2017-05

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F1:その6 リカルド・パトレーゼ(前編)「30代半ばからのサクセスストーリー!セカンドドライバー界のカリスマ」

今回の連載記事、初めの内はあまり何も考えずドライバーを次々に書いてきましたが
(流石にセナ→プロストは考えた。連載中盤で、パトレーゼをトリにすることに決めた)
想定外の奇蹟が起きました。
カーナンバー「6」が目印のリカルド・パトレーゼに、6回目をあてがうことができた!!!
やったーーーーーー!

このドライバーは連続出走記録を長いこと持っていて(現在は歴代3位)
鉄人」のあだ名でおなじみ。
つまりそれだけ、歴史が長く、エピソードも多いわけで
熟考したあげく、前後編にすることにしました。

前半は「史上最強のセカンドドライバー」と呼ばれてきた時期を中心に
印象的なエピソードを挙げていきます。

最近思うのですが、よく「パトさん」「パト様」って呼ばれていますが
日本以外でもこのような扱いってされているんでしょうか?
優勝経験6回の、セカンドドライバーとして有名な人がですよ?
「いぶし銀」「イケメンオヤジ」などは海外ものを訳した本でも見ましたが
日本じゃ、ある意味、セナみたいな神格化をされてません?
想像するに、パトレーゼ(以下パトさん)の、黙々と自分の役割を全うする姿勢が
日本人の感性にピタリとはまるんじゃないかなと。

私もパトさんがリアルタイム以来大好きですが、なぜかというと、
ファーストの皆さんの「俺が俺が!」イズムがちょっと苦手だったんです。
マンセルの回で、弟のマンちゃん好きを書きましたが、マンちゃんも当時は
「このわがままめ!」って印象だったな・・・今は面白いけどw
それで当時はパトさん、ベルガー、アレジ辺りを応援していました。
子どもの頃からひねくれてるのだろうか・・・それとも、上のきょうだいの性質?


【episode one:イタリア人には母国GPは・・・あった!】

セナの回で、91年母国ブラジルGPで優勝して大号泣する動画がありましたね。
そこでの表彰台のシーン、2位のパトさんがセナに何か話しかけています。
どんなやりとりがあったか定かではないですが、想像するに、これから書く
「前年の、自身のなかなか勝てなかった母国GPでの勝利」の経験が
眼前のセナと被って、祝福の言葉をかけてあげたのかな?という気がするのです。
セナはあんまり聞いていませんが(苦笑)

パトレーゼは(ユダヤ系)イタリア人。従ってイタリアが母国で、
モンツァやイモラ(「サンマリノ」GPと言いつつ、実はイタリアにある)は
母国GPにあたります。
しかし、イタリア人のF1ファン=ティフォシ達の優先順位は
母国ドライバーよりも、母国チーム、つまりフェラーリ。
日本で「マクラーレンホンダ(エンジン)」や「レイトンハウス(チーム)」が
結構応援されながら、同時に中嶋や亜久里や右京もしっかり応援されていたのとは
だいぶ事情が違うようです。

悲劇は83年、イモラでのファイナルラップで起こりました。
トップを走っていたパトさん、痛恨のスピン、リタイア。
そうしてフェラーリのマシンがトップになり、ティフォシはやんややんや、
パトさんには罵声が浴びせかけられたと・・・
失意のパトさん、「イタリア人には母国GPは無い」との悲しい名言を残し
その後はトップを走れるようなチームにはなかなか在籍できず、
「パトレーゼのキャリアはもう終わりか?」というような、冷や飯の日々が続きました。

転機の訪れは88年(正確には87年末)、ウィリアムズへの移籍。
移籍初年度はイマイチでしたが、翌89年からは、それまでが嘘のような活躍を
みせはじめます。
セナプロ鉄壁マクラーレン時代に、フロントローをもぎ取ったり、
優勝こそしないもののコンスタントにポイントを重ねて、
セナプロに次ぐ、年間ランキング3位につけたり!
気がつけば、相棒「振り向けばブーツェン」を戦績で上回ってしまいました。
コンストラクターズでもマクラーレンに次ぐ2位。
持ち前の開発能力を発揮して、マシンもじわじわと良くなっていきます。

