2017-08

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F1:その4 アイルトン・セナ「セナの死を伝える日本の生中継は放送事故レベル。なのになぜ、あれほど多くの人の心を打ったのだろうか?」

今回、一連のF1記事を書く際に、先に動画をダウンロード~編集~FC2動画へうp、という
前段階を踏んでいるんですが、
アイルトン・セナの記事に載せるために「印象的なもの」という単純な理由であげた
こちらの動画が、半端ない勢いの再生数をたたき出し(今も伸び続けています)、
現段階で、マイアルバムに入れていただいた方2名、コメントをくださった方2名と
他にあげたどの動画と比べても異例の反響がありました。感謝しきりです。
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しかし、実は「意外」でもありました。
私はこちらの動画のほうが大きい反応があるかな?と
予想していたので。
レース全体でなく、ファイナルラップ~優勝~表彰台までの実況を
ピックアップした動画だから、というのもあるかもしれないですが。
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1991年ブラジルGP、母国で勝てないジンクスをやっとのことで破った日。
ギヤボックスが壊れ、6速しか残らない中で、全身全霊で1位を死守。
赤子のように、あるいは子どもを産み落とす母親のように泣き叫ぶセナ、
疲労困憊でウィニングラン中に力尽き、コクピットから出られないセナ、
腕の疲労が激しくて、国旗やトロフィーを「やっとのことで」突き上げるセナ・・・
マンセルの回でも書いたように、91年当時は子どもだったんですが
これは童心にも、鮮烈に記憶に残っていました。


そんな中、「セナの死を伝える三宅アナ・今宮さん・川井ちゃん」に頂いたコメントで
大変考えさせられるものがありました。
「TVマンとして(泣くということ)は、失格かもしれないが
人間的には、すごく共感できた中継だった」


ポツリと綴られたひとこと。
ただ「ホントそうですよねぇ~・・・」とレスしておしまい、チャンチャン、で
コメントを頂いた事実を感謝するだけに、普通ならなるのでしょうが
私の中で、このコメントは、大きな「問い」になりました。
なぜなら、私はここで指摘されている事実に全然気づかないまま、
ただただ今宮さん達にもらい泣きしていただけで、
「えぇ?どうして?」と疑問を持ったことが一度もなかったから。

あくまでたとえ話ですが、仮に、イチローや白鵬や澤選手などが
夭折したとしましょう。
その報せを、この動画のように中継していたら、視聴者はどう感じるでしょうか?
TV局にはどのような感想が寄せられるでしょうか?
恐らく「放送事故」でしょう。
数年前、あのマイケル・ジャクソン(スポーツ選手ではないですが)が亡くなった時、
ニュース速報や、緊急特番が組まれる程の大きな取り上げられ方をされましたが、
泣きながら、言葉がとぎれとぎれになりながら、鼻水をすすりながら伝えたTV局は
あったでしょうか?

近年公開された「アイルトン・セナ 音速の彼方へ」というドキュメンタリー映画にて
セナの最期を伝える場面で、母国ブラジルでも欧州でもなく、日本のこの中継が
取り上げられたのは、セナと日本が縁深かったからだけでなく、
「この中継が、他のどの国のものと比べても、劇的で、異彩を放っていたから」
というのが、大きな理由なんじゃないかと今では思うのです。

そんな、一種「異端」な中継に、なぜ当時あれほどの人達が共感し
今なお、私を含む多くの視聴者が、もらい泣きするのか?
放送事故といってもいい中継が、なぜここまですんなり受け入れられたのか?


私が出した答えは、大きく分けて、二つあります。

①アイルトン・セナという人間/ドライバーの、少々特異な個性
②中継をする側と、視聴する側の、あまりにも深すぎる思い入れ



まず①セナの特異な個性、から説明すると
先程のブラジルGPで顕著なように、観ている側が「何事か?」と訝るほどに
生身の感情を剥きだしにして、常人離れした言動を見せることが多いのです。
初めてチャンプを獲った88年鈴鹿GPで「神を見た」と言ったり、
91年のブラジルGPや鈴鹿GP(動画はベルガーの回にあり)の表彰台で
洗礼よろしく、自分でシャンパンを滝のように浴びたり、
92年にホンダ撤退が決まった時、インタビュー中に、泣いて走り去ってしまったり。
他の複数回F1チャンピオンのプロストやピケ、シューマッハ等と比較して、
また、他の数多な分野のチャンピオン、メダリスト達を思い出してみたとき、
果たしてあそこまで「想い」「気持ち」を前面に出して憚らない一流選手がいたか?
もっと抑圧的というか、「理性」「威厳」が前に出ているはずです。
普通であれば、それが、一流であることを証明し、維持する態度。
でもセナは、少し趣を異にしています。

