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フィギュアスケート見聞録 グランプリシリーズファイナル編(前)+映画「オペラ座の怪人」感想

12月12~14日にかけて放映された、フィギュアスケート
グランプリシリーズファイナル、略称GPF。
遅ればせながら、その感想を中心に、このところ
フィギュアスケートを地上波TVで観戦してきた見聞録をお届けします。
まずは、フィギュア中継そのものに対しての積もり積もった意見を。


・実況前後のナビゲーション
あれを私は「中継テロ」と呼んで忌み嫌っている。
別名「地上波の洗礼」。実況が始まるまでの辛抱ともいう。
何とかならないか。そもそもなぜ松岡修造氏なのか?
あの実況までのつなぎタイムって何のためにあるのか?
修造+織田信成君の高テンションで、フィギュア中継はすっかり暑苦しい。
アナの子が引いてるときがたまにあるほどで・・・・・・。
しかし、この二人は元アスリートで、信成君は他ならぬフィギュアの元選手で。
当事者の心境を代理するなら彼らのテンションは正しいってことだろうか。
でも、視聴者としては、もう少し静かに観たい・・・・・・。

・実況・解説
いざ試合が始まると、音声は一気に静まる。
フィギュアの実況は他のスポーツと比べてクールだ。
解説も、技の名前を読み上げて、うまいとか惜しいとかそのくらい。
日本人選手にある程度情は入りながらも、海外選手にも優しいのでは。
まあ、最近、実況や解説に「頑張れ」などの私情が多い気もしてきたが。
ショー的側面もあることに配慮して、他のスポーツに比べればおとなしい。
観ていて、なぜこれまで八木沼純子さんばかり起用されてきたのか、わかった気がした。
選手経験があって、かつあれだけ聴きやすく喋れる人は、滅多にいない。
以前、鈴木明子さんの解説がちょっとモゴモゴして気になって、そこで気がついた。
八木沼さんが解説を担当したNHK杯の聴きやすさ。
確かに技の名前しか読み上げていないけど、それでいい。
足りない分は実況が話すし。この競技、実況や解説が邪魔しちゃいけないのだ。
音楽が鳴り響き、選手が手足全体を使って語る、競技兼ショータイムなのだから。

・羽生選手の扱い
オープニング映像をはじめ、中継全体が羽生結弦選手中心すぎる。
羽生の演技だけ最後にリプレイしたり、特別編集の映像を延々流したり。
男子を観ていて、町田選手や無良選手の親御さんが泣くぞと言いたくなった。
羽生本人の意図やスケートと関係ないところで、アピールどころか
イメージダウンになっている。これじゃ羽生が嫌われる。
羽生をヒーローに演出したいんだろうが、演出が下手だと思う。
やればやるほど胡散臭くなっていることに気付いてほしい。
他のスポーツに倣っているのだろうが、この競技は、まして今の男子は、
誰か一人だけの物語を語る競技ではない。せめて群像劇で語ってほしい。
そういう中での、NHK杯の、村上大介選手の優勝はいっそ痛快だった。
ショートも放送されない、ノーマークの選手。羽生でも無良でもなく。
TVがつくりたい物語を、リアルが完全に舌を出して裏切ってみせた瞬間だった。
まあ、その後のGPFで、羽生自身が正しくTVが望む物語を演じきってみせたのだが。

・中継のタイミング
実況が始まる前に、ニュース速報などで、先に結果がわかってしまう。
がっかり感が半端ない。
その後で始まる中継では、どれだけ編集されまくっているかと、観る前からげんなりする。
編集されすぎに関しては今回のGPFは実に酷かった。
ショートプログラム、2時間の中継に合わせて前フリが1時間とか、
何を期待して中継を観ればいいのか、途方に暮れた。
地上波はとことん舐められている。

・えらべるテロップ
テレビ朝日でリアルタイム視聴中にだけ利用できる「えらべるテロップ」。
演技内容をテロップで表示し、「注目!」なんて表示もついてくる。
Dボタンで、表示しないようにもさせられる。
これは基本的にありがたい。テロップのないNHK杯でそう実感した。
しかし、少し邪魔かも。もうちょっと小さく、右下に寄せてはくれないだろうか。
注目技についてはNHK杯のほうが選手ごとの特性に配慮してくれたように思う。
テレビ朝日では4回転ジャンプやコンビネーションジャンプに機械的についていたが、
NHK杯では、スピンやステップの得意な選手は、きっちりそこにつけられていたから。