そして迎えた90年イモラ。
いろいろあって、フェラーリが2台ともリタイア。応援する対象を失ったティフォシは
トップを走るパトさんに、やんややんやの大声援!
優勝するのも久しぶりだけど、まさかあのティフォシに大声援で迎えられるなんて!
ファイナルラップ、職人肌の36歳は、バイザー越しに涙を流していたそうです。

一度ツキを逃し、下り坂に踏み込んでしまうと、殆どのドライバーはそこでおしまい。
下って、下って、下り続け、気がつけばもうF1には乗れるシートがない・・・
「史上最強のセカンドドライバー」という実績も素晴らしいですが、この
「30代半ばにして、まさかの再浮上」は、もっと評価されていいと思うんです。


【episode two:アクティブサス開発の功績と悲劇】

91年までは、セナ/マクラーレンが辛うじて優勢でしたが
翌92年から、「ウィリアムズ黄金時代」とも呼ばれるほど
ウィリアムズのマシンは「退屈なほど」圧倒的な速さを誇るようになりました。
この時代に、マシン開発の中核を担ったのが、パトさんと、
当時テストドライバーだったデイモン・ヒル、そして
現在も活躍中の天才デザイナー、エイドリアン・ニューウェイでした。
91年末には出来上がっていたFW14Bは、他を寄せつけない激速マシン。
プロストの回で書いたように、セナもプロストもこぞって乗りたがり
ストーブリーグが大荒れになるほど。

しかし、同じくプロストの回にも書いたように、このハイテクマシンは
とっても速いかわりに、とっても扱いづらいという欠点がありました。
「アクティブサス」という、パトさん達が開発したハイテク兵器は、
マシンの速さを限界まで引き出すことができるのですが、
独特の挙動があって、ドライブする側としては限界が掴みづらい。
更に、強靱な腕力、体力がドライバーに要求されました。

92年のマンちゃん、いやこの年なら「マンセル」は、いつになく本気。
体重を絞り、厳しいトレーニングをし、いつもは乗り気でないテストにも
積極的に参加していました。
マンセルは大柄で、剛胆なドライビングが持ち味、細かいことは気にしない。
加えて、実は大学で航空力学を専攻していたりして、技術的な面にも明るく、
「限界が掴みづらい」アクティブサスを、独自の解釈で攻略。

全てが、マンセルの為にあるような年でした。
最強のマシンに乗って、悲願のチャンピオン、いつものポカも殆どなし、
チャンプのまま惜しまれて引退・・・と、寧ろマンセルらしからぬシーズン?
表彰台はほぼいつも、マンセルとパトさんのウィリアムズコンビで、
コンストラクターズもぶっちぎりのチャンピオン。

「史上最強のセカンドドライバー」の称号は、この年に付いたといえるでしょう。
パトさんは徹底的に後続をブロックし、マンセルの優勝に「献身的な貢献」。
・・・しかし、マンセルがシーズン最多勝記録を樹立する傍ら、パトさんは鈴鹿の1勝のみ。
91年は序盤からマンちゃんに予選7連勝したり、メキシコとポルトガルで2勝を挙げたのに。
大きく水を空けられ、ジャーナリスト達に「マンセルが勝てるのになぜ勝てないのか」と
言われ続ける羽目に。

自分で開発したアクティブサス。パトさんは、皮肉にもそれに馴染めませんでした。
翌93年にはプロストやヒルがそれなりに乗りこなし、一定の勝利数を挙げたために
余計に「なぜパトレーゼだけダメだったのか」と、残念な評価に繋がって・・・。
ほんとは91年のFW14(アクティブサスがないマシン)が合っていた、と
自分でも言っているパトさん。
でも、自分のスタイルには合わなくても、良いタイムが出る以上、開発に加わるしかなかった。
91年の活躍があまりに眩しく、ベストシーズンといえるようなものでしたが
チームのベストシーズンとはズレてしまった・・・

