2017-03

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【ドラマ】2015年1月期に観たドラマまとめ(再放送含む)【感想】

かなり久しぶりの更新。
2015年1月期に観た様々なドラマの感想をまとめてみる。
最終回が4月までずれ込むものがあったので遅くなった。


相棒 Season13
カイト・・・orz どうしてこんなことになったのか。
成宮君を相棒役よりサイコ犯罪者役で観たかったという希望は確かにあった、
でもそれをこういうかたちで叶えてほしかったわけじゃない。
シーズンを通して「何か怪しい」予兆をちらほら加えてくれたら、まだ納得できた、
これではあまりにも急ごしらえである。今までのカイトの話がただ台無しになった。
各話はそんなに悪くなかった。最終話との繋ぎを何とかしてくれれば、それだけで・・・
S14までしばらく休むのだろうか。なんだか、水谷さんと相棒スタッフによる他企画ばかり
盛り上がっている印象があるので、マンネリしているぐらいなら一旦休んでほしい。

・流星ワゴン
初回から数話にかけての躍動感がすごく、「これは間違いなくヒットドラマだ!」と
確信して、ワクワクしながら観ていた。
西島秀俊さんと香川照之さんが主演しているドラマが外れるわけはない、と。
しかし、回を追うごとに、何かイライラする、モヤモヤする、何故か、私がおかしいのか?
ネットで調べてみると、このドラマが滑りまくっていることが明らかになった。
「もう嫌だ!」が限界に達した頃、ドラマは終わった。最終回はすっきりしていた。
映画や2時間スペシャルにすればgdgdせず、躍動感を保ったまま終われたのではないか。

・ダウントン・アビー Season2~3
Season2の途中、第一次世界大戦後から観始めた。
それ以前、映画「レ・ミゼラブル」のボーナスDVDで、Season1初回を観ている。
初回を観たときは、なんだか暗くて粘着質なドラマだな、と嫌な印象を持ったが
大戦を経て、少しスッキリして観やすくなったように感じ、今も観続けることができている。
こんなにたくさんの登場人物を覚えられるわけないだろ!と思っていたが、
dボタンの登場人物解説がわかりやすいのも助かり、すっかり全員覚えられて楽しい。
時代が経つにつれ、流れが傾いている気がするが、これからどうなる?
そしてSeason4はNHKで放映してくれるのだろうか・・・。

・PAN/AM パンナム
舞台は1963年、実在した航空会社「パンナム」のスチュワーデス4人と
機長、副操縦士の2人がメインに、モヤモヤした恋愛やドタバタ機内模様が展開する。
たった14話で打ち切られてしまったのは、アメリカで視聴率を獲得できなかったため。
ハイチで人命を左右する飛行中の事件があって、gdgdの中でいいメリハリになったが、
この回がもっと早くあれば視聴者は離れなかったのでは・・・
毎度毎度のgdgdとはいえ、それが楽しみになっていた頃、プッツリ切られてしまった。
まだ続きが観たかったのだが、打ち切りになるのもわかる。複雑。

・怪奇恋愛作戦
ケラリーノ・サンドロヴィッチがドラマをやるというので観てみた深夜ドラマ。
ハチャメチャな演出が奇をてらいすぎているように感じたり、くだらないと思ったりしたが
主役級ヒロインの夏美とその幼なじみの三階堂との「中学生の恋愛」が微笑ましく、
それを頼りに観続けた。そこら中でちょいちょい展開する淡い恋愛が可愛らしい。
物語そのものは荒唐無稽で忍耐を必要としたが、最終回がなかなか不気味でよかった。
続きできるんじゃない?と思っていた矢先、バッドエンドのようなものがどろり。

・太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~
テレ東が始めた「指南型ドラマ」。これってドラマっていえるのか?
周りの人たちを類型化してほめるけど、そんなに単純に分けられる、通じるものなのか?
ワンパターンでは?・・・と、疑問不満は積もったが、最後の数分だけあるドラマ部分が
どうしても気になって、最後まで観続けた。
するとその「ちょっとだけ」のはずのドラマ部分が最終回につながった。
パターン化されたほめ方レクチャーが少し壊れ、人間ドラマが見えた。ちょっと感動。
ただ、4月期から始まった新しい指南型ドラマは観ていない。

・山田孝之の東京都北区赤羽(第1~3話、最終話)
「ドキュメンタリードラマ」という、テレ東のまたしても新しい試み。
しかし、山田君の傲慢さや気まぐれ、わがままが目について、嫌になってしまい、
同じ時間帯に他局で映画の録画がかぶることもあって、観なくなった。
しかし、最終話だけまた観てみた。そうしたら悪くなかった。
最終話に近づくにつれ、山田君が変化したのかもしれない。
これなら観てもよかったかも、と少し後悔。でもまあ、仕方ない。

・名古屋行き最終列車
全5話だけ、六角精児さん演じる駅員さん以外繋がりのない深夜ドラマ。
名古屋行き最終列車を舞台に繰り広げられる、時にコミカルで時にシリアスな
温かい結末を迎えるものが多い物語。
当たり回もあれば外れ回もあったが、3回目からは全部当たり回だったと思う。
六角さんの駅員さんが主人公の4話は哀れな恋愛ブルース、これが一番好き。
初めは観るのやめようと考えたが観ているうちに当たってきて、終わるのが惜しく。

・シャーロックホームズ
山ちゃんこと山寺宏一さんの声のマジックを堪能できる、驚きの人形劇。
ホームズとワトソンが高校生になって、学園探偵ものになったシャーロックホームズ。
初め、ホームズが山ちゃんだと思いもしなかった。どうして高校生の声が出るのか?
物語もわかりやすくキャッチー、登場人物や事件もどこか微笑ましく、推理も楽しい。
人形は少しの間グロテスクに見えたのだが、だんだん慣れた。綺麗な色使い。
ホームズが退学して、最終回を迎えたが、続編が作られるという噂も。本当なら歓迎!