・画面右上の煽り文句
テレビ朝日、いつもいつもせわしない。
GPFのフリー、ボロノフ選手の演技中「無良現在1位」「羽生&町田 決戦間近」って、
たった4分間の間で必死すぎる。
なんというかもう少し「今」を大事に観させておくれよ。

・エキシビジョン
テレビ朝日で、競技を「氷上サバイバル」と呼ぶのに対し、
競技後のエキシビジョンは「氷上ミュージカル」と称されていた。
それまでのグランプリシリーズでのエキシビジョン放映時は、ダラダラと各選手の演技を
流すだけで、よほどコミカルな演技をする選手以外、面白みがまるでわからなかった。
しかし、NHK杯で、日本人選手を中心にインタビューをやっている様子だったり、
選手全員で登場するオープニングやエンディング、地上波では放映されないことも多い
ペアやアイスダンスも含め全ての選手に平等に時間が与えられたりすることで、
このひとときの素晴らしさ、競技の温かさがわかってとても良かった。
GPFでもそれに倣ったのか、全体が見える放映になったが、
こちらは編集が多すぎて、半分くらい羽生のドキュメンタリーになっていた。
まあ、でも、エキシビジョンの雰囲気は伝わる内容になっていて良かった。

Bonus Track:フィギュアスケート的映画見聞録「オペラ座の怪人」

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ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム 他

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世界的に大ヒットしたミュージカルを映画化したというだけあって、歌の比率が高く、
映像のスケールは圧倒的なものの、ストーリーがどうにも薄い。
Wikipediaを見なければ話がわからなかった。映画としては説明不足すぎた。
現実と非現実が交錯する部分は、映像にするなら余白をもっと埋めないと
わけがわからない。
Wikipediaで「いろんな解釈があります。原作の小説とは違います。謎の多い話です」という
事実を知るまで、わからない部分についてかなり一生懸命考察してしまい損した。
冒頭で出た劇場の元オーナーがファントムの正体なんじゃないかと勘ぐってしまったり。
映画だけ観ていたら、そんな解釈ができるのではないか、下手したら。
だって何かあると思うだろう、あんな意味深にチラチラ登場されたら。
普通の映画だったら破綻作だ。「ミュージカルの映画化」と知っていないと観られない。
でもって、ファントムの人はブラピ風のイケメンで、皆が叫んで逃げるほど醜くなく
そこも映像としては説得力が足りない。
あれこれ、脳内で補完しないとならない映画か・・・・・・。

フィギュアスケート的に観た感想としては、リフを聴いて「ああ、これか」と納得。
映画のファントムに近いのは無良君だろう、体格がよく、右眉の痣が異形といえば異形で
ファントムっぽい。よく似合っている。
映画を観た限り羽生はちょっと違う気がする。佳菜子はクリスティーヌっていうかファントム?
でも劇団四季で市村正親さんのファントムを観たら「全員違う」ってなるんだろうか。



次回はGPFを中心に、一連のグランプリシリーズの感想を書いていきます。


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【映画】アクロス・ザ・ユニバース【DVD】

ビートルズの曲、33曲で綴られるミュージカル映画!
そんな楽しそうな触れ込みをDVDレンタルショップで見つけて、
すぐさま手にとって、借りてきました。
観たら期待通り、いや期待以上におもしろい!
オススメ度とっても高いこの映画、紹介せずにはいられません。
早速記事に!