こんな辺りが「セカンド」たる所以なのでしょう。哀しいけど。

そして最近、更に残念な事実を知りました。
パトリック・ヘッド曰く、92年ウィリアムズは、マンセル&担当メカニックがグルになって、
パトさんをマークして、嘘の情報を教えたりしていたって・・・。
チームオーダーが露骨になっていった、というのは何となく知っていましたが
そこまで偏った環境にあったなんて・・・。
差がついた原因は、「アクティブサスが合わない」だけではなさそうですね。
ここまで知ったときは「哀しい」じゃなく「悲しい」になっていました。
シューマッハがベネトンやフェラーリでやってきたことと変わらないじゃないですか!

まぁ、チームがこうしたのは、パトさんが来る前、マンセルとネルソン・ピケが
ウィリアムズで、激しいチームメイト間争いを繰り広げ、そのせいでチャンプを逃した
(プロスト教授がしっかりかっさらった)苦い経験があるからでしょうが。
それにしたって・・・
マンセルの回を書いている時は、このエピソードを知らず、「チームワーク感が好き」なんて
書いていましたけど、今となってはその気持ちも微妙なものになってしまいましたね。

けど、この「ほろ苦さ」こそ、パトレーゼ。
「いぶし銀」といわれる渋いかっこよさは、こういった苦境の中で培われた賜物でしょう。


そうして、92年でウィリアムズを去って、93年からはベネトンへ移籍し
ウィリアムズで「何とか御してきた」シューマッハとチームメイトに。
似合わない黄色のレーシングスーツを見た時、何だか嫌な予感がしたのを
今でも覚えています・・・
まるで、セナの似合わないロスマンズカラーに違和感を覚えたのと
似たような感覚で。
まさか「死ぬよりつらい」思いをすることになるとは・・・・・・


この続きは次回、後編で!
今回の前編で書いた「表の顔」とはちょっと違った「裏の顔」、
そして、過去と現在とが不思議に繋がる物語をお送りします。
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F1:その4 アイルトン・セナ「セナの死を伝える日本の生中継は放送事故レベル。なのになぜ、あれほど多くの人の心を打ったのだろうか?」

今回、一連のF1記事を書く際に、先に動画をダウンロード~編集~FC2動画へうp、という
前段階を踏んでいるんですが、
アイルトン・セナの記事に載せるために「印象的なもの」という単純な理由であげた
こちらの動画が、半端ない勢いの再生数をたたき出し(今も伸び続けています)、
現段階で、マイアルバムに入れていただいた方2名、コメントをくださった方2名と
他にあげたどの動画と比べても異例の反響がありました。感謝しきりです。
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しかし、実は「意外」でもありました。
私はこちらの動画のほうが大きい反応があるかな?と
予想していたので。
レース全体でなく、ファイナルラップ~優勝~表彰台までの実況を
ピックアップした動画だから、というのもあるかもしれないですが。
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1991年ブラジルGP、母国で勝てないジンクスをやっとのことで破った日。
ギヤボックスが壊れ、6速しか残らない中で、全身全霊で1位を死守。
赤子のように、あるいは子どもを産み落とす母親のように泣き叫ぶセナ、
疲労困憊でウィニングラン中に力尽き、コクピットから出られないセナ、
腕の疲労が激しくて、国旗やトロフィーを「やっとのことで」突き上げるセナ・・・
マンセルの回でも書いたように、91年当時は子どもだったんですが
これは童心にも、鮮烈に記憶に残っていました。