・キテレツ大百科(再)(アニメ)
長い放映期間の中のほんの数ヶ月分を視聴。全体では後半にあたる部分。
途中で打ち切られてしまったので、DVDを借りてきて、
初回数話、そして最終回含む数話を視聴。
基本的にドラえもんと似ているのだが違いがいくつかあって、そこが個性。
ドラえもんとのび太が逆というか、キテレツは出来杉君かセワシ君の役回り?
コロ助がのび太、というより作中でも言及されているように「小さな子」。
ブタゴリラが言い間違いが多かったりしてボケの面があり、いじめっこでありながら
いじられ役でもあって、ブタゴリラ一家の出番も多く、ジャイアンよりいいやつ。
トンガリ役の三ツ矢雄二さんの甲高い声が強烈!
初回数話はドラえもんの延長にある印象を受けたが、だんだんキテレツが落ち着いて
後半の放映で観たような物語、キャラクターになった模様。
最終回でコロ助が立派な決断をする。大団円、でもなんか唐突な印象もある。

・真夜中のパン屋さん(再)
4月から連続テレビ小説「まれ」の主人公を演じている土屋太凰ちゃんが出ていた。
深夜から早朝にかけてあいているパン屋を舞台に繰り広げられるまったり人間ドラマ。
癒される~となるべきだったのだろうがなぜかイライラしてしまった。
早く起きすぎた朝、観たことがあったが、それが一番ちょうどよかったし、お腹も減った。
要は何も考えずぼーっと観るのがいいということのようだ。まあ、自分には合わなかった。

・高校教師(再)
古いドラマのせいか、どうにも薄暗い、薄汚い、不快感が漂っていたように感じられた。
登場人物も大袈裟だったり狂っていたりと、視聴が苦痛になっているなかのオアシスが
赤井英和さん演じる新庄先生だった。この先生がいたから最後まで観られた。
何かもっとインモラルな作品というイメージがあったのだが、現代に観たせいか、
そうでもなくて、どちらかというと変態的。傑作を予想していたが自分には合わなかった。

・僕の生きる道(再)
これも、傑作を予想していたが残念ながら自分には合わなかった作品。
闘病ものが今じゃ出尽くしている中、先駆けにあたる本作は古かっただろうか。
求めている方向にとことん進まない。何だか思い通りにいかないという感想。
感動するつもりで観たのだけれど・・・

・僕と彼女と彼女の生きる道(再)
「僕の生きる道」のチームが手がけたドラマ。
このチームとはとことん気が合わないのかもしれない。
まあ、そんなこともある。


なぜか深夜ドラマや再放送ばかり観ていて王道をあまり観ていない、
イライラしたり気が合わないと感じながら最後までやめられない、など
自分のクセ、傾向が明らかになった。
他の人とは共有しにくい脇道寄りのドラマライフだったかもしれないが
これはこれで楽しかった。不満や反省は4月期からに活かせばいい。
さあ、4月から、また新しいドラマライフが始まる!


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【映画】ラッシュ/プライドと友情【F1】

PG12ってんで、何かグロいのかとビビって、ヘタレて劇場に観にいかなかった
話題になったF1映画「ラッシュ/プライドと友情」をDVDでやっと観ました。
いやー、アメリカ風にいうと「Awesome」! とんでもない、素晴らしい作品でした。
DVDレンタルも地味にヒットしている、もっと知られてほしい、この映画について詳しくいきます。



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(2014/08/04)
クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール 他

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レンタルでなくセルで観ると、メイキングなどかなりの特典がついてくるらしい!
それかなり羨ましい。なんというセル商法。

・70年代のF1にタイムスリップ!?
とにかくリアルだ。マジで当時のF1中継を観ているようなのだ。
エンドロールにCGのスタッフさん、スタントのスタッフさんなんか沢山出るけれど
ちゃちだったり不自然だったりする場面が見当たらない。
ピットレーン、観客席、横断幕、もうそこここが仔細に再現されている。
なかでも個人的に感激したのは、日本GPで走ったティレルのジョディ・シェクターの車が
脇役なのにしっかり「たいれる」「しえくたあ」表記されていること、
本物のわけがないのだがエンツォ・フェラーリが出てくること!
細かいことがいちいちしっかりしている。
この頃にF1を観ていた人なら尚更たまらないだろう。