更に、ドライバーとしてのセナについて。
本来、セナというドライバーは大変理性的で、
ホンダのスタッフさん曰く、プロトタイプのイメージに反して、
プロストが感覚派の天才肌で、セナは理詰めの努力家なんだとか。
いわゆる「政治力」でも、実はセナの方が巧みだといいます。
一般的に「政治力に長けている」といわれているプロストですが、
実際はチームをボロクソにけなした挙げ句、自分が出て行く羽目になりがち。
そしてセナは、いつの間にかチーム内に絶対的な立場を築いている、と。

しかし、ゲンの良いシチュエーションと、勝利への執念の昂ぶりが合わさると、
このような「本来の性質」を、時に大きく逸脱して、
「一体何がどうなってるの?」と驚かされるような、神業めいた走りを展開します。
感受性があまりにも強いために、理性をときに凌駕するのでしょうか。
例えばこんな場面。
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セナには「雨、モナコ(、鈴鹿)」といった、強いジンクスがあります。
このドニントンは、まさしく「雨」のジンクスがハマったレース。
93年のマクラーレンも、ウィリアムズと比べて圧倒的に不利なマシンで
大概のレースは、プロスト&ヒルのウィリアムズ勢に敵わないのですが
雨のドニントンでは別。
たった1周の中で起こっている出来事とは思えないようなごぼう抜き。
実を言うと、リアルタイムでのこのシーズンを余り覚えていないんですが
F1中毒の日々に「雨のドニントン」というフレーズをよく目にして
実際にこちらの動画を観てみたら、すっかり、たまげてしまいました。
マンセルの回で動画を取りあげた、92年モナコ、ドイツでの絶対に抜かせない
鉄壁のブロックも然り。
こういった、劇的なレース、劇的な走りが鮮烈に前に出るために
天才肌という印象になるわけで。

加えて、他のドライバー達と違い、彼は家庭、趣味、友人といった
レース以外の生きがいを、皆無とは言わないまでも殆ど持たず、
「F1で速く走ること、勝つこと」が全ての人生を選んだのも特徴。
マクラーレンでチームメイトになったベルガーに、笑うことを教えてもらってからは
だんだんくだけてきて、「生ダラカート」なんかに出たりもしてましたが
セナの生きている証は、生涯、F1でドライブしている1周や1秒、刻み出すタイムでした。
それが余計に、走りに凄みを与えていたんでしょう。

あまりにも、劇的な人で、劇的なドライバーすぎるんですね。
だから観ている側も、客観的ではいられなくなる。
そして、そのような人が、劇的の限りを尽くしたような結末を迎えた。
生中継に映る3人の慟哭する姿は、セナを愛し続けてきたファンの心の叫びを
正に体現していたように思えます。


それから②、中継をする側と視聴する側、双方の強い思い入れについて。
解説の今宮さんはF1ジャーナリストの第一人者(しかも夫妻で!)、
十数年ぶりに買ったF1雑誌にも今宮さん夫妻の原稿が掲載されていました。
ピットレポーター(近年は解説もしてるらしい)の川井ちゃんもF1仕事が長く、
ベルガーの回で書いたように、ベルガー、ハーバート等、
ドライバーと公私にわたる友情を築ける、明るくて親しみやすい仕事人でした。
そして当時よく、三宅アナが実況するとセナが勝つ(馬場アナが実況するとorz)
といったジンクスもありましたね。
今や報道ステーションでおなじみの古舘さんの、
有吉ばりのネーミングの数々、通称「古舘語録」もなかなかに鮮烈でしたが、
古舘さんが人物ありきで面白く盛り上げようと実況するのに対し、
三宅アナは生粋のF1好きが前に出て、通が唸るような実況をする。
まぁ古舘さんにしても三宅アナにしてもF1好きなのは明白なんですが。