そんな中、「セナの死を伝える三宅アナ・今宮さん・川井ちゃん」に頂いたコメントで
大変考えさせられるものがありました。
「TVマンとして(泣くということ)は、失格かもしれないが
人間的には、すごく共感できた中継だった」


ポツリと綴られたひとこと。
ただ「ホントそうですよねぇ~・・・」とレスしておしまい、チャンチャン、で
コメントを頂いた事実を感謝するだけに、普通ならなるのでしょうが
私の中で、このコメントは、大きな「問い」になりました。
なぜなら、私はここで指摘されている事実に全然気づかないまま、
ただただ今宮さん達にもらい泣きしていただけで、
「えぇ?どうして?」と疑問を持ったことが一度もなかったから。

あくまでたとえ話ですが、仮に、イチローや白鵬や澤選手などが
夭折したとしましょう。
その報せを、この動画のように中継していたら、視聴者はどう感じるでしょうか?
TV局にはどのような感想が寄せられるでしょうか?
恐らく「放送事故」でしょう。
数年前、あのマイケル・ジャクソン(スポーツ選手ではないですが)が亡くなった時、
ニュース速報や、緊急特番が組まれる程の大きな取り上げられ方をされましたが、
泣きながら、言葉がとぎれとぎれになりながら、鼻水をすすりながら伝えたTV局は
あったでしょうか?

近年公開された「アイルトン・セナ 音速の彼方へ」というドキュメンタリー映画にて
セナの最期を伝える場面で、母国ブラジルでも欧州でもなく、日本のこの中継が
取り上げられたのは、セナと日本が縁深かったからだけでなく、
「この中継が、他のどの国のものと比べても、劇的で、異彩を放っていたから」
というのが、大きな理由なんじゃないかと今では思うのです。

そんな、一種「異端」な中継に、なぜ当時あれほどの人達が共感し
今なお、私を含む多くの視聴者が、もらい泣きするのか?
放送事故といってもいい中継が、なぜここまですんなり受け入れられたのか?


私が出した答えは、大きく分けて、二つあります。

①アイルトン・セナという人間/ドライバーの、少々特異な個性
②中継をする側と、視聴する側の、あまりにも深すぎる思い入れ



まず①セナの特異な個性、から説明すると
先程のブラジルGPで顕著なように、観ている側が「何事か?」と訝るほどに
生身の感情を剥きだしにして、常人離れした言動を見せることが多いのです。
初めてチャンプを獲った88年鈴鹿GPで「神を見た」と言ったり、
91年のブラジルGPや鈴鹿GP(動画はベルガーの回にあり)の表彰台で
洗礼よろしく、自分でシャンパンを滝のように浴びたり、
92年にホンダ撤退が決まった時、インタビュー中に、泣いて走り去ってしまったり。
他の複数回F1チャンピオンのプロストやピケ、シューマッハ等と比較して、
また、他の数多な分野のチャンピオン、メダリスト達を思い出してみたとき、
果たしてあそこまで「想い」「気持ち」を前面に出して憚らない一流選手がいたか?
もっと抑圧的というか、「理性」「威厳」が前に出ているはずです。
普通であれば、それが、一流であることを証明し、維持する態度。
でもセナは、少し趣を異にしています。

更に、ドライバーとしてのセナについて。
本来、セナというドライバーは大変理性的で、
ホンダのスタッフさん曰く、プロトタイプのイメージに反して、
プロストが感覚派の天才肌で、セナは理詰めの努力家なんだとか。
いわゆる「政治力」でも、実はセナの方が巧みだといいます。
一般的に「政治力に長けている」といわれているプロストですが、
実際はチームをボロクソにけなした挙げ句、自分が出て行く羽目になりがち。
そしてセナは、いつの間にかチーム内に絶対的な立場を築いている、と。