・対照的な二人
ジェームス・ハントニキ・ラウダ、70年代の二人のF1チャンピオン。
本作は、この二人が熾烈に火花を散らした、1976年の世界選手権にフォーカスする。
けれど二人はその前のF3時代からやり合っていたのだ。
絵に描いたように対照的なハントとラウダ。
ラウダは、アラン・プロストやミハエル・シューマッハの先祖といったスタイルで、
冷静で意志が強く、メカにも明るく、メカニックと一緒に夜通しマシンをいじって、
たくさんテストして、「コンピューター」と例えられるほど。
現代のF1ドライバーなら当たり前だろうが、70年代のドライバーとしては異端だった。
周りとつるまない、あんまり遊ばない、言葉も容赦ない、生真面目で頑固な男。
ワールドチャンピオンを三度獲った彼が唯一のライバルと認めるのがハントなのだが、
それが、まったくもって、漫画のキャラクターのような人物なのである。
いつもTシャツにベルボトムのジーンズ。大酒を飲んで、煙草吸って、クスリやって、
酒池肉林のパーティーが大好き、目の前に女がいればすぐ手を出す。
(PG12は恐らくハントとおねーちゃんがおっぱいやお尻を丸出しにしているせい)
ヘラヘラしているが、内心は繊細で、緊張して貧乏ゆすりやライターカチャカチャが
止まらなくなったり、車に乗り込む前に吐いてしまったり(本作で三回も。多いわ!)、
陰ながら事前にコースのイメージトレーニングをしていたり、二面性のある男。
こういうヤツが創作でないところがとんでもない。
そんなハントの行くところ、必ずラウダがやって来て、追い抜いていく。
いつしか、ハントは何かにつけラウダの行動を気にするようになる。
一方で、顔には出さないが、ラウダはハントの自由奔放さに嫉妬心をちらつかせる。
F3時代から1976年まで、互いをけなし合ってばかりの二人。
それぞれにステップアップして、それぞれにパートナーと出会ったり別れたりして、
1976年の世界選手権は彼らのバトルが中心軸になる。
しかし、ドイツ・ニュルブルクリンクでラウダが生死を彷徨う大事故に遭い、
チャンピオン争いも、二人の関係性も、大きく動いていく。

・演出の効用―音楽、視界、手元・足元
F1中継にはBGMなんか付かないし、カメラの視点も限られている。
それに何の不満もこれまで抱いたことがなかった。
けれど、本作は映画だから、レースシーンは心を煽るような音楽に彩られ、
オンボードカメラも映さない、正面からの手元や足元の挙動を捉え、
バイザー越しの視界、包帯越しの視界を再現してみせる。
この上なくスリリングだ。一方で恐怖心も煽られる。
雨の視界はあまりにも危うく、そりゃ棄権しようという気にもなるもんだ。
マシンの調子が悪いとき、モロにガタガタ変な音がするのも怖い。
一年に二人はドライバーが命を落とす時代の、スリルと危険が目の前に迫ってくる。

・創作のチカラ
ノンフィクション~伝記的側面の大きい本作だが、それでも映画だから、
ディテールは創作や脚色が加わることになる。
そこで創作のチカラが物を言うのである。
例えば、ラウダのドイツでの事故後、ラウダの奥さんは、サーキットに来なくなったと
Wikipediaや、ラウダを特集したF1雑誌には書いてある。
しかし、本作では事故後も奥さんがサーキットに顔を出し、
1976年の最終戦にしてチャンピオン決定戦、日本・富士でのレースまでも見守っている。
ラウダはこの場所で大きな決断をするが、その原因は「危険だから」に加えて、
「愛する妻のため」というふうに取れる。粋な脚色だ。
この最終戦、ハントの元奥さんや、以前いたチームの監督なども
TV中継を見守っている。そんなはずはないだろうと思っても、映画だとこれがいい。
そして、創作ってすごいととりわけしみじみしたのは、ラストシーン。
ラウダは将来「ラウダ・エア」という航空会社を旗揚げするのだが、それを暗示するように
最近はまっているジェット機の操縦をしようというところ。
そこに、ハントがひょいとやって来て、ラウダとしんみり深イイ話をしたところで、
おねーちゃんをはべらせながら、ジェット機に乗り込んでいく。
乗っていくハントと、運転するラウダ。
二人の対照的な性格、そしてその後の人生を象徴している、名シーンだ。

・事実は小説やドラマより奇なり
素晴らしい創作がある一方、創作なんじゃないかと思えるような事実も多い。
ハントとラウダの人物設計自体がもう創作の粋だが、それで終わらない。
ラウダが大事故に遭ったドイツGPも、最終戦の日本GPも、ひどい大雨。
どちらも審議の末、辛うじて開催、という運びは、できすぎた偶然。
チャンピオンの行方は、日本GPでのハントの順位が全てなのだが、
最後の方になると電光表示板の順位が錯綜、まるでじらすような展開。
おぞましいのは、皮膚移植をしたり、肺の吸入をしたりといった
当時のラウダ史上最も苦しい体験のさなか、TVでF1中継をつけて、
事故前に築いていた自身のリードをハントが奪っていくのを観ているシーン。
(特に肺の吸入のシーンは観ていてかなりキツい。ある意味PG12ものだ)
ラウダは存命で、本作はラウダに長い時間をかけて取材しているので
このエピソードは信じがたいけれど事実なのだろう。
そして、サーキットに戻ってきたラウダはハントに向かって
「生きる気力をもらった」「勇気づけられた」なんて言うのだ。
ラウダ、なんという男!

