味。
表題曲である#7は、リリース当時(LPレコード)では3部構成だったため、
それを意味していると同時に、メンバーによる三位一体の音楽
(ライナーノーツでは「一体感、結束力」)という意味も込められているとのこと。

本作の一番の特徴としては「キース・エマーソンではなく、グレッグ・レイクの
音楽的好みが反映されている」とよく言われる。
それまでの「タルカス」「展覧会の絵」やその後の「恐怖の頭脳改革」と比べ
「コンセプチュアルで高い芸術性で勝負!」「エマーソン様ここにあり!」といった
圧倒感、もっと言うと威圧感(それがカッコイイのだが)が確かに少なくて、
ややポップでメロディアス、そしておとなしい印象を受ける(あくまでEL&P内の比だが)。
とりわけ、アコースティック・ギターをメインに淡々と歌い上げる#4や
ブルージーで、演歌ばりの粘っこい哀愁を漂わせる#8は普段余りみられない路線だが
こういった音楽性が「レイク節」といえるだろうか。
ただ、他の曲は、そんなに前後のアルバムと違っているかなぁ?といささか疑問も。
結局普段の、エマーソンがガンガン前に出ている作品だって、
レイクのプロデュースなのだし・・・。
リマスター盤のライナーノーツはその2/3が92年の再結成の話で占められており、
「話がだいぶ横道にそれてしまったが」どころじゃねーよ!と言いたくなるが、
結局、特筆すべき特徴が少なくて書くことがないので、手近な話でまとめたのだろう。
(ライナーノーツ本文が書かれたのは93年9月。但し、Amazonリンク画像にあげている
最新盤ではなくて、もう少し前のリマスター盤を使いながらこの記事を書いている)

それを踏まえると、メンバーの本作の意図としては、やはり「一体感、結束力」か。
前2作のインパクト、コンセプト路線は強烈だったが、それに頼らず、楽曲と演奏の
力だけで、しっかり安定したまとまりをつくりあげている。しかも曲調はなかなかに
バラエティに富んでおり、音楽性が幅広くなった。

刺激はやや弱めだが、安心して聞ける作品。
この安定感こそ、メンバーの「一体感、結束力」の賜物。



次に5th「恐怖の頭脳改革」。

恐怖の頭脳改革+3(K2HD HQCD/紙ジャケット仕様)恐怖の頭脳改革+3(K2HD HQCD/紙ジャケット仕様)
(2012/05/23)
エマーソン、レイク&パーマー

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タイトルやジャケを見るとどうしたって、キワモノなのだろうか?と不安になる。
しかし本作は寧ろ正統派。物語性はあるし、ギランギランに派手だし。
何気に本作を最高傑作にあげる向きも多いという。
なんてったって、超絶ハイテクサウンドのインパクトが凄まじいからだろう。
エマーソンは、特別注文のムーグ・シンセサイザーを導入し、
カール・パーマーまでも「パーカッション・シンセサイザー」という特注の
シロモノを駆使して、当時の最高峰のムーグ・シンセサイザー・サウンドが
展開されている。リズム隊がシンセサイザーを使うなんて!殆ど初耳だ。
だからか、今聴いても十二分に新しいもの、刺激的なものだと感じられる。
ひとまわりまわった新鮮さ、とでもいうべきか?
#2の間奏部分なんて、作業の手が止まって聴き入ってしまうほどの壮絶さ。
とりわけドラム×パーカッション・シンセサイザーの部分に息を呑む。
エマーソンが目立つことやインパクトある演奏を披露するのは本作に始まった
ことではないが、パーマーが意表を突くことをするのは聴き慣れていないからか?
最後にはレイクの歌声までもSEになる。レイク自身が声音を歪ませているのもあるが
「コンピューターが喋った声」として加工され、楽曲の世界観の増強を図っている。
ラストのデジデジサウンドは圧巻。しかも、あえてぷつんと切れてしまう。

一曲、一音当たりの情報量、音の密度が、圧倒的に図抜けているように感じる。
最先端のテクノロジーが、彼ら特有の「ギラつき」を更に増強する。
それでいてポップさも失っておらず、人気作になるのも大いに納得。