しかし、ゲンの良いシチュエーションと、勝利への執念の昂ぶりが合わさると、
このような「本来の性質」を、時に大きく逸脱して、
「一体何がどうなってるの?」と驚かされるような、神業めいた走りを展開します。
感受性があまりにも強いために、理性をときに凌駕するのでしょうか。
例えばこんな場面。
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セナには「雨、モナコ(、鈴鹿)」といった、強いジンクスがあります。
このドニントンは、まさしく「雨」のジンクスがハマったレース。
93年のマクラーレンも、ウィリアムズと比べて圧倒的に不利なマシンで
大概のレースは、プロスト&ヒルのウィリアムズ勢に敵わないのですが
雨のドニントンでは別。
たった1周の中で起こっている出来事とは思えないようなごぼう抜き。
実を言うと、リアルタイムでのこのシーズンを余り覚えていないんですが
F1中毒の日々に「雨のドニントン」というフレーズをよく目にして
実際にこちらの動画を観てみたら、すっかり、たまげてしまいました。
マンセルの回で動画を取りあげた、92年モナコ、ドイツでの絶対に抜かせない
鉄壁のブロックも然り。
こういった、劇的なレース、劇的な走りが鮮烈に前に出るために
天才肌という印象になるわけで。

加えて、他のドライバー達と違い、彼は家庭、趣味、友人といった
レース以外の生きがいを、皆無とは言わないまでも殆ど持たず、
「F1で速く走ること、勝つこと」が全ての人生を選んだのも特徴。
マクラーレンでチームメイトになったベルガーに、笑うことを教えてもらってからは
だんだんくだけてきて、「生ダラカート」なんかに出たりもしてましたが
セナの生きている証は、生涯、F1でドライブしている1周や1秒、刻み出すタイムでした。
それが余計に、走りに凄みを与えていたんでしょう。

あまりにも、劇的な人で、劇的なドライバーすぎるんですね。
だから観ている側も、客観的ではいられなくなる。
そして、そのような人が、劇的の限りを尽くしたような結末を迎えた。
生中継に映る3人の慟哭する姿は、セナを愛し続けてきたファンの心の叫びを
正に体現していたように思えます。


それから②、中継をする側と視聴する側、双方の強い思い入れについて。
解説の今宮さんはF1ジャーナリストの第一人者(しかも夫妻で!)、
十数年ぶりに買ったF1雑誌にも今宮さん夫妻の原稿が掲載されていました。
ピットレポーター(近年は解説もしてるらしい)の川井ちゃんもF1仕事が長く、
ベルガーの回で書いたように、ベルガー、ハーバート等、
ドライバーと公私にわたる友情を築ける、明るくて親しみやすい仕事人でした。
そして当時よく、三宅アナが実況するとセナが勝つ(馬場アナが実況するとorz)
といったジンクスもありましたね。
今や報道ステーションでおなじみの古舘さんの、
有吉ばりのネーミングの数々、通称「古舘語録」もなかなかに鮮烈でしたが、
古舘さんが人物ありきで面白く盛り上げようと実況するのに対し、
三宅アナは生粋のF1好きが前に出て、通が唸るような実況をする。
まぁ古舘さんにしても三宅アナにしてもF1好きなのは明白なんですが。

要は何を言いたいのかというと、生中継動画にいるお三方は、揃いも揃って
F1を好きすぎる人達
だということです。
さて、ではそれが「セナ」を好きすぎるということにもなるのか?
古舘さんのセナ好きは有名、三宅アナの実況にもそれが見え隠れしてます。
で、今宮さんと川井ちゃんは、「本当はプロストオタなのに、フジテレビの
方針(セナ推し)で、セナ寄りの発言をしてる」という説が。
真偽はよくわかりませんが、2人がF1中継の仕事を始めた87~88年は、
丁度、セナプロの政権交代ど真ん中。
「当初はプロスト好きだったけど、セナの活躍を見てセナ派になった」
のかも。別にそれはそれで、流れを考えれば自然なことですし。
プロストやマンセルのファンには、怒り心頭な実況解説だったでしょうが。
私も、某ドライバーVSセナのレース実況動画を編集している際、
セナセナ言うな!って、ふつふつとこみ上げる怒りを抑えるのが大変で・・・。
それがあまりに長く、聞いていられなくなって大分カットしました(苦笑)
少なくとも、「セナに思い入れがかなりある」程度は間違いないでしょう。