要は何を言いたいのかというと、生中継動画にいるお三方は、揃いも揃って
F1を好きすぎる人達
だということです。
さて、ではそれが「セナ」を好きすぎるということにもなるのか?
古舘さんのセナ好きは有名、三宅アナの実況にもそれが見え隠れしてます。
で、今宮さんと川井ちゃんは、「本当はプロストオタなのに、フジテレビの
方針(セナ推し)で、セナ寄りの発言をしてる」という説が。
真偽はよくわかりませんが、2人がF1中継の仕事を始めた87~88年は、
丁度、セナプロの政権交代ど真ん中。
「当初はプロスト好きだったけど、セナの活躍を見てセナ派になった」
のかも。別にそれはそれで、流れを考えれば自然なことですし。
プロストやマンセルのファンには、怒り心頭な実況解説だったでしょうが。
私も、某ドライバーVSセナのレース実況動画を編集している際、
セナセナ言うな!って、ふつふつとこみ上げる怒りを抑えるのが大変で・・・。
それがあまりに長く、聞いていられなくなって大分カットしました(苦笑)
少なくとも、「セナに思い入れがかなりある」程度は間違いないでしょう。

そしてF1ファンですが、こちらはあえて言うまでもないかと。
日本のTV中継や雑誌は、こぞってセナ、ホンダ(+中嶋)の連呼。
TV中継前からF1を観ていた人や、ヒール好き、個性派好きでないと
「セナ様」ムードに乗らずに当時のF1を観るのは困難だったのでは。
しかも当時は、F1というスポーツ自体が空前のブームだったので、
F1のスター=国民的スター、と言ってしまっても過言ではない勢い。
①の「セナという人/ドライバー」で述べてきたような、
画になる走り、画になる人柄、ついでに画になるルックスと揃えば
そりゃもう、視聴者のハートを掴むのは実に容易なこと。

こんな神格化扱いはブラジルと日本だけだろ!と思ってきましたが
海外のF1ニュースを翻訳したまとめサイトを見たら
海外でも「神秘的」などと評され、BBC等の「偉大なドライバー」系統の
ランキングで1~2位を軒並みさらっていました。
00年代以降に活躍しているドライバー達も、セナをヒーローとして挙げる人が
多い様子。04年に表彰台にのぼった佐藤琢磨もその1人でした。
中には、こんな人も・・・!
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セナ亡き後、長きにわたってF1界に君臨した、「皇帝」こと
ミハエル・シューマッハ
シューマッハにとって、セナはレースを始めた動機で、永遠のアイドル。
セナの背中に追いつこうと奮闘した数年を経て、真のライバルとして
セナを追い抜こうとした矢先、目の前からセナが消えていく。
それから、シューマッハはあらゆる記録を塗り替えるほどの強者になりますが
セナの通算勝利記録に並んだ00年イタリアGPの記者会見で、
「ターミネーター」と言われるほどに隙を見せない彼が、号泣してしまいます。
この場面の動画を観たことがありますが、しっかりもらい泣きしました(笑)
シューマッハ人間宣言みたいなものですね。

ジョン・レノン然り、同時期に自殺したカート・コバーン然り、
どこの世界でも「死んだもん勝ち」「死後の神格化」は
うんざりするくらいありますよね。
けど、シューマッハにしても佐藤琢磨にしても、
セナが「死んだから」好きになったのではなくて、
幼い頃、目の前で魅せてくれた走りに、強く憧れたのです。
死後の神格化に関係なく、セナは人を惹きつける魅力が並外れていた。
当時のF1を観ていた人達にとって
好き嫌いはあれど、セナの存在はあまりに大きかったといえるでしょう。

このように、伝える側と、受け取る側、双方の想いはあまりに熱くて、
伝える側の感情が溢れ出してしまった時、受け手側もそれに共鳴した。

だからこそ成り立ち、カタルシスを誘った、「破綻した中継」。

・・・ちゃんと、答えになっているでしょうか?



不思議か必然か、セナを語るとき、人はつい感傷的になってしまいますね。
松任谷由実さんの「Hello,my friend」という切ない名曲がありますが
実は、大ファンだったセナへのレクイエムでもあるんだそうです。
「僕が生き急ぐ時には そっとたしなめておくれよ」
このフレーズの間に流れるギターは、セナのホンダミュージック
(要するに、マクラーレンホンダのエンジン音)にかけたものだとか。
例え誰かが「たしなめて」みたところで、
人生の全てをF1にかけたこの男が、振り返って立ち止まることは
決してなかったでしょう。
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テーマ:F1グランプリ - ジャンル:スポーツ

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F1:その3 ゲルハルト・ベルガー「あなたはいくつ許せる?ベルガーのいたずらリスト、採点付き。☆5つがMAXです」

F1ドライバー記事、前回はマンセルでしたが、次に来たのは
またしてもお笑い要員系愛されキャラだ!
ゲルハルト・ベルガー、彼はセナのチームメイトかつ無二の親友で、
究極の女たらしで、なかなか見た目もよくて・・・と
当時、(日本では)セナと二分するほどの人気があったとか。
プロストやマンセルのファンもそこそこ多かったはずなのを考えると、
これは女性ファンの話かな?