・日本語吹き替え版のありゃりゃ
本作をすみずみまで堪能するのならなるべく字幕で観ることをおすすめする。
なぜなら、二度目の再生を吹き替え版で試してみて、かなりガッカリしたから・・・。
ハントの声を堂本光一、ラウダの声を堂本剛、KinKi Kidsの二人が担当しているのだが
周りの声優が洋画畑の声優さんの中、二人の声、というか存在が浮いてしまうのだ。
ハントやラウダに光一君や剛君の姿が重なって、物語への集中をちょっと妨げられる。
二人がどう演じているかも気にしてしまう。
光一君はそれなりに合っているが(意外にも)、剛君は吹き替えに向いていないのでは?
機械的な感じを出そうとしているのかもしれないがどうも「棒」に聞こえてしまう。
ラウダを演じたダニエル・ブリュールが軒並み助演賞にノミネートされたり受賞したり
しているだけに、余計に「熱演が台無し」感が強くなってくる。
何とかならなかったのか、こりゃ。

・Wikipediaや雑誌の特集がもっとおもしろくなる
ハントとラウダの物語は、情報としてなら、Wikipediaを開けばすぐに目にできる。
F1レジェンドのラウダは、キャリアを総括した特集ムックなどが売られている。
本作を観なくても、ハントとラウダの間に起こった出来事や、
ハントのエキセントリックな人物像などを、「知る」ことは簡単にできる。
実際、映画を観てからWikipediaを覗いて大爆笑したり、感慨深くなった。
でも、逆に、Wikipediaなどの基本知識を頭に入れてから再び映画を観ると、
びっくりする。こんなに再現されているのかと、こんなに素敵に彩られているのかと。
本作で描かれているのはハントとラウダのほんの一部だ。
特にラウダのキャリアは、ここがハイかもしれないが、まだあと二回も
チャンピオンを獲るし、新たな、そしていずれプロストに継承される
堅実なレース・スタイルが確立するのもこれからだ。
ハントとラウダのその後は、本作でない場所のほうが詳しくわかる。
しかし、本作でもちらりと出てくるように、あまりに対照的だ。
太く短くの人生を地でいったハント、細くはないが長い人生で活躍を続けるラウダ。
最初から最後まで、「らしい」んだから。
本作を観たらWikipediaを覗いてみてほしい、そうしたらまた本作を観てみてほしい。
「へぇぇ・・・・・・」と、感嘆がなかなか止まらなくなるから。


カー・アクションの括りの映画ですが、人間ドラマとしても青春ものとしてもよくできています。
最初「ヒューマン・ドラマ」の棚で探していたくらいです。そりゃ見つからないわけだ。
他のドライバーの物語も映画になったら面白いのに、と想像が沸き立ちます。
ナイジェル・マンセルとリカルド・パトレーゼの映画があったら愉快そう、とか
王道でアイルトン・セナとプロストは、いやゲルハルト・ベルガーもいいな、とか
ダニエル・ブリュールはネルソン・ピケも出来そうだな、とか、あれやこれやと。
でも本作を超えるF1映画はなかなか出てこない気もします。
役者がそっくりで、技術も整って、実話を実話以上にドラマティックに魅せる作品なんてのは。

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フィギュアスケート見聞録 全日本選手権編 +クリスマス オン アイス

やや遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もジャンルレスで見聞録ガシガシいきますよ。
出来事自体は昨年末なのですが、未だ余熱冷めやらずということで
今年の一発目の見聞録はフィギュアスケートです。


・フジの実況
特徴的なのは主に二つ。dボタン表示と、天井カメラである。
dボタンを押すと、技の隣に、採点結果が表示されるようになっていた。
しかしこの採点欄、競技中にはまるで役に立たない。
採点が出終わった後で、振り返ってクリックしないと意味がないのだ。
後述するが今回の採点基準って素人目にはとても納得できるものではないし、
正直、無駄だったような気がしてしまう。
天井カメラはネットでは散々言われていたが、スピンなんかの臨場感を感じるには
いいんじゃないのとは思った。
まぁ、ジャンプやステップであの画面にされたら、間違いなく殺意が湧くだろうが。

・躍動するジュニア
男子2位に宇野昌磨選手、6位に山本草太選手。
女子3位に樋口新葉(わかば)選手、以下入賞圏内にずらりジュニア勢がひしめく。
ジュニアが強いのか、シニアがイマイチなのか?(特に女子)
ジュニアとシニアの境目がほとんどないと感じられるような大会。
こんなに躍動しているのなら、そろそろジュニアも中継したらいいかも。地上波で。

・小塚君の覚醒
昨年度世界選手権、今年度グランプリシリーズで精彩を欠き、
このまま引退か・・・と覚悟を決めて観ていた、小塚崇彦選手。
それが今大会、FSにEXにまさかの大覚醒!
元々のスケーティングの美しさプラス、ジャンプも決まるようになって、
何かを手繰り寄せるような大きなガッツポーズ、佐藤信夫コーチも拍手と涙。
感動した。思わずウルッときた。
こんなスケートが見たかったんだ!と喜びが止まらなかった。
爽やか好青年のイメージが強いが、EXのセクシー路線もよかった。
あと少しなんて言わないで、ずっと滑っていてほしい。

