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チキンフット:その2 Chickenfoot Ⅲ「リズム隊好きは必携!ゆったりどっしり構えた2枚目、オッチャンたちの遊び心も炸裂」

レッチリチャドの兄貴が参加しているから」というやや不毛な動機で聴き始めた
私がチェックしている音楽にはやや珍しい、HR/HM系ロックバンド&スーパーバンド、
Chickenfootチキンフット)の2ndのレビューを今更ですがお送りします。
ヴァン・ヘイレンサミー・ヘイガー(Vo)とマイケル・アンソニー(Ba)のコンビに
おなじみチャド・スミス(Dr)、そしてソロ・アーティストとしての活動がメインの
孤高のカリスマ・ギタリスト、ジョー・サトリアーニという超豪華なラインナップ!
chickenfoot
みんな仲良くグラサンに黒づくめですが、服のチョイスにそれぞれの個性が感じられますね。
そしてチャドの「身長を縮める努力」はここでも続くのですね・・・ホント涙がちょちょ切れます。
(ジョー身長172㎝、サミー&マイケルはもうちょい低め。
この画像の写真では、チャドは大幅にサミーに寄りかかることで顔が映るようにしている・・・)

で、何を思ったか、2ndのタイトルが「」っていうんです。

チキンフットIIIチキンフットIII
(2011/09/28)
チキンフット

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ちなみに1stのスペシャル・エディションも、DVDつきの特装パッケージで
登場していたようですね。

チキンフット~ホワイト・パッケージ(DVD付)チキンフット~ホワイト・パッケージ(DVD付)
(2009/11/25)
チキンフット

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「スーパーバンド」ということや、各人のキャリアの凄さ、音圧重視だった1stの迫力もあり
かなり遠くのお偉いさんぐらいに感じていたこの4人が、一気に身近になったきっかけが
本作付属のブックレット。スマホで読めるQRコード付の、4人の一問一答(一以上も多い)が
載っています。しかも設問と回答がふざけたものばっかりで、らしくてらしくて実に面白い。
順番はブックレットの掲載順に則っています。いやー、何度読み返して笑ったことか!

サミー
・好きなもの:海、塩、太陽、砂、週に9回のSEX
おい!!じいちゃん、精力パネエな!バイアグラいらずですね。ある意味アンチエイジング。
・道標となっている歌:Deep Perpleの「Highway Star」
→って答えたそばから「好きな色は?」:当然サミー「それをいま聞くんじゃないよ」
回答が出た段階で次の質問が出来上がったとみた(笑)
chickenfoot-sammy
あまりない画像だけどグラサンをとるとこんなふう。西海岸の匂いがプンプンですね。
しっかり「紫色」のギターを抱いてます。なんだかんだでやっぱ若いわ。

マイケル
・「hot sauce」の頻出、それ絡みの質問のあまりの多さ
「鶏(足?)を料理して食べるならどうする?」だの「辛すぎるってどのくらい?」だの。
とにかくこだわっているらしい。これはこれでオッチャン、怖いもの知らずだから!
・好きなものの最後に「俺の相棒のサミーにジョー、それにチャド坊とジャムること」。
そう、レッチリでは最年長(実は近年までひとつサバを読んでいたようで・・・)の
あのチャドが、ここでは「坊や」(young chadを意訳しました)なのですねえ。
chickenfoot-michael
結構派手なベースに、わりと派手な衣装を合わせてみましたっと。
恰幅もよく、存在感がかなりありますね。何だか見るからに頼もしい。いい歳の取り方です。

チャド
・好きなもの:静寂、太陽、バイク、子どもたちの笑顔、みんないいね。
・嫌いなもの:酔っぱらい、混んだバー、暴力、難しい状況
・好きな音楽:パワフルで美しいものなら何でも。
好きなものの筆頭に「静寂(silence)」が挙がっていて、いつぞやレッチリ関連の書籍で
読んだチャドについての記述「本当は大人しくて無口」ってホントなんだなぁと呆気。
こうした面に加えて、好きな音楽が「パワフルで美しいもの」。HR/HMバカという
イメージの強いこの人がレッチリに未だ居続ける理由が見えたような気がした。
嫌いなものの最後「難しい状況」は単純バカのパブリックイメージそのままだけど(笑)
ほかの設問と回答も「らしさ」に溢れていて、ユニークかつ興味深いので
レッチリ好きやチャド好きの人は是非ちらりと覗いてみることをオススメします。
chickenfoot-chad
かつて、レで始まる某バンドのメンバーに「サイケデリックゴリラ」って揶揄されてきた
苦い歴史もちょっと仕方ない気がする(失笑)
大先輩に囲まれても、チャドはどこにいってもチャドなんですね。偉大なるマイペース。

ジョー
・一人だけメタリックすぎる雰囲気、ギラつくギターにスキンヘッド、グラサン
サミー、マイケル、チャドとある程度似た雰囲気(西海岸をちらつかせつつナチュラル系)で
ほんのり統一されている空気を思い切り破る、このコワモテな銀色の輝き
ジョーは孤高の男。いつでもジョーなのだ!
・好きなもの:夜更かし、朝寝坊、ドライヴ、泳ぐ、SEX、音楽、ポテトチップス、
ピザ、ヴィンテージのギター、山、森、スムーズなPC、スムーズなインターネット、
エスプレッソ、芸術、人々、ロックンロール!
なげえ!!!他のメンバーはこんなに書きませんでしたよ?!
・嫌いなものの最後:質問の回答を埋めること
嫌味じゃねえか!絶対性格こまけえだろアンタ!
chickenfoot-joe
見よ、この一人メタリックで鋭角的な、異端児ここにありと言わんばかりの存在感を!
今回の記事のための画像検索で断トツ人気だったのがこの人。ソロショットたくさん
あがってました。チキンフットで一番人気か?

さて、おふざけ・茶々はこのくらいにして、音や楽曲の感想を述べていきます。
まずは各人の鳴らすサウンドから。
見た目どおり(笑)メタリックな質感やトリッキーな音色でガンガン攻めていたジョー、
本作ではその腕っぷしをなるべく抑えて(リフなどではしっかり押すのですが、それは
多くがマイケルやチャドとの連携プレーを交えたものに留めて)、ギターソロも控えめ。
前作ではそのメタリックでトリッキーな独特の質感が強烈な動力源やスパイスになって
いたのですが、本作では他の3人に馴染むこと・4人での一体感を出すことを重視したと
おぼしく、前作と同じ人とは思いがたいような控えめなプレイで全体を締めています。
サミーも、甲高く張り上げる場面よりも、中低音をどっしり固めてそれを積み重ねていく
といった場面のほうが多く、シャウトするにも足場をしっかり固めてからという印象。
その代わりに本作でずっしりと重みがしみてくるのが、マイケルとチャドのリズム隊。
この2人は見た目もややずっしりしていますが(笑)、安定感たっぷりでドスの効いた、
かつ柔軟なプレイに多くの聴きどころがあり、聴き惚れる瞬間がたくさんあります。


続いて楽曲、アレンジについて。
印象的で頭に残るイントロやリフがどの曲にもあるのが、やっぱり大きな規模の
バンド・ユニットでやってきた人達の仕事だなぁという感じでとっつきやすいです。
前作よりリラックスしながら奏でられた、しかし当然の如くパワフルな各曲の合間に
前作とはちょっと違う魅力の曲が紛れ込みます。

#2のタイトルは「Alright Alright」で、サビでこのフレーズが何度も連呼されます。
タイトルのまんま、サビのまんま、こっちまで楽観的になれそうな曲。
続く#3は「美しい」という形容詞がはまるような曲で、4人が好きだと言っている
太陽や海といったカリフォルニアの海沿いの自然が目に浮かびそうです。
#6「Come Closer」はしっとりとしたバラードで、こちらは雨→豪雨のよう。
そして最も異端なのがラストを飾る#10で、哀愁とエキゾチックが混じった風味で
演奏もアコースティックメイン。私のお気に入りの一曲です。しんみりとしたところで終幕。


ざっくり言って、前作と本作との違いは「ちょっと肩の力が抜けて、オッチャン達本来の
ナチュラルな姿が見える音楽になった」「ジョーのギターがやや控えめ」あたりでしょう。
カンフル剤のような「元気モリモリ」「俺達まだまだ現役だぜ!」感は前作の方が
強いのですが、本作はキャッチーさを失わないまま、緩やかめでどっしりした曲が多く、
気負いが減った分、美しいメロが引き立ち、「いい歌」も多く揃っている印象です。

ジョーのファンやギター好きには不満が残りそうですが、リズム隊好きには間違いなく
垂涎ものの一枚でしょう。
本作を聴いてから前作を聴くと、もしかするとちょっと本作が物足りなく感じられるかも
しれません。でも、本作のこの作風によって、個人的にはこのオッチャンたちのことが
より身近に感じられて、思い入れが強くなったという感想があります。

なんといっても、こういうノリだし(笑)
chickenfoot-japan
日本での広告とおぼしきもの。出てきた時は壮麗さを前面に出してきたのに対し、
段々はっちゃけてきましたね。なんか近年のレッチリよりふざけてません??
重厚感たっぷりに演出しても、親しみやすいおちゃめな姿をチラ見せしても、
それぞれに魅力的なオッチャンたち。
2ndを聴いて「前作よりバンドとしてまとまってる感じがするぞ」という感想も
持っただけに、ゆっくりペースで良いので、是非ともパーマネントなバンドとして
活動を続けていって欲しいものです。
皆それぞれ忙しいでしょうが、まぁ無理はせずに。


最後に、個人的に今年一番大きくおののいた一枚を・・・
chickenfoot-joe2.jpg
ジョーがすっぽり帽子を被って、グラサンを外したら、こんな風になります!!!
硬質なコワモテから中性的でふにゃふにゃした兄ちゃんに変貌!?
見つけた時、確信が持てなくて、ジョーの他の画像を色々探してやっと
確信に至りました。いやーこの人面白いわ。
沢山リリースしているというソロアルバムにも興味が出てきかけています。
他に、スティーヴ・ヴァイに始まり、大物盛りだくさんのG3なんてのもあるというし。
・・・ってまた更に、HR/HMの門を新たにくぐるのか私は?!