だけど、ベルガーといえば、もっと「らしい」面がありますね。
そう、い・た・ず・ら!
「ベルガー いたずら」でググったら、2chのスレで
「何か起きたら全部ベルガーの悪戯にするスレ」なんてのがあったり
(例えば、この記事を書くにあたって、かなり手こずって寝不足になったのも
ベルガー関連の動画編集でRealPlayerがおかしなミスばっかりしでかしたのも
全部ベルガーのせい、といった具合。しかも今のは全部実話w)
「モータースポーツ用語でしりとりするスレ その3」というスレが
199レスあたりから、なぜかベルガーだらけになっていたり・・・
こういうものを見て、夜中にヒーヒーいって腹筋崩壊しながら
頭の中では着々と、「ある試み」のイメージが構築されていました。

F1記事を書いていこうと決めた時に、結構早い段階で構想が出来ていた企画。
Wikipediaのベルガーのページや、2chのオールドF1スレの書き込みなどを参考に
ベルガーのいたずらリストを作成!
更に、危険度、罪深い度、ざまあ度などを、独断と偏見で☆で評価してみました。
Wikipediaからのコピペを基本に、時系列順に見ていきましょう。
なんかいたずらを通り越して犯罪になってるものも多いんですが・・・
さぁ、スタート!


【ベルガーのいたずらリスト】

1985年、ツーリングカーのBMWチームで同僚だったロベルト・ラヴァーリアとレンタカーに同乗中、
ラヴァーリアが運転中の車のキーを突如引き抜く。
二人が乗る車は道路脇の土手にぶつかるまで止まらなかった。
危険度:☆☆☆☆☆ 
それ、普通に交通事故だから!

1986年のベネトン在籍時のこと、180cmを越える長身が仇となり
レース中にヒジやヒザをコックピット内壁に強打することが多かったベルガーを
見かねたチームスタッフは、ベルガーにニーパッドとエルボパッドを付けさせて
レースに出走させていた。
ざまあ度:☆☆ 
ちょっとかわいそうなような、かわいいようなw

1989年、炎上事故により入院するハメになったが、
病室を訪れた取材陣の前でマクラーレンのステアリングを握りながら
大あくびをするパフォーマンスを披露する。
ざまあ度:☆ 
五体満足で生還できて良かった。取材陣、病室まで来るなよ・・・

この年はフェラーリで、マンセルとチームメイト。
ドライバーズミーティング時、足を怪我してるマンセルの、怪我した方の足を蹴ってからかう。
するとマンセル本気で激怒(マンセルにはジョークは通じない、が通説だとか)。
罪深い度:☆☆☆☆ 
怪我してる足を蹴っちゃダメでしょ。レースに出られなくなっちゃうよ。

このあたりにて、ピケの顔写真にらくがおする事件発生。
ピケ、なんかもうとんでもない間抜け面にされちゃったw
(ロータス時代だから、中嶋も同じ目に遭っていたかもしれない・・・)
罪深い度:☆ 
面白いからまっいいかw ピケ、あんまり周りのこと気にしなさそうだし。

1990年第3戦サンマリノGPにて首位を走行中、
ヴィルヌーヴ手前でフェラーリのナイジェル・マンセルに抜かれそうになったとき、
突然幅寄せをしてマンセルをコースから追い出す。
マンセルはとっさに360度スピンを成功させレースを再開、ベルガーを猛追するが
3周後にエンジントラブルでリタイア。この一件でマンセルは
「これほど頭にきたことは一生の中で一度だってない」と激怒した。
マンセルの高度な操縦技術により大事には至らなかったものの、
ベルガーの行為は相当に危険であった。
危険度:☆☆☆☆☆ 
マンちゃん伝説の一つとして愉快に語り継がれているけど、よく考えてみるとかなりヤバい。