アクロス・ザ・ユニバース(1枚組) [DVD]アクロス・ザ・ユニバース(1枚組) [DVD]
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エヴァン・レイチェル・ウッド、ジム・スタージェス 他

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小規模での公開から、口コミで人気が広まって、第80回アカデミー賞では衣装デザイン賞に、
第65回ゴールデングローブ賞では作品賞 (ミュージカル・コメディ部門)に、
第50回グラミー賞では最優秀サウンドトラック賞にノミネートされた、すごい作品。
レンタルショップでもオススメコメントが付いていたし、面白いに違いないと確信して観た。
具体的な内容はWikipediaにはあがっていないので、結構細かくああだこうだと
話の筋を打ち明けてしまう。
この作品は、歌や演出こそ本領で、話の展開はあらかじめ頭にあったほうが
見事な歌や凝りに凝った演出を楽しめるのではないかと思ったので。

・物語のうまさ
Wikipediaでは「コメディ映画」「ミュージカル映画」と区分されている。
私が区切るなら、コメディというより、恋愛映画、青春映画とつけたい。
60年代の若者たちの恋と青春をとてもよく描いていると思うから。
起承転結もはっきりしていて、わかりやすい。
<起>
イギリス・リヴァプールに暮らす労働者のジュードと、
アメリカ・ニュージャージーに住む高校生のルーシー。
二人には、それぞれ恋人がいる。
ある日、ジュードは、父親に会うために、アメリカへ旅立つ。
父親に会うには会ったが、そこからどうなるでもなく、
路頭に迷ったところで、ルーシーの兄、マックスと友だちになる。
マックスは大学をやめて、ニューヨークに旅立とうとしていた。
ジュードはルーシーといい雰囲気になるが、互いに相手がいるし、
マックスと一緒にニューヨークへ向かう。
<承>
ジュードとマックスは、セディのアパートメントの住人になる。
セディ、ジョジョ、プルーデンスといった個性的なルームメイトと共に
ニューヨークでの生活が始まる。
ルーシーは恋人を失い、マックスと一緒に過ごすために、
ニューヨークにやってきて、同じアパートメントに。
そして、ジュードとルーシーは恋人になる。
同じ時期、セディはジョジョを自らのバンドのギタリストとして
招き入れ、アパートメントにも招き入れ、恋に落ちる。
一方、マックスの元に徴兵の報せが来る。
<転>
兄や元恋人のことがあり、ルーシーは反戦運動にのめり込む。
イラストレーターの仕事に打ち込むノンポリのジュードとすれ違いが生まれ、
二人は喧嘩、そしてついに別れてしまう。
ジュードは傷心でリヴァプールに戻る。
セディとジョジョも、離れてしまう。マックスは負傷し、入院。
<結>
打ちひしがれているジュードに「ヘイ、ジュード」と呼びかけるマックス。
それを受け取って一念発起したジュードは再びニューヨークに向かう。
マックス、セディ、ジョジョ、プルーデンスと再会を果たしたジュードは
愛を歌い、ついにルーシーのもとに辿り着く。

・名場面
話の筋はシンプル。それをどう伝えるかが、ミュージカルの見せ所。
いいシーンがたくさんあった。全曲がいいシーンといってもよい。
そのなかからいくつか述べてみる。
ぜひ実際に観て、体験してほしい。