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Ramones:Too Tough to Die「ラモーンズの軽やかで明るい側面、鬼軍曹の素顔・・・"友人や人生に恵まれて、俺は幸せだ"」

前回の「End of the Century」は「ラモーンズの重くて暗い側面」が
フィーチャーされた映画でしたが、一転して今回とりあげる「Too Tough to Die」は
ラモーンズの、とりわけジョニー・ラモーンの、軽やかで明るい側面、救い、希望、
そういったものが前面に出た、楽しく、最後は心洗われる、ハッピーな作品に。
基本的には同名のトリビュート・チャリティ・ライヴのダイジェスト。
そこに出演者のインタビュー、ライブの後日談などが混じってくる展開です。

TOO TOUGH TO DIE [DVD]TOO TOUGH TO DIE [DVD]
(2008/03/12)
RAMONES、ブレット・ガーヴィッツ(BAD RELIGION) 他

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2004年9月、ジョニーが前立腺癌で死去するほんの数日前に開催されたこのライヴは
元々ジョニーが友人のロブ・ゾンビに「ラモーンズ結成30周年ライヴをやるぞ」と
突然言い出したことから始まった企画。しかしジョニーの病状が深刻になるにつれて
趣旨は「闘病中のジョニーを励ますライヴ」へ。
そしてライヴを観に行くこともできないほどになり、死の床についたジョニーへ
会場のファンからの「ヘイ!ホー!レッツゴー!」の大声援のエールと
彼を、ラモーンズをリスペクトする出演者たちによる全力投球の演奏が捧げられるのです。
ライヴを「見届けて」僅か数日後にジョニーは旅立ってしまうのですが
ライヴの後日談として最後に、ジョニーの葬儀と友人達のスピーチ、そして
巨大ジョニー銅像の付いた記念碑に埋葬されるまでが収められています。
ライヴの収益は「前立腺癌研究とリンパ腺研究基金」に寄付されたり、
「ジョーイ、ディー・ディー、そしてジョニー・ラモーンに捧ぐ」と締めくくられたり、
出演者インタビューでもジョーイディー・ディーマーキーの話をする人がいたりと、
ジョニー一人だけでなく、ラモーンズ全体や、他のメンバーが好きな人にも
十分楽しめる内容になっています。

この映画のキーマン、立役者となる何人かの人物を鍵に
本作、そしてジョニーを介したラモーンズに、もっと踏み入ってみましょう。


ジョニーの妻・リンダ
リンダは元々、ラモーンズのホームグラウンドといえるライヴハウス「CBGB」の常連で
ラモーンズ以外にも同時期のパンク音楽シーンに造詣が深かった。
だから、ジョーイ、ディー・ディー、加えてジョー・ストラマーと訃報が続くなかで
これ以上パンク音楽シーンに悲しいニュース、悲しいムードを持ち込みたくなかった
また、ジョーイの闘病の姿を見て、病気のことを公開することによって、ジョニーが何かと
病気のことばかり聞かれるのではないか、そんなの嫌なのではないか
、とも考えた。
そのような考えから、リンダはジョニーの病気をなるべく公表しなかった。
時が来て、いざ公表すると、ジョニーはすっきりした様子だったという。
これまで彼女には「派手好きで良く喋る勘違いオバさん」というイメージがあったが
この良妻エピソードで随分印象が変わった。
ジョン・レノンにおけるオノ・ヨーコのような立ち位置なのだろう。まぁ彼女には
好き嫌い・諸説あるようだが・・・

リンダが明かすジョニーの素顔としては、映画(特にホラー)好き、収集癖、
日記(記録)の習慣
(ラモーンズ結成時以来、20冊にわたる)、野球観戦好きなど。
特に映画は、生き字引のような存在。友達が、映画でわからないことがあると
みんなジョニーに聞きに電話をしてくる。それでわざわざ調べて、教えてあげる。
個人的にも、わからないことを常に調べながら映画を観ていたらしい。
また、趣味によって(映画友達、野球友達など)友達がそれぞれ居た。
ジョニーの友達になる条件は「何か一つ仕事以外に、熱心な趣味がある」こと。
趣味を媒介として、たくさんの、さまざまな友達が出来て、
ラモーンズ解散後はとりたてて音楽活動をせず、趣味や友達との交流に勤しんでいた。

インタビュアーに「ジョニーの面白いところは?」と聞かれたリンダ、「全部よ」。
やることなすこと面白くて、毎日一緒にいても飽きないのだという。
色々聞かれていっぱい喋るリンダはいつも元気があって、何だか楽しそうだ。
こういうリンダと一緒にいたから鬼軍曹ジョニーも気を抜けて、「面白い」側面を
臆面もなくポロリポロリと出してしまえたのかもしれない。


マンディ・スライン監督
マンディ監督は両親ともがラモーンズの仕事をしていて、監督とお姉さんは
幼少期の夜をしょっちゅうCBGBで過ごしたのだそう。
「子どもが来る場所じゃない!」「託児所じゃねえ!」と言われていたとのこと
(そりゃそうだ、これは親が悪い)。
一般の子どもにとっての童謡が、彼女達姉妹にとってはラモーンズだったわけだ。
監督はシャイで、幼少期にしても大人になっても、なかなかメンバーには
自分から声を掛けたり、親しくなったりはできづらかった。
関係者の娘ということでメンバー達は優しく接してくれたけれどどこか他人行儀で
よそよそしく、距離があったとのこと。不器用な彼ららしい(笑)
やがてドキュメンタリー映画に興味を持ち、作品を作るようになる監督。
そんななかで今回の話と出会った。

「コンサートの様子を撮影させてください」という監督の申し出に
ジョニーは反対。監督が推測するに、ジョニーは友達をカメラの前に曝したく
なかったのだろう、友達を守りたかったのだろう
、という。
また、撮影するということはジョニーが会場に居られないことも意味する。
病状悪化で会場での鑑賞が絶望的になり、監督はリンダに密かに依頼、快諾を得る。
しかしジョニーはお見通しで、「何話してるんだ?」とからかわれてしまった。
そして、いざ当日、いざ撮影。リンダの存在にも助けられ、インタビューも無事完了。
ジョニーを元気づける為にと、無理なスケジュールを強行して編集に勤しむが、
散歩から帰るとジョニーの訃報が流れ、監督はへなへなと座り込んでしまった・・・

音楽を引き立たせたかった。ラモーンズの音楽の素晴らしさを伝えたかった
これが監督の願い、想い。
なかなかその意図、よく伝わってくる映画だったと思う。


レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
エンドロールにて、スペシャル・サンクス欄で、個人名でなくバンド名が
記されていて、「End of~」、トリビュート・アルバム「We're Happy Family」にも
参加と、皆勤賞状態のレッチリ。普段のライヴでもよくカヴァーしている。

ウィー・アー・ア・ハッピー・ファミリー-ラモーンズ・トリビュートウィー・アー・ア・ハッピー・ファミリー-ラモーンズ・トリビュート
(2003/02/19)
オムニバス、プリテンダーズ 他

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バンド単独で最も劇中にフルで流れる曲が多いのは貢献度かそれとも知名度か。
皆、いつも以上に気合いが入っており、フロント三人がガンガン動く。
それも当然、フロント三人はラモーンズが大好きで、影響を受けまくりだから。
ジョンフリーの手元に違和感が・・・と思ったら、ジョニーやディー・ディーにあやかり
ずっとダウン・ストロークで弾いている。特にフリーの違和感半端ない(笑)
Youtubeのコメント欄で「ジョーイそっくり!」「声はジョーイ、姿はイギー・ポップ
と大反響だったアンソニーは、キャラや当時の髪型と相まって寧ろジョニーみたい。
フリーのあのコケティッシュなキャラ作りにディー・ディーの影響が強いのも窺えた。

それにしても意外だったのは、いかにもラモーンズの影響を受けてます!な
アンソニーとフリーよりも、ジョンが一番ラモーンズと面識があること。
ジョニーとはかなり仲が良くて葬儀にも呼ばれているし、ジョーイやC.Jと遊んだことまで
あるという。レッチリ脱退後の近年、リンダと写っている画像なども目にする。
「憧れすぎて、ラモーンズのメンバーはアニメのキャラクターみたいだ」と言うジョン。
インタビューで、ラモーンズやジョニーについて目をキラキラさせながら喋るジョン。
葬儀のスピーチで今にもわあああんと泣きじゃくらんばかりなのを堪えて話すジョン。
巨大ジョニー銅像を間近にして、目をまん丸にしてお口ポカーンしてるジョン。
感慨深いというかお前面白すぎるだろというか、見どころの一つだと思う(笑)
アンソニーとフリーは、ヒレルジャック時代にチンソックスでライヴに乱入して
ジョニーに大目玉食らった
エピソードがあり、それが尾を引いてるのか・・・?
(本作には当然出てこないが、アンソニーの自伝に載っているエピソード)
唯一メタラーでラモーンズと縁が薄いと思われるチャドだが、ライヴ後?楽屋裏?で
マーキーと一緒に写真撮影なんかして、ちょっと仲良くなったようで良かった良かった。

個性の強いフロント三人と少し距離をおいたドラマー。レッチリって、どうも構造が
ちょっぴりラモーンズに似ているのではないか
と感じている。
ジョンをヒレルに、チャドをジャックに置き換えても同じことがいえると思う。
でもジョンをジョシュに置き換えた今のレッチリでは似てないなぁ。