「恐怖の頭脳改革」をリリースした頃には、商業的なピークを過ぎ、人気も後続の
イエスなどに越され、雑誌の人気投票でもエマーソンがリック・ウェイクマンに
1位の座を明け渡すことになるなど、今回の2作の時期でひとまず全盛期は終わりと
みてよいだろう。
以後は、オリジナル作品のリリースが途絶えだし、1980年、解散を発表。

しかし、イエス好きとしてEL&Pを聴くと、EL&P無しではイエスは、もっと言えば
リック・ウェイクマン(の人気)は無かっただろうなぁと感じる。
また、バンドの花形といえばギターを誰もがイメージするところに、固定観念を
大きく破って、キーボード(というか、シンセサイザー)を持ってきたことも
私などが言うまでもなく、後続のミュージシャンに多大な影響を与えているし、
EL&Pを聴いてシンセサイザーを始めたり、シンセ中心のバンドやユニットを
作ったりした人間は本当に多いんじゃないだろうか。
エマーソンのプレイを聴いて、私がそれまでヴォーカリストやギタリストなどから
主に見出してきた「音楽作りやパフォーマンスへの執念」を、キーボーディストから
初めて見つけることができた。それは本当に、天と地がひっくり返るような経験だった。
それと同じくらい、レイクの歌声、歌心にも強く惹かれた。こちらは親しみやすさと
いっていいだろうか。人工的な箱庭に生身のニンゲンの感触を与える存在。
プログレの全てが理解できたなんて、口が裂けても言わないし、一生言えない。
だが、プログレがこんなに面白いと思えるなんて、数年前には予想もつかなかった。
EL&P(とイエス)との出逢いに感謝したい。音楽はこんなにも面白く奥が深い。
レイクが初期に在籍していたし、ビルブラも移籍しているしで、今は少しずつ
キング・クリムゾンの扉をノックしている最中。
プログレの旅は、まだまだ果てしなく続く。



ということで、そのうちイエスもちゃんとやるつもりです。キング・クリムゾンも。
ただ両者とも作品が多すぎる。クリムゾンはまだ全然集めていないし、
かなりの部分を集めたはずのイエスにしたって、どうやってまとめていけばいいか?
そういう理由で避けてきたのですが、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ・・・
プログレブログにするつもりはないのですが(笑)、ペースは遅いながらも
「難しいけど好きな音楽」についても、今後はもっと積極的に取りあげていきたいです。


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イエス:そのXX イエスソングス「Drはビルブラ先生じゃなくてアランだけど、この迫力と聴きごたえ、とんでもない!」

邪道ですが、イエスYes)で最初に取りあげる作品は、ライヴアルバム!
探し回ってやっと見つけた「イエスソングスYessongs)」です。

イエスソングスイエスソングス
(2013/07/24)
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奇しくも今年、廉価ヴァージョンが出たばかりのようです。

因みに、同名ながらまったく別の作品として作られた映画のほうは、昨年ブルーレイに。
基本となるテイクは同じながら、曲数やテイクなどが微妙に違っているとのこと。

イエスソングス 40周年記念HDニューマスター版 [Blu-ray]イエスソングス 40周年記念HDニューマスター版 [Blu-ray]
(2012/12/12)
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基本となるテイクは、CD、DVD共に、1972年12月にロンドンのレインボー・シアターで
収録され、この年の5月に既にイエスを脱退しているビル・ブラッフォード(以下ビルブラ)
が演奏する「パーペチュアル・チェンジ」「遙かなる想い出~ザ・フィッシュ」のテイクのみ
1月~3月に収録されたそうです。
残念ながら?映画にはビルブラは登場しない模様。ま、そりゃそうですよね。。
ライバルですからね(この年、キング・クリムゾンに加入し「太陽と戦慄」をリリース)。

3rd「サード・アルバム(The Yes Album)」、4th「こわれもの(Fragile)」、
更に駄目押しで5th「危機(Close To The Edge)」までの時期の楽曲で構成されたライヴは
このバンドの何度かのハイライトを更に選りすぐった、一番おいしいとこ取りのような
うれし泣きの出るラインナップ。2枚組でも多いとか長いとかいう気が全然しません。
ざざっとですが、今回は初の試みとして、簡単な全曲紹介に挑戦してみましょう。


DISC 1

1 オープニング(ストラヴィンスキー作曲:組曲「火の鳥」から抜粋)
オーケストラによる演奏。何とあの小澤征爾氏が指揮している。
壮大な盛り上がりに、否応なくテンションが高まっていく・・・!