そしてF1ファンですが、こちらはあえて言うまでもないかと。
日本のTV中継や雑誌は、こぞってセナ、ホンダ(+中嶋)の連呼。
TV中継前からF1を観ていた人や、ヒール好き、個性派好きでないと
「セナ様」ムードに乗らずに当時のF1を観るのは困難だったのでは。
しかも当時は、F1というスポーツ自体が空前のブームだったので、
F1のスター=国民的スター、と言ってしまっても過言ではない勢い。
①の「セナという人/ドライバー」で述べてきたような、
画になる走り、画になる人柄、ついでに画になるルックスと揃えば
そりゃもう、視聴者のハートを掴むのは実に容易なこと。

こんな神格化扱いはブラジルと日本だけだろ!と思ってきましたが
海外のF1ニュースを翻訳したまとめサイトを見たら
海外でも「神秘的」などと評され、BBC等の「偉大なドライバー」系統の
ランキングで1~2位を軒並みさらっていました。
00年代以降に活躍しているドライバー達も、セナをヒーローとして挙げる人が
多い様子。04年に表彰台にのぼった佐藤琢磨もその1人でした。
中には、こんな人も・・・!
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セナ亡き後、長きにわたってF1界に君臨した、「皇帝」こと
ミハエル・シューマッハ
シューマッハにとって、セナはレースを始めた動機で、永遠のアイドル。
セナの背中に追いつこうと奮闘した数年を経て、真のライバルとして
セナを追い抜こうとした矢先、目の前からセナが消えていく。
それから、シューマッハはあらゆる記録を塗り替えるほどの強者になりますが
セナの通算勝利記録に並んだ00年イタリアGPの記者会見で、
「ターミネーター」と言われるほどに隙を見せない彼が、号泣してしまいます。
この場面の動画を観たことがありますが、しっかりもらい泣きしました(笑)
シューマッハ人間宣言みたいなものですね。

ジョン・レノン然り、同時期に自殺したカート・コバーン然り、
どこの世界でも「死んだもん勝ち」「死後の神格化」は
うんざりするくらいありますよね。
けど、シューマッハにしても佐藤琢磨にしても、
セナが「死んだから」好きになったのではなくて、
幼い頃、目の前で魅せてくれた走りに、強く憧れたのです。
死後の神格化に関係なく、セナは人を惹きつける魅力が並外れていた。
当時のF1を観ていた人達にとって
好き嫌いはあれど、セナの存在はあまりに大きかったといえるでしょう。

このように、伝える側と、受け取る側、双方の想いはあまりに熱くて、
伝える側の感情が溢れ出してしまった時、受け手側もそれに共鳴した。

だからこそ成り立ち、カタルシスを誘った、「破綻した中継」。

・・・ちゃんと、答えになっているでしょうか?



不思議か必然か、セナを語るとき、人はつい感傷的になってしまいますね。
松任谷由実さんの「Hello,my friend」という切ない名曲がありますが
実は、大ファンだったセナへのレクイエムでもあるんだそうです。
「僕が生き急ぐ時には そっとたしなめておくれよ」
このフレーズの間に流れるギターは、セナのホンダミュージック
(要するに、マクラーレンホンダのエンジン音)にかけたものだとか。
例え誰かが「たしなめて」みたところで、
人生の全てをF1にかけたこの男が、振り返って立ち止まることは
決してなかったでしょう。

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Author:燃える朝やけ
・音楽、映画、漫画・・・雑多な題材をとりあげ、レビューのような感想のような、「好きなものの話」をしています。音楽寄りの題材が多めかも。
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