たくさんの友達
「ラモーンズ30周年ライヴをやるぞ」と言い出したのはジョニーだったけれど
具体的な企画、出演者集め、出演、そして映画の監督まで全て彼の友人知人による
「手作りのライヴ」。
MCを務めたロブ・ゾンビ(ジョニーの提案時はソロで「バンドがない」と言ったら
「じゃあMCやれ」となった)曰く「仲間は自然と集まった。出たいというバンドも
沢山名乗り出てくれた。多すぎて断ったくらいだ」というほど。
ジョニーの危篤から死まで、エディ・ヴェダーはつきっきりだったというし
前述のジョン@レッチリやリサ・マリー・プレスリーなども見舞いに足を運び、
これまた多くの友達に看取られて臨終のときを迎えたのだそう。
件の巨大ジョニー銅像にはヴィンセント・ギャロなども友人としてメッセージを刻んだ。
葬儀のスピーチで、メンバーのC.Jは号泣しながら、ジョニーとの友情に感謝した。

ジョニーが友達と一緒に写っている写真も作中でどっと登場する。そこにはあの
ジョー・ストラマーの姿もある。
「End of~」では「フォロワー、寧ろコピーバンドがあんなに売れて俺たちは」
という険悪で皮肉なエピソードとして出てきた印象だが、あの作品の時点で
ジョーはラモーンズへの敬愛を語っている。それに時間も過ぎた。
ラモーンズには色々なことがあったが、もはや全てのわだかまりから解放されて
ジョニーは自由な気持ちで短い余生を謳歌した
ことがここからもわかる。

最も印象に残った友達は、やはりロブ・ゾンビ。
温かいけれどメソメソしない、つかず離れずの距離感のある優しさがいい。
巨大ジョニー銅像を造ったのはロブの友人で、造ったきっかけもまた、
ジョニーとロブとの何気ないいつものやりとりにあった。
「リンダに幸運だと自覚させること」「リンダ、リンダ、俺は伝説の男だ」
「お前がいい暮らしを謳歌できるのは、この俺のお陰なんだぞ」
葬儀のスピーチで、ジョニーの物真似混じりに銅像に込めた想いを語るロブ。
見た目はちょっと怖いけど、気の良い奥さんのようにジョニーを理解している。
ロブとジョニーの本名、苗字が同じだけど、兄弟ではないよね?


マーキー、C.J、プロデューサーのダニエル・レイによる3ピース+ゲストの数曲、
熊の着ぐるみやゴリラ?のお面などが楽しいディッキーズ
ヴォーカルの女性が視覚的にも聴覚的にも強烈すぎるX
シュワちゃんを彷彿とさせるド迫力のヘンリー・ロリンズ@ブラック・フラッグ、
深く響き渡り存在感のある声がすばらしいエディ・ヴェダー@パール・ジャムなど
見どころ聴きどころが書ききれないほど沢山あるライヴ、映画でした。
そりゃ本家のラモーンズとは違うけれど、温かくてアツイスピリットが伝わる。
そして現代にアップデートされている。
今や、若い子がイカす音楽としてラモーンズを聴き、Tシャツを着るまでに。
観ていて楽しくハッピーな気持ちになる映画であると同時に、「End of~」を思い出して
「ラモーンズ、こんなに愛されているんだな。凄いな、本当に良かったな」
という感慨が沸き起こってきたのは、一介のファンである私どころでなく
当のラモーンズのオリジナルメンバーたちこそ天で噛みしめていることでしょう。
友達や人生に恵まれて、俺は幸せだ
ジョニーがロブに託した手紙に綴ったこの言葉こそが、全てを語っています。



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ジョン・フルシアンテ その4:PBX Funicular Intaglio Zone「新たな境地のギター、更なる進化を遂げたプログレッシブ・シンセ・ポップ」

5曲入りEP「Letur-Lefr」から2ヶ月、遂にJohn Fruscianteジョン・フルシアンテ)の
フルアルバムがご開帳!
その名も「PBX Funicular Intaglio Zone」。

PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】PBX Funicular Intaglio Zone【高音質SHM-CD/ボーナストラック2曲/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/09/12)
ジョン・フルシアンテ

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ビルの頂上から人が不安定な体勢で立っている、もしくは落ちかけている、
「アメトーーク!」で絵へた芸人が書いたら速攻「怖い怖い怖い!」と突っ込まれそうな
ジョンによるホラーなペインティングがジャケットを飾り、付属のポスターではこの絵の
フルヴァージョンが。
私はタワレコで購入したので、それの縮小ヴァージョンのステッカー(大体ハガキサイズ)
がもらえて、こうして縮小してみれば置きやすいし、細かいことは気にならないし(苦笑)
ポップなアクセントとして部屋に飾ってあります。
タワレコ店頭では、このジャケットもあれば、よく雑誌やネットの特集に登場する、
ブックレットにも最終ページに登場する本人近影が販促POPにどがっと姿を現して、
何かその・・・凄く足を運びにくかったというか、忍びのようにサッと急いで1枚取って、
別の棚まで避難したというか・・・タワレコの冊子の間に挟みながらレジまで持って行って
エロ本買うんじゃないんだから!って足取りになってしまったというか・・・。

やたら「天才」「奇才」「問題作」って煽っているのも居心地が悪く、
戸惑いがちな雑誌やネットでのレビュー、一方では過度に崇めるような過剰なレビュー、
「どうしてこの人に対峙するアティテュードには中庸がないのだろう」と甚だ疑問に思い。
こういう「腫れ物扱い」「神様扱い」こそ、ジョンが厭っているものではないか?
それが嫌でわざわざRed Hot Chili Peppersレッド・ホット・チリ・ペッパーズ
以下レッチリ)を辞めたのでは?リスナーはアーティスト自身のことを考えなくてよいと?
それなりに熱心なファン(だけど、他にも好きなものは山ほどある)としては違和感を
禁じ得ない状況、まだしばらくは続きそうですね。それもまた、ジョンが手にした自由と
引き替えの試練なのでしょうが。

John Frusciante 1
ライトなレッチリファンがジョンというメンバーに着目するきっかけになった
2003年のスレイン・キャッスルでのライヴ(DVD化もされている)でのひとこま。
この頃で、既に足元にはエフェクターがこれだけたくさん。
当時は留守電の使い方も分からず、せっかく褒め言葉を入れておいたアンソニーを
しょんぼりさせたという、アナログ人間なエピソードにかなり笑わせてもらったけれど
作品ごとにデジタル人間化が著しく進んで、遂に現在の、エレクトロニック中心の
ソロ作品をリリースするまでの境地に。いやはや人間、何があるか分からないものですね。

あえてこの記事では「Letur-Lefr」を「前作」と表現させて頂きますが、
前作を経ずにいきなり「The Empyrean」から本作へと飛んできたなら
驚き、戸惑いはそりゃもうとんでもないものに違いないだろうと断言できます。
しかし、前作を経た人であれば、かなりすんなり聴けるはず。
それどころか、もっとハマるのでは。前作を聴いてダメだった人でも、
本作なら大丈夫な可能性が結構高いのではないかと思います。

前作からの「プログレッシブ・シンセ・ポップ」路線を踏襲しながら、
前作から何段階も進化して、「プログレッシブ」は伊達じゃない感じ。
従来からあったジョンのメロや歌声と「シンセ・ポップ」との間に、前作では少々
隔たりを感じましたが、本作ではその距離がほぼ無くなったのではないでしょうか。
だから違和感が少なく、かなり聴きやすくなりました。
ライナーノーツでもあるように、エイフェックス・ツインスクエアプッシャー
といったアーティストの作風をかなり彷彿させる曲調やアレンジに。
この二人の熱心なファンの方が本作を聴いたら、彼らの贋作に聴こえるのか、
それともちゃんとオリジナルだと感じられるのかがちょっと気になるところです。
そういったエレクトロニック・ミュージックの先達の、自然さ、滑らかさを取り入れ
聴いていて「気持ち良い」「心地良い」と感じられる音楽へと到達。
前作だと、エレクトロニックなリズムと「ジョン節」なメロや歌、双方の主張が強くて
ちょっと喧嘩しちゃっている感があり、それが「戸惑い」に繋がったのですが
本作ではそれが克服され、双方が控えめに自己主張しながらも巧みに協調し、
エレクトロニックなソロ作品のなかでは今まで無かった、心地良さに繋がっています。
そのような意味でいえば、各方面で煽られているような「驚愕の」「衝撃の」といった
形容詞は少し違うように感じられてきます。
(今までのジョンを知らなければ)とても自然でフレッシュで心地良い音楽
だといえるでしょう。

Jimi Hendrix-John Frusciante
何と!ジミヘンとジョンがほぼ鏡写しに。
ジョンのファンにはジミヘンファンも少なくないと思いますが、その逆はどうなのか。
ちょっと誰かに尋ねるのも畏れ多い気がしないでもないですが怖いもの訊きたさもあり・・・。
当のジョンは「白いジミヘン」と擬えられ讃えられることをどう感じていたのでしょうか。

「前作がダメだった人でも本作なら大丈夫では?」と表現した一番の理由、それはやはり
ジョンのギターが聴けること。
前作でも聴けることは聴けるのですが、もっと正面から「新しいギターのアプローチ」として。
本作をプレイヤーに入れて初めて気がついたことでしたが、「ギター中心の音楽でなくても
それはそれで」と思っていた筈の自分ですら、「ジョン・フルシアンテはギターを弾いて
いてくれたほうが嬉しい、ジョンのギターを聴きたかった」という渇望があったことが
本作におけるジョンのギタープレーを聴いて実感し、そして何か安心しました。
もうこの人は当分、下手すると一生、ギタリストとして振る舞わないのではないかと
危惧していたので。(奥さんのユニットでの演奏等、細々とした活動は除いて)
但しこれはレッチリ~従来のソロで聴けていたような「ギタリストらしいギター」とは
かなり趣を異にし、「プログレッシブ・シンセ・ポップ」のためのギターです。
エレクトロニック・サウンドとギター・サウンドとの調和のため、それまでしていた
ギタリストの発想でのギター・プレイをやめ、まるで電子音のようだったり、
「一体全体それはどうやってプレイしているのか?」と手元が全く想像できないような
まったく新しい発想でのギター・プレイを発見、披露しています。
これは、レッチリのキャリア最高傑作と名高い「Blood Sugar Sex Magik」にて
フリーのあのブリブリバキバキなベースとアンソニーのラップの合間を自在に泳ぐ、
人を舐めているかのようなユニークなギター・プレイと、同程度かそれ以上の価値を
有する発明なのではないでしょうか。