<Wikiでもフィーチャー!セナ、マクラーレン関連>

1990年マクラーレンに移籍した際、ベルガーの悪戯好きを知るスタッフが
「セナは神経質で気難しいから、あいつにだけは悪戯はするな」と釘を刺した。
にも関わらずメキシコGP開催中、ホテルのセナの部屋の各所に腐った魚とチーズを隠しておいた。
罪深い度:☆☆☆ 
腐った魚とチーズだらけの部屋・・・セナ、心中お察しします。
腐った魚とチーズを集めて、あちこちにこっそり隠すのはなかなかの手間。
ベルガーの神業度☆☆☆☆。がんばりすぎw

モンツァ上空をセナとヘリで移動中、
セナが自慢する買ったばかりのアタッシュケースを突如空から投げ捨て、唖然とするセナに
「そんなもの持っていても盗まれるだけだよ」と言い放つ。
このケースは結局見つからなかったが、
地上の誰かに直撃する危険性を考えれば極めて悪質な悪戯といえた。
危険度:☆☆☆☆☆ 
一歩間違えれば殺人事件ですよ。
貴重品を投げ捨てたという点で、罪深い度も☆☆☆☆
(中身に財布等が入ってたら更に☆一つ追加)。

90年鈴鹿での、セナ因縁のドライバーズミーティングにて、
部屋に入るなりピリピリしているセナを横目に、ベルガーはいつもの調子。
書類を丸めて周りの参加者にブンブン、ポカポカといたずら。
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罪深い度:☆
険悪な空気を和ませようと、ベルガーなりに気を遣ったのかもしれない。

1991年にロン・デニスとその夫人、セナとワニ園を見学中、
ワニが見える橋の上からロンを沼に突き落とし、
「助けてくれ」と叫びながらはいあがろうとするロンをセナと共謀して足蹴にしつつ、
助けることと引き換えに翌年の年俸アップを要求した
(実際には落とした場所はワニがいないはずの場所だと二人は知っていた)。
罪深い度:☆☆☆ 
このあたりからセナがベルガーに影響されておちゃめになってきた!まさかの共謀!
ワニがいない「はず」なのを考えると、危険度は☆☆☆☆くらいか。 デニスかわいそうw

同年の鈴鹿GPで、ベルガー優勝、セナ2位で3度目のワールドチャンピオン獲得と、
表彰台はマクラーレン祭り。
大盛り上がりのシャンパンファイトが終わったと思ったら、
デニス、でっかいポリバケツを持って登場!
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2人に大量の水をぶちまけるつもりが、逆にセナにはシャンパン漬け、そしてベルガーには
ズボンの間からミネラルウォーターをズブズブ突っ込まれる始末w
仕方ないから、ポリバケツの水は観客にかけましたとさ。
でも、この優勝はセナに露骨に譲られた勝利。ベルガーのプライドズタズタで、3人は
朝まで生テレビ状態で、討論したそうな。なんという役者揃い・・・
罪深い度:☆ ざまあ度はデニスが失敗したからゼロw
むしろ、デニスが気を遣ってやってくれたパフォーマンスだったのかも。

1992年南アフリカGP後、セナのパスポートの顔写真の部分を
こっそり女性のヌード写真にすり替えておいた。
セナは空港でチェックされるまで気付かず、空港で数時間立ち往生する羽目になった。
罪深い度:☆☆☆☆☆ 
セナマジでかわいそうだwこういうことで立ち往生するセナwww
そして、この手の「こっそり仕掛け」っていつの間にやっているんだろう?
ヌード写真をわざわざ雑誌から切り抜いたり、芸が細かい。
ベルガーの神業度☆☆☆☆

その報復として、セナ(とロン・デニスの共謀)によって財布に穴を開けられ、
ボルト締めされた状態でホテルのフロントに「お届け物」として放置される。
この財布、紙幣やクレジットカードが入ったままドリルでど真ん中を開けられ、
デニスのサインがしてあった。
ざまあ度:☆☆☆☆☆ これぞざまあwww
ボルトはマクラーレンのメカニック達が普段使う物だったらしく、
チーム全体での共謀説も出てきたぞw

1992年頃にはホテルのセナが泊まっている部屋を
鍵穴を使って消火器で泡だらけにしたこともある。
罪深い度:☆☆☆ 
この辺になると、セナももう慣れっこになってそうだなw
消火器の泡って、鍵穴みたいな狭い所にそんなにうまく入るものなの?
ドアの外に溢れちゃいそう。
むしろベルガーの神業度が☆☆☆☆☆