・光と影
女子は明暗がかなり割れた。
ワンツーの宮原知子選手・本郷理華選手はどちらも素晴らしい滑り、FSは名勝負になった。
そして本郷のEX「スリラー」が面白い。彼女のことがグッと好きになった。
もっと思い切って、世界選手権のEXでこれをぶちかましてくれ!
一方、一見うまくできたかに思えた村上佳菜子選手や今井遙選手は下位に沈んでしまった。
村上は何とか世界選手権に出られるが、今井・・・
ともかく、村上も今井もふたりともマズい状況なのは間違いない。
何とかベテランの意地を見せてほしい。村上のダイナミックな滑りと笑顔がまだ見たい。

・なんか厳しすぎるジャッジ
傍目では成功したと思えるジャンプが次々とエラーを取られた今大会。
世界のジャッジを意識してのことらしいが、観ていて納得がいかない。
そういう不本意な減点が出た瞬間は、会場からも不満の声が結構あったとか。
これについて、小塚君が身を挺して意見をしている。
さすがチームジャパンのリーダー!頼もしい。
こういう人や意見を締め出しちゃいかんよ、連盟。

・そして町田がいなくなった
急すぎて、今でも気持ちの整理がついていない。
町田樹選手がいたから、フィギュアに興味を持って、中継のたびにTVチェックをしてきたと
言っても過言じゃなかったのに・・・・・・
TV中継を観ながらネットの実況を覗いていたら、放映終了後に嘘みたいな報せ。
やがて本人の声明がネットに上がり、
翌日の朝にはTVでも引退表明と、無良君に後を託して泣き合う姿が。
EX初め(TV中継で)の方でラストステージ、あっという間に町田樹劇場、終幕。
スナフキンのようにせいせいとした表情で去っていってしまった。
現実感がない。涙も出ない。SPは最高だったのに。
でも、かつて卒論を書き、院進学を夢見た自分としては、
中途半端な両立は現実問題、無理だろうということも思った。
ネットでは「羽生選手やスケート連盟への抗議」「今大会SPでの不当な2位で決意」
などなど様々な憶測が飛んでいる。院へ進学してもスケートを続けている選手は
たくさんいるから。ただ、そういう選手は、実際には休学している場合が多いらしい。
町田が選んだセカンドキャリアはこの道、このタイミングで、
FSに第九を選曲した時点でこの結末を決めていたと私は思う派である。
全ては、本人の口から真相が語られる時だが、それももうないような気がする。
割り切れないけど、今はこう言うしかないだろう。
早稲田の院でがんばれ。
そしてたまにはアイスショーで滑って。
いつか町田を観に行って「生!アイスショー見聞録」を書けたらいいと思っている。

・Bonus Track:クリスマス オン アイス
アイスショーなんか初めて観るので鑑賞の仕方がわからないが、とにかく観てみた。
テレ東系列で放映された、浅田真央ちゃんと高橋大ちゃんが中心になったアイスショー。
鈴木あっこちゃんや織田信成君、デニス・テン選手なども参加。
地上波の中継はほとんど真央ちゃんと大ちゃんのドキュメンタリーで、
他の選手があまり見られなかったのが残念だが、演出上しょうがないか。
真央ちゃんも大ちゃんも、あっこちゃんも信成君も、伸びやかでとても楽しそう。
真央ちゃんと大ちゃんはペアやアイスダンスのような場面さえあるコラボを披露。
なにせ真央ちゃんの今後が未定なのであまり期待してはいけないかもしれないが、
このコラボはこれからも続けていって、進化させていってほしい。是非また見たい。
驚きだったのはニコライ・モロゾフ氏と愛娘さんのコラボ。あなたそんなに滑れるんですかい!
父と娘。モロゾフ氏がサンタさんに扮しての、愛がたっぷり籠もった演技で胸いっぱい。
町田劇場終幕直前の淋しい気持ちを束の間、癒してくれた素敵な時間だった。


フィギュアスケートを観る動機の半分以上が「町田がいるから」だったので
これからどうしよう?もう熱心に観なくなりそう・・・なんて思いもありますが
小塚君と無良君、それに本郷ちゃんとカナちゃんがいる限り
しばらくはまだ観戦しようかと考えています。
それにしても、羽生が腹痛で手術、入院してしばらく安静が必要という事態。
まさか世界選手権は第二補欠が出場なんてことに?それは村上ダイスなのか?
どうなることやら。今後も波乱が予想されますね。

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【ドラマ】ドラマ見聞録 2014年10月期編

さあ、この秋冬のドラマを振り返ってみましょう。
現時点でまだ終わっていない作品もありますが、大体感想は変わらないと思うので
見切り発車でいざ進みます。
今期観た再放送ものも含めて感想を述べていきます。