ほかに、前作に顕著だった新しい要素「ヒップホップ」は、前作ほどの頻度では
ないとはいえ本作にも登場。R&Bの要素もミックスされています。
様々な音楽的要素を組み合わせる中で、R&Bとヒップホップが特にジョンの音楽と
ブレンドしやすかったとのこと。さも料理を作るかのように、音楽をも作るのでしょうか。

John Frusciante 2
ア~~ア~ア~~♪(笑)
なぜゴミ箱に入っているのかとか、なぜ3人いるのかとか、なぜ一人(3人?)でそんなに
楽しそうなのかとか、色々なはてなが浮かんでは消えますが楽しそうだから良いとしますか。
そういや、もうこのぐらいの時期から、「たまに、ドラムンベースにのって踊りにも行く」
と言ったり、レディオヘッドオウテカエイフェックス・ツインスクエアプッシャー
の名を何かに付け口にしたり(レディオヘッドの場合は、トムがジョンのファンになって
熱心にライヴに通ったり、ジョンをモチーフに「Reckoner」を作曲したりと、何と両思い)
していたりして、今思い返すと本作の路線はかなり前からの既定路線といえるのかも
しれませんね。予想外・衝撃どころか、寧ろまったくブレずにここまで来たのかも?

本作でジョンはやたらとご機嫌。よく「Yeah!」って叫んでいます。
本作のような境地まで到達できたことが、また、自分の思い描いた世界と戯れられるのが
楽しくて仕方ないのでしょうね。
いわゆる「天然さん」のパブリック・イメージがあり、そういうエピソードにも事欠かず、
感情や感性の赴くままに生きているかのように見える人ではありますが、
10年前からの興味関心が現在まで、まっすぐレールを描くように継続し、発展し、そして
成就するのは、一体どこまでが成り行きでどこからが計画通りだったのでしょうか。
アルバムタイトルの説明などに顕著なように、考えが極めて独創的であると同時に、
知識やテクニックの話が多いなど、とても冷静な理系人間の側面も際立ってきました。
感性の人?理性の人?正反対の性質を同時に持ち合わせたアーティスト、そして人間。
その理性の側面で構築されているのがエレクトロニック・サウンドやギター・プレイで、
対して感性の側面を表現しているのが、ジョンの歌声やメロディ
なのかもしれません。
両面を有しているから、無機質にも収まらないし、有機質にも終始しない。
この「とりとめのなさ」を受け入れられるかどうかが、ジョン・フルシアンテという
アーティストやその作品を、好きになれるか否かを大きく左右するように思います。

John Frusciante 3
ご結婚おめでとうございます、からもう1年ですか。
各種メディアの取材を一切受けない、ライヴ・ツアーにも出ないとなり、
昨年音楽サイトで報道されていた、ストーカー騒動がその後どうなったか、
無事解決したのか、分からずじまいです。
もしかするとそのストーカーを避けるために取材もライヴもしないのかもしれませんが・・・
なにせ名前が名前だけに、当時本当に不安になったものです。
ビートルズ好きでもある人ですが、そっちの「ジョン」と同じ事態にならないことを
祈ってやみません・・・
因みにあちこちでいわれている「最近のジョンは、目を見開いた写真が多くて、こりゃ
クスリやってるんじゃないのか?ヤバいんじゃないのか?」疑惑についてですが、
個人的見解としては「レッチリ時代の反動、区切り」ではないかと考えています。
目ぇ開かないの?的な写真があまりにも多すぎたレッチリ時代。そこからの脱却を
音楽面だけでなく写真に写る時も図っているのでは?と。そう信じています(苦笑)
本作の音楽面から垣間見える姿があまりに冷静で乗り気、そして何より正気な姿なので。
「またドラッグに溺れちゃった」とか正直、もう格好悪いので、お願いだから勘弁して。


鳴っている音こそ大きく違えど、いま述べてきた点において、本作は
あまりにもジョンらしすぎるアルバム」と呼ぶことができるような気がしています。
雑誌やネットや本人の言葉@blogで何やら小難しい言葉を沢山並べて論じられていますが
頭で難しく考えすぎず、とりあえずお店の視聴機などで聴いてみてはいかがでしょうか?
そうして聴いてみて、何を感じるか、それが本作の全てなのではないかと思います。



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John Frusciante:その3 Letur-Lefr「エレクトロニカでヒップホップな新境地にびっくり、でもきちんとポップでメロディアスなプロローグ」

あの問題作「The Empyreanジ・エンピリアン)」から3年余り。
John Fruscianteジョン・フルシアンテ)が9月に新作アルバムをリリース、
そしてそれに先駆けて今月4日、EP「Letur-Lefrレター・レファー)」が登場!

Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】Letur - Lefr【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳/ポスター付】
(2012/07/04)
ジョン・フルシアンテ

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あなた隠居したんじゃなかったんですか?!
いや、実を言うとこの展開、かなーり予想済みでした。他の世界中のリスナーも少なからず(笑)
リリースせずにいられるジョンじゃないだろうなーと。
但し、本作に関するプロモーション(含むインタビュー)は一切なしで、この点が所謂「浮世」と
一線を引いているところなんでしょうね。

海外のファンサイトなどで初めてこのジャケを見た時、正直、凄く不安になりました。
だってペインティング。ペインティングのジャケといったら2nd・・・

スマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールドスマイル・フロム・ザ・ストリーツ・ユー・ホールド
(1997/11/15)
ジョン・フルシアンテ

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一番ヤバイ時期、ヘロイン漬けになって画ばかり描いていた時期の、これがどうやっても
頭に浮かんで、またドラッグ中毒の阿鼻叫喚地獄絵図が繰り広げられていると思って・・・
というかAmazonによくこの商品が載ってると思いますよ。タワレコとか行っても一向に
1stや2ndなんざ見あたらない。載せるだけならいいのか。

話は戻って本作。ニュースサイト等で視聴してみたら中々よかった、というかまともで安心したので
タワレコポイント3倍の日を利用してあっさり買ってきました。
でも、もれなく付いてくるこのポスターはどうすればいいの?
Letur-Lefr poster(mini)
ド下手な写真で申し訳ないです、自宅でケータイから撮った粗末なものです。
ブックレット×6のサイズを、折って封入してあって。(折り目はそのため)
もれなく部屋に張れって??
因みにタワレコの特典で付いてきた、ハガキくらいのサイズのステッカー
(このポスターの縮小版)は、扱いやすさもあって、部屋に飾ってあります。
そっちのが使えると思うんだけど・・・

更に限定販売でこんなTシャツまで売っているらしい。
Letur-Lefr T-shirt
S、M、L、LLまであるらしいんですが、こんなパステル調の色合い、女性向けでなくて?
女性向けが紫で男性向けがグレーなんでしょうか。
興味がないこともないけれど、1枚4,200円って、それだったら9月のCD代に充てます。

ブックレットを覗いてみると、前作と同じフォントながら色がカラフルになっていて、
歌詞のない曲のタイトル文字はジョンのこれまたペインティングだったりします。
大分ポップ。前作の地を這うような重苦しさはない作風がここからも窺えます。


しかし前作やそれまでのソロ作、さらにはレッチリ時代の作品とかなりの乖離をした
サウンドなので、びっくりする人、受け入れがたい人は多いかも・・・
ポップでメロディアスな泣きのジョン節を根底に据えるも、かなりのエレクトロニカ、
そしてヒップホップ
だから。
今までのジョン(のソロ)からは想像も付かないんじゃないかと。
でも今までのソロ作をある程度聴いてきた人なら、軽くリピートしたらすぐ慣れると思います。
慣れた後、気に入るかどうかは、リスナー次第だとして。

ただ、このような方向への興味や、人脈は前作リリース頃には既に固まっていて、
ある意味「伏線回収」みたいになったような流れなので、本作の路線は割と予想通りかも。
例えば、「Stadium Arcadium」にヒップホップのノリを混ぜ込もうとしていたというし
(本来「Dani California」はそういうアレンジの予定だったが、チャドがどっしりした
ビートを持ってきたためにあのようなどっしりアレンジになったらしい)、
ウータン・クランダーニ・ハリスン(ジョージ・ハリスンの息子さん)と共演して
ウータン・クランのプロデューサー/ラッパーのRZAと親交が出来たと報じられていたし、
前作のインタビューでは「最近はテクノやエレクトロニカしか聴いていない」と
思い切り本作のフラグを立てていたし。
遡ってレッチリ復帰後のソロの頃には、既にAphex TwinSpuarepusher
Radiohead等へのリスペクトをしょっちゅう口にしていたし。
(Radiohead経由でこの系統に興味をもった印象も受ける)
後はジョンの性格上、数々の受賞(@雑誌等)でバンドサウンド離れはまず確定だろうと。
いよいよもってメディアが期待する「ギターヒーロー」像から離れ、
フレキシブルな立ち位置で伸び伸びと音楽作りに励めるようになったのは、
可能性を広げる意味でも良かった
と思います。

全5曲、トータル15:54と、あっという間に終わっちゃう一枚。
「あっという間」に感じるのは収録時間だけでなく、曲の展開がめまぐるしく変わって
余計にそういう印象を与えるためでしょうね。
大きく区分して、#1と#5がジョンのヴォーカルがメインな曲で、残り3曲がラッパー
(RZAとその仲間たち)をフィーチャーしたもの。インスト的な曲ともいえます。
#2では半々といったところか。
この人の作品にラップが出てきてまず驚かない人はいないと思いますが、印象としては
ラップを効果的なSE、または楽器のひとつとして「使って」いる感じ。
#4などはかなりモロのヒップホップでほぼ全編にラップが入っていて異色ですが
曲名が「FM」といって、ラジオから流れてくるヒップホップというところか?