・With A Little Help From My Friends
マックスが、ジュードを自分の仲間の一員に迎え入れる楽しいシーン。
ここでの「マイフレンズ」とは、友だちとクスリのことのようだ。
悪童ぶりを極めており、可笑しい。通りすがりの店の客も歌う。
・Let It Be
デトロイトで内乱が起こり、たくさんの命が犠牲になる。
そのなかには徴兵されたルーシーの恋人もいた。
嘆くように1番を歌う少年は、2番では亡くなっている。
2番からは聖歌隊の一員の女性が歌い上げる、悲痛なシーン。
・Why Don't You Do It In The Road
セディがステージ上で勇ましく歌い上げるロックナンバー。
しかも、ルーシーが母親に「ニューヨークには染まらないから大丈夫」と
説得したそばから、この歌い出しが彼女を迎えるという顛末。
・I Want You(She's So Heavy)
マックスが徴兵の検査に行くと、ベルトコンベアにのせられ、身ぐるみはがされ、
車でも造られるように検査が進んでいく。
まさか「I Want You」が兵隊たちの「おまえもこっちこいよ」として歌われるとは。
帰ってくると、同じ曲でセディとジョジョが愛し合っているというオチつき。
・Because
アパートメントの住人一同+αが不思議な世界に放り出され、夜空を見上げて
草むらに円を描くように横たわっていると、夜空が水中に変わって、
ジュードとルーシーが交わったり、ほかの住人達が泳いだりする、美しいシーン。
・Something
反戦運動に打ち込むあまり家を空けがちなルーシーが、上半身裸で眠っている。
その姿をスケッチしながら、ジュードが不安を吐露する、完全に不協和音フラグ。
部屋の壁はジュードによる、ルーシーや二人の姿のスケッチでいっぱい。
・Oh!Darling
ステージ上で、ソロ活動を始めるセディと、捨てられる格好のジョジョが大喧嘩。
セディの歌をジョジョが反論したり、ノイジーなギターで邪魔したりする。
セディは去り、ジョジョがセディに「去らないで」と懇願する様相でヴォーカルをとる。
・Strawberry Fields Forever
ジュードがピンでイチゴを壁にくくりつけると、血のような液体が流れ出す。
壁をびっしりイチゴで埋め尽くし、そのイチゴを壁に投げつけて荒れるジュード。
ルーシーがTVを観ると、その向こうには闘いに明け暮れるマックスの姿が。
戦火とイチゴが混じる。イチゴが爆弾になって飛び散る。
・Across The Universe/Helter Skelter
地下鉄の中、傷心のジュード。降りると激しいストライキに遭遇。
セディが髪を振り乱し、「ヘルター・スケルター」を歌っている。
ジュードは警察に連行されていくルーシーを見つけ、止めに入る。
カオスな状況、「アクロス~」と「ヘルター~」が混沌と流れる。
・Hey Jude
リヴァプール、昼間から飲んでいるジュードが鏡を見ると、
ニューヨークで同じように昼から飲んでいるマックスが映り、励まされる。
それに勇気づけられ、母に見送られ、ジュードはニューヨークへ。
入国審査に通り、マックスと再会を果たす。
・Don't Let Me Down
セディの事務所(かつてのアパートメント)の屋上で、
ビートルズのルーフトップ・コンサートを連想させるコンサート。
セディとジョジョが歌い、プルーデンスも演奏に参加。
そこにジュードとマックスが加わる。
・All You Need Is Love
セディたちが警察に追い出されかけて、独りになったジュードが、歌い始める。
アパートメントの仲間たちも加勢。ルーシーがジュードを見つける。
やがてジュードは、向かいのビルの屋上で、微笑むルーシーと目が合った。
「She Loves You Yeah~」と歌いかけるマックス。幸せな幕切れ。

・キャラ/キャストのナイス具合

・誰かに似ている
ポール・マッカートニーにちょっと似ている顔立ちのジュード。
破天荒な振る舞いとサングラス姿がジョン・レノンを彷彿させるマックス。
ジャニス・ジョプリン風のセディ、ジミ・ヘンドリックス風のジョジョ。
深読みするとプルーデンスはオノ・ヨーコかメイ・パンか?
あちらこちらでニヤリとする。
・どこかで聞いた名前
「ジュード」「ルーシー」「ジョジョ」「プルーデンス」「セディ」。
みんなビートルズの楽曲に出てくる。
劇中ではジュードとプルーデンス(エンディングではルーシー)が
名前の入った曲を与えられている。
くくく、となる。ファンならジョジョやセディもわかるだろう。
・それぞれの歌声の魅力
当然ながら、みんな歌がうまく、しかも吹き替えなしで歌っている。
透き通るような歌声のジュードとルーシー。
少しハスキーなマックス、しゃがれ声のセディ。
それぞれにいいけれど、特にセディのパンチのある歌声が気に入った。
ロック歌手という設定だから一段迫力があるのは当然だが。
もっと聞きたくなる。

2時間、ハッピーと満足でいっぱい!
とにかく楽しい映画。
楽しくて、一緒に心が揺れて、一緒に幸せになる。
繰り返して観ても苦にならない。
ビートルズ好きにはたまらないし、そうでなくても
誰もがきっと楽しめるであろう映画。



普段映画って一度観たらそれっきりで、繰り返して観ようと思わないのですが
本作は別次元でした。
記事を書くためもあったけれど、もう一度この感動を味わいたくてリピート、
そしてまた満足!
購入して持っていても損じゃないなと思う映画に久方ぶりに出会いました。
それから、うーん、やっぱりビートルズ最高!

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Author:燃える朝やけ
・音楽、映画、漫画・・・雑多な題材をとりあげ、レビューのような感想のような、「好きなものの話」をしています。音楽寄りの題材が多めかも。
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