・相棒 Season13
まだシーズンの半分だけど、観てきた感触は決して悪くない。
一時期(Season tenからしばらく)はどうなるか、見切ろうかと悩んだドラマだったが、
前期から復調の兆しをみせ、今期、すっかり調子を取り戻し、おもしろくなった。
脚本家の面々はすっかり知らない顔だらけ(新人?)になってしまったけれど、
内容は大丈夫。おもしろい回で「有名な脚本家のあの辺か?」と思ったら知らない人だと
いうことが何度もあった。
逆に、人気作家に「忙しいから」と手抜きをされるより、無名でも集中しておもしろい話を
書いてくれる人がやるのが功を奏したのがあるのかも。
推理ものニワカでも楽しめる、エンターテインメントドラマの楽しみがまた戻っている。
今Seasonの大テーマはカイトと父の和解のようだが、前はもっとテーマでかかったのに。
そこがスケールダウンしているようでガクッとなる。
やっと右京さん&カイトが観やすくなってきたのは、カイトが彼女と距離を置いて、
余計な足止めが入らず、物語がさくさく進むのも要因かもしれない。
仲間由紀恵が準レギュラーメンバーに加わったのは新鮮でナイスなテコ入れ。
全体的に何かが「軌道に乗った」感じがして良いのだが、ここにきて成宮君降板説が
女性週刊誌で囁かれはじめ、なんだかなぁと思う。話題作りのガセネタならいいが。

・MOZU Season2 幻の翼 & Season1 百舌の叫ぶ夜(再)
Season2放映にあたって深夜に再放送されたSeason1を一気観、大ハマリした。
とにかくすごい。映像が当たり前のように映画クオリティ。
ズガンドゴン、バキドガと、アクション大展開、人も物もぶっ飛びまくる。
話のどんでん返しもどでかい。
全体に漂う緊張感がただならない。
警察や病院から簡単に脱出できすぎたり、「お前どこから出て来たの」的場面が
ぼちぼちあったりして、オイオイと突っ込みをいれた場面もあったが、
作品の規模と猟奇性で「まあこんなこともあるのかな」と押し流されてしまった。
ただ、Season2では少し減速した印象も。期待しただけに、肩すかしを食らった印象。
話題にならないなと思っていたら、WOWOWの再放送だった。しかもたった5回きり。
謎が沢山残った・・・というラストから、映画化の告知。なるほどね。SPEC路線の展開。
単発ドラマ「ダブルフェイス」、本作に続き、次シーズンも西島&香川コンビのドラマが
TBSで作られるらしい。しかも今度はヒューマンドラマ路線。どうなる?
てか食傷しない、この二人の組み合わせ?

・深夜食堂3
ほっこりする30分。今期の運命の出会いだったドラマ。
しかし、原作漫画を読んで、漫画とドラマの違いを気にして観るようになりすぎた。
漫画の余韻が足りないとか、あの話がああ改変されたとか、気にしてドラマ自体を
楽しみ損ねることが増えていき、途中で楽しみ方がわからなくなった。
ともあれ目の前の30分に集中することに決めて、来る最終回を待つ。
春に映画化されるとのこと、こちらも楽しみ。
本作でブレイクしたのか朝ドラなのかわからないが、山中崇さん、CMに出るようになった。
なんかうれしい。
今シーズンもゲストなかなか充実していた。
松重さんとオダギリジョーをちょい出しで無駄遣いできるのはあまりに贅沢。

・みんな!エスパーだよ!(再)
園子温監督が関わるし、出演者が豪華だし、と大いなる期待を抱いて観ているのだが、
どうにもピンクすぎて、今にも気分が悪くなりそう。男女観がちょっと極端なのでは。
笑いどころらしきところでもなかなか笑えない。
物語のドラスティックな展開を待ち望んで懲りずに観るけれど、なかなかつらい。
しかも年末で終わらず、まだまだ続くっぽい。先は長いがこれからどうする?

・特命係長 只野仁(2012年度シーズンの再放送)
事前に松田優作の映画「蘇える金狼」を観たせいか、このドラマ(原作の漫画含め)が
パロディすぎるじゃないかと爆笑した。でも特に影響はないようだ。
昼は冴えない会社員のなりをして夜は本性を・・・というのはただのよくあるテンプレか。
それが判明すると、あとは、観るところを失ってしまった。
見事に中身が空っぽ、リアリティスカスカ。
こういう内容の漫画があったら受けそうだというのはわかるけれど、
映像で観るとどうにも、ままごとのようで。
同局で相棒もやっているだけに、スカスカ部分が余計に目についてガクーッときてしまう。
「みんな!エスパーだよ!」に本作、私にはピンクなお笑いドラマは合わないのかも。

・次シーズン観てみたいと思うドラマ
TV Bros.でざっとあらすじだけさらった結果。
・山田孝之の東京都北区赤羽
山田君自身の体験が基になったドキュメンタリードラマらしい。
既存のドラマの枠組みを超えてきそうな予感。
どんなものか、とっても観てみたい。
・流星ワゴン
「MOZU」の項で少し書いた、西島秀俊&香川照之コンビ再登板のドラマ。
重松清原作のヒューマンドラマ、「不思議なワゴンに乗って過去を旅する」
というSFファンタジー風味の要素もあるらしい。
「ダブルフェイス」「MOZU」とハードボイルド路線続きのコンビが人情派に転じると
はてさて、どうなるだろう?
・太鼓持ちの達人~正しい××のほめ方~
人気ビジネス書がまさかのドラマ化らしい。
主演の手塚とおるは「荒川アンダーザブリッジ」で観た時から何か気になっていて
「半沢直樹」でクセのある脇役、そして初めての主役ときて、観てみたい。
役に立つことと面白いこと、どちらを期待して観たらいいのか?
・風の峠~銀漢の賦~
まさかのNHK木8。渋すぎるかもしれない。
中村雅俊&柴田恭兵W主演と聞いて。
夏まで観ていた大河ドラマ「軍師官兵衛」で柴田さんのファンになったので
ついつい観たくなってしまった。
この枠の空気も実はそんなに嫌いじゃない。本当に観ちゃうかも?
・大河ドラマ 花燃ゆ
「平清盛」「八重の桜」「軍師官兵衛」ときて、大河視聴に疲れてしまい、
再来年あるという三谷幸喜×堺雅人コンビの大河のために
来年はお休みするつもりでいたのだが、なんだかんだで
大河の動向は気になる。もしかしたら観るかも??