2 シベリアン・カートゥル
のっけから5thの曲を惜しみなく使ってしまう、なんという大盤振る舞い。
この曲は哀愁があり、どこか爽やかなので、お腹いっぱいになりすぎない。丁度良い塩梅。

3 燃える朝やけ
DISC 1のハイライトその1。
スティーヴ・ハウ(Gt,以下「師匠」)が爆走し、リック・ウェイクマン(Key)が飾り立てる。
どうも4thの曲はアラン・ホワイト(Dr)と相性が悪く、ただドタバタ慌ただしいように
聞こえてしまうのが残念。それだけ、ビルブラの存在感が大きいアルバムだということだろう。
それでも、あのただ事ではない事態を想起させる強烈なリフは壮絶、師匠の弾きまくりは圧巻。

4 パーペチュアル・チェンジ
3rdから。DISC 1ではこの曲のみビルブラ先生のドラム。クリス・スクワイア(Ba)と師匠の
コーラスもよく聞こえる。「イエスソングス」全体で残念ながら少し目立ちにくいクリスの
あのゴリゴリベースが堪能できる曲のひとつ。メンバーそれぞれのソロもがっつりあって
15分近い長尺の曲になっている。この曲こんな長かったっけ・・・?(笑)ライヴならでは。

5 同志
またしても5thの曲が登場。心洗われるような最初のリフはちょっぴりスペイシー風味。
5th、表題曲(「危機」)がインパクト強い曲だから、他の2曲はあっさりとまとめてある
ことがわかる。5thの曲を聴いているのにスッキリ。
ジョン・アンダーソン(Vo)のまっすぐ素直に響くヴォーカルや歌メロが清々しい。

6 ムード・フォー・ア・デイ
師匠のソロ。少しざらついたギターをさらっと、時には速弾きも織り交ぜて、あっさり。

7 ヘンリー8世と6人の妻から抜粋
リックのソロ。マントをまとい、パイプ・オルガン風の音~ピアノ風の音を使い分けながら
クラシック曲を華麗に演奏する。合唱風の音などもまじえ、華やかさをあの手この手で演出。
EL&Pのキース・エマーソンがTMNの小室さんなら、リックはaccess~T.M.Revolutionの
浅倉さんみたいなポジション、キャラクターかも・・・?音数多めで派手、キラキラしてる。

8 ラウンドアバウト
DISC 1のハイライトその2。このDISCは、4thの2曲を山場にもってきている。
機種によってはカラオケにも入っているヒット曲だったりする。
「燃える朝やけ」同様の不満がこの曲にもあるが、楽曲の求心力がそれをカヴァーしており、
畳みかけるような部分での迫力が凄い。各人の圧倒的なスキルの高さをみせつけられる。


DISC 2

1 アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
3rd収録の、のんびり牧歌的なこの曲からDISC 2は幕を開ける。
のんびりから一転してテンポアップ、踊り出しそうなノリへと変化。
それにしてもジョンのハイトーンヴォイスのなんと朗らかなこと。テクは他メンバーに比べて
「ヘタウマ」かもしれないが、声だけで人を惹きつけるカリスマ性が音源からも感じ取れる。

2 遥かなる思い出 / ザ・フィッシュ
4thより。DISC 2ではこの曲のみビルブラ先生のドラム。
各人のインプロ大爆発ヴァージョンで、結構長い。Baソロはもはや昇天もののゴリッゴリ。
この大暴れに惚れ込んでYesを好きになったようなものだから、感無量とでもいうべきか。
Ba+Gt+Drが一丸となって凄まじいゴリゴリが繰り広げられ、温泉でも掘れちゃいそうな勢い。