1992年、鈴鹿でロードカーマクラーレンF1 GTRの発表会が行われた際、
ロン・デニスが運転する同車に同乗。
ところが車は1周目の1コーナーで飛び出し、サンドトラップで止まってしまう。
うなだれるロンを、自分がリタイアした時にいつも言われる言葉、
「次があるじゃないか」と言って皮肉る(一説では、マシンが止まった原因は
ベルガーがパーキングブレーキを引く悪戯をしたためとも言われている)。
その後ジャーナリスト達がこの件のコメントを取りに来たところ、
「ロンのアクセルワークには驚いたよ。ゾウが踏んでるのかと思ったね」とコメント。
罪深い度:☆(マシンが止まった原因がベルガーのいたずらなら☆☆☆w)
「次があるじゃないか」と言われ続けた日々、悔しかったんだろうなあ。根に持ってた?

1993年オーストラリアGP、前戦日本GPで起きたエディ・アーバインとの事件をネタに
セナの車の上にボクシングのグローブを置いてからかう。
危険度:☆☆ 
セナよくキレなかったな・・・ネタとしてはなかなかおもしろいw


さて、再び時系列に戻って。

1992年のポルトガルGPで、最終コーナーの立ち上がりで
リカルド・パトレーゼが直後を走行していたのにもかかわらず、
ピットインのため合図も無くスローダウンする。
パトレーゼの車はベルガーのリアタイヤに接触し空を舞うが、間一髪無傷ですんだ。
怒ったパトレーゼにベルガーは「今度ピットに入るときは君の家に電話をするよ」と言った。
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危険度:∞ 
パトレーゼが死んだり大怪我したりしてたら、裁判にかけられそうなレベル。
一般的な見解は「パトさん、この辺ピットレーンだよね、もうちょい注意してれば良かったね」だけど
川井ちゃんいわく、ベルガー相当反省してたって・・・そしたら、やっぱりやらかしなのかな・・・

91年~93年あたりの出来事。F1ドライバーのスキー大会があり、パトレーゼ優勝、ベルガー2位。
負けて悔しいベルガー、パトレーゼを表彰台から突き落とす。
危険度:☆☆☆ 
スキー靴を履いたまま表彰台から落ちたら怪我もの。
パトレーゼもベルガーもスキーはプロ級、更に名セカンドドライバーで、何かとキャラかぶり。
パトレーゼ関連は危険度が高いものばかり・・・もしかして、微妙にやっかんでた??

1995年、フェラーリのニューマシン、412T2発表会場(屋外)の傍で
アレジと乗用車でスラローム走行を楽しんでいたが、
アレジが運転中突如パーキングブレーキを引いたため車が横転。
屋根を下にして滑走し、あわやニューマシンにぶつかる寸前で停まった。
ちなみに乗っていたのはジャン・トッドの車であった。
危険度:☆☆☆☆(ニューマシンの危険度は☆☆☆☆☆)
他人(しかもチーム監督!)の車でいたずらしちゃらめえええ!罪深い度も☆☆☆☆
というか、チーム監督の車でいたずらした時点で、
ベルガー自身の危険度が☆☆☆☆☆な気がするんですが。

この頃、クミコと恋に落ちたアレジ。一刻でも早く日本に行ってクミコに会いたい♪
悪いベルガーは、よりによってそんなタイミングで、アレジのパスポートをおじゃんに!
キレすぎて理性を失ったアレジ、自分の車でwベルガーの車にぶつけまくって怒る。
罪深い度:☆☆☆☆ 
女好きなんだから気持ちわかるでしょw
ベルガーのだけでなく自分の車までダメージ与えちゃうあたり、アレジ天然度☆☆☆☆☆

1996年、予選の結果が悪かったところに、
「この後どうされるつもりですか?」とテレビ局からインタビューを受けて、
「ホテルに帰ってオナニーかセックスして寝るだけだよ!」と答えてそのVTRを放送不能にした。
罪深い度:☆ バカ度:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
バーーーーーカwwwww こんなんだからパドックの女性スタッフに嫌われるのw