いまラジオを聴きながらこれを書いています。
ラジオにはまったら、テレビをあまり観なくなるような気がしています。
でも多分ドラマは別腹でしょう。
ドラマとフィギュアと映画、たまにドキュメンタリーや音楽番組のために
テレビをつけて・・・・・・
あれあれ、何も変わらなかったりして。
まあ、面白い体験を求めるのは引き続きです。
わくわくしたり、ゆったりしたり、強く惹きつけられる魅力的な物語、映像を期待します。

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フィギュアスケート見聞録 グランプリシリーズファイナル編(後)+浅田真央「Smile」感想

12月12~14日にかけて放映された、フィギュアスケート
グランプリシリーズファイナル、略称GPF。
遅ればせながら、その感想を中心に、このところ
フィギュアスケートを地上波TVで観戦してきた見聞録をお届けします。
後編は、GPFを中心に、一連のグランプリシリーズの感想を綴ります。


・対照的なヒーロー
TV的、もしくは業界的に、羽生結弦選手が男子のヒーローということになっている。
絶対的エースでヒーロー。どんな困難も超えていく理想的な日本人男子選手。
誰にも負けたくないから、誰よりも勤勉に頑張る。健気な自己犠牲的努力は報われる。
そういうヒーローが、グランプリシリーズ中国大会で接触事故、無理を押して出場。
NHK杯では「そろそろ観ているのがしんどい。息が詰まる」と感じていたところで
真逆のキャラクターを持ったニューヒーローが颯爽と現れた。
NHK杯で優勝したダークホース・村上大介選手は、アメリカ暮らしが長く、
性格もアメリカンでポジティブ。ポジティブはコーチの影響が大きいらしいけれど。
表彰台での立ち居振る舞いには、最近フィギュアで見なかった「ネアカ」なエネルギーが
満ちあふれていた。
2位のボロノフ選手もスマイリーで、二人合わせて、とても朗らかなムードに包まれた。
さまざまな意味で運命はフィギュア男子にカウンターを当ててきたなと感じた。
これからがとても楽しみ。 
更に、ジュニアGPFでは、宇野昌磨選手が優勝、新たなスターも誕生し、
羽生以降の世代にも希望が繋がった。
楽しみは増えるばかり。

・もってる、もってない
今年のグランプリシリーズのハイライトは、アメリカの町田選手、カナダの無良選手、
NHK杯の村上、そしてGPFでの羽生となった。
アメリカの町田のフリーは録画を保存しておけばよかったと後悔するくらいだった。
それにしても羽生。最後の最後に一番おいしいところをもっていけてしまうなんて。
あまりに劇的な展開。なんてことをしてくれるのか。
ロシア大会ではコフトゥン選手がショート6位から逆転優勝をやってのけて驚いたが、
羽生はグランプリシリーズ全体を通して、そんな類の大逆転優勝を果たしたのだ。
とんでもない。
GPFはグランプリシリーズ精鋭の6人しか出られない、誰もが当たり前にうまい。
しかし、その中で好調をつかみ、優勝を飾れるのは、一人しかいない。
実力だけでは勝てない。勝敗を左右するのは、運や政治力なども大きい模様。
芸能人みたいな世界だ。
その一方で、下位に沈んだ選手の演技が、上位の選手よりも胸に響くことがある。
「人の数だけ運命があってもいい」と肯定したくなる、不思議な競技だ。
運が足りなくても、政治力がなくても、素晴らしい演技ならばそれでいいと思ったりする。
勿論勝ってくれた方が嬉しいに決まっているけど、採点は如何せん不可解だ。
ところで、ロシア男子の間で、スパイダーマン風の衣装が流行っているのか?
コフトゥンといい、ボロノフといい。それともロシア男子のユニフォームか何かなのか?
そういう小さな発見をするのも楽しい。

・女子もおもしろい
ロシアで女性に生まれて、フィギュアスケートをすると想像するのは、今、あまりに恐ろしい。
GPF出場選手中、実に4人がロシア人だ。
謎めいて儚い、靄をまとったかのようなリプニツカヤ。可愛くて強いラジオノワ。
長身で優雅なパゴリラヤ。そして、エキゾチックでふとましいトゥクタミシェワ。
GPFには出られなかったけど、スポーティ美人のソトニコワも加えようか。
みんなキャラクターが全然違う、個性的で層の分厚いロシア勢。
ロシアの人気ナンバーワンはリプニツカヤらしい。ブレイクするタイミングって大事だよな。
でも私はシリーズを通して観て、俄然トゥクタミシェワのファンになった。
他の誰にもできないことをしているし、自分のことをよくわかっている。
元々私は、ど真ん中のヒーローヒロインより、斜め上をいく個性派が好きなのだ。
それにしても、ロシア勢に唯一刃向える可能性があるのはゴールドだと思っていたので
GPFに出られなくて本当に淋しかった。エキシビジョンの「Shake It Off」も観られないし。
でも、同国のワグナーがきちんと一矢報いたし、何より本郷理華選手が出られたのは
彼女の「おかげ」なのだから。
いやしかし、真央ちゃんなき日本女子はどうなるかとひやひやしていたが
村上選手でも宮原選手でもなく、本郷が救世主になるとは!
何があるか本当にわからない世界だ。GPFでの演技も堂々としたものだったし。
今回のグランプリシリーズは、女子の面白さがよくわかる、充実したシーズンだった。