3 危機
DISC 2のハイライトにして、きっとアルバム全体で最大のハイライト。
インプロで長いんじゃなくて、原曲自体が20分近いという、5th収録の大作にして名曲。
5thはオリジナルアルバムとの違和感をそんなに感じない、と書こうとしたら、この曲に関しては
結構感じる。原曲の密度が濃すぎるのだろう。アランのストレートなDrがロック度をUP。
比較的原曲通りに演ってるのに展開がスリリングすぎて半端ない緊張感が生まれている。
最後まで演奏が終わると、それはもう盛大な拍手が起こる。メンバー達もほっと一息?

4 ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
緊張を緩和するような、3rdからの楽曲。明るく楽しく、躍動感に溢れている。
しかしそこはイエス、シンプルなはずの楽曲を15分近くまで膨らませるなんて朝飯前。
初めはのんびりめの楽曲だったはずが、ラスト近くではテンポアップ、疾走感に満ちている。

5 スターシップ・トゥルーパー
3rdで始まり3rdで終わるDISC 2は、もしかすると3rdのためにあるのかもしれない(笑)。
あっさりしていてポップな楽曲が多いので、ボリュームずっしりの「危機」と合わせるには
うってつけだったとみえる。しかも、明るい曲調が多い。
CDの大トリを飾るこの曲は、原曲より力強く、ラストに向けてフリーキーな広がりを見せる。
ラストは荘厳に仕上げられ、本来あっさりめのこの曲が大トリを飾る理由が納得できる。


本当は「リレイヤー」みたいな次の山場もあるし、1stや2ndだってとても魅力的なのだけど、
このライヴアルバムと対峙すると、やはり一般的にいわれている「こわれもの~危機」の
時期の輝きが、それはそれは圧倒的なものだったということを、骨の髄まで実感してしまう。
ドラマーが違うことでどうしても少し別物になっているので(特に「こわれもの」収録曲)
「まずはコレ」ではなく「こわれもの」「危機」の後で聴いてこそ楽しい作品だとは思うが、
「イエスのライヴはとんでもない」「このバンド、やっぱりとんでもない」と
聴き手を圧倒させたり、感動させたりするには、十二分な作品ではないだろうか。



いんや~スゴイもん聴きました。大満足!!!
今まではオリジナルのアルバムがあるからチェックの必要は無いと見逃していたのですが
実際に聴いてみて、「スゴイ」と絶賛される理由がよくわかりました。
こりゃもう、たまらん!!
すみません、冷静なレビュアーじゃなくて、只のファンで(苦笑)


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衝動で作ってしまったマイベストアルバム2013年6月末Version

あつい・・・あつくて体力や気力が奪われていく・・・
それなのに気になる話題をYoutubeや2ちゃんでチェックしっぱなしで夜更かし・・・
それで寝不足になって食欲が落ち、ますます弱っていく悪循環、ダメだ・・・・・・

「これはまずい」と思ったのか、暑さで頭をやられたのか、わかりませんが
以前(といっても最後に作ったのは2008年だから、今から5年も前)作ったように
というかいつぞや音楽雑記で書いていたように、「マイベストアルバム」を
とある週末、ババーッと作り上げてしまいました。
機材の操作ミスで一部、曲順が思ったようにいかなかったのですが、聴いてみると
ああこれもいいじゃんかということで。
2008年の頃は邦楽の比率が今よりずっと高く、そのせいか曲数が18曲もあったのに
今年は洋楽に大分かぶれており、その中の曲には5分を超えるものも多いために
収録曲は15曲に減りました。
79分収録のCD-Rに20分以上あるプログレ曲を入れようというのも無茶だから
諦めた曲も数々。っていうか、ライヴ盤とか、SE好きのバンドなんかの比率が上がったから
もう無理矢理、長いけどぶっこんだ曲も半分近くです。
お陰で今までのものより瞬発力に欠けるベストセレクションになっちゃったんですが
聴いてみると思いの外、ライトな感触の一枚に仕上がったのが不思議です。