1997年鈴鹿、自らの引退会見の数日前、ベルガーの来季の去就を巡って
パドックではさまざまな憶測が乱れ飛んでいた。
フェラーリのエディ・アーバインはジャン・アレジに呼び止められ、
「エディ、大変だ。すぐにピットへ帰れ」と言われ、急いで自分のピットへ帰った。
すると、そこにはフェラーリのレーシング・スーツを着て報道陣に囲まれ、
シューマッハーと談笑しているベルガーの姿があった。
これはもちろんベルガーの発案によるジョークであった。
アーバインどっきり度:☆☆ 危険度や罪深い度はあんまりなかったので。
アレジ、シューマッハ、フェラーリのスタッフなどを巻き込んでのいたずら。
これはベルガー人柄度に☆☆☆☆☆をつけたい。
実は、フェラーリドライバーでないドライバーがフェラーリのスーツを着てるのは、
結構大変な事らしいです。
そこを考えるとベルガー神業度も☆☆☆☆☆を。

1997年最終戦で引退レースであるヨーロッパGP、
最後だから、と決勝日のドライバーズパレードのトラックの運転手を引き受け、
荷台の上のドライバーたちが笑顔で愛嬌を振りまいているところ、突然急ブレーキをかける。
現役時代最後のいたずら。
危険度:☆☆
ドライバーほぼ全員よろめいた。でもみんなこうなるのわかってたよねw
ベルガーの家業は運送屋、トラックの運転は朝飯前、といういわくつき。
最後の最後もやっぱりいたずらで締めくくり、みんなを巻き込む。
ベルガー人柄度☆☆☆☆☆ですな。


振り返ってみると、ベルガーのいたずらが量・質ともに充実(笑)していたのは
やはりマクラーレンにいた頃ですね。
ベルガーが一番ベルガーらしくいられたチームだったのではないでしょうか。
堅物なロン・デニス、神経質なセナと、
ベルガーのようなムードメーカーを必要としていた面子が揃っていたし、
当時のチームの状況もまた、そうした要素を必要としていたのだから。
ベルガーが来るまで、チームはセナプロのゴタゴタで、正に泥沼でした。
90年は、まだセナプロの余韻が残り、鈴鹿の事件まで至ってしまうし、
91年92年は、ウィリアムズの脅威に常にさらされ、ホンダも撤退が決まり
ピリピリ、げんなり、といったムードにあったことは想像に難くない。
払った代償はなかなかに大きかったと思うんですが(よく耐えたよ・・・)
ベルガーのおかげで、セナもデニスも、逆境の中にあっても、心にゆとりを持てたはず。
ベルガー自身「僕はアイルトンに笑うことを教えた」と述懐しているし。

一方、フェラーリ~ベネトンで長いことチームメイトだったアレジとは
いいような悪いような。セナほどは上手くいってなかったようです。
歴代チームメイトでは、2番目くらいにランクインしそうですが、
案外、不仲な時期があったんだとか。
元々2人とも「自分がNo.1だ!」という自負、意地があって
セナとは違い、アレジは経験値も実績もベルガーより格下。
だけどアレジには「もしウィリアムズに行ってれば」という「たられば」があるように
期待され続けてきたし、ティフォシからの人気も高かった。
むしろ、「そんな2人がよく仲良くできたな」と言った方がいいかも。

ベネトンにいた2年間は、いたずらもちょっと精彩を欠いていますね。
冷遇もあるだろうし、いたずらがあまり歓迎されないチームだったのかも。
予選後の下ネタはいたずらというより、八つ当たりみたいなものですしね。
晩年に関しては、ベルガーがやっと大人になったのか・・・(笑)
いたずらでも「ぎゃはは」でなく「人望厚いんだなあ」という印象だったりして。

そして「誰とでもきっとうまくやっていける」とよく言われるベルガーですが
意外にも、そんなにうまくいってない相手のほうが多いような。
例えばフェラーリで、それまでNo.1だったアルボレートを凌駕しだしてからは
仲がかなり険悪になったというし(いたずらエピソードもない)、
アルボレートが去り、マンセルが来ると、チームはマンセル寄りになり
険悪とは言わないまでも、あんまりしっくりとはハマってなかったみたい。
ウィリアムズ黄金時代を築いたマンセル&パトレーゼ双方と相性が悪いあたり
ベルガーはウィリアムズに来ちゃダメでしょう(苦笑)。
96年頃に、ウィリアムズ行きの話があったらしいですがね。
フランク達首脳陣はともかく、ヒルやジャック、クルサードなら
ジョークやいたずらに結構乗ってくれそうな気がしますが・・・
クルサードだったら、女遊びも一緒にたっぷりできそうだしwwwww

「BIG4」のうち、セナ、マンセルとチームメイトになったベルガー。
ピケやプロストと組んだら、どうなっていたんでしょうね。
教授はベルガーのいたずらを許せるタイプなのか??ちょっと読めません。
そしてピケと組んだら、これはもう世紀のたらしコンビ!!!
レースそっちのけで、女関係で仲良くなったり競ったり、しそうですねw
激しく見てみたい!