・フィギュアスケートの「競技化」
今、フィギュアスケートは、綺麗なものを綺麗と崇める競技ではなくなりつつあるようだ。
スケーターが「ジャンパー」と呼ばれて、スキーのジャンプじゃないんだからと思う。
いかに4回転やトリプルアクセルを多く決めるか、いかにエッジの角度が正確か、
いかに難しい技を後半にもってくるか。
アーティストではない、アスリート。
男子はそれも似合うと思う。けれど女子にそれを求めて観ていると、違和感がよぎる。
あと、スピンやスケーティングがうまい、芸術家タイプの選手が評価されにくい。
バンクーバー五輪を観ていた時は、なぜ4回転飛んだプルシェンコが優勝できないのと
それはそれで違和感大アリだったのだけども。
やたらと細かい、しょっちゅう変わる採点基準。地元加点、贔屓加点と思えるものまで。
観ている側の感覚とかけ離れている。
一般のファンが離れてしまうよ、と言いたくなる。

・エキシビジョンにて
今までは競技しか楽しみにしていなかったが、GPFではエキシビジョンも楽しく観られた。
地上波では見向きもされないペアやアイスダンスも取り上げられて良かった。
しかし、ことごとく羽生スペシャルになるのはどうかと。
14才から足跡を追いかける羽生エキシビジョン集までやる必要はあったのか?
町田や無良や本郷のエキシビジョン集もやっていたあたり、予め用意していたのだろうが。
町田の「Don't Stop Me Now(ソチで披露して話題になっていたエアギター)」'12年版が
観られたのは素直に嬉しかった。
それにしても、羽生はもう「への字」しないんだろうか。あれ結構好きなのに。
女子は髪をおろす選手続出。リプニツカヤ、トゥクタミシェワ、ワグナー。
信成君がついつい「可愛らしい」と褒める一幕。放映後は奥さんとバトルだろうか。
ラジオノワは毎回凝ったことをしているらしい。今シーズンはホイットニー・ヒューストンの
人生を演じたという。それがインタビューでわかって、二倍楽しめた。

・フィギュアスケートはボーダレス
例えば、パゴリラヤが町田に影響されて、フリーで「火の鳥」を滑ったり。
例えば、エキシビジョンで羽生とフェルナンデスが互いを紹介し合ったり、
羽生とコフトゥン、コフトゥンとボロノフがリンクサイドで何やら談話していたり。
性別も国籍も年齢も、彼らは軽々と超えてしまう。
どこまでも自由な、広い世界が、スケーターたちの前には広がっているらしい。
眩しい。こんなところでも、また、フィギュアスケートに魅了されてしまう。

・似てる?
蛇足ながら。
テレビブロスに投稿したのだが、ゴールドってはしのえみにそっくりだと気付いてしまい
愕然とした。
ハリウッドの往年の女優さんと騒がれている顔が、案外身近にいるものだ。
宮原は小鳥に似てる、目のギョロッとでかいやつ。種類はわからない。
町田は絵本に出てくるキツネ。無良はおとなしめのオオカミ。
村上があややだったのはもう昔だな、今は似ても似つかなくなってしまった。
こんなことばかり考えながら彼らを観て、何やってんだか、でもついつい。

・Bonus Track:浅田真央「Smile」

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浅田真央

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トリプルアクセルにこだわって、ストイックに練習を重ねる姿は、
今の日本男子を見ているかのよう。
しかし、バンクーバー五輪後、スランプを経験してから、
人としても充実したいという思いが強まっていく。
車の免許も取って、おしゃれにもなっていって。
それが、ラストに登場するエキシビジョン「Smile」に象徴される。
セクシーな衣装、そしてあの笑顔。訳詞つきで一曲まるまる流れる。素敵なナンバーだ。
不思議なことに、スケート以外の日常の喜びを大切にするようになるほどに、
スケートのほうでも、ステップなどの表現力が伸びていった。
感性が磨かれていったということなのだろう。
真央ちゃんの現在の展開は、来たるべくして来たものだということも
よくわかった。マイペースで、自分の道を歩んでほしい。
がむしゃらボーイの羽生も、いつかこんな境地に辿り着く日が来るのだろうか。
いろいろなことを想像しながら観ると感慨深い。


素人考えばかり述べてすみませんが、プロみたいなファンだけでなく
一般視聴者の感じ方というものも、競技の向上に反映されたらいいという思いで
あえて書かせていただきました。
このスポーツが広まって深まっていくことを祈って。
TVのニュースで速報をチラ観するだけではわからない、多面性に踏み込むほどに
面白さが深まっていくこの競技の奥深さに気付いた喜びを込めて。

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