冒頭「よれよれっ」とした歌声から始まるので「また狂っちゃいましたか?」との不安が
一瞬よぎりますが、すぐにこれは加工&意図的な歌い方とわかるので大丈夫。
ゆるやかな打ち込みビートはジョンのソロ作では3rdやジョシュ・クリングホッファーとの
共作をも思い起こさせつつ、もう少し推し進めてエレクトロニカの森へ本格的に
分け入った印象。そこに、あの湿度が高くて野太い声、ときにシャウトが混じります。
1曲内での展開の移り変わりの激しさは特にジョンヴォーカル曲に顕著です。
それらがないと、いつもの哀愁メロ曲とそんなに大きく変わらない、というのもあるのか。
転調したり、突如高速のリズム・ビートが舞い込んできたり、ドラムンベースのリズムまで
登場したりと、かなり慌ただしい。
そして時々ちゃんとギターソロも聴けます。#1なんかはかなりの高速で弾きまくっていて
「ギタリストのジョン・フルシアンテ」に拘りがある人も、その腕の健在(どころか、もっと
うまくなった?)にうれしい笑みが出そう。案外#4にもソロが登場します。
よく聴いているとギターは完全放棄したわけではなく、隠し味に効果的に利用されています。
「エレクトロニカ・サウンドの中でのギター」という聴き所があるかもしれません。
その一方、#5でのシンセの使い方は鮮やかで、高揚感があり、本作のハイライトといえる曲。
逆にラッパーをフィーチャーしたりインストに近い曲だったりするものでは
展開は比較的シンプルに。けれどリズムにやっぱり多様な音楽の要素を包括していたりします。


実験作なんだけどポップ。いつものジョン節のようでいつもとは全く異質なサウンド。
不思議な作品で、「15分と言わず、もっと」聴きたくなってしまいます。

それでまたリピートしてもくどくなくて。

ただ一つ言うなら、ジョンのヴォーカル、もっと言うなら歌メロや歌唱法について。
「またこの哀愁メロですか」「またその裏声やシャウトですか」と、これまでのパターンから
殆ど変わっていないので、サウンドが変わっても目新しさがわかりづらい気がします。
もっとも、それがあるからこそ違和感を最小限に抑えられているという面もあるけれど。
コード進行なども、基本のいつものパターンとほぼ一緒だし、
アレンジの目新しさより、寧ろ楽曲そのものに変化や幅があって欲しい
ほぼ全てのジョンのソロ作品を集めてきた自分としては思ってしまうんですよね。
ジョンのヴォーカルも他の楽器と同じかそれ以上強烈なアイテムなので、そちらの使い方も
歌い上げるか「がなる」か、ばかりでなくて、もっと多様なアプローチが欲しいと感じます。
これは間違っても昔のような奇特な声を出して欲しいと言っているのではなくて、
この手の無機質な音に合う歌い方、声のエフェクトを開発するなどの要望です。
アレンジで新機軸をこれだけ打ち出したぶん、そのあたりの「変わらなさ」が
悪目立ちしている印象を少しだけ抱いてしまったり。

本作は5曲入りの、アルバム先行のEPだから実験的で粗も多いのだと信じて
いま述べたような不調和を解決した、「The Empyrean」に匹敵するような名作が
届くことを期待して、9月まで待とうと思います。


最後に、おまけというかフォロー。
John Frusciante 1
「わう」とか言いそうな表情のジョン。唇を噛んでいるからなおのことそんな感じ。
この画像がもう10年近く前なのか・・・
今回、プロモーション活動が出来ないのは、ヴィジュアル的におっさんになっちゃって
レッチリ在籍時のような神秘性で売り出すことが出来なくなったという側面もあったりして。
(少し前、ググったら軽く絶望しました。皆さんにはあんまり勧めません)
・・・イジめて(偉そうにダメ出しして)ゴメンね?
私も昔のジョンソロ記事、リマスターしなくちゃと言いながらなかなか出来ていません。
昔のままがいいのか今のような切り口で書き直すべきか、仮に書き直すならどのように直すべきか
悩んでいるところ。




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洋楽に出逢った3つの瞬間 -はじめのイエスタデイ・ワンス・モア、慟哭のヘイ・ジュード、決定打のブラッド・シュガー・セックス・マジック-

世の多くの人と同じかは分かりませんが、私の実家は洋楽とは縁遠い家庭。
TVで音楽番組を観るときは普通の邦楽の番組、父は演歌が十八番。
しかしその家で育った子どもは二人とも、洋楽を聴くようになっていきます。
弟はジャズやクラシック、そして私はロックなど。
弟は吹奏楽部を長く続けていたので必然的ですが、私は運動部なのでまるで関連がない。
「そういえば、いつ洋楽と出逢ったっけ?」少しだけ昔を振り返ってみることにします。
いつもとは全く意匠を変えて、今回は珍しくエッセイ~自伝型式でお送りします。


①はじめのイエスタデイ・ワンス・モア

かつて、木彫り職人を生業としていた父は、高校を通信制で4年がかりで卒業したために
強い学歴コンプレックスがあり、それを私に託すべく、私は幼い頃から英語の勉強を
させられました。おかげで未だに、「さ」行の発音が全部thになります(苦笑)。

そんな風にして月日が流れ、私は中学生になっていました。
NHKのラジオ英語教室のテキストを買い与えられ、ラジオを聴きながらレッスンするのが
ほぼ日課でした。
あるときから、その講座で「今月の1曲("今週"か?)」というコーナーが始まりました。
スタンダードな英語の曲の英詞と日本語訳、少しそのアーティストについてのこぼれ話が
掲載されていたり、講師やゲストの方が語っていたように記憶しています。
邦楽一本槍で生まれ育った私は、ここで初めて「英語の歌」を聴いたのです。

カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」。
サイモン&ガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」。
ビートルズの「イエスタデイ」。クイーンの「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」。
普段聞き慣れている邦楽とは、言葉だけでなくサウンドも空気も、何もかもが違う世界。
何だかとても大人びて感じられました。
喧噪のようなサウンドや世界観の、当時のメジャーな邦楽にどっぷり浸かっている中で
静寂、間、詩情、繊細さ(初め3つ)、圧倒的な歌唱力や演奏力(クイーン)に
私はレッスンの合間、しばしそれらのスタンダードに耳を澄ませました。
「シャラララ」「シンガリンガリン」「この部分で、いつも泣きそうになってしまう」
イエスタデイ・ワンス・モア」の歌詞はとても具体的に、音楽への愛が描かれていて
当時も印象に残りました。なぜなら、私もそんなふうに音楽が好きだったから。
カレンの低く心地良い声と、テキストで触れられていた彼女の悲痛な最期も。

しかし当時、洋楽が私の脳みそにおける「世界の中心」になることはありませんでした。
部屋には相川七瀬と黒夢のポスターを貼っていて、黒夢とシャ乱Qのコピーバンドをやって
他にはB'zやglobeなども好きでした。とにかくロックなもの、勢いがあって刺激的なものを
求めていました。それに、部活動や、高校の受験勉強なども控えていました。
だから英語のレッスンで聴いたスタンダード曲は、レッスンが終わると
記憶の脇の方に除けられ、再び振り返るまでにはしばしの期間を必要としました。


②慟哭のヘイ・ジュード

高校生になり、通販で安物のギターを買って、コードを覚えようとしたり、簡単な作曲に
取り組む傍ら、遠距離通学の合間を縫って今度は大学受験の勉強に励む日々。
Thee Michelle Gun Elephant、Blankey Jet City、椎名林檎、Coccoなどに心酔し、
彼らがインタビューや歌詞などを通して洋楽アーティストからの影響を示唆していたことで
「そろそろ洋楽も聴いてみてはどうだろう」と思い立ちました。

当時話題になっていた、洋楽のコンピレーション「NOW」シリーズをレンタルしてみたり、
これまた当時話題だった、ビートルズのナンバー1ヒットを集めた「1」を聴いてみたり。
私は「洋楽はじめの一歩」を着実に踏み出しました。
当時流行っていたリッキー・マーティンの曲、安室ちゃんもファンだというローリン・ヒルの曲、
レニー・クラヴィッツの「アメリカン・ウーマン」(カバー)、ブラーの「ソング2」などなど
この頃はまだまだジャンルなんて分かりませんから、面白いと感じたらそのまま楽しむだけ。
その姿勢は基本今も変わりませんが、変な蘊蓄に縛られなかったこの頃が一番気楽だったかも。

ビートルズの「イエスタデイ」以外の名曲も沢山知りました。ポールの曲、ジョンの曲。
ジョージやリンゴの魅力に気づくのはもっともっと後の話になります。
なかでも当時最も心を掴まれたのは「ヘイ・ジュード」でした。
ジョンとヨーコの物語はあの頃既に知っていましたが、「じゃあ、残された奥さんや子どもは
どうなったのだろう?」という疑問がずっと胸中にありました。その謎を解いたのがこの曲。
父親を「なくして」しょげているジュリアン(=ジュード)に寄せて、ポールが書いた励ましの
暖かく力強いメッセージ。
「レット・イット・ビー」などもそうですが、ポールの曲は、背景を知ったらあまりに切なくて
胸が痛む、背景も楽曲の一部のような「名曲」が多いように感じます。
楽曲と一緒に当時のエピソードをCD付属の冊子で読んで、想像してみたら、涙が溢れました。
これが、洋楽を聴いて涙を流した、私の最初の出来事となります。
カーペンターズも、「イエスタデイ~」だけでなく、「トップ・オブ・ザ・ワールド」など
多くの名曲があることをこの時期に知りました。「トップ・オブ~」も大好きな曲です。

この頃になると、夜、食事が終わって父が木彫りの仕事場に行っている間や、休日の昼間に
母がFMラジオをBGMにかけていることが多くなりました。
そうすると様々な洋楽や邦楽を偶然、耳にする機会が多くなります。
自分の部屋で受験勉強やら作詞作曲やら読書やらしていても、AMラジオから色々流れてきます。
「あの曲の正体は何だ?!」忘れられない声、リフ、メロディーが、頭の中のHDDに
次々と蓄積し、謎解きと「問題のブツ」の入手は、ごく一部が高校時代、そして残りの多くは
大学に入ってからに引き継がれることになりました。
ノー・ダウトの「ドント・スピーク」、レネ・マーリンの「Unforgivable Sinner」、他数多。
お陰で、高校時代に買ったり借りたりしたCDは、マニアックなものばかり。
大学でようやく「コレ知ってるよ」と言ってもらえるようになるのを
待たねばなりませんでした・・・


③決定打のブラッド・シュガー・セックス・マジック

決死(?)の受験勉強の成果が出て、志望校に合格、念願の一人暮らしと
大学生活が始まります。そこで、高校時代に決心がつかなかったある「夢」に
いよいよもってチャレンジすることを決意します。その「夢」とはズバリ、
「音楽サークルに入部して、バンドをやる」こと!
「んな大げさな」と笑われそうですが、当時はこれで精一杯だったんです!