セナとベルガー(とデニス)は、なかなか奇跡的な組み合わせだったんでしょうね。
92年でベルガーがマクラーレンを去る時、セナ達と談笑した夢
「いつかフェラーリでまた一緒にやろう」が、実現していたら良かったのにね。
セナは、キャリアの晩年にはフェラーリをドライブしたいと考えていたそうですから。


<いたずらではないけど、個人的な交友を持つ川井ちゃんとのエピソード>

フジテレビの中継で担当となった有賀さつきを川井一仁に紹介された。
すると「でかした、カズ」と言って口説いた。
たらし度:∞ 
ゲルハルトもカズも、たらし仲間ですからwww
川井ちゃんグッジョブ度も☆☆☆☆☆にしとこうか。
保奈美さんと離婚して現在独身貴族な川井ちゃんに、ベルガー、今こそ誰か紹介してあげて!

深夜、フジテレビの中継スタッフが打ち合わせがてらの飲み会をしているホテルの部屋に
突如ベランダ伝いに侵入してきたベルガーは、
「リサ(当時 F1番組のアシスタントをしていた平子理沙)の部屋はどこ?」と尋ね、
スタッフが部屋番号を教えると、またベランダ伝いにその方向に消えていった。
たらし度:∞ 不審度:☆☆☆☆☆
何してんだよwどうしてベランダ伝いwww
それにしても、当時のリサと現在のリサ様、全然容姿が似ても似つかないんですが・・・
まさか大幅なせいけ(ry

仲良しな縁もあって、プロ野球ニュースにてこんな出演もありました。
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川井ちゃんすごい得意げになりきりwなぜ腕相撲www
TVに出慣れてない感じですね。カズがいても、異国の放送じゃやっぱ緊張するよね。

いたずらややらかしが好きなドライバーは他にもきっとたくさんいるでしょうが、
川井ちゃんのおかげで、ここまで多くのベルガーのいたずらが
世に広まったのではないでしょうか(少なくとも日本では)。
川井ちゃんありがとう!!!
ベルガーの他には、ジョニー・ハーバート等とも仲良しだったんだそうです。


さて、さんざんネタ扱いでこき下ろしてまいりましたが、
最後はちゃんと、かっこいいベルガーを観て
幕を閉じましょう!
91年鈴鹿、予選で不世出のコースレコードをたたき出す。
10年後にシューマッハがこれを破った、といわれているけど
この頃には、コースが改修されているんですよね。
だから、「このコース」でのベルガーの記録は、永遠ものというわけ。
94年のイモラで、後輩と親友を一度に亡くしたり
97年引退の年、体を悪くしたりレース前に父親を亡くしたりといった
地獄から、何度も這い上がってきた逆境強さや、
ベルガーの生涯勝利10勝が、全て「記憶に残る勝利」であるなど
「やる時は絶対にやる」ところが、なんだかんだで
ネタで終わらず、「好かれる」要因なんだと思います。
もちろん人柄もね。
笑うことって、人間が生き抜くうえで本当にかけがえのない武器で、財産ですからね。
他人を笑わせようとする人は、それをよく理解してる、強くて優しい人だと思います。
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あなたも採点してみませんか、このいたずらリストを?
異論は大いに認めます!


※追記:本記事を読んでくださっている方が沢山居るようで、バカ冥利に尽きます。
しかしながら、重大な見落としがあることに気づきました。私としたことが!
川井ちゃん、若い女の子と再婚してたらしいですよ!
ベルガーのおかげか?関係ないのか?
パトレーゼだって若い奥さんと再婚して、例のドライヴ動画で一躍サドレーゼになったんだから
ベルガー!ここでまたいっちょかませ!悪質ないたずらや、女遊びを・・・
え?今でも変わらずしてるって?
(2012/2/20)

テーマ:F1グランプリ - ジャンル:スポーツ

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・音楽、映画、漫画・・・雑多な題材をとりあげ、レビューのような感想のような、「好きなものの話」をしています。音楽寄りの題材が多めかも。
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