今回の裏テーマは「悶々」で、何となく悶々とした情念や衝動が渦巻く曲を中心に選曲。
でも、好きな曲や好きなアーティストは、テーマ関係なく強引にぶちこんでいますが!
以下、曲目を。

1 Come Together(The Beatlesのカヴァー)/akiko
2 Salamander/ELLEGARDEN
3 Alright!/Superfly
4 Pill/BOOM BOOM SATELLITES
5 カザーナ/FLiP
6 Love Train/TMN
7 Mojo Pin/Jeff Buckley
8 Mary,Mary,So Contrary/CAN
9 Heart of the Sunrise/YES
10 Otherside/Red Hot Chili Peppers
11 Enfilade/At The Drive-In
12 Pinhead/Ramones
13 Glosoli/Sigur Ros
14 Aux detenteurs/ZAZ

Bonus track
15 Falling/John Frusciante



以上です。
自分の作るCDなのにボートラがあるのは、私のマイベストにはよくあることですw
本編の流れとは反れる(今回の場合、ハイな流れに反して哀しげなギターソロ)曲で
締めたい場合に使います。

これまでごちゃ混ぜだったのを、邦楽は邦楽、洋楽は洋楽と分割してみましたが
しっかしLove Trainの浮きっぷりといったら(苦笑)
朝ドラ「あまちゃん」のせいで自分のなかにYMOとTMNの軽いブームが来ているのです。
活動再開繋がりで、危うくシャ乱Qの曲がこの中に入ってくる可能性すらありました。
意外と色々聴いてます、人に言えないような珍味まで・・・あっ言っちゃってるし・・・・・・

邦楽の2~5まではとことんスピーディーで怒濤の展開です。
しかも邦楽の3/6(1,2,3)がオール英詞曲とかどんだけ・・・
7~8の流れがものっそい良いですよ。憂いでうまく繋がりました。9も案外うまく繋がった。
長尺(12分)の9を境に、6からの「憂い」モードを覆して、一気にイケイケモードに転じます。
その点で10は前半に入れるべきだったかもしれませんが、7、8があってこの上更に10まで
重なると、くどくなるので、バランスをみて分割することに。
11のイントロの長さは普通に収録してたら邪魔になるところですが、曲調がここからがらりと
変わるので、とてもしっくりくる、この曲にしか果たせないターニングポイントになりました。
「ライヴヴァージョンが好きorそれのみが存在」な13と14をあえてくっつけてエンドです。
ガバガバヘイとかアリガトー!!!なんかで突っ走って、彼岸の彼方に堕ちていくような曲で
終わるというひねくれぶり(笑)
今までは突っ走って突っ走ってそのまま終わるパターンが多かったので、このラストのお陰で
一筋縄ではいかない、またリピートしたくなる余韻が残る、いい渋味がアルバムに出ました。
全体を通して見ると、「憂い」曲以外がカラッとした曲ばかりですね。
ライトな感触を覚えるのは、これも大きな要因か。


こういうの作ると自分の変化がわかって面白いですよ。音楽の好みだけでなく、精神的な
モード(元気なときは元気な選曲になるし、傷ついてる時はそういう曲が増える)とか
作った当時の自分を取り囲む環境、人、世相・・・色々自然と思い出されたりするんですよね。
今回、5年ぶりにマイベストを作った感想は「うん、流石にちょっと大人になったよな」と
「根本は全然変わんねえw」の両方でした。どっちやねん!
うーんでも物凄く楽しかったです。作るのも、聴くのも。
皆さんもいかがですか?


PC(ノートPC。熱を逃がす目的でMDを2枚×四隅に置いてるんですが)があっちっちで
書いてる途中で画面を真っ黒にして止まってしまいました。
幸いにも自動保存してくれたので、記事は無事でしたが、危なかった・・・
あっちっちな夏、CDプレーヤーのキュルキュルも再び起こりだしてまたもスリリングな夏、
諸々に気をつけて楽しく過ごしましょう!
私はとにかく夏バテを治さなくちゃ。生活習慣の乱れが一番アカンですね。
しっかりします。


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