大学にはどうやら3つくらいの音楽サークルがある様子。そこで見学に行きました。
2つまで見た後、最後に某サークルの新歓ライヴに足を運んだのですが、
これが現在まで続く運命の出逢いになろうとは・・・
サークル内でも実力派と名高いメンバー達(入部してから知りました)による
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」。
「魂を撃ち抜かれる」とは恐らくああいう瞬間のことを言うのでしょう。
瞬時に演奏と曲に惚れ込み、このサークルに入部する決心が固まりました。
因みにヴォーカルの人がハイトーンヴォイスだった為、後に本物のレッチリの同曲を聴いた時
「あれ?声低いじゃん?」と、違和感に加えて物足りなさまで覚えたのも事実です(笑)。
すぐに慣れて、未だにレッチリお気に入りナンバーの上位にランクするほどハマりましたが。
あ、勿論、先輩方の親身な対応がもう一つの決定打だったのは言うまでもありません。

高校生まではクラスメイトから「音楽通だね」と言われて鼻高々になっていたのが
サークルに入部すると、その鼻はすぐにへし折られてしまいました。
邦楽ですが、あるアーティストを知っていれば先のレッチリバンドの面々とバンドを組めたのに
知らなかったばかりに、チャンスを逃してしまったという憂き目にのっけから遭いました。
隣にいた同期が「ファンです」と答え、見事バンド入りしたその同期はサークルのカリスマとなり
どれだけ悔し泣きしても地団駄を踏んでも足りないほどでした。

私は先輩や同期に頼み込み、かたっぱしからオススメのCDを貸してもらいました。
毎日ものすごい量のCDが家にあり、TVも観ないでひたすらCDばかり聴いて過ごしました。
自分でも買ったりレンタルしたりして、生き急ぐように沢山の音楽を知ろうとしていました。
よく噛まずに色々な食べ物をたんまり口に含んで、一気に呑み込んで、大食いするみたいに。
好きになったものもあれば、よくわからないものもありました。
洋楽を下地にしたサブカルノリの邦楽が当時のサークルの主流で、邦楽の方が多いのですが
先輩や同期にも色々なタイプな人間が潜んでおり、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
スマッシング・パンプキンズプライマル・スクリームといった洋楽お気に入りバンドを
教えてもらいました。
オアシスレディオヘッドビョークシェリル・クロウガービッジ
椎名林檎やCoccoが影響を受けていると噂だったアラニス・モリセットなどは確か自分で
チェックしたはずです(一部、友人から借りて揃えたものもあるが)。
後輩にレッド・ツェッペリンを布教され、そのCD-Rを全然聴かずに結局処分してしまい
近年になってからわあわあ後悔した、という一件もこの時期に起こっています。
(参照:レッド・ツェッペリン「How The West Was Won」の記事

それから、サークルに「憧れの先輩」がいました。
喋ると愉快で、演奏すると格好良いその先輩は、男子からも女子からも人気者でした。
尊敬するとすぐに心酔しやすい私は、その人にあやかって、愛聴している音楽を真似して
聴いてみたりもしたものです(山嵐など、邦楽ミクスチャー系ラップロックが多かった)。
前述のレッチリの作品「母乳」と「カリフォルニケーション」を貸してくれたのもこの先輩。
そう、先輩はパンクなベーシストでした!(笑)
ブラッド・シュガー・セックス・マジック」は自分でレンタル→のちに購入して、
一日に何回もリピートし、ついつい身体を揺すって、踊り狂いながら大音量で聴く日々が
かなり続き、今思い出すと近所迷惑だったのではないかと申し訳なくなります・・・

「ぎぶるうぇいぎぶるうぇいぎぶるうぇいなぁ」に始まる様々なロックを聴いているところへ
同期と新しくバンドを組む話が。ベーシストが「アラウンド・ザ・ワールド」のイントロを
どるるどるるどるるどるるるるるるとライヴの前の音だしで披露するロックフリークの一方、
彼とその仲間達はジャズ好きでもあり、ジャズという音楽経験が皆無の私は内心、激しく困惑。
そこで彼らが「お気に入り」として貸してくれたのが、akiko(ジャズヴォーカル)や
上原ひろみ(ジャズピアニスト)などのCD。自分と同じようなロックを共有しながら
このような、彼らの世界を取り入れてパフォーマンスをする必要に迫られ、毎日が勉強。
一番結果が出た時期でもありましたが、本当に大変だったし、自分が足を引っ張っている自覚や
音楽的疎外感にも苦しめられました。しかし同時に、沢山の悪ふざけも共有しました(笑)


④それから

月日は更に流れて現在。③で活動を共にしたメンバー達は、現在もバンド活動を行っています。
そして私は、大学時代に覚えた音楽を作ったミュージシャン達が影響を受けたと語る
昔のミュージシャン、昔の音楽、異ジャンルに少しずつ手を広げてみたり、
今になって面白くなってきた音楽を試してみたり極めてみたりと、気ままな変遷を遂げている
最中です。多分これからもっと変わっていくでしょう。

ああそうだ、ある意味原体験といえそうな経験をもっと以前にしていました。
小学校高学年頃、図書館で借りた本に感銘を受けて作ったんでしょうが
自由研究で「ビートルズとジョン・レノン」なんて離れ業をやってのけていました。
といっても、恐らく内容は殆ど本の丸写しだったのでしょう、頑張ったわりに
全然評価をもらえず、いじけていたのを覚えています。
あの当時はまだ、ビートルズもジョンのソロも聴いたことすらなかったはずです。
とっても謎というか、未来に向けての伏線が張られていたというか(笑)



何を書くのもそれぞれの困難がありますが、音楽ネタは愛情が深いだけに
半端なものやいい加減な情報を書いては・・・と、ハードルが他の題材より一段上がります。
現在、下調べにあたっている題材があり、次回はそれか別のネタを投稿しますが
音を文章で表現するって本当に大変です。
興味あるリストが「ジャズ」「デジロック~ダンス」「古典ロック」などなどなものだから
途方に暮れるばかり。邦楽の懐かし系、マニアック系、更にはTVネタ、映画ネタなども
リストにあるので、いよいよもって何が飛び出すか分かりません。お楽しみに・・・!

テーマ:毎日が音楽だ - ジャンル:音楽

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ジョン・フルシアンテ:神すぎるおまけ編「the brown bunny soundtrack」

自分ランキングが下手すると、本編よりも上回ってしまいそうな名盤を
普通に「おまけ」とするのは心許なく、
大仰な前フリを付けさせていただきました。
しかも、同じテーマで連載を一気にやり抜きましたよ!新記録!
よそではそれが普通なんですが(笑)。
色々なテーマを扱っているのを売りにしたいもので。マンネリ防止にも。

「ブラウン・バニー」オリジナル・サウンドトラック 北米ジャケットエディション「ブラウン・バニー」オリジナル・サウンドトラック 北米ジャケットエディション
(2004/12/03)
サントラ、ジェフ・アレキサンダー 他

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the brown bunny soundtrack(以下、ブラウンバニーのサントラ)は
私の中で、ジョンの3rdと地続きになっているように感じられ(時期も近いし)、
CD-Rには一緒に焼きました。
ギャロがセレクトした名曲の数々も素晴らしいのですが、
ここに収められているジョンによる5曲は、何か次元が違うような凄みがあって
ひと聴きで惹きつけられてしまったことを覚えています。
とても美しく、とてつもなく哀しい・・・そして空虚。
3rdとは少し状況が異なり、未完成云々はここでは何の意味も成さない。
哀切なメロディーと歌とアコギ(たまにチープなシンセ)だけで、
脳天を吹き飛ばしてしまうような、衝撃で胸がちぎれそうになる。
そう、ほぼ同時期にもかかわらず、未完成な印象が強い3rdに対し
ブラウン・バニーのサントラにある曲たちは、完成されているのです。
捨て曲もほぼなし。1曲目の「人力エフェクター」が賛否別れそうな所ですが
「どれがいい」って決められないくらい、全曲が凄い。
私の中では、ブラウン・バニーのサントラは神アルバムです。
で、ここにあるジョン曲は、ジョンソロの中でも神レベルです。

当の映画「ブラウン・バニー」においても、空虚さが全面に漂い、
主人公が背負う哀しみが最後に明らかになる。
主人公はただただ車を走らせ、車窓からの風景が延々と繰り広げられて
「わけわかんねえ」状態がずっと続くのですが、最後の真実でその描写が
なんとなく合点いく・・・ような、やっぱりわけわかんねえような(笑)
映画としては、さすがに我々常人の理解を超えているとしか・・・


さて、これらの曲が生み出された過程も興味深く、
ギャロが創りたい映像のイメージをジョンに伝え、ジョンがそれを元に作詞作曲、
ジョンの曲を受け取ってギャロが映像を実際に生み出す・・・こうした交換日記のような
やりとりで紡ぎ上げられたそうです。勿論、映画で使うこと前提で。

でも何らかの事情で、ジョン側から「これらの曲を映画で使わないで欲しい」との
要請があり、結局使えなかったとのこと。一体どうして?!
著作権や、マネジメント絡みの事情があったのかもしれませんが
(trickyのアルバム曲にアンソニー、ジョン、フリーがゲスト参加した際、
シングルカットしようとするも、レッチリサイドに拒否されて
trickyが「レッチリの連中は最低だ!」とマジギレした件もあるし・・・)
他のセレクト曲とジョン作5曲を何度か聴いて、考えたのは
「これはBGMにならない、曲が映画を持って行ってしまう」からではないか、と。
あんまりにも曲の磁力が強すぎて、映画がジョン曲のPV状態になりそう。
そういう意味では、「サントラ曲」としては失敗だったかも?

だけど、映画の主人公の中ではきっと、ジョンが作った曲が流れているはず。
映画はひたっすら無音状態が続いて、段々眠く、あるいは段々腹が立ってきますが
ジョンの曲たちを脳内再生させてみると、辻褄が合うのではないでしょうか。
正直、the brown bunnyをまた観たいとは、思えないんですが・・・(すみません)


ギャロのサントラは、映画も大傑作だった「Buffaro '66」も良いです。
私にYesとKing Crimsonの入り口を作ってくれた一枚。
ギャロはソロミュージシャンとして、アルバムも出しているそうで
そちらも素晴らしいと聞いたことがあり、結構気になっています。
しかも俳優業でも、昨年、賞を取ったとか・・・!
本当に多才ですねえ。


で、後日談か同時進行かわかりませんが、前回にレビューしたジョンの3rdの
全曲のPVを、ギャロが制作しています。
そのPVがまたシュールでねぇ・・・(苦笑)
・アコギで弾き語りするジョンの「足元だけ」をずーっと映してる
・なんか知らんけどジョンがぴょんぴょんジャンプしてて、ずっとその繰り返し
・なんか知らんけどジョンがぐるぐるまわってて、ずっとその繰り返し
Youtubeで3つくらい観たんですけど、どう感じたらいいのかさえ
わからなくなるほど、反応に困りました・・・
確かにあのアルバムの「虚無感」「反復性」は出ていましたが・・・


因みに、ギャロがジョンにインスパイアされた元は、私が聴かず嫌いな
ジャンキー時代の1st~2ndアルバム。
元カノのミラ・ジョヴォヴィッチもこれらを聴いてジョンのファンになり
猛アプローチしたとか!
(なんか、ハリウッド版「猟奇的な彼女」なイメージのカップルだったなw)
・・・う~ん、そろそろ聴かず嫌いしないで、聴いてみるかなぁ??

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ジョン・フルシアンテ:後編「希望と絶望・・・対極の青」

ジョン・フルシアンテのソロアルバムレビュー、後編となります。
しかし・・・余りに対照的な2(+1)枚を残してしまったなぁ、というのが
PCの側に今回レビューするCDを並べて置いてみたときの感想です。
片や、何もないところからとにかく歩きだそう、といった趣の
3rd「To Record Only Water for Ten Days」に、
片や、何もかも手に入れたにもかかわらず、全てを捨てて出家しようとでも
するような、悲愴な決意漂う「The Empyrean」。

共通点はジャケが青いことでしょうか。しかし、同じ青でもこうも違うか!

↓ジョンソロの中で一番好きなジャケ、3rd。シンプルイズベストってか、なんかイイ。
でも、袋の上から「Red Hot Chili Peppers」のロゴシールはやめて欲しかった。要らん。

トゥ・レコード・オンリー・ウォーター・フォー・テン・デイズトゥ・レコード・オンリー・ウォーター・フォー・テン・デイズ
(2001/02/21)
ジョン・フルシアンテ

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↓ジョンソロの中で一番ではないけど、かなり怖いジャケ、The Empyrean。
凝り具合は凄い。一枚一枚切り貼りした雲とか凄い。本人らしき人物が4人、こっええ。
The Empyrean

さて肝心の音楽はというと・・・
3rdは、何が良いのか、なかなかわかりませんでしたね。
なにせ、それまでレッチリを聴いてて、ジョンソロは4th、Empyrean、6連作と
来たあたりで本作でしたから。「デモテープ?」という感想が長く続きました。
6連作の中でもジョシュとの共作の印象が悪かったりして、どうもこの手の
音楽への耐性、というより経験が無かったことが大きな要因だったと思います。
のちに音楽の旅をひろげ、David Bowie、New Order、Depeche Mode、CANなど
これまで全く見たことのない世界を追体験して、その上で再聴したら
「ほぅほぅ」と、ようやくなんとなくわかってきたような。
私のように昔の打ち込み系音楽の経験値が低い人は、ちょっと予習が必要かも。

歌、演奏、どれも何だか頼りなく、他作品と比べると安定感には欠けるのですが
薬で割り増しすることなく、ジーザスなロックスターとして武装することもなしの
開花前夜、苦しみながら光を見つけていく過程を体感するにはうってつけ。
弱さも剥きだしだけど、美しいメロディもまた剥きだし。
未完成だけど可能性がそこはかとなく見えてくる、妙にクセになるこの感じは
ジャケが完璧に体現していますね。


そして、現時点(2012/1/4)でジョンの最後のソロアルバム
The Empyrean」。
最初に言っときましょう、

必ず、ボリュームをいつもより上げて聴くこと!
いつでもボリュームを操作できるような状態で臨むこと!


これらをしないと、前者では「つまんねアルバム」、
後者では「耳が悪くなる、近所迷惑になる」が必至だからです。

本作を作り終えた時点で、ジョンはレッチリ脱退を決心することに。
いや、もう今までしてきたような大手レーベルでの活動、
音源のリリースは一切やめて、自分の趣味でのみ活動するとさえ。
ゼロか100かかよ!極端だなあ・・・
アルバムのプロモーションで雑誌にインタビュー記事が載ってましたが
やたらとやつれて、目がこわい。厭世的でとりとめのない発言が目立ち
明らかに精神的に不安定な様子が窺える内容でした。
しかも、アルバム(日本版)に付いている歌詞カード+インタビューでは
「今の自分は、1stアルバムを作った頃の自分と精神状態が似ている」とか
ドラッグ隠遁を「僧侶が修道院に入る」のと同等だとか言ってたり・・・
もう現在のジョンがどんなんなってるのか不安でなりません。
いい歳(40過ぎ)のオッサンを「心配」するのもおかしな話ですが。

本作は、世俗との訣別にあたっての餞、隠遁する前の
現役ラストランにするために、ここまで頑張ったのでしょうか?
但し、レッチリでの活動も含め、むしろ、頑張りすぎて
「燃え尽き症候群」になっている印象もあるのですが・・・
だから案外(予想通り?)、少し休んだら、また表舞台に
何食わぬ顔で登場する気も結構します(笑)
というか、ファンとしてはそちらを願ってやみません。
でもレッチリにはもう戻らないで欲しい、あくまでソロで。
辞めて戻ってまた辞めてまた戻ってとか、我が儘過ぎる人になっちゃう。


こうした背景がどうしても頭にあると、本作は
「俺はまた隠遁してヤクをやるぞ」
と声高に宣言しているように聞こえてなりません。
歌詞も、レッチリ(特にフリー)にあてつけているような、
または懺悔しているような風にも取れます。
本作に限らず他の作品にもそれを感じました。
そこまで深読みしなくとも、ジョンが「何かに迷っていて、ひどく
混乱している」「悩んだ末、何かと訣別する覚悟をした」
のを
読み取るのは容易く、レッチリ脱退のタイミングとも一致。
リリース当時はわからなくても、後から聴いたら(読んだら)
わかりやすすぎるよ!とツッコミたくなるものです。
勿論、自身の人生観、死生観を反映させたのは言わずもがなですが。

でも歌詞や背景を抜きに聴くと、衝撃を受けるのは「」です。
とてつもなく広がる音空間。感情の昂ぶりや揺れと同期した、
急に大きくなったり、うねったりするミキシング。
(だから「常にボリュームを操作できる状態」が必要なんです)
一音一音、音のない時でさえ漂う緊張感。
レッチリとは違う、深みと威厳で鞭打つようなフリーのベース。
シンセ中心に精緻に構築された音世界、オーケストラの彩り。
そして、テクも熱量も併せ持つ、ジョンの「匠」の域に入った歌。
ギターは本作では余りフィーチャーされませんが、元ザ・スミスの
ジョニー・マーが2曲で参加して、個性的なソロが聴けます。

荘厳だけどメロはキャッチー。だから一見とっつきにくくても
「玄人専用」なほど難解な腫れ物じゃないので大丈夫。
近年のレッチリほど万人向けではないものの、
雑誌や評論家が煽ってるほど画期的な前衛作品にまではしていない。
プロやセミプロじゃなくても、音楽が大好きで良いものを求めてるなら
ちゃんと手に取れる仕組み。

迫真の音と、音楽に懸ける無限の情熱。
それが圧倒的だから、The Empyreanは少々気難しくても
沢山のリスナーの耳を釘付けにし、心を打つのでしょう。
そして、私を含む多くの人が、ジョンの「次の一手」に期待し
本格的なソロ活動復帰を願ってやまないのではないでしょうか。



なんか、F1のアイルトン・セナの話でもしてるような気がする(笑)
私あんまりセナファンじゃないんですが。
ジョンをF1ドライバーに例えるなら、セナなのかなぁ・・・?
いやプロスト?はたまたマンセル?シューマッハではないよな。
・・・なんて考える、F1中毒の正月休みこの頃です。


この後、「神おまけ編」という続きがあったりします。
カテゴリは「映画音楽」、そう、ブラウンバニーのサントラです。
しかもEmpyreanで大分詰まったので、こちらの方が先に出来た(笑)
前回今回よりあっさり書いたので、気楽に読んでくださいね。

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ジョン・フルシアンテ:前編「The Empyreanでまさかの年越し、でもそれらしい厳粛感は満点だったのでこれで良かったのかも」

あけましておめでとうございます。

年末、突然降ってわいたかのように、F1熱に火が点いてしまいまして、
なんか知りませんが夜から朝方まで、Youtubeやらnicozonやら2ちゃんやらを
観てはwktkするというかなりヘビーなF1中毒状態に陥りました。
ここでいう「F1」とはいわゆる「BIG4」が居た頃、80年代後半~90年代前半の
お話です。セナ亡き後、とりわけ00年代のF1は全然わからないままです。
・・・と、詳しい話は新たに記事を書く構想中なので、この辺で。

そうやってPCして、更には年末年始ともなれば映画も沢山TV上映されるので
目が幾つあっても足らない状態。
大晦日、酷使し続けた目は遂にエンジンブロー。
「クラシックライヴ番組でも観ながら年越ししよう」と考えていたんですが
それもままならぬ有様。
仕方がないから、blog記事を書く為にコツコツ再聴してた
John frusciante(ジョン・フルシアンテ)の現時点で最後のソロCD、
The Empyrean(ザ・エンピリアン)を聴きながらの年越しに・・・
「なんという惨事!」ともいえますが、このCDは流し聴きを許さない作り。
ゆえに、集中して聴く機会を設ける事が出来て、結果的には良かったかと。


ジョン・フルシアンテとは、以前イエス(Yes)の記事でもチラッと書きましたが
レッチリ(Red Hot Chili Peppers)を辞めて戻って、2009年にまた辞めた
良くいえばバンドの鍵を握る、悪くいえば散々振り回す、ギタリストです。
最初に脱退した(92年)後の数年間にソロデビュー、2枚の作品をリリース、
復帰(98年)後からはレッチリの曲作りの要になるとともに、
ソロ活動も盛んになり、1年に6枚も7枚もリリースする怒濤の時期も(04年)。
そうして、2~3年越しでじっくり作った「The Empyrean」(09年)発表を経て
「ソロ活動に専念する為」、レッチリを再び脱退、現在に至るわけです。
レッチリは正直、笑えるレベルの情報過多(主に音楽雑誌と、その出版社が発行する
関連書籍)ですから、ここでわざわざ書くまでもないでしょうが・・・

元々十年来のレッチリファンだったのですが、アンソニーとフリー以外は
個体認識ができないけど別に気にしない、という程度。
バンドのイメージやエネルギー、笑い要素が好きだったのかもしれません。
しかし近年「Live at Slane Castle」というライヴDVDを観てしまったことから
ジョンに着目するように。同時に、さめかけたレッチリ熱が改めて着火。
その時はもう脱退後だったんですが・・・(苦笑)

で、きれいな古本屋(笑)なんかで関連記事を読みあさっているうちに
ジョンのソロは良い、むしろソロのほうが良い、等の情報をゲット。
あちこちのレンタル~中古~タワレコやHMV、とまわって
ほぼすべてのソロを入手しました。
ジャンキー時代の2枚は、個人的に聴くのが嫌なのであえて避けています。
Youtubeで少し聴いたけど、好きになれるとは現時点では思えません。


最初に聴いて「おい!ジョンってこんなに歌うまいのか!」と驚いたのが
多分一番世間に知られていそうな、2004年始めリリースの4thアルバム
Shadows Collide with People」でした。
シャドウズ・コライド・ウィズ・ピープルシャドウズ・コライド・ウィズ・ピープル
(2004/03/10)
ジョン・フルシアンテ

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他の作品と比べてキャッチーでパワフル、どこか牧歌的な温かみもあり
チャドが叩いてるしフリーも時々弾いてるし、
現ギタリストのジョシュもいるし(これは4th以降基本ずっと)で、
私のようにレッチリから移行してくる人には特にうってつけだと思います。
今まであんなに鬱々だったジョンがここまで元気に!という嬉しさも。
ただ、合間合間のインストが、全体をバラけさせちゃってる感。
あれもこれもやりすぎて、アルバムとしてのまとまりには欠ける印象。
そして悪い意味で気になったのは、盟友ギャロが撮ったブックレット内の写真。
なんだか、ジョンがジョシュをアッーな目で見ているかのような・・・
「どうして自分の友達にアッー疑惑をかけるようなことするかなぁ?」と
今でも理解に苦しみます。・・・てか、ブラウン・バニーのサントラの
ジャケからして、ギャロに共感しやすい芸風を求めてはいけないのか。
まさかそれが真相で、チラつかせちゃおうとかいう狙いじゃないんだよね?
違うよね?違うんだよね??


その後半年強でリリースされた6連作+1は、集めるの大変でした~。
最初の「The Will to Death」(タイトルも歌詞も重い重い・・・)は
再聴してジワジワ来ました。
どうしてもジョン独特の死生観を描いた歌詞に目がいってしまいますが
メロディの美しさ、繊細さがいい。
前作に比べると地味ですが、全体のまとまりもキッチリ。
というか、これ以後ほぼ全てのソロ作品は、アルバム一枚単位で一作品として
破綻なく成立しています。

次は「ATAXIA」というバンド名義の「Automatic Writing」。
ジョン、ジョシュに加え、ジョン憧れのバンド「フガジ(Fugazi)」の
ベーシスト、ジョー・ラリーを迎えた三人によるセッション。
「パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Limited:P.I.L.)」
の2nd「メタル・ボックス(Metal Box)」のような音を目指して
作ったそうで、この元ネタをいまだ未経験の私はこちらも聴きたくてウズウズ。
6連作の他の作品とは質感が明らかに異なり(緊迫感、うねり、どこか型破り)
ちょっと不気味でスリリングな、ゆらゆら亜空間世界を体験できます。
2007年には、このセッションで録音した残りの曲を集めて編集した
兄弟アルバム「AWⅡ」がリリースされています。

それに続く3作目は「DC EP」という4曲入りEP。
前述したバンド「フガジ」の頭脳担当、イアン・マッケイに
全面的にプロデュースを任せるという、これもジョンソロでは異色の展開。
(基本的にジョンソロはセルフプロデュース)
美メロ揃い、そしてこれまでよりドライな質感で聴きやすい。
ジョンのウェットさが苦手な人でもこれなら入れるかも。

さて4作目、「Inside of Emptiness」。
インサイド・オブ・エンプティネスインサイド・オブ・エンプティネス
(2004/11/10)
ジョン・フルシアンテ

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私はこれが6連作の中で一番お気に入り!
ジョンもこれが一番よく出来たと言っているそうで、気が合うね!(笑)
ビートルズ前夜、50年代後半のロックンロールをイメージしたそうで
ジョンらしからぬあっけらかんとしたノリ、ぶち鳴らすギター、
痛快なテンション
がたまりません。
個人的には、ジョンのソロ作品全ての中でも間違いなくベスト3に入ります。
1位でもいいくらい。

その次の5作目は、相棒ジョシュとの連名でのリリース。
とにかくもう、アーティスト名もタイトルもなげぇ!
John Frusciante/Josh Klinghoffer:
A Sphere in the Heart of Silence

って・・・もうカタカナも付けません!一行にすらまとまらないとかw
ほとんどこれはふたりのユニットとしての作品ですね。
パラリパラパラ・・・と流れるようなシンセサイザー中心のインストで始まり、
打ち込み中心のサウンド、ギターが登場しない曲さえありの実験作
うーん、これはあんまり好きじゃないかも。
ジョンの声にはこういうサウンドは合わない、というのが正直な感想。
半分近くをジョシュが歌っていて、こちらの方がベストマッチ。
シガー・ロスのヨンシーを連想させる美しいハイトーンボイス。
インスト&ジョシュボーカルでやり切っていたらもっと良かった。

さて最後の6作目「Curtains」。
CurtainsCurtains
(2005/02/09)
ジョン・フルシアンテ

商品詳細を見る

どうしてもPV補正が入ってきますね、「The Past Recedes」の。
PVの内容は「ジョンのいつものまいにち」
正確には「このアルバムのレコーディングの様子」ですが・・・
朝起きて、カーテン開けて(John Lennon「Imagine」ぽいよ)、
シャワー浴びたら、ゴツメガネ掛けて何か読みながらまぐもぐ朝ごはん、
電話で談笑(ケータイではないw)したり、プールでひなたぼっこしたり、
座り心地のよさそうな白いソファに寝そべって読書したり、曲書いたり、
エレキやアコギ数本を交えての一家団欒wしてみたり。
棚にはたんまりCDやLP、シンプルでおしゃれ、実に素敵なおうち。
そうしてアコギ弾きながら歌を録って、それを編集して。
なごむなあ。
この「居心地のよさ、ナチュラルさ」がそのままCDに詰まっています。
悲しげな曲も多いのですが、それもまた心地良さとして感じられる。
夜眠る前などに、まったりくつろげる一枚を目指したとのこと。
実にそのとおりで、また「レッチリのギタリストでもない、
カリスマアーティストでもない、ただのおれ」
を久しぶりに
さらけ出しているようにもとれます。
まぁとりあえず訳者の国田ジンジャーさん、こういう大事な作品なんだから
せめて日本語としてちゃんとわけわかるように訳してくれよ!


まだ3rd、ギャロに提供したブラウン・バニーのサントラ、
そして肝心だったはずのThe Empyreanが残っていますが、
長くなりすぎたので今回はここまで。
次回の記事はこの続きか、Yesその2か、はたまた全然違う世界か・・・
気まぐれをお許しくださいませ。

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・音楽、映画、漫画・・・雑多な題材をとりあげ、レビューのような感想のような、「好きなものの話」をしています。音楽寄りの題材が多めかも。
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